アメリカの所得格差と経済規模の話
以前書いた話でも少し触れたがアメリカ国内の経済格差は日本からは考えられないものに達しているらしい。グッチーさんのところで知ったのだが、アメリカ全土の消費の90%は所得水準の上位、たった3%の人たちに占められているそうだ。
また極東ブログの記事によると今回のカトリーナの被害でさえ、全米の経済規模に与える影響の割合から言うとたったの0.6%に過ぎないという。株式市場に回っているお金が全て実経済に結びついたものではなく、あるお金を担保に別の金を借りそのお金を担保にさらに大きなお金を借りるといった方法で膨らまされているものがあるとはいえ、それにしても都市一つが壊滅しても(しかも被害範囲は日本の本州全域ほどの面積に及ぶらしい)たったこれだけしか影響がないのは驚きだ。しかしこれは乱暴に言えば市場で回っているお金の1%の損得でさえ都市1つ分の被害額よりも大きいと言うことでもある。株式市場に置いては1%の変動などごく小さな動きだが、こうして見ると全米の株式相場の値動きがいかに世界に大きな影響力をもっているかが分かるだろう。(注:全株式の半分は上位1%のアメリカ人が所有しており、下位80%の一般国民が保有するのはわずか4.1%にすぎない。)
しかしこうして数字を挙げていくと、さすがにアメリカの資本主義は行きすぎてしまってそろそろ破綻が近づいている気がしてならない。日本もまた同じ道をたどるのであろうか。
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