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March 11, 2005

仕事が火だるま状態に突入する

 毎度の事だが、再び仕事が詰まって火だるま状態に突入しつつある。それにしても毎日12時間以上働く生活がディフォルトになってもう何年くらいになるのだろうか。そう思って手元の手帳のログを見たところ、少なくとも一昨年から同じような生活を送っていたらしい。org
 確かに海外旅行とか長い休みが必要そうな事を最近やってないとは思っていたが、忙しくなってからそんなに経つとは思わなかった。
 ではそれまでは暇だったかと言うと別にそんな訳では無いのだが、ここ数年えらく忙しく感じるのは何故だろうか。その理由の一つは以前の方がフリーらしくもっと自由度の高い生活を送っていたと言うのがあるだろう。たとえ同じ忙しさでも時間割を自由に決められるだけでずいぶん違ってくるのである。しかしなんの因果か最近ではタイムカードを押す生活がすっかり身に付いてしまっている。そもそもフリーの最大の特典は午前中寝ていられるのと、気が向いたときに平日でも休んだり、昼から酒を飲んだりすることにあると思っている穀潰しにとってこれはなかなかつらいことだ。
 それともう一つは机に座っている時間が長くなっているせいもあるのだろう。以前は打ち合わせと称して出かけることが息抜きの一つになっていたのだが、仕事先に机と機材をもらって作業することが多くなると、すぐに打ち合わせが出来るのはいいが下手をすると本当に外に出るのは通勤しているときだけで、お日様にほとんど当たらないまま一日が過ぎてしまうのだ。
 しかもネットワークの進歩のおかげで今後はさらに出かける必要はなくなりそうだ。たとえば以前やった仕事では相手先の会社のサーバーにアクセスできるソフトをもらって、ネットワーク経由で打ち合わせから納品まで行ったのだが、テキストと画像混在の数十メガから数百メガのデーターでもほとんどストレス無くやりとり出来るのには驚いてしまった。しかもその合間にリアルタイムチャットでやりとり出来るので、まさに自宅に居ながらにして顔をつきあわせて作業している感じなのである。まるでギャラクシークエストの一シーンみたいだと言ったら、相手は(たとえが悪いと)嫌がっていたが(笑)、本当に互いの回線が光だったらテキストではなく、TVカメラとマイクを使ってやりとりしながら作業出来るのではないだろうか。ただ問題は終電等を気にしなくて良い分いくらでも作業出来る点で、このときにも気がついたらすっかり真夜中になってしまっていた。
私などは自宅にいたからいいものの、つきあわされた相手の編集者はどうやら会社からアクセスしていたのでさぞかし災難だったことだろう。

 それにしても技術の進歩はゆとりを生むはずが、かえって忙しさを増すように働いているのは皮肉なことである。

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