向かいの犬に散歩に付き合わされる
めずらしく日記らしい話を書く。タイトルで「犬の」ではなく「犬に」なのに注目して欲しい。そう、よくある話ではあるがお向かいさんの犬ミリィもときどき脱走して勝手に散歩している犬なのだ。日頃はかなりの老犬のせいもあって、こっちが挨拶しても「わしゃ、疲れてるんじゃ」といった感じであまり相手をしてくれないし、特にその家の子供達の遊び相手をした後などは傍目にも気の毒になるくらい疲れた感じで寝ているのであるが、脱走したときだけは自分で犬小屋に戻ることが出来ないので、こっちを見つけると物欲しそうな顔をして愛想を振りまいてくるのである。
だが今日は抜け出してすぐだったのか、ちょっと散歩が足りなかったらしい。せっかくこっちが気にかけて犬小屋に戻れるよう見てやったのに、すぐには戻らずにしばらく散歩に付き合わされてしまった。とはいえ向こうもお年だし、それほど遠出するわけではない。でも他の家の庭まで遠征して5分ぐらい散歩に付き合わされてしまった。
それにしても昔我が家で飼っていたネコもそうだったが、連中結構器用に扉を開ける割には、閉められなかったり、出たものの入れなかったりするのが不思議である。実家で飼っていたネコなんかジャンプしてノブを回して扉を開けたりして、ひょっとしてこのまま知恵がどんどんついて人間並みになるんじゃないかとさえ思ったのになあ。(それじゃあネコ又だって)。
さてすっかり臨時飼い主となった私は散歩を満喫したようで戻ってきたミリィを、お向かいさんのガレージのドアを開けて犬小屋に戻れるよう招き入れてやるのであった。犬を飼ったことのない私にとってはちょっと飼い主の体験が出来た面白い経験だった。
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