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May 13, 2005

コーヒーの話

 いろんな食べ物の蘊蓄話を書いたり話したりしてきたが、よく考えてみればコーヒーについては話題に取り上げたことすらないことに気が付いた。それだけ日常的なものになっているのだろう。それにしても子供の頃、苦いだけと思っていたこの飲み物をよもやこんなに日常的に多飲するようになるとは思わなかった。
 どうやら受験勉強でとにかく眠気覚ましに飲んでいたのがそのまま習慣になったらしいのだが、きっと同じような経過でコーヒーを飲むようになった人もいるのではないだろうか。そういえば作家、遠藤周作のエッセイで締め切りに追われた時に眠気覚ましとしてインスタントコーヒーを飲んでいたのが、やがて利かなくなって最後は直接スプーンで粉を食べながら原稿を書いたという話があるが、そこまで行かなくても締め切りに追われてコーヒーをがんがん飲みながら作業をした経験をしたことのある人も同じように多いのではないだろうか。そういえば私がコーヒーをブラックで飲むようになったのも、たしか眠気覚ましに一日に10杯以上飲んでいると砂糖やミルクを入れてるととてもじゃないが甘ったるかったり、お腹ががばがばになってしまって飲めたものじゃなかったせいだった。
 そんなグルメとは無縁な理由で飲み始めたコーヒーであったが、さすがに胃を悪くして量を控えるようになってくると、代わりにもっとおいしいものを飲みたくなるのは美食家の性だろう。そこで豆からコーヒーを挽くようになるのだが、これも結構紆余迂曲説があった。最初は実家にあったコーヒーミルと豆で挽いてというか、親が飲むために挽かされたののお裾分けを飲んでいたのであるが、同じものを食べて生活しているにも関わらずどうしても実家のコーヒーの好みになじまなかった私はしばらくはコーヒーとは豆から挽いても美味しくないものだと思っていたくらいである。その後一人暮らしを初めて自分で様々な豆を試して飲んでいるうちに分かったのだが、どうやら自分は実家で飲んでいるモカのような酸味の強い味よりももっと苦みと甘みの強い豆を好むようなのだ。
 そんなわけで今飲んでいるのは、ハワイのコナコーヒーである。なんでもこのコーヒー、米国で唯一の国産コーヒーと言うことでホワイトハウス御用達になっているらしい。入れ方についても一時期は結構凝った時期もあったのだが、朝の時間の無いときに飲むせいもあって最近はもっぱらドトールコーヒーで挽いた豆を買ってきて、ドリップするくらいである。

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