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July 29, 2005

ロシアンエンディングとハリウッドエンディング

 最初資料を当たって書こうかと思っていたのだが、さすがに元ネタを忘れそうなので防備録代わりに書いておくことにする。

 映画などのエンディングもお国柄を感じると思ったことはないだろうか。
その思いを強くしたのはテレビアニメやその映画化でお馴染みの「フランダースの犬」が、ハリウッドで実写映画化されそのストーリーを知ったときである。ネタばれ承知で原作のエンディングを書いてしまうが、子供心に主人公ネロと愛犬パトラッシュの死に当時はひどくショックと理不尽さを覚えたものだ。とはいえいくら子供心にショックでも原作を改ざんして「ネロもパトラッシュも死ななかった事」にしてしまうのはまずいだろう。しかも嫌らしいことに上映国に合わせてしっかりハッピーエンド版とバットエンド版の2つが用意されているらしい。さらに皮肉なことに(私は見てないものの)このハッピーエンド版、ちゃんとエンディングに向けてきちんと構成されていてそれはそれで良い映画になっているらしいのが困ったところである。
この何が何でもハッピーエンドと言うのはヤンキーのノリなのか、「フランダースの犬」のように対象年齢が低い話ならまだ分かるものの、「ディープブルー」(今やっているドキュメンタリー映画ではなく、人工的に知能を強化された鮫によるパニックホラーものの方)や「トゥルー・ライズ」のエンディングともなると、思わず「おいおいそれでハッピーエンドはないだろう」と思わずつっこみを入れたくなってしまうのは私だけではないだろう。特に「ディープブルー」では主人公のいた海洋研究所は建物ごと全滅、ヒロインは死亡と散々たる幕切れなのにも関わらず、生き残った主人公のナイスガイと人の良さそうな黒人のコック2人で足を海にひたしてばしゃばしゃやりながら「今回はなかなかハードな戦いだった(意訳)」とにこやかに談笑する下りにいたってはここまでやられてしまうと逆に妙な爽快感を共感してしまうぐらいである。
 逆にロシアの映画を見るとどうも連中は悲劇が好きなようで、記憶にある数少ないロシア映画でハッピーエンディングで終わった話を見たことがない。なにせあの「チェブラーシュカ」でさえストーリーはともかく挿入される曲はどれももの悲しいメロディのものばかりと言うお国柄の国である。一見コメディー風な演出の「鬼戦車T-34」は第2次世界大戦下、ナチス・ドイツの収容所に捕らえられていたソ連軍捕虜たちが、標的用に使われるはずのソ連T−34戦車を奪取して脱走し、敵陣を突破すると言うストーリーで、前半は右往左往するドイツ兵を奪った戦車で蹴散らしながら脱走すると言う爽快な話で「おっ、珍しくロシアで痛快な話が」と思っていると最後のエンディングで衝撃を受けると言う罠がまっている。案外救いのないストーリーで有名なゲーム「DRAG-ON DRAGOON」あたりを持って行くと売れるのではないだろうかと思うくらいである。

 そういいつつも私も結構アイデンティティはロシア人に近いものがあるのかも知れない。少々ひねくれているせいかもしれないが、ゲーム「フロントミッション」や「ダブルキャスト」でわざわざバットエンディングを見に行ったのは内緒の話である。

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Comments

数日前にブログを始めたばかりで勉強中です。これからも参考にさせて頂きます!頑張って下さいね。

Posted by: sayaka | August 10, 2005 at 07:47 PM

初めまして…少し前にこのブログを知り(酒関係で)、以来すっかりファンで、通わせていただいております。
個人的に大好きな「ディープ・ブルー」があがっていたので、さらに嬉しくなって、ちょっと。(かなり昔の記事に、申し訳ないですが)

前半、チームの纏め役である、黒人男性がドヤ顔で「確かに事件は起こってしまったけど、俺達が争っててどうする?みんなで力を合わせて逃げよう!心を一つにすれば出来るさ!」的な良い事を言った直後に、真後ろのプールからサメが出てきて、黒人男性をくわえてビダーン!とまっ平になるくらい激しく叩きつけたあげく、海中プールに引きずり込んで真っ二つに体を引き裂いてボリーンと食ったのを見た時、爆笑しながら「これはギャグ映画だ」と悟ったものでした。
(ちなみに、同じ方式のギャグ映画に『マーズ・アタック!』があります)
なのでディープ・ブルーのエンディングは、バタ足しながら「今回はハードだったぜ(キラーン)」で良かったと思います(笑)絶対死ぬと思ってましたよね、あのコック。

なんでもかんでも無理くりハッピーエンディングは、自分も嫌いです。ただ、ギャグ映画とわかれば全てを許せます(笑)掲げたジャンルが何であっても。

今後も、さまざまなカテゴリの記事を楽しく拝見させていただきます。それでは失礼いたします。

Posted by: 明日香 | May 01, 2013 at 09:57 PM

明日香さん、コメント有難うございます。
実はこの話もう少し面白いネタを仕入れたので、いずれ続きを書こうと思っているのですが、最近すっかりTwitterに浮気をしてて更新が滞ってます。
そのうち必ず書きますので気を長くして待っていて下さい。

Posted by: doku(fukuma) | May 04, 2013 at 05:39 PM

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