再びNHKロシア語講座が面白い
以前も書いたNHKラジオロシア語講座であるが、そろそろ後半となって難易度が上がって来る頃で昨年あたりだともうアップアップ状態だったはずなのだが、今のところ何とかついて来ている。それも今年は難易度の設定が滅茶苦茶で初っぱなから飛ばしまくった分、後半のペースが落ちているせいなのかも知れない。これが昨年などは、学校の歴史の授業ではないが後半のペースがものすごい勢いで上がってきて一通り文法のおさらいをやったと思ったら、プーシキンやチェイホフの原書を読むと言うコーナーが始まってあっという間に取り残されていた頃である。
ところでこうしたカリキュラムでも各国のお国柄というのはあるらしい。宇宙飛行士間の訓練でアメリカがマニュアル重視の実践的なものに対し、ロシアでは理論重視の対照的なアプローチを取るのは宇宙飛行士の間では有名な話らしいが、これは語学でも当てはまるらしくなんでも宇宙飛行士のロシア語のカリキュラムもプーシキンやトルストイのロシア文学がテキストに使われる徹底的な文法重視のものだそうだ。
話を戻してロシア語講座の話であるが、以前もNHKのテキストとは思えないつっこみどころ満載の結構やばい話が混ざっていると書いたが、相変わらずそのノリは健在である。先月のテキストでも車を盗まれたと思って警察に電話をかけて、途中で勘違いと気が付いて「忙しいので詳しくは後で」といって切ってしまったり(ロシアの110番は日本のように向こうからかかってきた電話にかけ直せる機能はないのだろうか)、とうとう今月号ではみんなのいるアパート群全体の管理人が屋根の修繕費を使い込んでいるのが発覚する始末である。あやうし13番館の住人!
そんな訳でまだまだこの講座目が離せない状態になっている。それにしてもこんなに波瀾万丈のテキストは大昔のUFOブームの時の基礎英語(年がばれるなあ)のストーリーで、UFO好きの主人公の五郎にとうとう宇宙人と思われる謎の相手から"Goro come to SIRETOKO we need show you around the base."と言うメッセージを受け取って最終話で知床に向かって旅立つところで終わった話以来なのではないだろうか。
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