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January 17, 2005

タイタンの赤い空

b0029315_1315638最近、Mac-miniやらいろいろ書きたい話題は多いのだが、仕事が始まるととたんに時間が足りなくなってしまったので、話題を「ホイヘンス」だけに絞って書くことにする。
土星を探査中の米航空宇宙局(NASA)の「カッシーニ」から分離した、欧州宇宙機関(ESA)の惑星探査機「ホイヘンス」が土星の衛星タイタンに着陸したニュースは、正確には昨日(もう一昨日か)になるのだが、本格的なカラー画像少し遅れての公開になった。

欧州宇宙機構
最近は世界のどこからでもリアルタイムで動画が届く時代なので、ネットなどではいぶかしむ声もあるようだが考えてみて欲しい、相手は35億Kmの彼方にあるのである。しかも探査機が打ち上げられたのは1997年10月(Windows95の頃)のことなのだ。当時のデジカメを思い出してもらえば分かるように、今から何世代も前のカメラなのは分かってもらえるだろう。

 前置きが長くなったが、画像を見て一番驚いたのは「空が赤い」と言うことだった。なんとなくタイタンと言えば青白い冷たい世界と言うイメージだったのだ。考えてみれば、タイタンの空気は地球とは異なる(おそらくメタンか?)訳だから、赤くても別に何の不思議でもない。地球の空の場合、大気の中で波長の短い光が遮られる途中で拡散し、その色が青く見えている訳だが、光に対する光学特性も異なるタイタンではもっと長い波長の光まで拡散するのかもしれない。
それでもタイタンの空が赤いと言うことを想像した作家はいなかったのでは無いだろうか。私たちは太陽から離れた冷たい世界と言うだけで、どうしても北極や南極を元に考えてしまうからだ。
 昔、2001に出てくるモノリスは、本当は宇宙人を想定していたものの当時のありとあらゆる一流アーティスト達に依頼しても満足するものが出来なかったので、キューブリックは落胆し、「想像もつかないほどのものは、想像できないことがわかった」との言葉を残して宇宙人の映像化を断念し、あのような四角い板になったと言う話を竹熊氏のブログで読んだが、タイタンの空も同じように「想像もつかないほどのものは、想像できないことがわかった」というテーマを立証したのかも知れない。

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Tracked on January 17, 2005 at 11:35 AM

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