NHKロシア語講座が面白い
以前も書いた、NHKラジオロシア語講座だが3日坊主になりがちな当初の予想に反して今のところ何とか続いている。
我ながら不思議なくらいだが、その理由の一つに今年の講座内容が面白いと言うのがあるだろう。いや、本当に面白いかと言うと、所詮は教科書だしあまり文字道理に受け取ってもらっても困るのだが、それでもここ数年の中では秀逸の部類に入るのでは無いだろうか。
まず良い点は、たまたま自分のレベルにあっているという点である。以前のエントリーでも書いたように今年のテキストは入門編から飛ばしまくっていて、いきなり単語や挨拶をすっ飛ばして13番館と言うアパートの住人達のドラマが始まるのであるが、それが昨年から続けて聞いていた自分にとっては前半からだれずに聞けたのである。
もう一つは、純粋にストーリーがとてもNHKのテキストとは思えない内容のおかげで続きが気になってしょうがないのと、つっこみどころ満載なのである。普通、教科書と言うと学生を対象としているせいもあって、結構道徳的な退屈な話が多い筈が、TVの外国ドラマではないが様々な人間ドラマがあり、かつ今年の話はよく読むと結構やばい話が混ざっているのだ。
住人達も別に悪人がいるわけではないが、アンドレイの奥さんは出てくるたびに贅沢な暮らしをしたいと言うは、買い物にせいを出すし、アパートの長老グリゴーリー・ペトローヴィチは毎回詮索好きで話が長かったりする(笑)。先月はロシアの警察と交通事情を知っている人間だったら、思わずほくそ笑んでしまうような交通警察が難癖をつけて罰金をふんだくるのを旨くくぐり抜けることがロシアの運転のポイントだという話に(もちろん直接ではないものの、知る人なら皆判るように)触れているし、今月はとうとう奥さんに触発されてかアンドレイがギャンブルで一攫千金をめざしている話を語り始める始末である。(おい、大丈夫か?)
そんなわけでえらく忙しいにもかかわらず、NHKロシア語講座は私の密かな楽しみになっているのであった。
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