中国の神舟6号打ち上げ成功
中国の2度目の有人宇宙船神舟(シンシュウ)6号が12日9:00に長征2Fロケットで打ち上げられた。同日午後には軌道を高度343キロの円軌道に修正し、約119時間の飛行後、17日朝に内モンゴル自治区内に着陸する予定だ。船内では、飛行士が宇宙服を脱いで各種の科学実験を行う。無重力状態での生活が人体に及ぼす影響を調べたり、豚の精子や植物の種子を使って品種改良の可能性を探ったりするという。
さて相変わらず中国の宇宙記事は情報が少ないのだが、今回はそれでも2回目と言うことで自信があったのか現地では打ち上げの実況中継から機内のリアルタイムの映像や1段目分離の映像なども流されていたと言うことだ。興味深いのは第2段エンジン点火の後に第1段が分離される方式(これ自体はアメリカのタイタンロケットなども同じ方式で特に珍しくはないのだが)を使っている事だが、これはタンクの中が無重力になるのを防ぐためか、無道力状態で飛行している時間を嫌ったため(機体が不安定になるため)だろうか?
ところでこの神舟6号の打ち上げに使われている長征2Fロケットだが、非常脱出ロケットの追加など徹底的な安全率の強化が行われているものの、ロケット技術自体は日本のH2Aよりも特に優れたものではない。では何故日本は未だに自力で有人衛星を上げることが出来ないのだろうか。アメリカのスペースシャトルに依存したおかげでISS(国際宇宙ステーション)の日本側モジュール「きぼう」の打ち上げ目処も立っていないのが現状なのである。
PS.同じネタがスラッシュドットにもたれ込まれていたので見に行ったのだが、なんか中国のネタのせいかスレッドが荒れていた。2chじゃないのだからもう少し技術的な考察が行われているのを期待していたのだが、どうやら買いかぶりだったようである。
参考Link:
・人民網の神舟6号特集コーナー
本家だけあってむちゃくちゃ詳しいがいかんせん中国語なのがつらいところだ。
・CCTVで生中継されていた打ち上げの様子の録画
要IE及びRealPlayer。
Comments