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June 24, 2005

ネガティブ化するググラーの意味

 ググラーもしくはGooglerと言うネット上のジャーゴンがある。本来はgooleの使い手、もしくはよく使う人と言ったニュアンスだったが、最近ではネガティブなイメージでも使われるようになってしまったようだ。ネガティブイメージの内容は「何でもgooleで検索しただけでそれについて知っているかのような書き方をする」もしくは「『gooleの検索結果=正しいこと』と思っている」と言う事らしい。
 確かに言われてみると以前から2chやスラッシュドット内でコメントの応酬などで自説の正しさを主張する際にこの手の書き込みは結構目にしてきたし、大学などのレポートや論文で一見充実した内容のようで実はほとんどの内容がgooleの検索結果を単に張り合わせただけのものを提出する学生も前から問題になっていたのを聞いたことがある。
 これを単に道具に使われているといってしまうのは簡単だがSEO(と言う検索ツールの上位に表示されるようにWebページを最適化するサービス)がれっきとした商売として成り立っているように、理屈では分かっていてもそれをふまえて情報リテラシーを高めるのは難しい。自分の専門分野であればたとえそれがgooleのトップにLinkされた記事にしても真偽を疑うことは出来るだろうが、よく判らない分野だったとして上位10位のLink先に同じ事が書かれていたとしてそれを疑うことが出来るだろうか?
 いや、大衆は馬鹿でないからそのうち正しいものが上位に来るよと言う意見もあるだろう。しかし中国のようにインターネットが監視されている社会でなくてもgooleの検索結果の上位の結果が恣意的なものになるというのは十分あり得ることなのである。
 例えば分かりやすい例として愛知万博の検索例がある。松浦晋也さんのblogのコメント欄に載っていた話だが、万博が始まる前に愛知万博で検索すると比較的上位に来た批判的な事を書いているページは、現時点ではほとんど上位には表示されなくなっている。誤解を避けるために書いておくともちろんこれは圧力が加わったとかいうものではなく、単に好意的な意見のページが上位に来るように出資者側のwebページの最適化が大規模に行われたからに他ならない。またgoole内にもれっきとしたNGワードがあるようで、以前「極東ブログ」のfinalventさんが書いていたが差別や宗教などのセンシティブな内容をあつかった記事によっては、どんなにgooleで検索をかけてもそののページは表示されなかった事もあるそうだ。また有名な例としては「google村八分」と言う言葉を広めた「株式会社ウェディング事件」のような例もある。gooleといえど普通の会社なので訴訟沙汰になっている事例については一時検索対象から外すと言うことは普通にあると思った方がいいだろう。
 そして残念ながらこうした事例はgooleに限らない、他の検索ツールやblogの記事、そして2chのスレッドにせよ常にこうした可能性はあるのだ。(2chで言うと確かに企業圧力に対しては他と一緒に論じられない点がある。しかし「電車男」のカットされたエピソード(Link先の終着駅参照)のように結局は売り手の都合で無かったことにされてしまう部分はあるのだ)

 こうして考えてみると、情報リテラシーと言うのがいかに言うは易し行うは難しか分かるだろう。ググラーと言う言葉にまつわるネガティブイメージを払拭する方法は想像以上に困難な道のりなのかも知れない。

追記(2005/09/10):そのほかにgoogleのトップが間違っている例として「在日韓国朝鮮人の生活保護受給率は5人に1人」というのがある。詳しくは児童小銃さんの所に詳しくまとめられているが、ようは集計ミスが後で分かったものの肝心のまとめサイトの管理者が不明で間違いがいつまで経っても修正できないのが原因である。

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Tracked on June 24, 2005 at 12:14 PM

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