馴染みのお店の話
今となっては大昔だが、学園ドラマや青春ものの影響なのかマスターと顔なじみの喫茶店やレストランと言うものにあこがれていた時期がある。しかし当時、僻地の大学に通っていた自分にとって馴染みのお店どころか、そもそも途中に立ち寄れるようなお店自体ほとんど無く、結局単なる憧れで終わってしまった。
それからウン年も過ぎ、気が付くといろんなお店にすっかり覚えられている自分に気が付づく。今となっては特に感慨もない、不思議なもんである。
それにしても不思議なのはお店によってはそれほど頻繁に行ってるつもりはないのに、すっかり向こうに覚えられている事だ。まあ相手はプロの接客業なのだがら当然といえば当然なのかも知れないが、その他にもどうやら印象に残りやすい客らしい。
まあ、確かに怪しい客だろう。真夜中や休日でも店に来るし、しかも連れが外国人だったり女の子だったりするのだから。実はこちらにしてみれば仕事が単に昼夜休日関係なくあるだけで、互いにラフな格好で連れ立ってくる相手にしても実は職場の同僚だったりするのであるが、お店の人たちにとってみればかなり怪しく見えたに違いない。だがそれでも店によってはずいぶんひいきしてくれたようで、結構楽しいものだった。特に仕事場が下町に有った頃は外人のスタッフと一緒によく行ったせいかずいぶん歓迎してくれた。一緒にいるスタッフが日本語は話さないものの、箸使いが上手で日本食好きだったせいもあるのだろう。
以前、書いたように何年かおきに引っ越しをすると言うジンクスのせいで、せっかく馴染みになった頃は引っ越してしまうのであるが、今でも機会があれば立ち寄りたいと思っている。(もう相手は忘れているだろうが・・・)
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