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July 10, 2005

ロシア語の動詞に苦しめられる

 日曜日でアクセスが少ないはずなので、マイナーなテーマを書く。
 ロシア語についてちょっとだけ知っている人や語学好きの間で定説になっているのが、「ロシア語の文法は難しい」と言うことになっている。だが本当に難しいのかそれについて書いてみよう。確かにロシア語は名詞の性が男性形・女性形・中性形と3つもある上に、形容詞や動詞がそれに合わせて変化する。また格変化という奴があり、日本語で言う「てにをは」にあたる部分が、直接名詞や形容詞が変化することで表される(これを格変化と言う)。
 ちょっと判りにくいので例を上げると
「モスクワはロシアの首都です」と言うのが<<Москва столйца Россйи.>>となるのに対して
「私はモスクワに行きます」だと<<Я еду Москву.>>とа→уと変化することで日本語の「〜に」などの役割を果たすようになっていて、通常日本語で「てにをは」にあたる言葉は使わないと言う訳である。
 話題がでたついでに書くと「〜に行く(もしくは来る)」と言う動詞は日本語では「行く」と「来る」の2つしか無いのに対し(まあ敬語を入れると別だが)、ロシア語では何の因果か滅茶苦茶多く「何で行ったか」(歩いてか、乗り物か分かれている上に、これは動詞全般に言えることであるが、いつ行ったか(過去・現在・未来)、何回行ったか(一度きりなのか、繰り返し行くのか)で違う単語(正確には体が違う形)になっているのが堪らない。実は個人的にはロシア語で一番やっかいなのは先ほどの性や格変化よりもこいつにあるのではないかと思っているのだが、しかもこれは「行く・来る」だけに限らずに移動に関する動詞全般に当てはまるのだ。

(歩いて)行く  идти(片道の移動)  ходить(繰り返しの移動)
(乗り物で)行く ехать(同上)    ездить(同上)
(歩いて)運ぶ  нести        носить
(乗り物で)運ぶ везти        возить

しかもこれに接頭辞がついて「ちょっと○○する」とか「決して○○する」とか言う意味になるのである(; ;)。

 とはいえ、皮肉なことにこれがロシア語の学習を容易にしているところだと言う話もある。というのは一度ルールを覚えてしまうとたいていのことに応用が効くからである。これは文法のみならず発音に付いても当てはまる。ロシア語の場合、発音のルールさえ覚えてしまえばまずたいていの単語はそのルールのままの発音なので、漢字や英語のように見たことのない単語の読み方が判らないと言うことはまずあり得ない。
 難解な文法だが例外が少ないと言うのが、ロシア語の難しさでもあり容易さでもあるのではないかと思っている。

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