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August 18, 2005

試行錯誤の語学勉強法

 第2外国語をやり始めて思うのは、最初に学んだ(学ばされた)英語も最初からある程度効率的な勉強法をしていればなあと言うことである。中学生当時勉強法と言うと数学のようにとにかく簡単な練習問題を山のようにやるか、あるいは漢字の書き取りや歴史のようにただひたすら項目を暗記するものと思っていた自分にとって、英語と言うのはどうやれば身に付くのか全く見当の付かないものだった。下手に他の科目が人並みに出来ていて天狗になっていたせいかも知れないが、おかげで中学時の英語の成績はさんざんで10段階評価で1を取ったことさえあった。そのせいで苦手意識がついてしまったのだろう、英語の勉強はただただ苦痛で受験で必要なのでやむ負えずやっていたものだった。
 これが変わるきっかけは偶然、朝日カルチャーセンターの英語教室で"GDM(Gradation Direct Method)"と言う学習方法に触れた事だった。この勉強法はハーバード大で移民の人たちに手っ取り早く実践的な英語を教えるために開発された方法で、基本的な語彙を使って可能な限りいろんな局面で応用のきく語法を、話したり体を動かしながら実践的に覚えていくと言うものである。当時の教室の生徒層は今でもそうなのかも知れないが、おばちゃん達が中心と言うこともあり、まだ大学に入ったばかりの私は彼女たちの息子に年が近いと言うこともあったのだろう。いろいろ親切にしてもらって結構たのしく教室に通っていた記憶がある。その後、仕事でやむなく英語を話す必要に迫られたせいもあって何とか最小限会話は出来るようになったものの、今思えば次のステップとして語彙や言い回しの種類を増さなかったのは間違いだった。おかげで未だに語彙とボキャブラリーは貧困なままで、向こうの人からはさぞつたない言い回しの英語を話していると思われてるに違いない。
 そんなこともあって、次の外国語を学ぶときにはなるべく最小限の労力で最大の効率を上げる事を目指してみたのであるが、分かったことは「労力×時間」の公式からは最終的には逃げられない事だった。そう、ギャンブルでも勉強でも大きく投資した方がリターンは大きく、一見リターンが大きい方法はその分リスクがあるものなのだ。とはいえ語学のいいところはギャンブルなどと違って投資がすっかり無駄になると言うことが無い点だろう。そんなわけで今は少しでも投資分を増やすべく、時間や密度の捻出に迫られている次第である。まあそれでもどこかに楽する方法は無いものかと密かに思っているのであるが・・・。

追記:なおこのGDMと言う語学学習法はどうやら英語に限らず、他の言語用のものもあるらしい。もし興味のある人はジュンク堂や紀伊国屋などの大きな書店の語学コーナーを探してみるといいだろう。(以前、私はこのロシア語バージョンを見たことがある)

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