ビールの話
まだ梅雨も終わっていないはずなのだが、例年の異常気象に違わずここんとこ真夏日が続いている。おかげで例年よりも早くお酒はビールモードに突入してしまい、この前も写真の様に思わずコロナビールとライムを買い込んできてしまった。なぜコロナビールかと言うと、すり込みの恐ろしさとでも言うのだろうか、私が美味しいと思うビールは皆ビール自体のおいしさと言うよりは、どれだけ暑い日にそれを飲んだかの記憶によって決まっているからである。ちなみにこのコロナビールは昔、コンピューター関係の36度を超える炎天下の野外パーティで飲んだ時の印象に基づいている。だが肝心の味の方も元々メキシコ産だけあって、こうしたくそ暑い日向けのさっぱりした口当たり上にいくら飲んでも飲み飽きない味なのだ。しかも向こうで飲まれているように4切りにしたライムを瓶の口にねじ込んでそのまま飲むと、適度な酸味が暑さでへばった体には猛烈に心地よく感じられるからすばらしい。やはりどの酒もそうだが、作られた土地の気候で飲むのに特化されているのだろう。
さて他によく飲むビールだが、中国の青島とイギリスのギネスがある。青島ビールに関しては以前、向こうの人が経営する中華料理店でオーダーしたところ、向こうの人にさえ「アサヒの方が旨いよ」と言われてしまったこともあるのだが(笑)、何故か私はこの味が気に入って頻繁に飲んでいるのだ。おそらくその理由は成分の中に「米」が含まれてるのが日本酒のみの自分にマッチしているからだと思っている。そうドイツなど法律で麦以外の原料を認めていない国は別として、多くのビールでは大抵麦以外の原料が含まれているものなのだ。バトワイザーを始めとして多くのビールでコーンスターチが多いのだが、以外に米もビールの原料には使われている事が多いのだ。気になる方は一度自分が飲んでいるビールの原料を見てみるといいだろう。
残るイギリスのギネスについては、実は他のビールとはちょっとニュアンスが異なっている。これだけは特別暑い日に飲んだと言う記憶もないし、そもそも夏の暑い日に飲みたいとさえ思わない。では何がいいかというと、ワインを飲まない(分からない)自分にとって洋食に合う、アルコール度数の低いお酒と言う扱いに近いのだ。それでも飲み慣れてくると一見薬くさいような味も病みつきになってくるから不思議である。
そんなわけで国産ビールの比率が低い変な取り合わせであるが、もちろんこれ以外のビールも飲んでいるのは言うまでもない。とはいえ普通のビールについてはもういろんなところで語られているのでここでひとまず筆を置くことにしよう。また半年間これらを飲み続ける生活が続きそうである。
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