« March 2005 | Main | May 2005 »

April 30, 2005

外食の話2

awamori
 以前も一度、外食の話を書いたが仕事先が引っ越したのでちと事情が変わったので書いておくことにする。今回の仕事先は引っ越しに伴いえらく遠くなってしまったが、外食事情に関しては大幅に改善された。なにせ、まだ1週間足らずしか経っていないのだが、その間だけでも刺身系が充実していて夜飲みに行ったら幸せそうな和食屋さんから、ランチでもちゃんこ定食までメニューにある和食のお店、しゃれたイタリアレストランや、ロシア料理屋、100種類以上も泡盛がある沖縄料理屋さん(写真)まであるのだ。しかも食べてみたが皆はずれなしだからすばらしい。ファーストフード系でも、2階まであるスターバックスやモスバーガー(メニューに「匠」有り)があり、どちらも広々として内装が新しい上に分煙が徹底しているからありがたい。
 外食があまり好きでない私も、ここまで充実していれば大満足である。おかげで少しは遠くまで通う気にもなると言う物である。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

April 29, 2005

NASAの自動操縦宇宙船"DART"の記事に思う

 Hot WiredのニュースによればNASAの自動操縦宇宙船"DART"がランデブー相手の衛星に衝突したらしい。以下は記事からの引用である。

新しい自動操縦技術を実証するための飛行中にミッションを中止した米航空宇宙局(NASA)の無人宇宙船が、ランデブー相手の人工衛星に衝突していたことがわかった。ランデブーとドッキングを自動化するこの技術は、多額の費用と危険を伴なう有人ミッションに代わるものと期待されていた。NASAでは調査委員会を設置して事故原因を究明するとしている。

 これを読んでちょっと不思議に思ったのだが、記事によるとこの目的は人の手を借りず宇宙船同士をランデブー・ドッキングさせる技術を実証する事だとあるが、宇宙船の自動操縦によるランデブー及びドッキング技術と言うのはとうに確立した技術ではなかったのだろうか。
 例えばロシアのソユーズ宇宙船は60年代から地上のコントロール下とは言え、無人でランデブー及びドッキングを行っているし、ISS(国際宇宙ステーション)に食料などを補給している無人貨物機プログレス補給船は人が乗ってないから当然ではあるが、常に無人でランデブー及びドッキングを行っている。
 Wired Newの記事中ではプログレス補給船の事にも触れているが、例外的に有人でリモコン操作のテストを行った結果事故を起こしたプログレスM-33号の例を引いてまるでロシアが常にこのようなリモコンによる有人コントロールを行っていて、しかもそれが潜在的な危険に満ちているような書き方になっている。しかし実はプログレス補給船は半自立的な自動操縦装置"kurs"を備えていて、通常はこのような有人コントロールは必要ないのだ。しかしソビエト崩壊後、ドッキング装置を提供していたウクライナからの納品がだんだん滞ることになったため、このときはやむ終えず手動によるリモコン操作をテストすることになりそれが事故の原因になったのである。
 またロシア以外に、日本でも宇宙科学研究所(現JAXSAに統合)の実験衛星「おりひめ」と「ひこぼし」がトラブルに見舞われたものの1997年に既に無人ランデブー及びドッキングに成功しているのだが、このことは日本国内ですらあまり知られていないのは残念な事だ。

 もしかしたら今回のNASAの実験は完全な自立的な自動操縦でランデブー及びドッキングを目指したものなのかも知れない。確かにそうであれば最新の技術ではあるが記事中では肝心のその点について詳しく書かれていないようである。今回の記事に限らず、米国初の科学ニュースの中にはまるでそれがアメリカ人の手によって世界最初に行われたかのようなニュアンスを感じるものが多く、実用化された一人乗り小型ヘリコプターGEN H-4にしろ、筑波大学によって開発されたロボットスーツHALにせよ、後発の類似した米国製のものが報道されているのも気になる所だ。もちろん自国向けのニュースなのだから自国の技術を取り上げるのが当然だとも言えるが、問題なのは他の国はもちろん自国の先発の技術さえチェックせずにそれを垂れ流してしまう日本の科学ニュースのあり方ではないだろうか。

追記:日本語版POPULAR scienceの5月号によるとどうやらDARTのランデブー及びドッキングは相手を特定しない完全自立型のシステムを目指していたらしい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 28, 2005

歴史的建築を残すという事は

 歴史的建造物と言うとピラミッドや万里の長城のように、巨大建築が悠久の歴史を越えて今に残っているイメージを皆持っていると思う。しかし、意外と言うか考えてみれば当然というか今、世界遺産などに登録されている建築物の中で作られた当時の姿をとどめている建物の方がむしろ少数なのである。特に第2次対戦の戦火で国土が戦場になった、ヨーロッパ諸国はそれが顕著で例えばロシアのクレムリンやペテルゴフのボリショイ大宮殿などは、それぞれナポレオン戦争とナチスドイツの侵攻によって一度灰燼と化したのを、再び国民の努力によって復興されたものなのである。
 特にすごいのはボリショイ大宮殿(注)で、900日に及ぶドイツ軍の占領期間中には宮殿の庭園は縦横無尽に塹壕が掘られ、木々はすべて切り倒され、噴水やほとんどすべての配管は破壊され、疎開が遅れた芸術品や彫刻・装飾群はすべて略奪されてしまったのを解放後、まだ戦争が終わる前から市民のボランティア達も加わって10年以上かけて元の美しい外観に戻されたのである。
 こうしてみると、歴史的建造物を残すのは略奪や破壊を免れたかよりも、人々がどれだけその建物を愛して残そうとしているかが重要なことが判ってくる。そして逆の例として、たとえ戦災や災害を免れても人々が感心を持っていないと、せっかくの建物も取り壊されて後にどこにでもあるような退屈なビルに埋め尽くされていってしまうと言うことだ。

 はたして私たちの周りの建物はどうだろうか? 京都の景観規制が弛められ、古くからの木造建築の間から高層ビルがにょきにょき生えている話を聞く度に、再建されたヨーロッパの町並みのことを考えてしまうのである。

注:ペテルゴフの夏の宮殿ことボリショイ大宮殿についてはロシア サンクトペテルブルグ情報:ロシアン・リポート(個人でやられているblogです)が写真が豊富だったのでこちらにlinkを貼らせてもらいました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 27, 2005

日頃見た機械を作る

crane
 何度も書いた事だが、建設現場があるとついその重機やトラス群に見入ってしまう。特に最近の現場では信じられないほど巨大なクレーンが動作して、信じられない早さで巨大な鉄骨が組上がってくるから圧巻だ。下手なSFXやアニメに出てくる巨大兵器もかくやと言うものが、まさに目の前で展開していくのであるから日本の建築技術はまだまだ捨てたものでは無いのだろう。
 前振りが長くなったが、今やっているゲーム制作の仕事でクレーンを作ることになった。何度も書いたようにインテリアとはいえ元建築関係の仕事をして、しかもこうした現場があると飽きもせずに見入ってしまう自分である。当然資料もなしに楽勝で作れると思っていた。しかし、やってみるとこれが出来ないのである。細かいディテールが思い出せないのはもちろんのこと、こうした機械なのだからいくら動かない背景とはいえ、動くべき所は動くように、回転する部分は回転するように見えるように作らなくてはいけないのは当然だ。しかし、動作を考えながら作っていくと、どうしてそんな加重がかかった状態でそんな動きが出来るのか不思議でならない部分が続々と出てくるのである。しかも、それに人が乗り降りしたり出入りする事を考えるとなおさら分からなくなってくる。だいたい、クレーンってどうやってあの上まで上るんだ?
 そんなわけで観念して写真を撮っていろいろ調べて造り直すことにした。改めて自分の観察眼の足りなさと共に、こうした機械の隅々まで考え抜かれた機構に感服したのであった。

おまけ:てふてふくれ〜ん
クレーンのファンサイトです。見たこともないような超巨大なクレーンの写真や動画まであって圧巻です。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

April 26, 2005

風邪っぽい

 珍しく3連休が取れたと思ったら何故か風邪を引いてしまったらしい。最初は花粉症かと思ったのだが、頭が痛くなってきた上に熱が出て来てしまった。元々自分は自分の体調に無自覚で子供の頃、外で遊んでいていつもより暖かくて体がふわふわするなあと思っていたら、なんと40度の熱が出ていてそれが判ったら急に具合が悪くなったこともあったし、逆に春先に風邪を引いていつまで経っても洟が止まらないと思っていたらそのまま花粉症に移行しただけで、風邪自体はとうに直っていたと言うこともあった。
 そんなわけで家族や親しい友人には、いつか不摂生で死なないか心配されているようだが、幸いにして今のところたいした病気には掛からずに過ごしている。
 だが、なぜだか判らないがこれをすると必ず風邪を引いてしまうと言う事があって、それが室内で運動や肉体労働をすることなのだ。おかげでボウリングは鬼門で何度も誘われるたびに翌日に風邪で倒れてしまい、そのうち声が掛からなくなってしまうし、引っ越しや大掃除などでも油断しているとやられてしまうのだ。それにしても、もっと風邪を引きそうな事いろいろしていても何ともないのに、これだけは駄目なのが自分でも不思議である。埃か何かがいけないのだろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 25, 2005

鉛筆のお話

 最近はシャープペンシルなどが普及しているうえに、パソコンなどによって手で文字を書くこと自体減りつつある今日この頃だが、それでもかくならやっぱり鉛筆じゃなきゃと言う人は多いだろう。またいまでもデッサンやスケッチなど鉛筆が欠かせない分野というのは多数ある。
 鉛筆と言えば昔、美大受験を目指していた頃、研究所(何故か美術系予備校は皆、予備校と言わず研究所と称していた)ではちょっとした鉛筆ブランドの派閥があった。と言うと大げさで単に人によって使っている鉛筆の種類が分かれていたと言うだけの話だが、それでも美大を目指しているだけあって、皆それぞれこだわりをもっていたらしい。というのも周りの売店が三菱はもちろん、ステッドラーファーバーカステルなど比較的マイナーな種類の鉛筆が6Hから8B(あるんですこんなのが)!まで揃えていたからである。
 そのなかでも主流は三菱のハイユニと言う鉛筆で、おそらく大部分の学生がこれを使っていたのではないだろうか。余談だが鉛筆の三菱と言うメーカーは名前から三菱グループの一員と思われがちだが、実は公式な「名乗り」は、三菱鉛筆の方が先で資本関係はもとより、グループと全く無関係の会社なのである。話がそれたので本題に戻そう。次に多かったのがドイツのステッドラーと言うブランド、そしてごく少数が同じくドイツのファーバーカステルの鉛筆を使っていたのだった。
 当然あまのじゃくな私はファーバーカステルを使っていたのであるが、今となっては明確な動機が思い当たらない、当時は他のメーカーにない8Bと言うめちゃくちゃ濃い芯のラインナップがあったので重宝した(が使いこなせなかった)記憶はあるがおおかた、いつものように他の人が使ってないものを使いたいと言うひねくれた動機だったのだろう。なお余談ではあるがファーバーカステルの人気秘密は実は鉛筆と言うよりは色鉛筆にある。今では多くのメーカーから出ている水を含ました筆でなぞると溶けて水彩絵の具のようになる鉛筆や、消しゴムで消せる色鉛筆などはいち早くファーバーカステルが出してきた製品なのだ。
 
 さてこうした様々なメーカーの鉛筆だが、普通の人はそんなに意識して書き心地などを比べた事は無いと思うので、最後に当時様々なメーカーの製品をとっかえひっかえ使って得た感想を最後に参考までに紹介したい。なお、これはだいぶ大昔の体験に基づいているので今の製品とは使い勝手が変わっている可能性もある事を留意して欲しい。
 
 ・三菱ハイユニ:三菱鉛筆の最高級鉛筆、製図やデザイン用に作られているだけあってすばらしい書き心地だったのを覚えている。ただし値段も同じ三菱の鉛筆の中では一番高かったのを覚えている(とはいえ鉛筆なので大したことはないのであるが)。使った感じでは変な癖もなければ品質も安定していておそらく普通の人にはこれが一番感触がいいと感じられるのではないかと思う。
 
 ・ステッドラー:製図機器などで有名なドイツのメーカー。ハイユニに比べると若干硬質な書き心地。その半分はドイツの製図メーカーと言う思いこみから来るのだろうが、なんとなくハイユニよりも折れにくい代わりに、長時間使っていると(芯が堅くて)疲れる感じがしたものだった。図面などを書くのによさそうな書き心地である。
 
 ・ファーバーカステル:同じくドイツのメーカー。今は鉛筆はあまり有名でなくおいているところも上の2つに比べると少ないようだ。しかしあのポルシェ博士が使っていたのがこのカステルの900番の鉛筆だという逸話を聞くと、そうした物好きには俄然使ってみたくなるかもしれない。書き心地は何となく他の2 社より1ランク堅い感じ(HBならHと言うかんじか)がするがステッドラーと違って、それが黒鉛と粘土の比率の違いというよりは、なんか別の何か(ワックスか何か)が入っていて堅いような書き心地がする。ファーバーカステルが色鉛筆で有名なためもあるだろうが、鉛筆もまた色鉛筆の書き心地に近いようだ。特に濃い鉛筆になるほどそれは顕著で、8Bクラスになると鉛筆と言うよりは濃い黒の色鉛筆やクレヨンのような感じである。

| | Comments (3) | TrackBack (0)

April 24, 2005

もう一つのエシュロン

 最近はすっかり話題にならなくなってしまったが、アメリカ及びイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダの英語圏5カ国による全世界的な盗聴システム「エシュロン(Echelon)」について聞いたことのある人は多いと思う。これについてはよくネット上で話されるものの、これに対抗したシステムを実は各国が持っていることは意外に知られていないようだ。しかし、当然予想できるよう英米圏のこうした動きに対し他の国が対抗しない訳がない。そして予想通り、核や通貨圏、GPSのような全世界的位置情報システム同様、欧州とロシアは独自のネットワーク監視システムを持っているのである。なお最近話題になっている中国のネットワーク監視システムについては、話題になっている割には監視対象とその名称などが見つからなかったのでこの中には加えていない。きっとあるとは思うのだが・・・。
 欧州、正確に言うと核兵器などと同様に事実上フランス中心のものらしいが、フレンシュロンと呼ばれているシステムがそれである。なおこの名称だがあまりにも出来すぎていると言うか、エシュロンをもじった来た通称ではないかと言う気がする。あのフランスがこんな英語読みの名前を付けるとは思えないからである。詳しくはリンク先を見てもらった方がいいのだが、仏領ギニア、フランス南西部のドルドーニュ地域(Domme in the Dordogne) 、ニューカレドニア、そしてアラブ首長国連邦に拠点を持ち、もちろんスパイ衛星も利用している。また検索システムも単なるキーワード検索ではなくすでに意味論的分析エンジンを備えているらしい。処理能力は200万通/月の電話、ファクス、eメールを傍受する(ちなみにエシュロンは300万通/分)。
 ロシアのネットワーク監視システムについてはあまり詳しい事が分かっていない。おそらく政府の調査機関などでは把握していると思うのだが、一般に出ている情報がひどく少ないのである。それでもそのシステムがSORMと言う名でFSB(元KGB、国家安全保障局)の元にあり、今はSORM2と呼ばれる第2世代になっていること。全世界的な監視能力は不明なものの、少なくともロシア国内における全てのインターネット・サービス・プロバイダーに対し、メインコンピューターにリアルタイムの盗聴装置を設置していることが分かっている。
 
 さて偵察衛星では独自のシステム、GPSでは米国の補助システムを選択した日本はこのジャンルではどうしているだろうか?
 国民としては監視されるのはまっぴらゴメンであるが、対外国となるとクリントン政権時代に日米貿易摩擦ではエシュロンによって日本の政策がアメリカに筒抜けだったという話を聞くと、少なくとも対策ぐらいは立てて欲しいのだがどうなのだろう。

| | Comments (1) | TrackBack (1)

April 23, 2005

タレを変えて簡易エスニック

 最近、仕事先の引っ越しのおかげで久しぶりに料理を作る時間がとれるようになった。
そんな訳で久しぶりに自炊しているのだが、そのときに困るのがお総菜などのちょっとした料理である。よく男の人などで中身は何でもいいから3品以上おかずが無いと気が済まない人がいるが、実は自分もそのタイプでいつも何点かおかずを出さずにいられないのである。しかし、いざ作るとなるとこうした量の少ないものを多数作るというのは結構時間と手間のかかる面倒な作業で、いつも頭を悩ましていた。そんなわけで一時期はオリジン弁当のお総菜が大活躍したのであるが、さすがに毎回食べているとだんだん飽きが来るのか、いろんな種類をとっかえひっかえ食べていても何となく味の予測が付くようになってしまった。本当ならそこで、ピーマンとジャコの炒り煮だとか牛肉の当座煮などを作っておくのだろうが、最近は下手に作り置きしても急に忙しくなって食べそびれる危険性があるのと、なんといっても面倒になってしまっている。そこで活躍するのが、ちょっとしたタレである。これを何種類か作ることで同じ食材がある日は日本風、次の日は韓国風とまるで違うものに変化させられるのである。
 例えばマグロのぶつ切りで言えば、そのまま万能ネギと納豆をいれたのに醤油やみりんで味付けし、ちょっと隠し味でわさびでもいれれば和風になるし、これを納豆の代わりにウズラの卵でも落としてやって、醤油・ごま油・みりんに隠し味でニンニクを入れて最後にゴマをふれば今度はたちまち韓国風に様変わりする、さらにこんどは卵の代わりにタマネギかアボガドを加え塩・レモン・しょうゆ・しょうがなどで味付けすると今度は「ポキ」と言う名の立派なハワイ料理の出来上がりである。
 なにもこんなにちゃんとした料理でなくほうれん草のゆでたものであっても、いつもの醤油ではなく韓国風のタレ(醤油・ごま油・粉唐辛子)をかけて最後にすりゴマをかけるだけで、韓国風の新鮮な味が楽しめること請け合いである。またオリーブオイル+塩(出来れば岩塩やクレイジーソルト)にして出来ればちょっと電子レンジで温野菜風にすると今度はイタリア風になるから面白い。一人暮らしで食材が残ってしまったときなどにぜひ一度試してみて欲しい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 22, 2005

引っ越し荷物の話

 いつも働いている仕事先が引っ越すことになり今日は一日その作業に追われていた。以前オフィス設計をやっていた身として、かつて自分がやっていた事を客の立場で受けるとちょっと不思議な感じがする。ただちょっとしたときに自分ならどう進めるかを当時のつもりで考えている自分がいるのに気が付いて、刷り込まれた職業感がまだ残っていたんだと驚いてしまった。
 前置きが長くなったが、今回の話は引っ越し自体というよりはそのときに見た小ネタである。仕事先がゲーム制作会社と言うこともあって、掃除をしていると次から次へと変なものが出てくるのであるが、それが共通の不要品置き場に置かれるとまるでサバンナの獲物の残りのように、いつの間にか面白そうなものや、使えそうなものが無くなっていくのが面白い。そう言いつつ実は私もスタートレックの食玩のほぼコンプリート寸前の宇宙船群を放出したのであるが、片づけが一段落して覗いてみるときれいさっぱり無くなってしまっていた。他にも週刊「スターウォーズ」(コンプリート版)、様々な食玩、ドラゴンボールのバックナンバーなどが惜しげもなく出品され、もとい捨てられていて思わず拾って帰ろうかと思うくらいであった。(まあ、結局いつの間にか無くなっていたのであるが)
 それにしても引っ越し会社の人はこうしたものを見て、いったい何をしている会社なのだろうとかなり不思議に思ったに違いない。他にも怪しかったものとして銃(もちろんモデルガン)と水鉄砲(とはいえライフル型でモーター駆動するすごい奴)、バット(ただしプラ製の子供向けの奴)の3点セットというのもあり、これはこれで何に使われていたのか想像がふくらむばかりである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 21, 2005

マシントラブルとの戦い

 なんかこの題名で年に4回ぐらい書いている気もしないではないが、自宅のPowerBookがようやく直ったと思ったら今度は仕事先のPCがおかしくなってしまった。幸か不幸か今回の不具合は本体ではなくDVDドライブ(Panasonic LF-D321)なので、通常作業には差し支えないもののそれでも煩わしい事には代わりはない。なんといっても一番面倒なのは、テクスチャーなどを書く元素材として重宝している素材用のCDが使えないことだろう。しかも今回はたちが悪いことに、あれこれ手を尽くしたもののいっこうに直る気配がないから困ってしまう。
 毎回こうしたトラブルに見舞われるたび思うのは、漫画スヌーピーの中でシュローダーがルーシーにピアノを壊されるたびに押入から全く同じピアノを何事も無かったかのように引っ張り出すネタである。そういえば同じシチュエーションを映画「ディーバ」の中でも「波を止めようとしている男」が車をネタにやっていたっけ。このときは車を強奪した相手が別のテロリストが仕掛けた爆弾によって自爆するのを余裕で見届けて、全く同じ車を何事も無かったかのようにガレージから引っ張り出す下りが最高にかっこよかったものだが、ぜひ私もマシントラブルに見舞われた時にはPCを窓から投げ捨てて、全く同じ環境のPCを押入から取り出したいと妄想してしまうのである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 20, 2005

クィーンイングリッシュへの憧れ

 ロシア語のようなマイナーな外国語はもちろん、英語であっても以外に困難な事の一つにリスニングのソースを見つける事がある。えっ英語でと思うかも知れないが、日本で流れている英語の大半はアメリカ人の話す英語、すなわち米国英語であってそれ以外の英語となるとひどく少ないのが現状なのだ。
 まあ自分の場合、米国英語や英国英語うんぬんと言う前にもっと基本的なリスニング力を上げなければならないのであるが、それでもシャーロックホームズ物を始めとしたビクトリア朝物好きな自分にとっては、英語と言えば英国英語(British English)以外に考えられない。この手の指向の持ち主は結構いるのかどうか分からないが、有名な英国英語好きと言えば伊丹十三と吉田茂が上げられるだろう。伊丹は「ヨーロッパ退屈日記」の中で英国英語の話(と米国英語の悪口(笑))を書いていたし、吉田茂もイギリス風のダブルの背広に葉巻をトレードマークにして、使う英語も完全なクイーンイングリッシュでマッカーサー相手にもずっとそれで押し等した逸話が残っている。こうしてみると英国英語好きはスノッブでアメリカ嫌いの人が多いような気もするが、振り返って見ると確かに自分にも当てはまるようである。
 さて多少はヒアリングがましになって(決して良くとは言えない)何となく米国英語と英国英語の区別が付くようになってくると、日本で耳にする英語の大半が米国英語だと言うことが判るのだが、それならば耳にする英語ばかりでなく大半のテキストもまた、米国英語ベースなのも当然なのかも知れない。「ああ、大英帝国の栄光は語学においても失われてしまったのか(注1)」とか「やはり日本は英語教育においてもアメリカの支配下なのか」と英国英語好きには思わず愚痴が出てしまうが、そんなことを言ってもしょうがないのでBBCドキュメンタリーのDVDなどを教材に、少しでもクイーンイングリッシュを聞く時間を増やそうかと思っている。

注1:まさにこの題名で以前、Newsweekが特集を組んでたのを見たときには思わず笑ってしまった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 19, 2005

馴染みのお店の話

 今となっては大昔だが、学園ドラマや青春ものの影響なのかマスターと顔なじみの喫茶店やレストランと言うものにあこがれていた時期がある。しかし当時、僻地の大学に通っていた自分にとって馴染みのお店どころか、そもそも途中に立ち寄れるようなお店自体ほとんど無く、結局単なる憧れで終わってしまった。
 それからウン年も過ぎ、気が付くといろんなお店にすっかり覚えられている自分に気が付づく。今となっては特に感慨もない、不思議なもんである。
 それにしても不思議なのはお店によってはそれほど頻繁に行ってるつもりはないのに、すっかり向こうに覚えられている事だ。まあ相手はプロの接客業なのだがら当然といえば当然なのかも知れないが、その他にもどうやら印象に残りやすい客らしい。
 まあ、確かに怪しい客だろう。真夜中や休日でも店に来るし、しかも連れが外国人だったり女の子だったりするのだから。実はこちらにしてみれば仕事が単に昼夜休日関係なくあるだけで、互いにラフな格好で連れ立ってくる相手にしても実は職場の同僚だったりするのであるが、お店の人たちにとってみればかなり怪しく見えたに違いない。だがそれでも店によってはずいぶんひいきしてくれたようで、結構楽しいものだった。特に仕事場が下町に有った頃は外人のスタッフと一緒によく行ったせいかずいぶん歓迎してくれた。一緒にいるスタッフが日本語は話さないものの、箸使いが上手で日本食好きだったせいもあるのだろう。
 以前、書いたように何年かおきに引っ越しをすると言うジンクスのせいで、せっかく馴染みになった頃は引っ越してしまうのであるが、今でも機会があれば立ち寄りたいと思っている。(もう相手は忘れているだろうが・・・)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ココログの画像表示がおかしい

 竹熊メモなどいくつかのblogでも指摘されていたが、ココログの画面表示がこのまえの機能強化以降からおかしいようだ。ここも当初は何ともなかったのだが、この前見るといつの間にかアップしたはずの写真が消滅してしまっているページがある。orz
 なんでもWired Newsによるとグーグル社のblogツール"Blogger"でも不具合が続出して、怒り狂ったユーザー達がネットで不満を爆発させているらしいが、ある程度ユーザーが増えるとさすがのグーグル社でもglog群をきちんと動作させるのは無理なのだろうか。
 不具合が速急に直ることを願うばかりだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 18, 2005

巨大地底基地は東京の地下に実在した!

qanat
 まずはこの写真を見て欲しい。そう最近秘密にしきれなくていろんな本でリークされているが実は東京の地下はすでに巨大要塞化が進んでいたのである(笑)。と言う話を思わず本気にしそうな写真だが、実はこれmixiで教えてもらった首都圏外郭放水路の写真。事実は小説よりも奇なりと言うが、下手なハリウッドのSFXも真っ青の巨大施設が地下に実在しているのは驚きだ。
 その見た目を映像関係者が放っておくはずもなく、この施設すでに様々な映画などに出演しているらしい。

なおさらに詳しい写真は以下を見て欲しい。この施設の目的や仕組みなども解説されている。

首都圏外郭放水路

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 17, 2005

グーグル・マップで見えるもの

 スラッシュドットやWIRED Newsでも記事になったので知っている人も多いと思うが、googleが地図検索機能を強化して、衛星写真の検索を開始した。google自体のサービスの入り口はこちら、なお実は同様のサービスは既にNASAが提供している
このほかにも有料で良ければ同様のサービスは多数存在していて、使用できる衛星もアメリカの衛星のみならず、ロシアの画像衛星をつかったものも存在する。

 このように多種多様な衛星写真サービスが提供されていると、誰しもそれでは何故わざわざ独力で偵察衛星を持つ必要があるのかと思うのではないだろうか。確かにこうしたサービスは一見すると全世界、いつでも何処でも見ることが出来るように感じられるかも知れないが、実はそうでもないと言うのがその答えと言えるだろう。
たとえば、ワシントンのキャピタル・ヒルやホワイトハウスの屋根を見てみよう。何故かモザイクがかかっていたり塗りつぶされているのが分かると思う。これは衛星アンテナ等があって見る人が見ると、使っている帯域やおおざっぱな軌道が推測できるからだと思われるが、このように画像があってもそこにすべてが写っている訳ではないのである。また、ちゃんと写しているもの時間的な事情で写っていないというものもある。冷戦時代、NATOの海軍艦艇はソ連の海洋監視衛星が接近する時間には出航を見合わせたというのは有名な話だが、移動するもので無くても衛星写真は全世界の写真を更新するのに通常何年もかかるので、肝心の調べたいものが最近出来たものだったりするとまだ写されてないと言うこともあり得るわけだ。もちろん偵察衛星の場合こんなことがあっては困るわけで、通常は撮影したい地点を指定してそこを優先的に撮影することで極力タイムラグを無くすように努力している。しかし、商業撮影の場合はどうしても優先順位というものがあるわけで、先に撮影スケジュールを押さえられてしまうとどうしようも無くなってしまうのだ。
実はアメリカのシャッターコントロールもこのやり方に基づいていて、アフガニスタンの軍事行動の時にはイコノス衛星によるアフガニスタン近郊の撮影の独占契約を結ぶことで、事実上他の国がここで何が行われているか知る事を出来なくしてしまったのである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 16, 2005

珍不動産を探して

bed_and_boardcorridor_room
 最近話題になった「間取りの手帳」ではないが、賃貸情報誌などを見ると時々どうやって住むんだと言う変わった間取りの物件や、思わず引っ越ししたくなるような個性的な物件が載っていることがある。こうした物件、いざ自分が住もうと思うとなかなか見つからないものだが、幸いなことに私が住んでいる所は近くに大学があるせいか近くの不動産屋さんを覗いてみると時々こうした物件が載っていて面白い。
 写真は間取りは普通なものの、今時珍しい賄い付きの物件。他にも全く意味のない廊下(何処にもつながらないほんとにただ廊下があるだけの間取り)(2枚目の写真)とか、今時こんな安い物件があるのかと言った家賃1万5000円の物件なども見かけたことがある。
 もし、あなたがこうしたちょっと変わった物件を見つけたいのなら、古い住宅街が残っている町で、近所に大学などがある駅周辺を探してみるといいだろう。特にお勧めは大学生相手の不動産屋さんである(普通の不動産屋さんはファミリー向けの無難な物件が多い)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 15, 2005

アルコールとサプリメント

 今回はアルコールとサプリメント(と薬)の話。とはいえ飲兵衛の書くことなのでこれとこれを組み合わせると危ないと言う話はあまり書くつもりはない。だがさすがに下手をすると命に関わることなので最初に「知識の泉 Haru's トリビア」の4/8の記事のリンクを紹介しておこう。
★アルコールと薬を一緒に飲むと・・・こんなことになる(゚゚;)エエ

 まあこんな訳で気をつける必要があるわけだが、今回のメインのテーマは二日酔いになった人間なら必ず考えたことがある二日酔いにならない薬のはなしである。ファンタジー小説の中では矢野徹さんの「ウィザードリィ日記」の中に万能の回復魔法「マディ」や毒消しの魔法「ラテュモフィス」を使って二日酔いを回復する下りがさりげなあってやっぱり酒飲みならこのゲームをやったときにみんな思いつくよなあと共感を覚えたものだし、SFでは単なる飲み助の願望だけでなくピューリタン的は考えもあるのだろうが、スタートレックの社会では本当のアルコールはほとんど飲まれないかわりに二日酔いにならない代用アルコールを使ったお酒が飲まれていると言う設定になっている。
 このようにファンタジー小説やSFなどではさりげなく出てくる二日酔いにならない薬だが、現実にあるのだろうか。
 結論から言ってしまえば個人差はあるものの、これが存在するらしいのだ。なんと言っても一番すごそうなのは椎名誠がサハリン旅行の話で書いていたロシア製の錠剤で、成分は純粋な炭らしいのだが、どんなにウオッカを飲んでも翌日はすっきり起きられるそうだ(ただし翌日のトイレですごいものを見るそうだが(笑))。私もぜひロシアに行ったときにでも入手してその効き目を試してみたいと思うのだが、さすがにこれは日本では入手できないので、代わりに日本で手軽に入手できるもので探してみよう。といっても残念ながらリストアップ出来るほどサンプルがあるわけではないのだが、自分の長年の人体実験で見つけたものは沖縄(に限らないが)の濃縮ウコンが一番良さそうである。最近、前の記事で書いたストロワヤなど結構きつい酒を飲んでいるので久しぶりにこれを飲んで見て改めてその効能に感謝している。

| | Comments (2) | TrackBack (1)

April 14, 2005

NHKロシア語講座の新しいカリキュラム

Товарищи! Как изучение русского языка?
(同士諸君!ロシア語の勉強はどうかな?)
とこれ以上書くとボロが出そうなので本題。なお上の文もし間違いがあれば指摘お願いします。

 NHKのロシア語講座が始まって約2週間が過ぎた。前回の話では始まる前の印象だったので、今回は実際に見たり聞いたりした感想について書いてみよう。まず期待のTV講座だがまあ普通(нормально)といった感じだろうか。ゲストに関しては、これまでもずっと担当していた盤石の布陣である金田一先生とオクサーナさんが押さえている事もあって心配してなかったのだが、生徒役の長田佳世さんがロシアに3年留学していた事もあって実は本当の生徒役がいないことがちょっと心配だ。なんでロシア語が堪能なのに心配かというと、そのためにストーリーのボケ役が出来ないのはまあ置いておくとして、初心者が陥りやすい間違いを気づかせてくれる役回りが誰もいないのが気になるのである。
 ところで最近はこうした教育番組でも視聴率が気になるのか、ますますエンターテイメント路線が進むTV外国語講座であるが、ご多分に漏れずロシア語講座も今回は舞台を(バレエの)劇場に設定し、毎回ミニドラマを挟んだスタイルで進めていくようだ。ちなみに前回はお寿司屋さんだったので、少しはロシアに縁のある世界観になったと言えるだろう(ていうか前回を見て、何故ロシア語でお寿司やさんと思ったのは私だけではあるまい)。これもバーチャルセットで背景をすべてCGで合成できるようになったからで、予算を欠けられない教育番組にとってはこのシステムはまさに救いの神と言えるのかも知れない。ただ毎回思うのだが、だんだんエスカレートするこのエンターテイメント路線、どこかでブレーキをかけてやらないとそろそろまずいのではないだろうか・・・。
 さて次にラジオの方だが、こちらは最初にテキストを見て感じた通り結構ハイペースで進んでいる。今の時点で触れたことは以下の通り。
・アルファベットと発音
・名詞の性
・名詞の格変化
・形容詞の格変化
・正書法
もちろんこれらについて掘り下げたわけではなく、さわりを触れただけのものもあるが、ちょっと早すぎないか心配だ。というか4月だからと高をくくっていたはずがすでに予習に追われている自分が一番心配である。

 最後はラジオ講座からは話が変わってMacintoshの次のバージョンのOS "Tiger"のお話。
何故ロシア語の話で"Tiger"かと言うと、このなかに新たに追加された翻訳機能がすごく強力で、なんと英語、中国語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語の単語や文章を瞬時に翻訳するという。これまでロシア語-日本語翻訳環境がほぼ絶無だったMacintosh環境にとってはまさに夢のような充実ぶりである。"Tiger"は今月29日発売と言うことでもちろん試してみたわけではないのだが、単語レベルの変換であっても日露電子辞書などどこを探しても無かったMac環境にとってはとてもありがたいのは言うまでもないだろう。

4/30追記:上に書いた"Tiger"だが残念ながら日本語については英語に対してしか翻訳は出来なかった。予想はついていたががっかりである。→詳細:Mac OS 10.4 "Tiger"の翻訳機能

| | Comments (0) | TrackBack (2)

April 13, 2005

花冷えと石油ストーブ

 しばらく暖かい日が続いていたのが再び冷え込むようになってきた。これが暦で言う「花冷え」なのだろう。こんな天気の時に石油ストーブを使っていて困るのが、いつまで石油を買っておくかと言うことである。別に腐るものではないのだからそれほど神経質になる必要はないのだろうが、やはりストーブやポリタンクに石油を残したまましまい込みたくないのだ。そのために毎年、今後の天気を読んで石油を買うのだが、ここ数年は異常気象が続いていていつも読みがはずれてしまい、結局寒い思いをするかGWにもなって残った中途半端な石油を空けるためにストーブに火をつける羽目になっている。
 また石油の残りもさることながら、春先はストーブをしまうタイミングも結構難しい。どんなものでも同じだと思うが、しまう前に一度きれいに掃除しなくてはいけないからである。特に石油ストーブの場合、このときに石油が残っていると結構手間なので、なおさらしまうタイミングと石油を使い切るタイミングに気を遣うのである。また逆に再び寒くなるときはどんなに掃除していても、埃が焦げるせいか最初は微妙に臭うので、窓を開けてちょっとの間空焚きしてやらなければならないとこれまた少し面倒である(いやこれはオイルヒーター以外は皆同じか)。
 それならばとっとと電気なりガスストーブに買い換えてしまえばいいと言われるかも知れないが、20Aしかない古い借家ではこれ以上ワット数の高い電化製品を増やすわけにもいかず、かといってガスは台所以外では使えないのである。それに一度、石油ストーブに切り替えて冬の電気代の安さを知ってしまうと、とてもじゃないがもったいなくて電気ストーブなど使う気にならないのだ。
 そんな訳で我が家では年代物のアラジンストーブを今でも愛用している。手間の掛かるものではあるが、不思議と炎を眺めていると落ち着くのと、いざ地震などでライフラインが切断されたときに備えて、これからも使い続けるのだろう。
 そういえば家にあるのとちょうど同じタイプが、この前、愛知万博の昭和の暮らしコーナーの30年代の所に陳列してあるのを知ってちょっと驚いてしまった。こう書くといかにも骨董品ぽく聞こえるが、我が家にあるストーブは手入れがいいのか、単に私が実家を出るときまで死蔵されていたせいか知らないが、まだ見た目はぴかぴかの新品のような外見を今でも保っている。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 12, 2005

ドラム式洗濯機の話

 白物家電と言われる冷蔵庫や洗濯機などの大型家電製品は、引っ越しでもしない限りなかなか買い換えたりしないものだ。このジャンルでも少しでも買い換えてもらおうと最近ではデザイン家電や輸入家電などがファッション誌などで取り上げられるようになってきたが、我が家の家電はそうした物が出る前にそろえた物なので、ちょっと気の利いたデザインの物を探すとなると結構大変だったのである。特に大変だったのは当時は一人暮らし用の家電と言うのは新生活を始める大学生相手の物しか無く、妙に安っぽかったり、何年も使い続ける事を想定しているとは思えない物が多かったことだ。しかし、どうせ買ったらそう簡単に買い換えることは出来ないのは目に見えていたので、これらに関しては簡単には妥協できなかったのだ。しかもその後、家電リサイクル法などが出来て買い換えはさらに難しくなってしまった。
 余談だが、家電リサイクル法が施行される前と後ではリサイクルショップの引き取り値も大きく様変わりをしたのをご存じだろうか。以前は、よっぽど大きくてもてあましそうな物や人気のなさそうな物を除けば、多少なりとも引き取るときに値を付けてくれたのが、今では下手をすると無料どころか、引き取ってもらう為にこっちがお金を払わなくてはいけなくなってしまったのである。
 前置きが長くなってしまったが、そうして何とか選んだ製品のうちから今回はドラム式洗濯機について書いてみよう。今では無印商品からでさえ出ているドラム式洗濯機であるが、10年ほど前は本当にどこにも売っていなかった。秋葉原で探しても、あるのはミーレやエレクトラックスなどの外国のメーカーばかりで難儀したのを覚えている。何故、外国のメーカーが選択肢にならなかったかと言えば、値段が高いのもさることながら一番致命的だったのは洗濯機の置かれる環境が日本とは全く違っいてそのままでは使えなかったからである。特に問題なのはその重量で下手をすれば100kg近くあり、しかも横倒しのドラムが回転する振動は日本の縦型ドラムの洗濯機に比べてかなり大きく(今では結構改善された)、とてもじゃないが日本の家屋では置けるところが無かったのである。しかもこれらの洗濯機は向こうでは日本のシステムキッチンのように、あらかじめ住宅を建てるときに什器に組み込む事を想定しているからたまらない。ヤマギワリビナの輸入家電コーナーで奇跡的にディスカウントされている掘り出し物を見つけても、上記の理由でため息をつくしかなかったのである。それでも執念深く探すとさすがは秋葉原、あるところにはあるものである。なんとかディスカウントされているサンヨーのAWD-500と言うドラム式洗濯機を見つけて、ようやく洗濯機問題は解決したかに思えたのだった。
 さてこうして当時としては格安で見つけたドラム式洗濯機であるが、やはりそう簡単にはいかなかった。私自身は被害に遭わなかったものの、一番かわいそうな思いをしたのは洗濯機を度どけてくれた配達業者の人たちだろう。洗濯機を運んで取り付けると言う依頼を販売店から受けて普通の洗濯機のつもりで来たら、相手は100kg近い重量のドラム式洗濯機だったのだから、災難としか言いようがない。それでもプロのすごい所はこれを2人係りでちゃんと運んで設置してしまった事である。将来引っ越すときの事を考えると憂鬱なものがあるが、とりあえず第一段階はこうして無事クリアーしたのだった。
 こうして何とか設置したドラム式洗濯機だが実はまだハードルが残っていた。それはドラム式洗濯機の場合、普通の洗剤では泡立ちすぎて使えないのである(注意書きにもある)。最初のうちは洗濯機に付いていた洗剤で凌げたものの、いよいよ無くなってくるとどこにも売って無くて困ってしまった。しかし意外にも身近なものがこれを解決した。伝統的な洗剤=粉石けんである。唯一の難点は洗浄力が若干弱いことであるが、よくしたもので最近では襟や袖口に塗るだけで部分的に汚れを落としてくれる洗剤が売られているので、これと併用すれば普通の汚れはまず問題ないだろう。

 このように、いろいろ使うまでにハードルの高かったドラム式洗濯機だが、それでも気に入っているのはもちろん見た目の良さもあるが(そう昔のアメリカのTVのすり込みが入っています)、他にもいくつかのメリットがあるからに他ならない。その中でも一番大きいのは乾燥機がセットになっていて、わざわざ洗濯物のを入れ替えなくてもそのまま乾燥まで仕上げられることだろう。今では普通の洗濯機にも付いている機能であるが、当時はそれだけでもありがたかったのである。
(とはいえ、電気代や乾燥力が弱い事もあって普通は天日干ししているのであるが)

関連Link:ドラム式洗濯機の洗剤の話しの補足

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 11, 2005

再びAppleStoreに修理の為に行く

 以前の2月23日の記事にも書いたように一時期調子が悪くなったPowerBookだが自己修復したのもつかの間、また時々画面に砂嵐が出るようになってしまった。
さすがにロシア式修理法を続けるのもいい加減怖くなってきたので、とうとう観念して再びAppleStoreに修理に持って行くことにした。前回は持って行ったはいいものの現地で自己修復してしまい、そのままもって帰る羽目になってしまったので、今回はそのときお店の人に言われたアドバイスに従い、ちゃんと画面が壊れたときの証拠写真を用意して万全の準備を整えてからの出発である。一番難儀なのはデーターのバックアップと修理が長引いた時に備えた予備機のセットアップだったが、幸か不幸か前回から手元のデーターは大して更新されていないのでそれほどバックアップに時間を取られずに済んだのは幸いだった。とはいえきっと万が一、予備機で作業するようになったらきっと何か重大なものを忘れているのだろう。
 それにしても今回、証拠写真を用意したのは思った以上に役に立った、お店の人も写真があるとどうやら故障原因が想像できるらしく、前回とはうってかわってピンポイントで原因を見つけて、なんとその場で修理が完了してしまったから大助かりである。まあ、きっと今回は運が良かったのだろう。とはいえ今でもふと何かの弾みで再現しないか結構ドキドキしながら作業するようになってしまった。
 なお、もし何かのトラブルでAppleStoreにマシンを持って行くとしたら、もう一つアドバイスとして出来れば平日に行くことをお勧めする。とにかく待ち時間がちがうのである。(というか休日込みすぎ)そして私のようにどうしても休日に持って行かざる得ないとしたら午前中に行くか、観念して暇つぶしの手段を確保していく事である。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 10, 2005

カメラを担いで花見に行く

cherry_fisheye_imagecherry
 今日は天気も良いので、写真を撮るついでに花見としゃれ込んでみた。
と言っても独り身の気楽なものなので(まあ面子の都合が付かなかったというのもあるが)もっぱら、飲食よりは撮影が中心である。実際問題、これだけの機材(HASSEL互換機のKiev88CM+Biometar 80mm+ARSAT 30mm fisheye,Nikon COOLPIX990,三脚)を担いで右に左にえっちらおっちらやっていたので、きっと同行者がいたら嫌がっていたに違いない。本当はこれにさらにPENTACON 300mmも持って行こうかと思ったのであるが、さすがにヘルニアになりそうなので断念したのである。
 さてこれだけの大げさな機材を持って行った成果があったのであろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 09, 2005

ノイズキャンセリングヘッドフォンを購入する

 これまで使っていたヘッドフォンが壊れてしまったのをきっかけに、新たにノイズキャンセリングヘッドフォン「Sennheiser PXC 250」を購入した。以前も書いたように私はヘッドフォンは苦手なので、電車の中で音楽を聴くという習慣は無いのだが、いつか海外旅行に行くときに使うと言う口実で購入してしまったのだ。とはいえ最近は仕事が猛烈に忙しくて、実はもう3年ばかり海外には行っていない。そんな状態なので購入しても果たして使うところがあるのかと思ったのだが、意外なことに仕事場で音楽を聴くときに結構重宝する事が判って驚いている。
 なにが驚いたかって仕事先は一人1台以上PCのある環境と言うこともあり、結構ファンの音が気になるのだが、ノイズキャンセリングをONにするとこのファンの音がほとんど聞こえなくなるのである。そのためスイッチを入れると突然耳をふさがれたような奇妙な錯覚を感じるくらいなのだ。うるさいところや混んでるところが大の苦手で自宅ではわざわざノートパソコンを使っている身としては、これはかなり重宝しそうである。
 最近では仕事場での音楽は皆これで聴くようになってしまった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 08, 2005

衛星写真の画像処理

 以前のひまわり6号からの画像の話の続きである。この前、気象庁から発表になった画像を見て、何故フルカラーの写真が1枚も無いのに、赤外線領域の画像は4枚もあるのか不思議に思った方も多いのではないだろうか。実はこれは単純な話で気象観測に欠かせない大気中の水蒸気の様子や、地表の水や氷の状態を観察するのに、こちらの方が都合がいいからに他ならない。
 では何故都合が良いかと言えば、撮影する光の波長域によって写ってくるものが変わってくるからである。参考までにまずランドサットで使われた撮影波長域を見て欲しい。

[ランドサットにおける観測波長域]
バンド 波長 種類
1 0.45-0.52μm 可視光線(青)
2 0.52-0.60μm 可視光線(緑)
3 0.63-0.69μm 可視光線(赤)
4 0.76-0.90μm 近赤外線
5 1.55-1.75μm 中間赤外線
6 10.4-12.5μm 遠赤外線
7 2.08-2.35μm 中間赤外線

ごらんになれば判るように、衛星のセンサーではデジタルカメラの用に撮影した画像はRGBフルセットのいわゆるフルカラー画像としては扱われていない。実はこれはデジタルカメラやビデオでも同じなのだが、内部でRGBの合成を行ってフルカラーの画像として出すようになっているのだ。衛星写真では後述する理由により、RGBをバラバラに処理する事も多いためフルカラーの画像でもRGBごとに分かれたままになっている。
 ではどうしてRGBの画像を分ける必要があるのだろうか。実は植物からの反射が近赤外域で特に強くなる特性があるために衛星写真では近赤外線の4バンドを緑に、青と赤に可視光の2・3バンドを割り当てた画像をよく作る為である。こうすると植物の緑が強調され市街地は赤味を帯び、普通にフルカラーで見るよりもずっとはっきり地形が判るからだ。よく見かける妙に緑が青々としている写真は皆「トゥルーカラー」と呼ばれるこうした合成が行われた画像だと思っていいだろう。
 同じように今度は長波長域を使うと今度は水の反射がほとんどなくなってしまうので、これを使えば水部がはっきりするし、また中間赤外線では雪の反射も無くなるので雲と雪の違いが区別できるようになる。さらに長い遠赤外線(熱赤外線)では、放射熱の違いが識別でき、地表や水面の温度分布が観測できるようになる。このように使う波長域とその組み合わせで様々な事が判るので、衛星写真の画像は様々な波長域毎に分けられたモノクロの画像が必要になってくるのである。

ちなみにひまわり6号の場合。地形観測の必要が無いのでランドサットとは使っている波長領域が若干異なって以下のようになっている。

[ひまわり6号における観測波長域]
バンド 波長 種類
1 0.55-0.90μm 可 視(VIS)
2 10.3-11.3 μm 赤外1(IR1)
3 11.5-12.5 μm 赤外2(IR2)
4 06.5-07.5 μm 赤外3(IR3)
5 03.5-04.0 μm 赤外4(IR4)

 なお、これは気象衛星にかぎらずほとんどの衛星や探査機の映像で行われている事で、使われているチャネルは違うものの元の画像は皆チャンネル毎に分離したモノクロの画像なのである。従って惑星探査機「ホイヘンス」が木星の衛星「カッシーニ」から送った映像も、最初はモノクロの画像が掲載されたわけである。また1976年に火星に着陸した探査船「バイキング」ではボディに付いている色調整用のカラーバーを写し込んだにもかかわらず間違って最初のカットでは空を青くしてしまったのもこういった事情によるのである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 07, 2005

新しいウオッカを購入する

vodka 自分ではそのつもりは無いのだが、冷蔵庫に常にお酒が入っていると言う点では確かに自分は酒飲みなのかも知れない。ちょっと変わっているのは一般的なビールではなく、日本酒とウオッカがキープされていることだ。(というか冬は寒くてビールは駄目です)
そのストックされているウオッカが切れたので買い出しに出かけたが、いつものお店に行く時間が無かったので仕事先のそばの酒屋で買ってみたところ珍しくストロワヤ「だけ」が置いてあったのでそれを買ってみることにした。この銘柄は以前新宿のロシア料理屋「ペチカ」で飲んで結構いけることを知っていたからである。それにしてもストロワヤが置いてあるのは珍しい。この銘柄、味は他の銘柄に決して負けないのだが、アルコール度数が50度もあるせいかなかなか普通のお店では置いてないのである。ただ度数が高いと言ってももちろんスピリタスのようなアルコール度数96度と言う化け物のようなお酒では無いので、普通のウオッカ同様飲み過ぎなければいいだけのことだが、ついこれまで飲んでいたストリチナヤ(40度)のつもりで飲みそうで心配だ。ところでよく話の種にでるこのスピリタスと言うウオッカだが、試しになめてみるつもりでもストレートで飲むときは、あらかじめバターなどをなめて置いて胃に膜を作ってから飲むように心がけて欲しい。普通のウオッカでさえ、以前つまみやチェイサーを用意しないで飲んで胃をやられた事がある私からの忠告である。
 最後に、話が出たついでにこれまで飲んだウオッカの品評を話の種に書いておこう。よく日本酒やワインなどではこの手の品評を見かけるものの、ウオッカに関してはあまり目にする機会も(というかいろいろ飲んでみる物好きも日本ではあまりいないのかも知れ)ないと思うので何かの足しにでもなれば幸いである。

 ストリチナヤ:いつも飲んでいる銘柄。ストリチナヤとは首都のと言う意味。ロシア輸入ブランドとしては比較的置いてあるところが多いので入手しやすい。味は冷凍庫で冷やすととろりとした口当たりと甘みがあり度数の割には飲みやすい。なおこの高級バージョンでストリチナヤクリスタルと言うのがあり、これがとてもおいしいらしいのだが、残念ながら一度も飲んだことはおろか見たこともない。

 ストロワヤ:「食卓の」と言う意味。ボトルには独自の風味があるような事が書いてあるが、それほど癖のあるお酒ではなく、度数を抜きにすればこれも飲みやすいお酒だと思う。もともとロシアではウオッカは雑味が無いものが良いとされているので、向こうでの高級ウオッカは大体皆すっきりした味わいだと思っていいだろう。ストリチアなどでは物足りない、もうちょっと強い(アルコール度数だけでなく)ウオッカが飲みたいと言うときにいいかも知れない。

 ズブロッカ:バイソン・グラスの葉をつけ込んだポーランド産のウオッカ。ほんのりとエキスが溶け込んで独自の甘みと香りがある。逆にカクテルベースには向いていないとも言える。独自の甘みが口当たりがいいのでウオッカ初心者にも向いてるかも知れない。一時期はこればっかり飲んでいた。

 ペルツォフカ:ウクライナの剣と言う別名を持つ、唐辛子をつけ込んだウオッカ。唐辛子が強力だがアルコール度数の方は(ウオッカにしては)ちょっと控えめ。味の方は唐辛子の辛みを期待するかも知れないがアルコールの刺激が勝っていて、飲んだ当初はそれほど辛みの方はピンとこない。ただ後から来る辛みと言うか暖かさは唐辛子が入っているんだなと言う感じがする。なんでも現地では体を温めるために飲むものらしい。今では日本への輸入が中止されたとかでどこを探しても入手できない幻のお酒になってしまった。(注:また再入荷したようです)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 06, 2005

機械のお国柄(後編)

(前回から続く)
 大量生産の話がでたら次は大量生産の本家、アメリカについて語らないわけにはいかないだろう。なにせ第二次大戦中に主力空母「エセックス級」だけでも17隻も作るような国である(日本は正規空母“全部”で約13隻、雲竜型が戦争末期の時点で完成が曖昧だったので約がついてます)。もともと工業力があるとは言え、最初から量産することを前提に設計から生産施設まで用意しないとここまでの数にはならないはずだ。事実、戦時中もっとも経済統制が厳しかったのは他ならぬアメリカだと言う話さえある。つまり量産のために資材をどう配備するかを全て国がコントロールしたうえで、共通で使えるネジから弾丸の弾のサイズまで全ての規格を統一していったのである。すごいのは規格の統制だけではない、戦時中の国民生活の制限も意外なことにアメリカの方が厳しかったらしいのだ。例えば日本ではかなり後半まで熱海まで旅行などと言う事が(金銭などの問題はあっても)特に統制無く出来たのに対し、アメリカでは戦争に力を集中するためにそれ以外の産業や市民生活の統制がかなり前半から始まっているのである。(余談であるが、こうした製造工程の管理を行ったのがその後大統領となるハリー・トルーマンである)
さすがに国運がかかっていない普通の工業製品はここまで徹底してはいないものの、それでも以前ディスカバリーチャネルで放送されたジャンボジェットことBoeing 747シリーズの量産のプロセスなどを見ると、製造業が弱くなったと言われる今でもこうした巨大で複雑なものを量産させたらまだまだアメリカの生産能力は侮れないと実感するのである。
だがアメリカの作るものはみな大量生産を考えられていたかと言うと実のところそんな訳でも無いらしい。どうもアメリカと言う国は普通は大量生産に向くある意味おおざっぱな作りのものを作るくせに、いざ凝ったものを作らせると今度はドイツもかくやと言うコテコテのものを作ってしまうのである。具体的な例としてエクトラと言うカメラがある。これは戦中(1941年)にライカに対抗してコダックが作った超高級カメラであるが、まだライカですら当時は実装していなかった、レンズに合わせたフレームの切り替えはもちろん、フィルムバックの交換から視度調整機能まで搭載した、今のカメラも真っ青の超多機能・超高級カメラであった。もちろんこんなすごいカメラなのだから、さすがに量産出来るわけもなく、またたとえ量産できたところで現場ではこんなに沢山の機能はいらないからもっと安くて故障の少ないカメラを欲しがったと言う代物なのだ。
実はこうしたアメリカ製品の2面性は今でも残っている。少部数生産品は日頃あまり目にしないので気づかれないかもしれないが、コストがかかりすぎて注文が減らされたステルス戦闘機や、再利用でコストを下げるはずがあまりに大型かつ多機能で結局普通にロケットで打ち上げるのと大差ないコストになってしまったスペースシャトルなど、今でも、ついついいろんな機能をてんこ盛りにして結局、高く付いたり故障の元になると言うパターンは実はいろんな所に散見されるのである。

 さて日本・ロシア(ソ連)・アメリカと続いたら次はいよいよドイツの話に触れなくてはいけないだろう。とはいえドイツ製品の逸話に関してはもうすでにあらゆる話がいろんな人によって書かれているので、今更書き足すことはほとんど無いのが正直なところだ。とはいえそれではあまりに不親切なので、すでにある逸話を紹介する形で触れたいと思う。
 ところでドイツ製品といったらみなさんは何を思い浮かべるであろうか。カメラならライカ、車ならメルセデスベンツやポルシェ、それとも男性の方ならタイガー戦車だろうか。いずれにしてもすでに山のような逸話がそれらについて語られているが、どれも共通するのは恐ろしく高性能で堅牢かつ精密なイメージだろう。その反面タイガー戦車などではその見返りに複雑すぎて1台あたりのコストがとても高く付いたとか、動かすまでの整備がものすごく大変だったと言う話も、宮崎駿さんのエッセイなどで知っている人もいるかも知れない。精密かつ堅牢、一見相反するような特徴をドイツ製品はどうやって実現したのだろうか。これは構造を調べたり分解してみると判るのだが、この一見相反する特徴を兼ね備える事の出来た理由は、あらゆる事態を想定し、それを先回りして対策をしているからに他ならない。たとえば戦時中後半のドイツの主力戦車のパンサーであれば、自動消火装置から一部には赤外線暗視装置すら搭載していたのである。また現在の車などで言えば、最初から安全基準の敷居を高く設定しているというのもあるだろう。つまり求められる基準に対して余裕をみて110%くらいで作るのではなく、200%とか300%とかで作るのである。
当然こうした作り方だから、コストがかかるのはやむ終えない。しかし車のように事故を起こしたときに人命に関わるようなものの時に、そのマージンがものを言う訳である。
 しかしこうした基準に対するマージンはともかく、前者のやり方は下手をするとむやみに複雑化し故障の元になる危険性がある。それを避けるには精度を上げるしか無いわけだが、精密すぎるのも考え物だ、たとえばアルパと言うスイス製のカメラはドイツ製以上にすごい代物で、無垢の木を削りだしたグリップ、コンマ何mmと言う単位で調整できるシフト機構など、さすが時計の国スイスだけあってまるで精密な高級時計の様な精度と仕上げなのだが、ちょっと考えてみて欲しい。相手が止まっているときならともかく、ちょっとでも動いているときにいちいちコンマ何mm単位で調整している暇があるだろうか。しかも、この機構は一気に動いてしまわないようにわざわざクランクを回して調整するようになっているのである。
その点、ドイツ製のライカなどは当然ながらよく動かす部分はちゃんと手でゴリゴリと動かせるようになっているようだが、実はこれは例外的なものらしい。もう一つの銘機コンタックスなどを見るとライカに対抗する為もあるのだろうが、布製のシャッターに高いテンションをかけて1/1250の縦走りシャッターと言う当時の技術では不可能と思えるシャッター速度を実現させている為、今ではシャッターが生きている個体を探すのが難しくなってしまっている。

こうしてみると何事もほどほどがちょうどいいようだが、そのほどほどを実現した日本製品が退屈に感じるのだから、難しいものである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 05, 2005

機械のお国柄(前編)

 工業製品もお国柄が出て、各国を比較すると面白い。精密だが懲りすぎるドイツ、真面目だがややおもしろみに欠ける日本、必要な機能以外はばっさり切り去ってコストパフォーマンスは最高だが、使い勝手は最悪のロシア、個々は凡庸そうでも大量生産が効き、数で押し切れるアメリカと言ったところだろうか。

 まず日本製、これはわざわざ説明するまでもないだろう。今や世界のMaid in Japanである。とはいえ機能や実用性など平均点はいいものの何か物足りない気がするのは私だけだろうか。別にそれで不具合が有るわけではないしコストパフォーマンスは悪くないのだからいいじゃないと言われればそれまでだが、やはり物足りないものは物足りないのだ。では何が物足りないのだろうか。それは日本でも人気のある外国の有名ブランドと比べてみると見えてくる。
 例えばsmartと言う車がある。ダイムラーベンツが発売した2シーターの車だが、印象的な外見なので車にそれほど興味の無い人でも一目見たら知っていると言う答えが返ってくることだろう。だが、smartはそれほど革新的な技術が使われている訳ではない。2シーターに割り切ったコンパクトな外観も、日本の軽自動車と実はそう変わらない大きさだったりする。ではどこが違うのかと言うと、コンセプトの割り切りと予算の配分が違うのである。おそらく日本のメーカーだったら、ちょっと大きくなっても4人乗りに出来るならそっちの方が需要が多そうだし4人乗りにしてしまうだろうし、わざわざ専用の部品を起こしてまで、内装の時計やらシートやら何やらを独自のものにはしないだろう。こうした細かい部品は他と共通にした方が安くつくし、別に走りには何の関係も無いからだ。
だがダイムラーベンツはやってしまった。これは他のジャンル・メーカーでも当てはまる。Appleが今度出した。iPod shuffleと言う携帯音楽プレイヤーは、値段を下げ大きさを小さくするために、大胆にも曲名を表示する液晶画面を取ってしまい、基本的には演奏順番はランダムに再生すると言う方法をとったが、果たしてこんな大胆な選択を日本のメーカーが取るだろうか。むしろほとんど使わない機能でも、少しでもリクエストがあれば、あれこれ付けていき、値段は目に見えない仕上げを省いたり、多少見た目に目をつむっても、共通で使える部品を使い回すことで下げると言う方法をとるのではないだろうか。
むろん、こうした冒険は失敗することが多いだろう。またメーカー側からの使い方の提案は、一歩間違うと押しつけと取られて受け入れられない恐れもある。だがこうしたアプローチの大胆さが、きっと日本製品に足りないものなのかも知れない。

 さて大胆な省略と言えば、次はロシア製についてふれなくてはいけないだろう。
先ほどロシア製品の特徴は大胆な省略と徹底した使い回しによる最高のコストパフォーマンスと(最悪の使い勝手)と書いたがこれを端的に示す例として、ザリアと言うカメラがある。元々Fedと言うバルナックライカのコピーから大胆にも連動距離計周りをごっそり取ったカメラなのだが、これがロシア的な大胆な省略で、まさに「ただ取っただけ」なのだ。
もともと無理に商品を売ると言う考えが無かったお国柄もあるが、実はこれには他の理由もある。官僚主義的な手続きの煩雑さからか、それとも単に横着なのか知らないが、ロシアでは何かを作る場合に新規で設計する部分を極力減らす傾向があるためだ。
具体的にどういう事かというと、使える部分があれば極力それを使い回し、修正する必要があっても極力他の部分は手をつけず、修正箇所を減らそうとするのである。そしてこれはカメラに限らず、建物でも飛行機でも宇宙船までも貫かれている方針なのである。したがって、旧ソ連の防空戦闘機スホーイ15は燃料タンクのスペースを増やすために、胴体の凹んでいる部分に板を継ぎ足して中に燃料タンクを入れたようなのっぺりとした外見になっているし、さらにエンジン出力を上げるためエンジンをツマンスキーR13に取り替えたTM型に至っては胴体はそのままに無理矢理入れたせいでさらに無骨な形になっている。またロシア最初の偵察衛星「ツェニット2」も人類最初の有人衛星ボストークに人の代わりにカメラを積むことで部品を共通化し、それによってアメリカとは比較にならない数を打ち上げることにつながったのである。建物などはさらにすごい、国民に安価な住宅を供給すると言う名目の元に都市の住宅は徹底的に部品の共通化が図られて、ブレジネフ時代にはとうとうノブや鍵などほとんどすべての部品が共通化されて、住んでいる住民さえも自宅の区別が付かなかったと言うのだ。(余談だが、ロシアでは大変人気のある戯曲で何度も映画化された「運命の皮肉、あるいはいい湯でしたね。」では主人公ルカーシンが自宅と間違えて、赤の他人のナージャのアパートに入って寝てしまうくだりがあるが、これもこのあたりの事情を知らないと笑えないだろう。ロシアでは大受けだったらしいが・・)
 さすがに第二次大戦中1943年から1944の1年間で19435両もの戦車T-34を作ってしまう国だけの事はある。

(あまりに長くなったので次回に続きます)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 04, 2005

NHK外国語講座の新しいカリキュラムが始まった

 NHK外国語講座の新しいカリキュラムが始まった。
私が聞いているのは主にロシア語と英語だが、英語についてはとやかく言えるほどきちんとやっていないのと、学習人口を考えても私なんぞがコメントしなくてもいろんな人が語っていると思うので、今回は学習人口が少ないはずのロシア語コースについて書いてみよう。
 まず一番ありがたいのは、TVとラジオの基礎コースで新カリキュラムが始まった事だ。英語の講座しか聴いていない多くの人には信じられないことかもしれないが、ロシア語など学習人口の少ない講座だと、4月からの講座が実は一昨年の再放送だったりするのはごく当たり前のことなのだ。そりゃたしかに新しい番組を作るのはお金も時間も掛かる訳だし、こちらも一昨年の番組だからといってもうやっちゃったよと言うほどきちんと勉強している訳ではないので、あまりとやかく言える訳ではないが、やっぱり新しい内容の方が興味も持てるし飽きにくいのは言うまでもないだろう。そんな訳で新カリキュラムと言うだけでこうしたマイナー言語のリスナーにとっては楽しみな事なのである。また唯一の再放送となったラジオ講座応用編も個人的には一番の秀作だと思っている2004年の滝川ガリーナ先生のカリキュラムなのでこれはこれで良かったのかも知れない。ちなみにこの応用編、ロシアの生活や文化にかなり踏み込んだ内容になっているのでたとえロシア語に興味が無くても、外国文化に興味がある人だったら一度聞いてみても損のない内容だと個人的には思っている。
 さてもう一つのうれしい変更点はTV番組の時間が日曜日の早朝から月曜日の深夜に変更になったことである。生活習慣は人によって違うので困った人もいたとは思うが、私のように日頃は仕事が忙しく休日の午前中はまず寝ている人間にとって、これはとっても助かる事なのだ(もちろんビデオで撮ると言う手もあるが、ビデオだといつでも見られるさと思って結局は見ない質なので)。それとこれは全くの趣味の問題なのだがゲストがオクサーナさん(美人)なのも楽しみの一つである。(と言うか毎回ゲストを楽しみに見ていると言う説もあるが・・・)
 絶賛が続いてしまったがもちろん多少の苦言が無いわけでもない。一番の気がかりはラジオ基礎コースの内容が最初から結構難易度的に飛ばしすぎている事である。どれくらいの内容かと言うと、最初本屋さんでテキストを買ったときに4月から基礎コースが無くなってしまったのかと思ったくらい(の文字量)なのだ。もちろんこれは単に会話数が多いのをすべてテキストに起こしているせいで発生している見かけ上の話だけなのかも知れない。確かによく見ると昨年から引き続き聞いているリスナーにとってはたいしたことのない難易度なのかも知れないが、テキストにある会話量を見るとちょっと引いてしまう初心者が多いのではないかと心配してしまうのは、見た目の文字数で難易度を判断してしまう傾向を私自身が一番持っているからなのかも知れない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 03, 2005

とうとうミニチュアエアラインまで手を広げる

endeavour2endeavour1 とうとう食玩ばかりではなくミニチュアエアラインまで手を出してしまった。このミニチュアエアラインと言うのはいわばミニカーの旅客機版と言うべきもので、小さいながらもダイキャスト製のずっしりとした重さの立派なものだ。また最近ではDRAGONなどのメーカーが一部のパーツをプラスチック成形にして精密度を高めたモデルを出すなどして、ますますスケール感も増している。主な縮尺は1/500と1/400だが金属素材が多用されている事もあって大きさの割には高級感が感じられる。
 このラインナップをたまたま手に取った雑誌で見ていたら、自分の守備範囲の宇宙機があったからたまらない。早速その日のうちにインターネットで検索して注文してしまった訳である。

 ちなみに上の写真が購入した、DRAGON WINGSのスペースシャトルEndeavourブースター付き。このほかにもエンタープライズ及び運搬用B-747から、なんと人類を月に送ったサターン5型ロケットまである。サターンは同じ1/400のスケールでもシャトルの倍以上の高さ27.6cmあり、元がいかに巨大だったかが偲ばれる。残念ながらと言うか幸いにと言うべきか、宇宙機のラインナップはそれほど無いのでそれほど散財せずに済みそうだが、これを機にエアラインにまで手を広げそうな自分が心配である。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 02, 2005

昨日はエイプリルフールだったので

 今日は出先で記事を書いたもののデーターを持って帰るのを忘れてしまった。orz
仕方がないので気を取り直して記憶を頼りに書いてみよう。

 今日は(もう昨日か)エイプリルフールだったので、ただでさえネタ記事の多いネットのニュースやblogはさらにすごいことになっていた。おかげで一日中何を読んでも思わず眉につばをつけて見てしまいそうである。
 そういえば知り合いに4/1が誕生日の人がいたが、こういった難儀な日に生まれた人はどういった気持ちで誕生日を迎えるのであろうか。直接の知り合いではないがさらに上手の1/1が誕生日の人がいて、その人曰くみんなお正月の方に関心が向いてて誰も自分の誕生日を祝ってくれないとこぼしていたのを思い出してしまった。
 ところでエイプリルフールネタにつっこむのも野暮な話だが、一日で消えてしまうのももったいないのでいくつか気になったネタをピックアップしてみよう。

スラッシュドット ジャパン:古典的なDHMOネタをやっていた。といってもこのネタは意外と知らない人も多いので、本気に取る人も多そうで心配である。ちなみにDHMOとは対象の物質が水であるのを伏せた上で、水についての極端な説明を行って、聞き手に(水の説明をしただけなのに)恐ろしい物質のように誤認させるというジョークに使われる言い回しの事である。詳しくはこちらを参照して欲しい。

impressWATCH:情報漏洩時の後処理に特化したソフト「あ!漏〜レ」の紹介記事が秀逸。上のスラッシュドットでもよくネタにされる「ノーガード戦法」(セキュリティ対策も何もせずに、問題が起こったら担当者や犯人に責任を押しつけて責任逃れをする方法)を揶揄した内容になっているのがいい。特に傑作なのは必死の言い訳にもかかわらず、個人情報が流出したと認定された場合、ユーザーに500円分の商品券を発送するための宛名ラベルを作成する機能が付いていることである。もちろんこの元ネタはYahoo!BBの個人情報流出事件の時の保証が一人あたり500円だったのは言うまでもないだろう。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

April 01, 2005

杉花粉警報レッドゾーン突入

pollen_news 花粉症の性として最近は毎朝、気象庁のワンクリック気象情報サイトの花粉情報を見て、今日もとても多いのかと憂鬱な思いをすると言うのが日課になっているのだが、今日の(もう昨日か)これはいくら何でもあんまりだと思ったのは私だけではあるまい。(この赤字はなんだ!)
何でも本当に花粉がすごいときはアレルギーの有無に限らず症状が出るそうで、以前ニュースでも伝えられた、群馬県桐生市であまりに花粉がすごくて遠くから見ると山が(花粉で)煙っていて、山火事と間違えられたと言う話があったときには、駆けつけた消防署の人は軒並みひどいくしゃみに苦しめられたそうである。
 健康な人ですらそうなのだから、さすがにこれだけ沢山飛んでると多少の療法は効果がないのはもちろんで日々涙と鼻水に苦しめられた生活を送っている。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« March 2005 | Main | May 2005 »