ロシア語の難しさについて2
前回はロシア語の格変化の複雑さについて書いたがその続き。
格変化のさらにやっかいな点は日本語の「てにをは」に当たるものとはいえ、必ずしも日本語の「てにをは」に一対一で対応していると言う訳ではない所にある。まあこれは全ての外国語に共通の事なのだが、文化や生活が異なっている以上、似たような意味の言葉でも微妙にニュアンスが違っているのは仕方がない事なのだろう。ただそれにしても腑に落ちないのはロシア語の場合、文脈の「てにをは」よりも動詞と前置詞の方が格変化を決める力が強い事である。例えば場所を表す前置格<<в>>の場合、場所を表すときは次に来る語を前置格(強いて言えば「へ」)に変えるが、行き先を表す場合には対格(日本語だと強いて言えば「を」だろうか)に変化させる。したがって日本語で考えるとどう考えても「○○へ」だなあと言う文章でも、文中で行き先を表す場合は対格にしなくてはいけない場合が出てくる訳である。
ここが初心者にとっておそらく一番つまずく点で、これを克服するためにはとにかくどの動詞や前置格が次に何の格変化を要求するのか覚えるしかない。そんなわけでロシア語の場合、単語だけではなくこうした変化の決まりも暗記しなくてはならないのであった。果たして光明が見えるのはいつになるのだろう。
Comments
fukumaさん、はじめまして。ponと申します。ワタクシもロシア語初学者です。
格変化は本当に悩まされますね。規則を覚えるのが非常に苦手ですので、ワタシはとりあえず、どんな前置詞がどんな格を要求するのかを覚える方向にしています。動詞が要求する格は覚えている動詞の数が少ないので、まだまだです。
つまらない話ですがトラックバックをさせていただきました。今後とも宜しくお願いいたします。
Posted by: pon | August 26, 2005 10:43 AM
こんにちはponさん。コメントとトラックバックありがとうございます。ロシア語学習者は少ないのでこうしてコメントをいただけると嬉しいです。ponさんはきちんと学校で学んでいるんですね。ちょっと羨ましいです。私は学校に通っている間は、語学はほとんど勉強をさぼっていて、今更必要に追われたりしているうちに今更になって面白くなって勉強しているという効率の悪いことをやっています。
こちらこそよろしくお願いします。
Posted by: doku(fukuma) | August 27, 2005 01:06 AM