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August 31, 2005

忙しさの平均

 珍しく日記のような内容。昨日、ようやくマスター納品が終わるような事を書いたとたん、再提出が決まってしまった上に別の仕事も入ってしまった。何のことはない、結局開放感を味わえたのは正味半日である。以前もこんな事があり、友達に遊ぼうとMailしたとたん〆切の延期が決まり結局立ち消えになったことがある。最近では相手も分かっているらしく急に仕事が入った話をしても「短い夏でしたね」などと予想通りのつっこみを入れてくれたりする程だ。
 それにしても日本はいろんなものが2極化していると言われるが、忙しさについてもそれは当てはまるような気がする。周りを見ても自分を振り返っても、過労死寸前なほど忙しい時とまったく仕事が無い状態の行き来をしている人のなんと多い事だろう。(そして困ったことに後者の状態に落ち込んでしまっている人もいる)たしかに平均すれば標準値に収まるのかも知れないが、こうした点からも私は統計の平均値とやらを信用できないのだ。

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August 30, 2005

デバッグオプ

昔、SOFTIMAGEのデモリールだったともうのだがこんなタイトルのCGアニメーションがあったのを思い出した。話は単にバグに見立てた虫をカエルのキャラクターが食べまくると言うストーリーで、CGソフトのデバッグ用にそのソフトを使って作られたテストアニメーションである。こんな事をふと思い出したのはちょうど今やっているゲームの仕事がまさにマスターアップ直前で、日々デバッグに追われているからである。ゲームのデバッグと言うとたとえソフトハウスで働いている人でも、仕事でゲームが出来るから楽なんじゃないと思っている人も多いようだが、どの仕事でもそうなようにやってみると難儀な仕事なのである。特にゲームの場合困るのはプログラムのデバッグの様に、想定される動作を一通り全て試みてチェックするもののその想定される動作自体が、ゲームと言うこともあってそう簡単に再現できない事である(シューティングなどの難しいゲームでは、本当に一部のすご腕のデバッガーしかチェック出来ないものもあるらしい)。しかも、チェック自体はゲームといえども決して甘いものではなく、例えば経験値やお金がイベントの各時点できちんと計算通りに入っているか全部ログを取りながらチェックするし、シナリオが分岐する場合は分岐数だけチェックしなくてはいけない。さらにこれでキャラクターが何人から選べたりするとキャラクター数×イベント分岐数で途方もないバリエーションをチェックしなくてはいけないのである。まあ、唯一の救いはたとえ何かあっても死人が出ないことぐらいだろうか。知り合いのプログラマーで工場の大型機械の制御プログラムを書いていた人によると、こうしたプログラムのチェックはまさに人命がかかっている分それは大変なものであるそうだ。
 とはいえバグが許されないのはどのプログラムでも変わらない。そしてそれは直接プログラムを組むわけでない私のようなCG素材パートであっても、動作に密接に関わっている以上バグつぶしに励まざる負えないのである(歩ける部分に抜けがあってプレイヤーが世界の外に落ちたりすると言う事故は、背景素材パート側の問題であることが多い)。
 とはいえこの文章が無事アップされている頃にはきっと全てが終わっている頃だろう。久しぶりにぐっすり眠りたいと思う。

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August 29, 2005

浅草サンバ祭り

 昨日は浅草サンバ祭り(注)だったのだが、ちょうど仕事と重なって遠くから聞こえるサンバのマーチを聴きながら一日ディバッグに追われていた。それでもちょっと買い物に出るついでに覗いてきたのだが想像を超える人出で、見たのは見物人の背中ばかりである。そんな訳で皆さんが期待しているような写真は一枚も無い事を最初に断っておこう(笑)。
 ただこうしたお祭りの写真を撮るときに何がいるかは大分参考にさせてもらった。いまではアマチュアもプロも機材については違いがない分、逆に言うと最低これだけの装備をしてこいということになるのかも知れない。

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今回も会場周辺の道路は交通規制されていた。今回ちょっと気づいたのは意外に婦人警官の数が多いことである。やはり、道案内その他の警備以外の仕事は女性の方が当たりがいいからなのかも知れない。

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会場で見かけた長い棒の先にデジカメと鏡を組み合わせた撮影装置を持ち歩いていたおじいさん。やっぱり自分でこうした事の為に作ったのであろうか。

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こうした撮影の3種の神器、デジカメ、300mmぐらいの望遠レンズ、脚立の装備で固めた人たち。

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会場は脚立がない限り、このくらいしか見えない。

注:今では「浅草サンバカーニバル」という名称に変わったそうだ。検索で見つからないときはこちらの名前で調べてみるといいだろう。(2006/8/26追記)

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August 28, 2005

安眠を求めて

 以前ちょっと書いたが、寝付きが良くなかったのでメラトニンを試してみた。その感想だが、徹夜した後や海外旅行後に十分寝たはずなのになんか頭がはっきりしない状態と言うか、眠くはないのだが起きた後の朝の爽やかさがないと言うか、ようするに時差ボケの初期症状のような変な感じである。
まあ考えてみれば、メラトニンは本来体内時計を調整する為のホルモンなので、これで体内時計を強制的にリセットすれば時差ボケ状態になるのも当然の事だろう。なんでもメラトニンの効き方にはかなりの個人差があるらしく、ほとんど効かない人からちょっとの量でも翌日中ぼーっとしてしまう人までいるらしい。効きすぎる人はやめておいた方が無難なのだろう。あとこれは反省も込めてなのだが、メラトニンは効くまでに結構タイムラグがある。それは直接眠気を誘発するものではなく体内時計の調整が本来の機能だから当然なのだが、遅くても眠りたい時間の30分前には飲まなくてはいけないらしい。本当の体内時計の調整の為に体内で出されるメラトニンは、就寝時間の2〜3時間前から分泌が始まるからだ。

 ところで自分の場合、実は寝不足の最大の原因はベットにあることが分かっている。それをほっといてメラトニンもなにもあったもんじゃないのは分かっているのだが、ベット(正確にはマットレス)を変えるというのは実に面倒なのでなかなか踏ん切りが付かないのだ。
 まず、いいマットレスというのを見つけるのが難しい。最近では試しに横になれるサービスをしてくれるところもあるようだが、正直なところ売り場で(周りの目を気にしながら、外出着で)5分ほど横になったところで本当の寝心地など分かりはしないのが実情だ。以前、私はオーダーメイドしてくれると言うキャッチフレーズに惹かれて伊勢丹の寝具コーナーで枕を作ってもらったことがあるが、このときでさえ作る前に様々な素材やサイズを試せたにも関わらず完全に満足するものは作れなかった経験がある。枕でさえそうなのだから、よりデリケートで試しにくいマットレスを試すのはさらに難しいのは言うまでもないだろう。そうはいってもサイズが2m以上もあり重量だって馬鹿にならないマットレスは、試しに使って気にいらないからと言って返品するのも難しい。結局、口コミを頼るかせいぜいホテルなどで偶然気に入ったものを見つけるくらいしか判断材料がなさそうである。だが、椅子もそうだがベットも人によって好みは千差差別で、ある人にとって快適でも自分がそうとは言えないのが困ったところだ。それにベットの場合、置かれている環境によっても快適さは変化する。それは部屋の明るさ云々というのもあるが、一番大きな要素は気温と湿度で、例えば最近はやりのテンピュールなどでは熱がこもりやすいと言う性質もあって、使っている人たちによると冬は天国、夏は地獄と言う状態になるという。
 そんなこともあってインテリアデザインをやっていたにも関わらず、未だにマットレス1つ買う踏ん切りがつかないと言う情けない状態が続いている。根本的問題が解決されるのは果たしていつになるのだろうか。

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August 27, 2005

ネット検索技術の進歩はblogやwebページをMixi化する?

 前回触れたHotWiredの記事を確認の為に検索しようとしたところ、思った以上に時間を取られてしまった上にとうとう見つけることが出来なかった。おかげで今日は寝不足気味である。それにしてもコンピューターの検索技術が進歩したとはいえ、まだまだ調べものは手間と時間がかかるのを痛感してしまった。まあ、私の記憶がかなりいい加減というのもあるだろう。
 検索エンジンが進歩したとはいえ、Googleなどではスペルミスや勘違いしたキーワードの検索まではやってくれない。おかげでCEO(最高経営責任者)やSEO(検索エンジン最適化)とかのようにけっこう紛らわしい語など、おっちょこちょいの私はよく間違えて検索していたりするので、こういった事になってしまうのだ。思うに人間の頭というのはキーワードではなく、意味で記憶しているのではないだろうか。意味は予想がつくものの肝心のキーワードが分からずに思いつく単語を片っ端から入力した経験というのはきっと誰もが一度はやることに違いない。それでもインターネット検索は今もっとも熱い分野の1つなので、この手の曖昧語検索やニュアンスによる検索機能もいつかは実装される日が来るのだろう。
 それともう一つ困るのが、逆に沢山の情報がHitしすぎるときである。Googleなどはキーワード周りの文章をピックアップして表示してくれる機能はあるものの、出来れば読む前におおざっぱなニュアンス(それに対してポジティブなのかネガティブなのか、それ自体の具体的な情報なのか、感想なのか)が分かればいいのだが、今だといちいち読まなくてはいけなくてどうしてもそれで時間を取られてしまうのだ。なんでも企業向けのサービスでは今でも、自社の評判を調べるために2chのスレッド全体を調査したりどのblogでどんな傾向でどのくらい話題にされたかを調べるサービスがあるそうだが、これらのサービスもやがては個人向けに降りてくるのであろうか。

 しかしここまで検索技術が上がってしまうと、こんどは逆にMixiやはてなのように誰が自分のblogやwebのどこに言及したか、また気になるキーワードをどんな意味で誰が使ったのか互いに分かるようになってくる。自分のページやblogを持っているものにとっては、インターネットはますます互いの発言を気にしなくてはいけなくなり、今後はクネクネが増えムラ社会化していきそうである。

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August 26, 2005

ワールド・ゲームの2つのルール

 バックミンスター・フラーのワールド・ゲームを知っているだろうか。地球に見立てたステージで土地・資源・資本・人口(ここではプレイヤーに当たる)を現実の比率に応じて配置し互いに最大の利益を得るようにするにはどうすればいいかを、ゲームを通してプレイすることで、現実世界の理解と相互共存の可能性を探ると言うものである。いろんなところでこれをやってみたレポートが出ているのだがそれによると、互いにゼロサムゲームとして争うよりも相互協力を広めれば広めるほどプレイヤー当たりの利益は増大するという。しかし、ご存じのように現実世界では何故か相互協力よりもゼロサムゲーム化する事が多いのはどうしてなのだろうか。
 長年気になっていたこの問題だが、少し前のワイヤードニュースの記事を見て思った事がある。それは違う勝利条件を想定しているプレイヤーがいるせいではないだろうかと言うことだ。ワイヤードニュースの記事によれば、目的を全体の利益の最大値ではなく個人の持ち点をしてプレイさせるとチームを組んで全体がトッププレイヤーを助けるようにプレイした場合がもっとも最高得点が高くなるという(しかしチーム自体はトップの犠牲となって持ち点自体は低くなる)。

 成る程、確かに目的が全体の利益の合計ではなく、トップの最大利益をめざすならこの戦略は間違っていない。そして現実の世界を見渡してみるとどうやら勝利条件は着実に2番目の方に変更されつつあるようだ。

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August 25, 2005

インターネットの情報リテラシー

 昔インターネットが普及し始めた頃、これで人々が自ら情報を発信することで偏向しがちなメディアや政府のプロパガンダに惑わされることなく、真実に目覚めると言うような意見があった。今でも朝日新聞などを批判する人がたまに使っている言説だが、実は遙か昔アマチュア無線が大ブームになった時も同じような事が言われ、そして結局は言われただけで終わってしまったのを知っているだろうか。インターネットで真の情報に気づくと言う話はアマチュア無線ブームの時に語られた情報革命の結末を知っている分、また同じ結末になるように思えてならない。
 最近大きなテーマになっている郵政民営化などを取り上げたblogのコメント欄が、明らかな嘘の情報を元に論調を誘導しようとしたり、他人の主張を感情的に罵倒する内容で満ちているのを見ると、その思いは強くなることはあれ弱くなることはないのが今の正直な感想である。
 それにしても今の日本で一番駄目なのは政治や行政よりも、こうしたニュースを分かりやすい形で整理したり、過去の発言と照らし合わせて整合性を確認したりする作業をすべき存在が不在な事ではないだろうか。マスコミも誰(何)がどうしたと言ったニュースは報道するものの、こうした地味な検証作業や情報の整理はやる気はなさそうだし、どうも本当は自分のあるべき価値観を国民に啓蒙(というかプロパガンダ)したいというのが本音だとしか思えない。そういえばこの前、民主党が自民党のマニフェストの達成度の評価をしていたが、これがマスコミではなく自民党の対抗勢力である民社党から出ると言うのもおかしな話である(そもそもマスコミは当時のマニフェストなんか覚えていないんじゃないだろうか)。
 そういえば以前、イラク戦争に関する議論のスレッド(場所は忘れたが2chでは無かったと思う)であまりにテーマが広がりすぎで収集が付かなくなってしまったときに、誰かが「だれか馬鹿な自分にも分かるようなまとめサイトは無いのか」と書いた事があったが、そのやりとりの結果、実は一番良くできていたのがNHKの「週間こどもニュース」だったと言う話を思い出したが、案外私たちは子供向けメディアより劣悪な環境にいるのかも知れない。

参考Link:NHK週間こどもニュース
子供向けながら思った以上に難しそうなテーマまで取り上げているニュース番組のサイト。下手な新聞や雑誌のまとめよりもちゃんとした内容だったりして結構侮れない。知らないテーマはこれでおさらいしておいてもいいかも知れない。

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August 24, 2005

写真の仕事の考察

 最近、撮影の仕事が無い。まあ幸か不幸かゲームの仕事の方が過労死寸前まで忙しいので別に構わないのだが、こう撮影の仕事がないと単に自分が干されているのかそれとも業種的に仕事の量が減っているのかちょっと気になるところである。
 そんなわけで少し調べてみたのだが、写真周り全体の仕事が減っていると言う訳ではないらしい。ただデジカメの普及その他いろんな要因で、ジャンルによっての仕事量はずいぶん変わってきているようだ。私もそれほど業界内の話に詳しいわけではないのだが、自分の見聞きした感じでもたしかにいくつか心当たりがある。それは雑誌周りの写真の仕事が減ったことと、街の写真館の高級・高機能化である。
このうち雑誌周りの写真については大きく2つの要因があって、デジカメの普及でライターや編集者がその場で撮って済ませられるようになったことと(その場で仕上がりがチェックできるので最悪、写ってないという事態が避けられるようになったので、クオリティを求められない説明的なカットを外に頼む必要性が無くなったと言うこと)、雑誌自体が縮小傾向にありコストに厳しくなった事があるようだ。
次の街の写真館の話はカメラマン側ではなく客側からの話しか知らないので、もしかしたらちょっとはずしてるかも知れないが、パソコンとデジカメの普及によってこれまでなら大手のスタジオやラボじゃないと出来ない画像処理まで街の写真館でやってくれるようになったのと、いわゆる記念写真(結婚式や子供の七五三の写真など)が高級化して結構いいお値段になってきていることである。まあこれもデジカメとプリンターの普及でこれまで仕事の中心だったDTPだけでは食っていけないという事情があるのだろう。最近よく聞くケースでは結婚式や子供の写真をデジタル処理した上で額装する代わりに結構いい値段(1枚当たり8000円)を取るというのが流行っているらしい(周りの子持ちの友人談)。まあ額装代も入っているからそれほどの暴利と言う程でもないのだろうが、少子化や非婚化で記念写真の需要はだんだん先細りで大変だと思っていたのでこれは予想外の話だった。これも爺婆パワーのおかげだろうか? そういえば写真を撮った友人も当初はその値段から写真を撮る気は毛頭無かったのに、爺婆が全部だしてくれたらしい。

 どうやらこれまで多くの仕事を雑誌に依存していた自分も、そろそろ戦略を変えないといけない時期らしい。

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August 23, 2005

ロシア語の難しさについて2

 前回はロシア語の格変化の複雑さについて書いたがその続き。
格変化のさらにやっかいな点は日本語の「てにをは」に当たるものとはいえ、必ずしも日本語の「てにをは」に一対一で対応していると言う訳ではない所にある。まあこれは全ての外国語に共通の事なのだが、文化や生活が異なっている以上、似たような意味の言葉でも微妙にニュアンスが違っているのは仕方がない事なのだろう。ただそれにしても腑に落ちないのはロシア語の場合、文脈の「てにをは」よりも動詞と前置詞の方が格変化を決める力が強い事である。例えば場所を表す前置格<<в>>の場合、場所を表すときは次に来る語を前置格(強いて言えば「へ」)に変えるが、行き先を表す場合には対格(日本語だと強いて言えば「を」だろうか)に変化させる。したがって日本語で考えるとどう考えても「○○へ」だなあと言う文章でも、文中で行き先を表す場合は対格にしなくてはいけない場合が出てくる訳である。
 ここが初心者にとっておそらく一番つまずく点で、これを克服するためにはとにかくどの動詞や前置格が次に何の格変化を要求するのか覚えるしかない。そんなわけでロシア語の場合、単語だけではなくこうした変化の決まりも暗記しなくてはならないのであった。果たして光明が見えるのはいつになるのだろう。

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August 22, 2005

ホッピーを買ってみた

hoppy
 雑誌「散歩の達人」で何故かここしばらくホッピーが旨いと言う記事が続いて載っていたのに乗せられて、近所のスーパーに偶然ホッピーを見つけたので思わず試しに買ってしまった。それにしても浅草と言う街、電気ブランや蜂ワインなどローカルドリンクやレトロドリンクに満ちているが、ご多分に漏れず他の街に比べるとホッピーもいろんな所に置いているようだ。
 ところでこのホッピー、なんでも美味しい飲み方はジョッキを冷蔵庫でキンキンに冷凍し、それに冷やしたホッピーと焼酎(甲種25度があわせやすいらしい)を焼酎・ホッピーの順に1:5の割合になるように注ぐのが正統だそうだ(最初は静かに、後は一気に注ぐ)。ここでのポイントは氷を入れないこととジョッキに注いだら混ぜない事らしい。後は好みに応じて焼酎の割合を調整すればいいだろう。なんでも本場、横須賀では焼酎とホッピーの割合が2:5にまで達するそうな。
 で飲んでみた感想だが、旨いじゃんこれ、下手な発泡酒よりもずっとおいしいと言うのが第一印象。ただビールの代用品として見るとちょっと違って、泡の立ちかたはビールと言うよりはサイダーやコークだし、苦みもほとんど無くて何というかビール風清涼飲料水といった感じだ。でも口当たりが良いのでお酒を飲み慣れてない女性の受けは良いんじゃないだろうか。そういえば散歩の達人でもホッピーの記事を書いていたのは女性だったのを思い出した。それにしてもこれなら発泡酒を買うよりはずっといい。しばらくはビールの代わりにこれを飲み続けても悪くなさそうである。ただ唯一の問題は入れる焼酎の量でいくらでもアルコール度数を上げられるので、いまよりもさらにアルコールの摂取量が増えそうなのが心配である(そう、しょっぱなから私は横須賀仕上げで飲んでました)。

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August 21, 2005

ロシア語の難しいところ簡単なところ

 まだロシア語について語るほど学習している訳ではないが、初心者だからこそ書けるネタということでロシア語の難しいこと簡単なことについて書いてみたい。
 よく××語は世界一難しい言葉だと言う言い方がある。この××にはギリシャ語(そういえば英語の言い回しで「これは私にとってギリシャ語です」と言えばそれについては全く判らないと言う意味らしい)、中国語(そりゃあんだけ漢字があればねえ)、アラビア語(これについては説明不要だろう)などが入るが、ご多分におけず我々の日本語もそして今回のテーマであるロシア語もよく入れられるようだ。ところで、この中に入る国の言葉を見て思うのは、この言い回しをもっとも言ってるのはきっと英語圏の連中に違いない。と言うのもどれも非ラテン・アルファベットの言葉だからである。それにしてもいつも思うのは、自国の言葉が世界各地で通じる英語圏の人間は外国語に対してどんな感覚を持っているのだろうか。少なくとも私たちのように世界でなにかするためには、外国語(たいていは英語を示す)が必要だと言う、切迫感のようなものとは無縁なのだろう。
 話が逸れた、いずれにせよどの言葉にしても本当は簡単なところと難しい所がある。例えば英語はどこかの外国語学校のキャッチフレーズではないが、日本語とは使われている音域が異なっていて聞き取りが難しいし、中国語はご存じの通り膨大な漢字と日本語だと同じ「マー」に聞こえる語が、発音によって「馬」「母」「罵る」などの意味になる。(要は日本語の「雨」と「飴」をもっと複雑にしたものだと思って欲しい)これに対してロシア語の場合、まず簡単な点は文法は難解なもののシステマチックなのと発音が聞き取りやすいという点がある。特に聞き取りは結構楽で判らないのはたいていはその単語自体が知らないからで、単語だけは少なくとも何を言っているか判るのである。では何が難しいかというとなんと言っても「格変化」が一番のガンだろう。これは日本語で言う「てにをは」にあたるものなのだが、ロシア語の場合これが助詞、助動詞が入るのではなく直接各単語が変化することで表されるようになっている。判りにくいので具体例を挙げてみると日本語で単に「私」だったら、ロシア語だと<<Я>>なのが、「私の本」だと<<меня книга>>となるわけだ。ここまでなら英語でもI,my,meと変化するので似たようなものと思うかも知れないが、ロシア語の場合これが6種類もある上にさらに男性形・女性形・中性形・複数と変化するので6×4=24種類!にもなってしまう。しかもこれ大抵の名詞と形容詞にあるだからたまらない(; ;)。まあ唯一の救いはある程度システマチックにどう変化するか決まっているので、知らない単語でも基本形さえ知っていればこの仕組みに沿って変化させれば大抵は済むことだろうか。だが基本的な単語に限ってこのルールから逸脱しているから困りものだ。なんでもロシア語の文法に関するもっとも為になる日本語解説書「現代ロシア語文法」によると、最終的にロシア語をものに出来るかどうかはこの基本単語の格変化を暗記できるかどうかにかかっているそうなのでこれだけはどうしても腹をくくってマスターしなければいけないようである。(日本語や中国語における漢字みたいなものだろうか)。
 実は他にもまだまだ難儀な点はいくつかあるのだが、格変化の話だけで思ったよりも長くなってしまったのでもう一つの難しい点についてはいずれ機会を改めて書いてみたいと思う。

参考Link:おもしろ言語
富岡英語塾と言う語学教室のページ内にある世界各地の言語に関するうんちくコーナー、作者の語学に関する知識は膨大なものがあり、読むだけで感心してしまう。

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August 20, 2005

中版・大判カメラの終焉?

 日本写真機工業界の統計データーで知ったのだが、最近の中版・大判カメラを合わせた一月当たりの売り上げ台数は2004年で国内402台、輸出が588台。2005年度になると、なんとそれが219台と336台しか売れていないらしい。ちなみにこの台数は大判・中版を合わせた国内全メーカーの合計だと言うことに注意して欲しい。となるとメーカー1社あたり月に10台から20台くらいしか作っていない上に、しかも各社ともいくつかラインナップがあるわけだから一機種あたりだと月に10台も作っていない事になる。
 デジタルカメラが急速に普及している影響で、普通の35mmフィルムを使うカメラが減っていくのは予想していたが、どうやら中版・大判カメラもその影響から無縁では無かったらしい。むしろこの数字を見るとより深刻だと言えるだろう。
 この前、久しぶりに中古カメラ屋に行ったときに結構安くなってるなーと思ったのだが、このままではどこにも新品の中版・大判カメラを扱っている所はなくなり、中古市場では買い手が着かぬまま2足3問で投げ売られるようになってしまうのだろうか。かくいう自分も以前「大判カメラの勧め」など書いておきながらその後散すっかり散歩で持ち運ぶのはPanasonicのDMC-FX7と言うていたらくなので人のことは言えないが、いよいよ中版・大判カメラは骨董品となってしまうのだろうか。建築や物撮りなど大判カメラ(しかも広角レンズ)が欠かせないジャンルはどのように対応して行くかいよいよ自分も含めて考えなければならない時が迫っている。

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August 19, 2005

火事

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 最近、地震などの災害が多いと思っていたら今度は仕事場のそばのビルで火災があった。それも以前食べに行ったこともある有名なむぎとろ屋さんである。もともと私は呪われているのかよく馴染みになった店がつぶれることが多く、友人から店を紹介するのを嫌がられているのだが、それにしても何度もこんなことがあると一度お払いしてもらった方がいいのだろうか。(とはいえ本当の馴染みの店は無事なのだが)
 特にすごかった話は、上のような話をしている友人同士で待ち合わせをしたときに、冗談で「じゃあつぶれたり休みだったりすると困るから、安全の為にマクドナルドにしよう」と待ち合わせたところ、翌日店に行ってみると「本日、雷が直撃したために閉店します」と言う張り紙がしてあったことである。もしかしたら本当に何か取り憑いているのかも知れない。

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August 18, 2005

試行錯誤の語学勉強法

 第2外国語をやり始めて思うのは、最初に学んだ(学ばされた)英語も最初からある程度効率的な勉強法をしていればなあと言うことである。中学生当時勉強法と言うと数学のようにとにかく簡単な練習問題を山のようにやるか、あるいは漢字の書き取りや歴史のようにただひたすら項目を暗記するものと思っていた自分にとって、英語と言うのはどうやれば身に付くのか全く見当の付かないものだった。下手に他の科目が人並みに出来ていて天狗になっていたせいかも知れないが、おかげで中学時の英語の成績はさんざんで10段階評価で1を取ったことさえあった。そのせいで苦手意識がついてしまったのだろう、英語の勉強はただただ苦痛で受験で必要なのでやむ負えずやっていたものだった。
 これが変わるきっかけは偶然、朝日カルチャーセンターの英語教室で"GDM(Gradation Direct Method)"と言う学習方法に触れた事だった。この勉強法はハーバード大で移民の人たちに手っ取り早く実践的な英語を教えるために開発された方法で、基本的な語彙を使って可能な限りいろんな局面で応用のきく語法を、話したり体を動かしながら実践的に覚えていくと言うものである。当時の教室の生徒層は今でもそうなのかも知れないが、おばちゃん達が中心と言うこともあり、まだ大学に入ったばかりの私は彼女たちの息子に年が近いと言うこともあったのだろう。いろいろ親切にしてもらって結構たのしく教室に通っていた記憶がある。その後、仕事でやむなく英語を話す必要に迫られたせいもあって何とか最小限会話は出来るようになったものの、今思えば次のステップとして語彙や言い回しの種類を増さなかったのは間違いだった。おかげで未だに語彙とボキャブラリーは貧困なままで、向こうの人からはさぞつたない言い回しの英語を話していると思われてるに違いない。
 そんなこともあって、次の外国語を学ぶときにはなるべく最小限の労力で最大の効率を上げる事を目指してみたのであるが、分かったことは「労力×時間」の公式からは最終的には逃げられない事だった。そう、ギャンブルでも勉強でも大きく投資した方がリターンは大きく、一見リターンが大きい方法はその分リスクがあるものなのだ。とはいえ語学のいいところはギャンブルなどと違って投資がすっかり無駄になると言うことが無い点だろう。そんなわけで今は少しでも投資分を増やすべく、時間や密度の捻出に迫られている次第である。まあそれでもどこかに楽する方法は無いものかと密かに思っているのであるが・・・。

追記:なおこのGDMと言う語学学習法はどうやら英語に限らず、他の言語用のものもあるらしい。もし興味のある人はジュンク堂や紀伊国屋などの大きな書店の語学コーナーを探してみるといいだろう。(以前、私はこのロシア語バージョンを見たことがある)

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August 17, 2005

雷と停電

 先日、本当に久しぶりに停電を体験した。それも運悪く仕事場でマシンを操作中にである。一応、仕事先の会社も最近の例に違わずUPSなどが付いているのだがさすがに一人一台と言う訳にはいかなかったのと、ビルどころか雷による街全体の停電だったのでさすがに保護装置の限度を超えてしまったらしい。ちょうど帰る途中の人の証言ではコンビニや駅も停電して、暗闇の中に雷に浮かぶ浅草寺と言う滅多に見られない光景を見ることが出来たそうだ。一瞬フロアが真っ暗になったと思ったら(最初は何が起きたか分からなかった)フロアのあちこちから悲鳴が上がり、その数秒後復帰した後は皆で顔を見合わせて乾いた笑いを上げてしまった。それにしても困ったときと言うのは人間思わず笑ってしまうものだなと変な事に感心してしまった。
 それにしても、いざ体験してみると電気が止まってエアコンや明かりが消えた都心と言うのは思った以上に大変そうである。大地震の後、エアコンが切れて刻一刻と温度が上がってくる真っ暗な地下鉄の中と言うのを想像してしまったが、ぜひ体験せずにすませたいものだ。
 これからはミニマグライトでも鞄に入れておいた方がいいのかも知れない。

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August 15, 2005

民間月世界旅行

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 もう古いニュースだがとうとう民間宇宙旅行も月をめざすことになったようだ。以下に共同通信の記事を引く。

宇宙旅行をあっせんしている米国のスペース・アドベンチャーズ社は10日、民間人を対象にした月への宇宙観光旅行を計画していると発表した。募集は2人で、参加費用は1人当たり1億ドル(約110億円)。早ければ2008年ごろの実現を目指す。  民間人を対象にした宇宙旅行は徐々に始まっているが、国際宇宙ステーション(ISS)までにとどまっており、月への旅行が実現すれば初めてになる。  同社によると、ロシア宇宙庁と契約し、旅行には宇宙船ソユーズを使用。船長はロシアの宇宙飛行士が務める。宇宙船とは別に打ち上げられたロケットと地球の周回上でドッキングし月に向かう。  月面には着陸しないが、地球からは見えない月の裏側を回り、宇宙船には大きな窓の取り付けを検討している。途中でISSに滞在するプランもある。(共同)

 ところでこのニュース話題性が高く、スラッシュドットを始めいろんなサイトで取り上げられたにもかかわらず、肝心の技術的側面について触れた記事は少ないようだ。そんなわけで大した掘り下げは出来ないもののちょっとその仕組みについて解説してみよう。とはいえ軌道計算等は面倒なのでやっていないのであくまでおおざっぱな話だと思って欲しい。
まず、最初に月旅行がどんなものかを知ってもらうためにアポロ計画を参考にしてみよう。一見するとアポロ計画はサターン5型ロケット1台で月に向かったので、単純に燃料の無くなった段を切り離しながら月に向かったように思われるかも知れないが、実はそう簡単なものではない。その方式も検討されたのであるがそれだと今でも史上最大のサターンロケットよりもはるかに巨大なロケットが必要でとてもじゃないが現実的でないと見送られたのである。それじゃあアポロ計画ではどうやったかと言うと、いったん月まで向かった後に着陸に必要な部分だけを月に降ろし、また月の軌道上で本体とドッキングして地球に戻るという方式をとったのである。
なぜ一見こんな回りくどい方式をとったかというと、簡単な話でわざわざ地球に戻るためのロケットをいったん月に降ろし、また地球まで打ち上げ直すと効率が悪かったからである。そのためにアポロ計画では当時まだ実現されていなかったドッキング技術などを一生懸命開発する必要に迫られたのである。
 しかし時代が進んで現在ではご存じの通り、ドッキング技術はISS(国際宇宙ステーション)に行くためにごく普通に行われるものになっている。それなら一度に巨大なロケットを使って月から地球までに必要な燃料を積んだロケットをわざわざ打ち上げなくても、今のロケットで打ち上げられるサイズに分けて軌道上でドッキングして行けば良いわけである。(わざわざ新規でロケット等を作る必要も無くなるわけだ)
 こうした考えでおそらくスペースアドベンチャー社は計画を立てたのだろう。詳しくは以下のリンク集を見て欲しいが、興味深いのはすべてロシアのシステムを使っていることである。ところでロシアの宇宙船「ソユーズ」を使うと聞いて「あれで月に行けるのか」と心配する人もいるかも知れないが、実はソユーズ宇宙船はアメリカのアポロ計画に対抗して月に行くために作られた宇宙船なので、最初から十分その能力は備えているのである。ただソ連の不幸な点は、アメリカのサターンに匹敵する超巨大ロケットN-1の開発がとうとううまく行かなかった事にあり、結局は月にたどり着くことは出来なかったのである。それにしても今回の計画を当時アメリカとの月旅行競争に追われていたコロリョフやミーシンが知ったらどう思っただろうか。彼らの悲願が21世紀になってアメリカの民間会社によって実現されるというのも歴史の不思議さを感じさせる。

参考Link:今回の計画を立てたスペースアドベンチャー社の日本語ページ
この計画のイメージCG
アポロマニアックス:おそらく日本一詳しいアポロ計画のページを作られているt_mutoさんのページ

2005/8/20追記:ソユーズを月まで運ぶblok DMの打ち上げにはアメリカのデルタロケットを使う模様。

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Apple Mighty Mouseを購入する

mighty_mouse
 新しくAppleから発売された新型3ボタンマウス"Mighty Mouse"を購入した。これまではMicrosoftのマウスを使っていて、これはこれで悪くはなかったもののやはり長年Appleを使っていたものとしては、マウスもApple社製に揃えたかったのである。
 で使ってみた感想であるが、ホイールに当たるボタンの感覚が慣れるまではちょっと変な感じがする。これは別に悪いと言う意味ではなく、感触や機能がホイールと言うよりはトラックボールに近いものなのでホイールのつもりで使うと「?」と言う感じがするためだ。だが慣れると縦方向だけでなく左右も含めて指一本でスクロールさせることが出来るのはかなり快適な世界が広がりそうでPhotoshopなどで大きな絵をいじっている人には良さそうである。あと検証する人が少ないので報告しておくと3つボタン必須の3Dソフト(Maya)ではきちんと動作するみたいである。ただしすべてのショートカットについて試したわけではないのでそこら辺は各自で判断して欲しい。

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August 14, 2005

再びNHKロシア語講座が面白い

 以前も書いたNHKラジオロシア語講座であるが、そろそろ後半となって難易度が上がって来る頃で昨年あたりだともうアップアップ状態だったはずなのだが、今のところ何とかついて来ている。それも今年は難易度の設定が滅茶苦茶で初っぱなから飛ばしまくった分、後半のペースが落ちているせいなのかも知れない。これが昨年などは、学校の歴史の授業ではないが後半のペースがものすごい勢いで上がってきて一通り文法のおさらいをやったと思ったら、プーシキンやチェイホフの原書を読むと言うコーナーが始まってあっという間に取り残されていた頃である。
 ところでこうしたカリキュラムでも各国のお国柄というのはあるらしい。宇宙飛行士間の訓練でアメリカがマニュアル重視の実践的なものに対し、ロシアでは理論重視の対照的なアプローチを取るのは宇宙飛行士の間では有名な話らしいが、これは語学でも当てはまるらしくなんでも宇宙飛行士のロシア語のカリキュラムもプーシキンやトルストイのロシア文学がテキストに使われる徹底的な文法重視のものだそうだ。
 話を戻してロシア語講座の話であるが、以前もNHKのテキストとは思えないつっこみどころ満載の結構やばい話が混ざっていると書いたが、相変わらずそのノリは健在である。先月のテキストでも車を盗まれたと思って警察に電話をかけて、途中で勘違いと気が付いて「忙しいので詳しくは後で」といって切ってしまったり(ロシアの110番は日本のように向こうからかかってきた電話にかけ直せる機能はないのだろうか)、とうとう今月号ではみんなのいるアパート群全体の管理人が屋根の修繕費を使い込んでいるのが発覚する始末である。あやうし13番館の住人!
 そんな訳でまだまだこの講座目が離せない状態になっている。それにしてもこんなに波瀾万丈のテキストは大昔のUFOブームの時の基礎英語(年がばれるなあ)のストーリーで、UFO好きの主人公の五郎にとうとう宇宙人と思われる謎の相手から"Goro come to SIRETOKO we need show you around the base."と言うメッセージを受け取って最終話で知床に向かって旅立つところで終わった話以来なのではないだろうか。

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August 13, 2005

書評:全核兵器消滅計画

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全核兵器消滅計画
 ニュートリノを使って地球の裏側から核兵器を消滅させる。そんな計画について書かれている本があったなら、おそらくたいていの人はいわゆる疑似科学のトンデモ本だと思うだろう。私もそんなつもりで本書を手にとって読み始めたのだが、その予想は早くも数ページ目で具体的な核兵器の構造と、核物理学の専門用語に満ちた詳細によって打ち砕かれた。そう、ここに書かれていることは素粒子研究で有名なKEK(高エネルギー加速器機構)のトップを務めた日本人物理学者が提唱している大まじめな計画なのである。
 その内容は荒唐無稽とも言えるほどの壮大な計画ではあるが、この本の中で1つ1つ実例を挙げながら決してそれが不可能な絵空事ではないことを解説していく。その計画とは非常に高いエネルギーを与えたニュートリノと言う基本粒子(電子や中性子などにあたる)を放射し、それが目標に到達する過程で生じた中性子によってプルトニウムやウラニウムの性質を変えて核爆弾として使えないように無力化してしまうというもので、巨大な粒子加速器を用いることで実現可能だと言うのである。
 ニュートリノと言うと地球を簡単に通過してしまうほど非常に貫通力の高い粒子で、そのために岐阜にあるスーパーカミオカンデ(Link先サウンド有り注意)と言うニュートリノ探知装置は、わずか数個のニュートリノを検出するために膨大な純水を光センサーの中に入れて、偶然水の原子に当たったニュートリノが発する光を検出すると言う話を知っていたので、これを読んだときにはそんなこと出来るわけ無いだろうと思ったものだが、その疑問も本書の中ではニュートリノに与えるエネルギーの大きさによって解決できることが示されている。
 もちろん実現までにはさまざまな困難はあるだろう。本書によると現在の技術で作るとなるとそのための装置は長さ1000km(東京-大阪間の約2倍)にも及ぶものになってしまうものらしい。しかしそれもいくつかの問題点さえクリアーすればずっと小型化が可能で、最終的には建造費は数千億円の規模に落ち着く見込みがあるらしい。数千億円と言うと膨大な金額のような気がするかも知れないが、日本が進めている高速増殖炉「もんじゅ」の金額が6000億円と聞けばあながち天文学的な金額とも言えないだろう。

 折しも、日本の周りの核問題は日に日にきな臭くなっている。いま日本はMD(ミサイル防衛計画)を米国と進めているがそれとて膨大なコストがかかる割には、すべてのミサイルを迎撃するのはまず不可能だと言われている。どうだろう同じ技術的に海のものとも山のものともつかないのであれば、全地球上の核兵器を無効化する射程をもつ、本システムに投資して見てはいかがだろうか。

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August 12, 2005

うるさい日本の私

うるさい日本の私」の著者程ではないが、やかましい所は苦手な方だ。おかげで遊びに行くにしてもライブハウスやディスコ・パチンコ屋などはもちろん、下手をすると遊園地さえ苦痛に感じるときがあるので、今はともかく学生時代などは友人とのつきあいでずいぶん難儀したものだった。
 最近はむちゃくちゃ仕事が忙しいと言うこともあるが、朝のラッシュを除いてはそんなに喧しい所に行く必要もないので気楽なものだが、唯一困っているのがPCの駆動音である。PCの駆動音などたいしたことないではないかと思われるかも知れないが、問題はCG制作やゲーム開発と言う仕事柄、強力なグラフィックボードをつんだパワフルなマシンが手放せないと言う点にある。それでも今のPCは昔に比べればだいぶ静かになったものだ。以前SGIのグラフィックワークステーションを使っていた頃は、一般のオフィスに置くことなど全く想定していなかった事もあって、ドライヤーじゃないかと言うくらい喧しく暑い排気に悩まされたものだった。後は唯一残っている最大の騒音源、T-10000(PS2の開発機:一昔のワークステーション並のファンの音がする)さえ静かになってくれれば問題は全て解決するのだが・・・。
 PS3の開発環境は開発者にも優しいものにすると言っているSONYさん。次の開発機はぜひ動作音の方も開発者に優しいものにしてください。

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August 11, 2005

自主路線のお値段(外国に依存しない方が結局は安くなると言う話)

 昨日の毎日新聞社説に米スペースシャトル運用縮小を引く形で、日本の宇宙開発方針の見直しを説く記事が載っていた。
毎日新聞社説:シャトル帰還 日本は宇宙開発戦略の再考を

 このテーマ自体は、松浦さんなどを始めとしていろんな方が何度も言われていた事なので再度それについて述べるつもりはない。ただ何となく違和感と言うか気にかかるのは、この件に限らずある程度結果が見えてから後出しじゃんけん的に言っている感じがすることと、新聞の社説に取り上げられたところで大部分の人にとっては「関心無い」と思われているだろうと言うことだ。
 まあどんなテーマにせよ全ての人たちに感心を持ってもらうのは不可能だし、無理に啓蒙する必要があるとも思わないのだが、この手の議論で必ず出てくる「必要な技術やサービスは外国から買ってくればいいからわざわざ大金をかけて自分たちでやる必要はない」と言う意見だけはちょっと反駁しておきたいと思う。

 独自技術は高く売れる
国際科学ステーション(ISS)の建造費に占める金額は現在、総額約400億ドルとも言われる金額の8割をアメリカが出しているのに対しロシアは3億ドルしか出費していない(注)(なお日本55億ドル)。だがスペースシャトル運用縮小が決まった今、ISSのライフラインを支えているのはロシアのソユーズ宇宙船とプログレス輸送船に依存している状態ではロシアの発言力は出資額を遙かに超えたものになっている。これと逆のケースが国連における日本の立場である。実は国連の通常予算における日本の分担金はアメリカに次いで2番目の19.51%に達している。しかし最近の日本の常任理事国入りの可能性が事実上潰えてしまったように、出費額に関わらず、日本の発言力はそれよりずっと小さなものにすぎないのである。このように、同じ発言力や影響力を行使するのなら独自の技術や手段を持つほうがはるかにコストパフォーマンスが良いことが判るだろう。
注:ただし打ち上げの多くをロシア側が受け持っているが、その打ち上げ費用は含まれていない事に注意して欲しい。

そしてこの話は宇宙開発に限らない。安全保障の問題やエネルギーなどさらに切実なテーマでまさにこれと同じ事が問われているのではないだろうか。

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August 10, 2005

書評:宇宙の歩き方

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 スラッシュドットでも取り上げられたので知っている人も多いと思うが、ランダムハウス社から宇宙旅行のノウハウを、旅行ガイドブック風にまとめた「宇宙の歩き方」と言う本が発売された。宇宙開発話の好きな自分が迷わず購入したのは言うまでもない。
 さて内容についてだが、個々のトピックはPOPULAR SCIENCE Japanなどの科学雑誌の記事や、BRUTUSなどの若者向け雑誌のネタとしてどこかで読んだことのある話が多いものの、1冊にまとまっていると言うだけで十分面白く価値があるもになっている。昔、雑誌「ぴあ」を創刊したときに「そんな映画館に問い合わせれば誰でも判ることをわざわざ雑誌で出す事に何の意味があるのか」と言われたのが今ではどこのコンビニでも売られるようになったと言うエピソードではないが、捜せば簡単にわかる情報であってもきちんとまとめて集約するということはそれだけでも十分な付加価値があるものなのだ。
 もちろんこの本の価値は単にこうした情報が一冊に詰まっているだけではない。なんと言っても貴重なのは、こうした切り口で書かれた本がこれまでほとんど無かった所に新しく切り込んだことだろう。これまでの宇宙関係の記事や本はどうしても科学を啓蒙すると言う視点で書かれているものが多かったのでどうしても取り上げるテーマが学問的な内容に偏っていた。そのためそれはそれで面白いものの、学問的には大して重要でないテーマに関してはなかなか知ることが出来なかったのである。もちろんたまには普通の雑誌の中で世界おもしろニュースやトリビア的な扱いで触れられることはあるものの、ほんの数ページにも満たないその記事の為にそうした本を買うのもなんだかもったいないし、得てしてそうした記事は上っ面だけなでるだけで、宇宙開発好きにとっては物足りないものだった。
 そうした意味でこうした本をきっかけに少しでも宇宙開発関係の書物の幅と読者層を広げることを期待している。

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August 09, 2005

ネットの調べものの話(あるいはネットの中の真実とは)

 結論らしい結論があるわけではないが、先日書いた深海救助船(DSRV)について調べていたときに感じたことをつらつらと書いてみたい。
 毎回ここで書いている話は自分にとって単なる思いつきのメモだったり日常の記録に過ぎないので、それほど中身に注意を払っている訳ではないものの、それでもなるべくきちんと調べるように心がけている。実は先日の話も軽い気持ちで書き始めたものの結局調べものに時間がかかってしまった。それで思ったのが居ながらにしていろいろ調べものが出来るものの、まだネットの情報も偏ってるし、無いものはないなと言うことである。これはもちろん探し方が悪いと言うのもあるだろうけど、それも含めて以下のような問題と言うか事情があると思う。

1.そもそも捜すためのキーワードが判らない。
今回のケース。今回、最初に嵌ったのが深海救助船の名称で、まず救助に活躍した「スーパースコーピオン」で調べれば何か判ると思ったものの何も見つからず、次に深海救助船で調べてみたのだがこれがまたよく判らない。どうやら潜水艦などを救助する特殊な作業船はDSRV(Deep Submergence Rescue Vehicle)と呼ばれていることがわかってようやくいくつかの専門サイトが見つかったものの、今回活躍したスーパースコーピオンのような無人艦はこのカテゴリーには入らないのか結局このキーワードでも判らないままだった。しかもこうした時は官民合同で救助に当たることもあって、必ずしもDSRVが使われると言う訳でも無いらしい、そんな訳で結局今回活躍したスーパースコーピオンの詳細は最後まで判らないままであった。
似たような話に、そもそも呼び名が外国で違うというケースもある。例えば中国の人名や地名は英文の資料では向こうの発音をそのままアルファベットに置き換え表現されているのに対し、日本では漢字文化圏と言うせいもあってそれを日本語読みした名称が使われていることが多い。そのためいざ英文の資料を当たろうとすると「はて、これは誰(どこ)なんだろう」と言うことになるのである。

2.本当にネット上に情報がない
マイナーなものならわかるものの、意外に昔から研究されている分野でもネットとの親和性が少ないものはどこを捜しても見つからないケースがある。また権利周りでうるさいせいもあるのだろうが、私が体験したケースでは歌詞は分かっているもののどうしてもタイトルが判らない曲があって(歌詞から)検索をかけたもののついに判らなかったと言うことがあった。これなど上手く解決すれば音楽の売り上げアップにも結びつきそうなものなのに、うまい仕組みを作る気とか無いのだろうか。

3.大量の対立する情報が見つかるケース
以前「情報の飽和作戦」でも書いたが、逆に検索をかけるとあまりに大量の(しかも作り話も含めた)情報がHitしてしまいかえって本当の事が判らないと言うケースもある。これを読む頃にはきっと決着が付いているのだろうが(追記:結局否決された)、今だと「郵政民営化」などのキーワードで検索をかけてみるとまさにこの状態になっているはずだ。新聞から経済アナリスト、政治評論家はもとより個人のBlogなども含めると賛否両論で内容ももっともらしい分析から陰謀論まで何でもありの状態で読めば読むほど訳が分からなくなってくる始末である。とはいえ、一見すると同じような意見や分析がずらっと検索結果の上位にあるからと言って信用できるとは限らないところが困った所で、これについては「ネガティブ化するググラーの意味」でも触れたことがある。要はそれなりの資金があればSEOを最適化することで全く自由にとは言わないものの、かなり検索結果のランキングは上げられるからである。(だからこそSEOと言う商売が成り立つ訳で、効果がなければ誰もそんなことにお金を投じないであろう)

 ところでこのうち時間が経てば1と2の問題は解決される(1は検索技術の進歩で、2は権利関係を除けばデジタルにデーターが移築される可能性が高い為)可能性があるが、3番目の問題は逆に時間と共に拡大していく見込みが強い。現在でさえ万人が編集することで作り上げていくオンライン百科事典"Wikpedia"では、いくつかの項目(「南京大虐殺」、英語版では"evolution"(進化論)など)が各陣営による編集合戦が行われたあげく、書き込み禁止状態になってしまっている。万人がネットにつなぎ自由に意見が言えるようになったときには、きっとあらゆる場所がプロパガンダの行われる情報戦の主戦場となるのだろう。その中から本当と思われる事を私たちは見つけることが出来るのだろうかと思うと、ネットによってマスコミ等の一方的な情報操作から逃れたなどと無邪気に喜ぶ気にはとてもなれないのである。

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August 08, 2005

ロシア小型潜水艦が遭難

 新聞などにも報道されているのでご存じだと思うが、ロシアの小型潜水艇が遭難した。以下CNNの記事を引用する。


ロシア当局は7日、カムチャッカ半島南部沖の海域でロシア海軍の小型潜水艇「AS─28」が魚網などにからまり深さ約190メートルの海底で浮上不能となった事故で、「AS─28」が浮上し、乗務員7人は全員無事だと明らかにした。7人は同日午前、ペトロパブロフスク・カムチャツキー港に帰還した。
ロシア海軍当局者によると、英国の無人潜水艇「スーパー・スコーピオ45」がプロペラなどにからまった魚網や海底アンテナのケーブル切断に成功。ケーブル切断を受けて、「AS—28」は自力浮上に成功した。
事故発生とロシア当局の協力要請を受けて、英国のほか米海軍も無人潜水艇や潜水チームを派遣。日本も潜水艦救出に使う特殊機具などを載せた艦船を派遣していた。

 ところでこのAS-28と言う潜水艇、実はこれ自身が深海探査、救助、偵察用の多目的小型潜水艇で、バレンツ海で起きた原潜クルスク沈没事故でも同船が救助に使われた。つまり皮肉なことにミイラ取りがミイラになってしまった訳だが、ではこれを救助したイギリスのスーパー・スコーピオ45とはどんな船かと言うとイギリスが誇る新海救助艇(DSRV)である。数年前、NHKラジオの英語講座のなかで教材として紹介されたBBCのニュースに偶然この詳細が載っていたので、そこから引く形になるがこの船の特徴は高度な作業の出来るマニピュレーターと損傷したハッチにも対応できる柔軟なドッキングポートにあったと思う。ただ残念ながら肝心のテキストがもう手元にないので記憶で書いている部分があるのでもしかしたら間違いがあるかも知れない。

 それにしてもDSRVも軍の管轄に入るせいなのか判らないが、どうもよく判らない所がある。特に自国のプロバガンダのせいもあるのだろうが、何処の国も自国のDSRVの性能が世界一だと称しているわりには具体的な性能等が見つからないのだ。今回も以前のクルクスの時も多くの国のサイトで自国の○○を使えば救助できるという話は見るのだが、じゃあ具体的にどう他の国と違うのかと言うことについてはとうとう見つけることが出来なかった。
 ところで調べたついでに判ったことなのだが、ロシアの深海作業船が実にロシアらしいというか、すごさと悲哀を感じる事が判ったのでちょっと触れておこう。ジェームズキャメロンがアイマックスで本物のタイタニックを撮影した映像がある。これにはロシアの深海作業船「ミール」が使われいて、このクラス(深度3000m級まで潜れる船は)世界に数台しか無いそうなのだが、肝心の潜水艦救助船はロシア海軍の予算不足の影響で今回のAS-28のような比較的小型の船以外は全部稼働出来なくなっていたのである。

参考Link:日本のDSRV「ちよだ」について

海自は空輸想定せず ロ潜水艇救助で課題


モスクワの日本防衛庁筋は8日、ロシア極東カムチャツカ沖の潜水艇事故で、海上自衛隊艦艇の現場到着が英米の救出チームより遅れたことについて、空輸で使用できる潜水艇がなく、船舶輸送しか手段がなかったと説明した。

追記:どうも以前BBCで取り上げられた潜水艇は今回の「スーパー・スコーピオ」とは別物のようである。
追記2:コメント欄で指摘いただいたが、スーパー・スコーピオは新海救助艇(DSRV)ではなく遠隔操作無人探査機 (ROV)の間違いだった。追記をもって修正としておきます。

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August 07, 2005

パンの話

 元々長年の習慣で朝食はパンじゃないと駄目な体になっているのだが、最近指向を変えてバケットにチーズとコールドスープと言う組み合わせにしてみることにした。動機は実に単純な話で漫画「トルコで私も考えた」や「パリパリ伝説」などに出てくるバケットがとてもおいしそうだったからである。
 ところがいざ日本でこうした普通のバケットを買おうとして気づいたのだが、想像以上にバケットというか普通のフランスパンが売られていないには驚いてしまった。フランスパンをベースにした調理パン(上に何かを載せたものやはさんだもの)や一見似ている(が明らかに中身は違う)パンは売られているのに、普通のバケットを探すと置いていないと言うのはそれを常食にしている人が少ないからだろうか、それとも菓子パンや加工した調理パンと比べると単価を高くできない分、あまり儲からないから置いていないのかも知れない。
 そんな訳で出だしから手間取ってしまったが、それでもさすがに丹念に探すと近所のスーパーで売られているのを発見した。ただし数が少ないのかそれとも競争率が高いのか(注:自宅周辺は一応大学外で外国人留学生も意外に多く住んでいる)、油断しているとあっという間に売り切れてしまうのが難点である。こうして思ったよりも苦労したが、シンプルなパンの朝食は想像以上においしいものだった。
 以前読んだ伊丹十三のエッセイ集「ヨーロッパ退屈日記」の中で日本の食パンをイギリス人に紹介する話があって「日本の食パンは四角くて白くて柔らかくて、それを切ってトーストして食べるんだ。」「ふーん、なんかアメリカのパンみたいなんだね。」「そう、アメリカのパンみたいなんだよ。」「なんだじゃあ、まずいんだ。」と言うようなやりとりがあるが(注:ここ記憶で書いてます)、バケットを食べるようになって自分も同じ思いを感じている。どうして日本のパンの多くはあんなに柔らかくて味がないのであろうか。

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August 06, 2005

ゼロサムゲーム化する重要案件

 郵政民営化にしろ憲法9条の問題にせよ最近のこの手の議論を見て思うのだが、なんかゼロサムゲームに陥ってるような気がする。たとえば郵便局民営化だったら、過疎地域の郵便局が廃止されたり手数料が大幅に上がると言う危険性と、200兆円にも及ぶ金が銀行や証券業界から見ると仰天するようなリスク管理も行われない運営が行われている問題(要は運用責任を運用している当人達が取る必要がない)は決してどちらかを立てればもう一方が成り立たないと言う問題では無い。これは憲法9条も同じで、現状の本文のままでも付帯条項を追加すれば自衛隊の正当性は十分保つことが出来るのにそのことについてはほとんど議論に上らないというのも妙な話である。

 こうしたことを言うと、双方の陣営側から「いや、これを口実に○○までも改変されてしまう(もしくは改革が骨抜きにされてしまう)」と言われるのだろうが、そもそもそうした懸念が出てくる事自体、こうした物事の決定システムに問題がある証拠ではないだろうか。つまり「俺を信じて全てを任せてくれ、悪いようにはしない」と言う改革側と、「おまえ達は信用できないから、全ての交渉には応じられない」と言う既存路線側とのかみ合わないやりとりをしてるように見えるのだ。
本来すべきなのは、ガラス張りの環境で万人の監視の中、個々の問題点を洗い出しそれを詰めるべき作業ではないだろうか。もうやっているって? ではどうしてまず「やる」か「やらないか」と言う点から決めるのか、まず改革の中身が決まらないと賛成も反対もどれをやるかやらないかも決められないと思うのだが、なぜかそうした話はあまり聞こえてこないようである。

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August 05, 2005

浅草外食事情2

 以前も書いたが不思議と街によって、ラーメン屋がやけに多かったり、中華料理屋が多かったりと料理の種類に偏りがあることが多い。ひどいところになると恵比寿や神保町のように○○戦争地域などと雑誌で取り上げられるほどだぶっていることもあって、素人目には過当競争に陥るのじゃないかと心配になるくらいである。だが最近ではラーメン博物館の用に逆に同じ種類の店を集めることが集客の売りになる所を見るときっと素人目には判らない市場原理があるのだろう。
 ところで実際に街で生活して困るのは、同じ種類のお店が多い影で逆にある種類のお店がすっぽりと抜け落ちていることである。国立のようにあえて自分たちで学園都市を指向して、風俗店はもちろん、猥雑ながらも面白いお店までシャットアウトしてしまうのは、個人的には好かないもののまだ自分たちで選択してそうなっている分あきらめがつくものの、困るのは何故か判らないが○○が無いと言うケースである。
 浅草の場合、ここに当てはまるのがカレー屋さんで、確かに本格的なインド料理屋は何軒かあるのに不思議と普通のカレー屋がどこを捜しても無いのである。唯一の選択肢はそのものズバリ「浅草カレー」と言うお店だが、残念ながらここもオリジナルティを追求していて普通のカレーとはちょっと違う。そんな訳である日突然普通のカレーを食べたくなったときに、カレーを求めて街をさまよう事になるのだが、未だに普通のカレー屋さんは見つけられないままである。もし誰かここぞ美味しい普通のカレー屋が浅草にあると言う情報を持っていたらぜひご一報して欲しい。

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August 04, 2005

日本の核開発能力を検証する

 軍事研究(ジャパンミリタリーレビュー社発行)と言うマイナー(?)な雑誌がある。大体、軍事関係の雑誌と言うとミニタリーマニア向けだったり、思想的に色が付いてそうな感じがするものだが、この雑誌は題名通りの硬派な内容で、おそらく読者層も防衛産業関係者や自衛隊関係者などを想定していそうな感の雑誌だ(その割にはどこの本屋にも置いてあるのだが)。その最新号の特集が「国産による日本核弾頭開発計画」と言う刺激的な内容だったので思わず買ってしまった。それにしても、さすがに硬派な専門誌だけの事はある。特集の内容は純粋に技術的な観点から日本の核武装能力がどの程度あるのかを検証するというものだが、内容は非常に読み応えのあるものだった。
 特に興味深いのはその検証結果だろう。結論から言えば日本はその気になれば数ヶ月でミサイルに搭載可能な核弾頭を生産可能だと言うもので、それ自体はある程度の軍事マニアなら予想は付くものだが、特記すべきはその検証の細かさである。記事中では具体的な生産手段や弾頭小型化技術まで踏み込んで書かれていていて、おそらく日本語で読める核弾頭技術の第一級の資料と言えるのではないだろうか。

 ところで記事を読んで感じたのだが、日本はいざと言うときはいつでも核保有出来る能力を維持したいのではないだろうか。記事を見るとあつらえたように核兵器生産に転用可能な技術と設備が一通りそろっていると言うのもちょっと出来すぎな感じがする。(まあそうは言うものの肝心の運用や兵站に当たるサイロや早期警戒衛星周りの技術が無いのであるが・・・)


参考Link:
日本の核開発能力を検証する(2)
日本の核開発能力を検証する(3)
日本の核開発能力を検証する(4)

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August 03, 2005

監視されるインターネットあるいはSEOの果てにあるもの

気になる記事のクリップ。

個人の生活パターンから組織全体の動きを把握する研究(Hot WIRED)


マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの研究者が、MITの学生など100人に特製の携帯電話を配布し居場所や行動に関する膨大なデータを収集。アルゴリズムで被験者の行動をかなりの精度で予想できるようになった。このシステムを組織で活用すると、派閥の形成過程や、部署間のコミュニケーション不足などがわかると研究者は期待している。

「blogWatcher」次期バージョン、視聴率よりも踏み込んだ調査が可能に(INTERNET Watch)

企業などが評判を知りたいという場合は、これまでも自由回答式のアンケートやコールセンターでのやり取りをもとに分析が行なわれてきた。しかしインターネットのような漠然とした対象の場合、「手作業では限界がある」という。blogWatcherの評判検索では、ブログに記述された形容詞と形容動詞に注目しブログの文章から評判や話題を抽出できる。

アイレップ、検索結果が誹謗・中傷サイトで埋もれるのを阻止するサービス(INTERNET Watch)

アイレップ誹謗・中傷サイトから企業や商品のブランドを守るための「ブランドプロテクションサービス」を開始した。具体的には、一般的なSEOと同様、特定のキーワードに対して検索結果が上位に来るよう自社サイトを最適化し誹謗・中傷サイトが表示される順位を相対的に下げるというものだ。

 以前、エシュロンのような各国のインターネット監視システムについての話を書いたが、最近は企業がマーケティングに使うためにインターネットを監視するのが当たり前になりつつある。それにしてもこれらのツールやサービス、金にものを言わせて全部を組み合わせて大々的に運用したら結構怖いことになりそうだ。
 以前も「電車男」や「愛知万博」をgooleで検索すると、ネガティブなページはほとんど上の方に出なくなってしまった話を書いたが、今後はさらに拍車がかかるのだろうか。今後は企業や特定の団体のネガティブな情報を知るのはネットでも難しくなりそうである。
(余談だが、アイレップの記事で企業に批判的なページを一律「誹謗・中傷サイト」と断言してしまうのりが恐ろしい。どうも批判と言う言葉は彼らには無いようである)

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August 02, 2005

夏ばてとニンニク

 暑い日が続いていて、どうも夏ばてなのか体が重い。ただ例年と違うのは食欲はしっかりあるのだが、下手をすると足元がふらつくくらい全身とくに手足が疲れている点である。感覚的には学生時代に激しい運動をした時の疲労感に近いものがあるのだが、ここ数年すっかり運動不足に陥っていてマウスより重いものは持たない生活をしているはずなのに肉体疲労を感じるというのも変な話である。
 そんなわけで夏ばて解消にと、近所のスーパーで買ってきたエレファントガーリックと言う一つの玉が子供の握りこぶし大もあるチリ産のニンニクを丸焼きにして、オリーブオイルと塩(岩塩などが吉)でビールのつまみにしていたら、逆に食べ過ぎたらしくしばらくお腹を壊してしまうと言う間抜けなことをやってしまった(旨いんだけどね)。やはり本気で解消するなら食べるのではなく今はやりの注射の方にしといた方が良かったのだろうか(それもなんかマッチョな感じで嫌なのだが)。ところでこの注射、少なくとも効果は絶大なものがあるらしい。そもそもニンニクでも食うかと思ったのもリンク先のグッチーさんの記事を見て注射後の様々な身体変化(世界が明るく見える、声がでかくなるなど)のすごさに触発されたのが真相である。しかしここまで効くと下手な薬よりもやばいんじゃないかと思うのだが多用しているスポーツ選手達は大丈夫なのだろうか? まあ、もっと劇的な影響のあるアルコールでさえ普通につきあう分には一生の友としてやっていけるくらいだから、きっと問題はないのだろう。

 追記:7月のカレンダーをチェックしたところまともに休んだのはたった3日しかないことが判明。そりゃ物理的に肉体の方も疲れるのも当然だろう。せめて8月くらいはまともな夏休みが欲しいと思う今日この頃である。

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August 01, 2005

ビールの駄目な飲み方

 夏ばて気味なので、だれた話題として世界各地(と言うほど多くはないが)のビールの駄目な飲み方を紹介しよう。
なお駄目と言うのは不味くなるという意味ではなく、学生がよくやる早く酔っぱらうための飲み方だと思って欲しい。とはいえ、50年代の日本でもあったような飲み屋から飲み屋まではダッシュするとか言うものは除外して純粋にビールの飲み方に絞って話を進めたい。
 まずは本家ドイツだが、恐ろしいことに日本人の目からはどう見ても学生がやりそうな、強い酒を飲みながらピッチャー代わりにビールを飲むと言う飲み方が、本家ドイツでは学生に限らず普通にビールを飲む飲み方の一つとして存在している。そこで飲まれるお酒がシュナップスと言うお酒でだいたい度数が40度前後あり、これをドイツ人はおなかを温めるためと称してビールの合間に一気飲みするのである(もちろん万人がやっているわけではない)。さすがはビールの本家、恐るべしと言ったところだろうか。
 なお似たような飲み方をするのがロシアである。ここではこうしたチャンポンな飲み方をヨールシ(ёрш)と言い、ウオッカを飲みながらピッチャーの水代わりにビールを飲むのだが、さすがに誰でもやる飲み方と言うわけでは無いらしい。しかし金のない学生達の間では定番と化した飲み方らしいので、向こうに留学した学生は一度は付き合うことになると言う話である。
 最後は韓国の飲み方。こちらも定石通り強い酒とビールをチャンポンで飲むと言う飲み方は変わらないがちょっと変わっているのはその時のやり方である。まずジョッキ一杯のビールの上に小さなグラスを浮かべその中に一杯になるまで眞露などの韓国焼酎(なるべく強いやつ)を注ぎ、それを一気に空けるのである。こちらも学生御用達の飲み方で、それも体育会系の学生達の間で行われているようである。(注:詳細未確認なので間違いがあったら突っ込み希望)

 こうしてみるとこの手の強い酒を飲みながらピッチャー代わりにビールを飲むと言う飲み方は、世界各地(の学生)で行われていて、違っているのは強い酒の種類ぐらいだと言うのが興味深い。こうした酒飲みの馬鹿なノリはどうやら世界共通のようである。

 さて暑くて寝苦しいことだし、私もヨールシでもして寝ることにしよう。

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