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July 18, 2005

書評:石油を読む

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石油を読む/藤 和彦
 最初に断っておくと私はこの分野に関しては素人なので、この本に関しても内容の真偽に関して踏み込んだり、さらに読み解いたりする事は出来そうもない。では何故この本を取り上げるかというと、石油というのが今や単なるエネルギー問題を越えて安全保障から、国際為替相場まで私たちの日常生活のありとあらゆる所に影響を及ぼしているからである。しかも、その割にはその元になっている石油について、自分も含めてあまりにも無知なのではないだろうか。
 この本を読んで目から鱗だったことはたくさんある。例えば、何故中国は対外摩擦も恐れずに資源を囲い込もうとしているのか。一時期は経済が破綻したと言われたロシアが何故今元気になってきているのか。アメリカのイラク戦争は噂されているような石油目当てのものなのか。20世紀のころから無くなると言われ続けた石油は何故今も枯渇していないのか。などに対して石油をキーワードにして読み解くことにより実に判りやすく見えてくるのだ。
 いや、私たち庶民が国際石油相場の仕組みをしってもしょうがないしと思うかも知れないが、為替や株などにちょっとでも関心があるなら、石油を知ることはこれらを読む上でも役に立つし、日頃噂されている様々な危機をあおるニュースでも本当に危惧すべき事と、単なるデマゴギーのが見分けられる(手がかりになる)ことはきっと役に立つと思う。エネルギー問題に興味がある人はもちろん、国際政治や貿易、為替や株などに興味がある人もぜひ一読を勧めたい一冊である。

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