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October 31, 2005

間取りソフトの功罪

 たまたま見かけたふくしまゆみさんの「巣窟日誌」と言うBlogで見つけた話題が面白かったので、それと同じテーマで書いてみたい。

 だいぶ前だが「ここに名前間取りの手帖」と言う本で話題になったように、世の中には信じられない間取りの建物が実在する。また最近では3Dマイホームデザイナー 2005のような特に設計を学んだ人でなくてもパソコン上で簡単に間取りのシミュレーションが出来る時代になってきた。
 そのせいかも知れないが、世間一般には間取りはいかようにも自由に出来ると言うイメージも広がりつつあるらしい。特に最近の間取りソフトは優秀で、下手なパース顔負けのリアルな絵が見られる上に、さらにその中を自由に歩き回ることさえ可能なものもあるのだから、一見するとすぐにそのまま現物が出来るような錯覚に陥ってもおかしくはないだろう。
 冒頭に紹介した記事の中でも、そこらへんの話が書かれていて興味深かったのだが、こうしたソフトの普及はありがたい事もあれば迷惑なこともある。買い手にとってありがたいことは出来上がる前からイメージが伝わるから、出来てからこんな筈ではといったケースが減るだろうし、設計者にとっても以前、私が体験したように巧妙なだまし絵のような図面を渡されて、いざ本当に設計しようとしたら実は全ての家具が95%位のスケールになっていて、実は全部を部屋に入れることが出来なかったと言う事も無くなるからだ。だがリアルな画像の怖いところはその見た目の良さに潜んでいる。一見見た目が良さそうな外見にだまされてと言う世界ではないが、こうしたソフトは一見綺麗な絵を簡単に出せる分はまりやすい罠が潜んでいるのだ。その典型的な例が、ソフトでは出来るが現実には出来ない物件だろう。一応、構造的に不可能な物が出来ないように対策されているとはいえ、それでも人間が作ったソフトの宿命で、実は物理法則に反しているケースだってあるかも知れない。またこうしたソフトでは個別の事情を考えてくれないというのもある。まあ予算が足りなくて無理だというなら諦めもつきやすいかも知れないが、意外に落とし穴なのが建築法規上の規制事項である。立てる土地がどんな道路に面しているのか、第一種住居地域なのか第一種中高層住居専用地域なのかといった違いでも立てられる建物の高さや容積は変わってくる。
 あともう一つの罠はプレハブ工法で立てられた住宅は思った以上に自由度は少ないと言うことだ。それと言うのも、こうしたプレハブ工法ではあらかじめ工場でほとんど全ての部材を組み立てて、後は現場に持って行って組み立てるだけと言う仕組みになっているので、部品の共通化が多ければ多いほど、納期も予算も安く上がるのでいくら柔軟な間取りと言ってもどうしてもいくらでも部材の種類を増やすわけにはいかないと言う事情がある。それと住宅メーカー側にもおつきあいというのがあるので中の壁紙やシステムキッチンなどでも、いつも取引のあるメーカーさんからは安く買えるが、それ以外の所からだと割高になってしまうと言う事情もあるので、結局は予算や納期から考えると、一見自由度が高そうでも、実はいくつかあるリストから選んで後はその組み合わせ順を買えるだけと言うケースが実情だからだ。
 木造在来工法だともう少し自由度は高まるものの、今度は工法の縛りがある。そこら辺の壁においそれと窓を開けたり、ちょいと部屋の長さをちょっと伸ばしたりと言う訳にはなかなか簡単にはいかないのである。
 しかし、建築関係者が客の場合は話は別である。業界にそれなりに関わっていると、無理は効きませんよ言いながらも結構無茶な事が出来るのを知っているからたちが悪い。鉄骨の補強を入れる代わりに柱をぶった切ったり、開かないはずの壁に窓を開けたりしてしまった物件をいくつも知っているからである。(もちろん代わりの構造を組んで、強度計算も行う)
 医者にとってももっともやっかいな患者は同業者だと言う話があるが、おそらく住宅メーカーや設計者にとってもそれは同じ事なのだろう。

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October 30, 2005

東大Cubesat XI-V打ち上げ成功

 少し古いニュースだが東京大大学院の学生らがつくった一辺10センチの超小型衛星、Cubesat XI-Vが打ち上げに成功した。まずは概略を10月27日の朝日新聞より引いておく。

東京大大学院の学生らがつくった一辺10センチのサイコロ形で、重さわずか1キロという超小型人工衛星が27日、ロシアのプレセツク宇宙基地から打ち上げられた。ロシア製のコスモスロケットに欧州宇宙機関などの衛星と「相乗り」し、軌道上で分離された。同日夜、日本上空を通過した衛星から電波を受信し、成功が確認された。  打ち上げられたのは、中須賀真一教授(航空宇宙工学)の研究室の大学院生らが製作した「サイ5」。軌道上で、新しい太陽電池の実証実験や地球の画像を撮影し、携帯電話などへの配信サービスなどに取り組む。  同研究室は、衛星技術を体験的に学ぶ目的で超小型衛星の製作に取り組んでおり、03年にも同サイズの「サイ4」を同様の手段で打ち上げた。サイ4は現在も稼働中だ。

 Cubesat衛星については、川島 レイ氏による「キューブサット物語~超小型手作り衛星、宇宙へ」と言う本に詳しいが、宇宙工学を学んでいる学生達のカリキュラムの一環として、実際に本当の衛星を設計・製作しついには本当に打ち上げることに成功させた衛星である。詳しくはぜひこの本を一読して欲しいが、専門家と巨額の予算を使わなければとても手が届きそうもない宇宙に、厳しい予算の人員の中でそれを可能としていくプロセスは読んでいて感動的なものだった。まさに宇宙版「ロボコン」と言ったところだろうか。
 宇宙関係の話を比較的載せている方のBlogでも取り上げられているので、参考までにそちらも紹介しておこう。

東大Cubesat XI-V成功の場に立ち会う
宇宙関係の記事などを中心に活躍しているノンフィクション・ライター松浦 晋也さんのページより。打ち上げ時の大学研究室のレポート。

衛星8基、打ち上げ成功
日本人発の民間宇宙飛行士、榎本大輔と世界各地に点在するその仲間たちによる宇宙ニュースを中心にしたページ。Cubesatと同時に打ち上げられた衛星の詳細なども掲載されている。

・JAXAのデーターベースより、今回の打ち上げに使われたロシアのコスモスロケットに関するページ

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October 29, 2005

イメージバトン

 今回は横着してうてなさんから届いたバトンに答えるネタでエントリーをすましてしまう。
では早速本題。

Q.
 1 バトンを回してきた人のキーワード
 2 その人が回してきたキーワードから連想するもの
 3 バトンを回して来た人に一言
 4 3人の人にバトンを回す

A.
1 ワイン
2 本当はチーズと言いたい所だが、もう使われているんだよな。(前のキーワードが「チーズ」だった)そんな訳で、葡萄?(安易だ・・・)
余談だが実はプログラマー関係とくにLinuxに近い人だとWineと言うとLinuxで動くWindows互換環境を思い浮かべる人もいるのではないだろうか。一時期は鳴り物入りで、これでWindowsが入らなくなると騒がれた物だが、最近とんと聞かなくなってしまったがどうなったのだろうか。
3 お酒好きの私だがワインとウイスキーは未だによく分からない。なんかイメージとして蘊蓄を語らなくてはいけないと言う先入観があるのと、幸か不幸か周りに凄く詳しい人がいたせいで(しかも結構うるさい人だった)すっかり人に選んでもらうお酒だったからだ。とはいえ、よく分からないと言っていたチーズもいつの間にかいろいろ食べているうちに結構、種類や傾向の違いを覚えてしまったので案外同じ道をたどるのかも知れません。なんかバトンを回している人宛と言うよりはすっかりワインの話になってしまった。
4 今回は申し訳ないですがあまり面白がってくれそうな人が思いつかないのでここでストップします。もし誰か読んでいる人で続きを受けたい人は勝手に受け取ってやってください。

なお余談だがこれまでのキーワードの変化は以下の通りだったらしい。
 海→ブルー→サッカー日本代表チーム→ドイツ→ソーセージ→バーベキュー→カニ→白砂→砂丘→海→太陽→ひまわり→種→スイカ→うめぼし→和歌山→みかん→ あたしんち→猿山→赤ちゃん→フレンチブルドッグ→おばあちゃん→ボーリング→ハイタッチ→アメリカ→カジノ→ドラクエ→スライム→キング→トランプ→マギー審司→ジュエリーマキ→後藤真希ちゃん→モーニング娘→テレビ東京→ 旅→駅弁→牛タン→カルビ→脂肪→カプサイシン→カタカナ→ひらがな→日本→アンジャッシュ→おぎやはぎ→メガネっこ→のび太くん →夢→寝坊→二日酔い→ウコン→サプリメント→美容→ヨガ→マドンナ→注射→ワクチン→ラクチン→温泉旅行→会席料理→日本酒→芸者さん→ジャパニース→ジャニーズ→光GENJI→短パン→ぴちっぴちっ→赤ちゃんのほっぺ→癒し系→草原→風→アルプスの少女ハイジ→チーズ→ワイン

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October 28, 2005

惑星探査機「はやぶさ」まわりの広報の話し

 松浦さんのBlogを受ける形でこの前、小惑星「イトカワ」に接近し今もその周りを回りながら観測を続けている惑星探査機「はやぶさ」について書いてみたい。
以前も書いたように「はやぶさ」は「いとかわ」の周回軌道に入ることに成功し、今もさまざまなデーターを送ってきている。しかし残念ながら無事軌道に乗ったときには9月の選挙と重なる形でほとんど話題にならず、それが一段落した今では今度は肝心のJAXA内で出てくるデータを、誰にでも分かる形で整理して広報資料を手早く作成できる人手が足りなくて、いろいろな成果があがっているにも関わらずJAXAのWebページにすらあまり反映されていない状態らしい。
 そのせいもあって、最近の「はやぶさ」周りの記事と言えば姿勢制御用のジャイロ3台のうち2つまでも壊れてしまったと言うネガティブなものばかりが流れている有様である。元々姿勢制御用のジャイロと言うのは故障しやすいものらしく、旧ソ連の宇宙ステーション「ミール」でも、今の国際宇宙ステーションISSでも常に1〜2台壊れているのが普通なのだが(まあだから壊れて良いと言うわけではないのだが)、そうした事は一般には知られていないので、あたかも「はやぶさ」に問題があるようなイメージになってしまった。もちろん何の問題も無いと言うわけではなく、ジャイロが補正しきれない姿勢のズレは貴重な燃料を消費して姿勢制御用エンジンで修正してやらなければならない訳だが、現時点ではミッションに影響を与えるものではないのである。

 以前、宇宙好きが集まった某オフ会でも話題になったのだが、今のJAXAの一番の問題点は広報のシステムがきちんと働いていない事だろう。何らかの成果があったならそれを逐一出しておけば例え後で探査機がトラブルを起こし場合によっては沈黙してしまっても、世間の評価は「あれだけ色々やったんだからいいか」ということになる。また次のもらえる予算だってきっと変わってくるはずだ。そんなわけで本家JAXAの代わりに、ささやかながらも情報発信するのだった。

参考Link:
「はやぶさ」関連記事
「はやぶさ」のこれまでのニュース記事。こうしてみると結構いろんな事をして多くの成果を出しているのが分かる。

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October 27, 2005

関わっていたソフトが発売される

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 今日、これまで関わっていたPS2のソフトが発売になる。背景の一部を作っているので店頭のデモなどで見てやって欲しい。

写真は支給された広報用サンプル版、中身は製品と全く同じだが転売防止用にシリアルナンバーが打ってある(笑)。

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October 26, 2005

TVの無い生活

 最近ではそれほど驚かれる事は無くなったが、家にTVが無い人は珍しいものらしい。だが仕事で映像制作をしていながら、いや仕事では一日中パソコンやTVを見続けている反動からか、家でTVを見る習慣は私にはない。それでも仕事柄見なければならない事情がごく希にあるので、しかたなくリサイクルセンターで格安のTVを買って来てきたものの、掃除の時にコンセントをはずしたまま何ヶ月もそのままなのが現状である。たまに見としても買ってきたDVDやNHKの語学講座ぐらいだろうか。昔、漫画「コージ苑」でNHKの教育番組しか見せないラーメン屋の親父と言うネタがあったが、本当にそれに近い状態だと言えるかも知れない。
 そもそも一日12時間近く働いて、しかも若干ネット中毒気味でさらによせばいいのにBolgの更新やら外国語学習などを始めてしまっているせいか、気が付くと休日ですら時間泥棒がいるかのように、あっという間に一日が終わってしまい、TVを見る時間など何処にもないのが実情なのだ。しかも、ながら仕事が出来ない性分なのでTVは単に点けておくだけでも駄目なのである。
 こうした生活を送っていてもインターネットの発達で代わりの情報はうんざりするほど入ってくるのでそれほど困ることはないと思っていたのだが、最近一つだけ他の人と重大な差が生じている事に気が付いた。それはそのときの空気と言うか、周りの熱狂がまるで判らないということである。もともとこうしたブームに疎いということもあるだろうが、情報としては知っていても世間でなぜあれほどに騒がれるのか最後まで判らない事がしょっちゅうあるのだ。例えば昨年のイラク人質事件の3人やドタキャン騒動を起こしたタトゥーに対して批判する理屈は判らないでもないものの、なぜあんなに怒り狂っている人たちがいるのかさっぱり理解できないのである。怒っている友人と話して、どうやら原因の一つにTVで報道された彼ら(もしくは関係者)の態度にあるらしいとは判ったのだが、後から活字を読んで知った私にとってはどうにもピンとこないものであった。しかも後でこうした映像が繰り返しセンセーショナルな部分だけをピックアップして何度も何度も放送されたと言う話を読んだ後ではなおさらこちらは冷めた見方をしてしまう。
 それにしても思うのはネットの普及でTVの影響力は落ちたとは言われていても、まだまだTVの影響は大きいのではないだろうか。日頃TVを見ないあまのじゃくの私などは、いっそ重要な案件や世論を2分している問題などもすっぱりTVで扱うのをやめれば案外すっきりまとまるのでは無いかと皮肉混じりに思うのである。

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October 25, 2005

日精ラ王が配給された

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 なんか長い話を書いた次は力つきてだれたネタを書いているようだが、今回もそんなどうでもいい話。
 仕事場で何故かご自由にお持ちくださいと支給された日清ラ王。ちなみにここは食品会社とはなんの関係もない所である。もしかしてパッケージに印刷されている北斗の拳の羅王関係なのだろうか? それにしてもパッケージだけ見るととても食べ物の容器とは思えないが、これでいいのか。まるで最近のパチンコの台の様なパッケージである。

 追記:Googleったらこれだったようだ。しかし同じラオウとはいえ何でもタイアップすれば良いってもんじゃ…

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October 24, 2005

外国語の習得期間

 外国語を勉強していればきっと誰もが一度は思う事が「はたしていつになったら自分はこの言語をものにできるのだろうか」と言うことだろう。バイリンガルな環境に育ったとか、ヨーロッパ諸国のように自国と学ぶ言語が比較的似通っていると言う事情でも無い限り、残念ながらショートカットは無いとは知りつつもついつい促成法を探したくなるものだ。
 シュリーマンやロンブ・カトー氏のような語学の達人たちはものの1年足らずで次々に外国語を物にしていったが、私たち凡人がもっとも早く外国語を習得するとしてどのくらいの時間がかかるのか、モノにする程度にもよるが単純に時間から言えばどうやら半年というのが最短らしい。ただこれは太平洋戦争中にアメリカ軍が情報収集の為日本語のエキスパートを養成するために陸軍情報部が作成したMISLS( Military Intelligence Service Language School)の例なので期間はともかくその授業内容は大変厳しい物だったらしい。時間は朝の8時から午後の5時までだが、夜7時から9時までは予習と復習の時間が最初からスケジュールに組まれていて、さらにカリキュラムについて行くためにはそれ以外の時間を自主的に勉強に充てなければならない物だったそうだ。
 それでもこのカリキュラムの凄いところはわずか半年で、ネイティブに話せるどころか軍事ミッションをこなせるだけの専門知識までも習得した事である。日本軍の文書解読のためには、兵学的専門用語から候文、方言や手書き文書の金釘流文字にまで精通している必要がある。「日本人よりも日本人らしい」深い知識が彼らに要求されていたのだ。
 それでもさすがに誰でもこのカリキュラムを使えば日本語をモノに出来ると言うものでは無かったらしく、高度な日本語解読能力を有した語学兵は稀少で日本兵と鉢合わせをする太平洋戦線では間違って見方から攻撃されないように専門の護衛まで付いていたという。
 さすがにこれはハード過ぎる例だとしてもうちょっと穏やかなコースを見てみると、外務省の語学研修とJAXSAの宇宙飛行士の語学カリキュラムが参考になるかも知れない。共に元々外国語がある程度堪能な人たちが受けるとはいえ、新たに全く知らない言語(外務省なら将来担当する地域)、JAXSAならロシア語を学んでいくのでスタートラインは同じである。外務省では正確な期間は分からなかったが、国内である程度語学研修を受けた後、習得言語を母国語とする国に2年の留学と言うものになっている。対して宇宙飛行士の場合、ある程度会話内容が限定されるのと英語も併用できると言う事情があるにせよ、それでもトータルで200時間が語学研修にあてられるということだ。200時間と言うと短そうだが、それでも毎日2時間づつ勉強にあてても3ヶ月強はかかる計算になる。
 こうしてみると何とか話せるレベルでも3ヶ月以上、ネイティブになるには最短でも半年、普通は数年といったところらしい。やはり語学習得の道のりはなかなか平坦には行かないようである。

参考Link:
MISLS情報部日本語学校とMIS(陸軍情報部日本語学兵士)
ISS搭乗宇宙飛行士候補者の基礎訓練
外務省員の研修制度

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October 23, 2005

写真を撮る楽しさとは

 日頃持ち歩くカメラを重さと現像やフィルムの取り回しの煩わしさからデジカメにしてしばらく経つが、いつの間にか「写真を撮るのが楽しい、嬉しい」そう感じなくなってから久しいような気がする。最初は単なる懐古趣味や食わず嫌いのせいかとも思っていたのだが、どうやらそれだけではないようだ。
 今、主に持ち歩いているのはPanasonicのDMC-FX7と言うコンパクトデジカメで、このサイズながら手ぶれ補正機能まで搭載している上に、大容量SDカードを入れておけば何百枚も撮れるので、およそ使い勝手では問題は無い。取れた画像はSDカードをPCにつなげば即座に取り出すことが出来るからハンドリングという点でも最高だといえるだろう。
 だが何かつまらないのである。確かに不満はいろいろある。液晶モニター越しにしか見えない被写体とか、オートフォーカスな上にそもそもピントの山など分かりようも無く、被写体だけシャープにし背景をぼかす事ができないレンズであるとか、ましてやさわり心地はもちろん重厚な金属感などおよそ縁のないしろものである。しかしどうも問題はそれだけでは無いようなのである。どこかでこれと似た感触を味わったなあと思ったら、初めて中版や大判カメラを手に入れてそれを使って写真を取りまくった後、再び35mmフィルムを使うカメラに戻った時の感触に似ているような気がするのを思い出した。
 このときにはカメラのさわり心地では大判カメラも普通のカメラも変わらない、むしろ普通のカメラの方はLeicaだったから使い勝手の心地よさでは遙かに勝っていたはずである。それでも物足りさを感じたのは出来上がった写真の仕上がりに圧倒的な差があったこともあるが、なにより取るまでの取り回しが大判カメラでは遙かに大変だった分、集中力が桁違いだったからなのかも知れない。これだけ撮るのが大変だと撮る際には様々な事を考える物だ。どう言った構図で撮りたいか、何処にピントを合わせ、何処をぼかせたいか、露出はどうしたいか、どのタイミングで撮りたいか。そして自動化が進んでいないカメラほど、そうした意図は撮影者が意識してカメラを操作してそれを反映させなければならない。逆に言えば便利なカメラは一見すると綺麗な絵を上げてくれるかも知れないが、それはカメラ側の機能によってお節介に付け加えられたものとも言える訳だ。そう、撮影者は別にピントが合っている絵が欲しくなかったかもしれないし、露出を意図的にずらしたかったかも知れないのだ。
 最近デジカメでもリコーGR DIGITALのように、あえてズームレンズを搭載しない高級コンパクトデジカメなどが発売されるようになってきたが、これもそうした要望が反映されつつある結果なのだろうか。どこかで徹底的に高画質ながらあえて操作はマニュアルのデジカメが出ないだろうかと妄想するのであった。

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October 22, 2005

中華鍋とエスプレッソメーカー

 今日はネタ切れなのでかなりどうでもいい話しである。
 中華鍋とエスプレッソメーカーさらに中国茶用の急須、一見なんの関係もなさそうなこの3つに共通点があると言ったらどう思うだろうか。いや同じ台所用品とかそんなしょうもない事ではなく、この3つは洗剤を使って洗ってはいけないものなのである。
 中華鍋を洗うのに洗剤を使わないと言うのは洗剤を使うと使い込んで出来た表面の保護膜が傷つく可能性があるからだが(だから買って最初に焼きを入れて保護膜を作るわけだ)、残りの2つに洗剤を使ってはいけない理由と言うのはちょっと中華鍋とは異なっている。なんでも共に使い込んで行くにつれて土鍋では無いがうまみが本体にしみこんでだんだん味が良くなってくるかららしい。そんな使い込んだくらいで味が変わるのかと言う思いは正直あるのだが、本当に中国・台湾では使い込んだ茶器の方が高く売られているくらいだからおそらく本当なのだろう。そういえば漫画「美味しんぼ」で使い込んだスッポン鍋に水を入れて炊いただけでスッポンスープが出来ると言うネタをやってたっけ。(これも本当なのか?)
 まあそんな訳でそれを口実に横着な私はこれらは皆水洗いで済ましている。

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October 21, 2005

鮮明すぎるGoogle Earth?

 前回、Google Earthが鮮明すぎで安全保障上問題があると懸念がいくつかの国から出ている話を書いたが、それでいくつか思ったことを書いてみたい。まず気づくのは懸念を表明している国の中にロシアや中国などが無い事だ。
これらの国は冷戦時代からアメリカの偵察衛星にさらされてきた国なので、すでに衛星写真に対する対策が行なわれている上に、おそらくGoogle Farthを制限してもあまり意味がないと判っている(有料ではあるが同様のサービスを提供する会社は多数ある)からだろう。これらの国ではすでに重要な軍事施設は地下化などで衛星写真に対する偽装が進んでいる上に、衛星が自国の上空に来る時間を把握してそれに合わせて(これら偵察衛星が自国上空に無いときに)軍事行動している筈だからである。
 余談だが、アメリカはこれらの偽装技術に対抗するために「フェンス学」と言う分野まで編み出した。これはこうした偽装した施設を写真から分析するために施設に向かっている道路や鉄道・周りの柵などに注目して、これらから軍事施設を見つけると言うものである。
 ところでGoogle Earthが注目を集めているが、実はある意味もっと重要なデーターがアメリカから公開されていることを知っているだろうか。これは米国防省の地図制作局(National Imagery and Mapping Agency:NIMA)によって作られたデジタルマップデーターで一般には90×90m単位、非公開の内部データーでは30×30m単位のものがあるという。Gllgle Earthなどの写真データーではいわば2次元の位置しか判らないが、これを使えばそれに加えて高さも加わった立体的な地形データーが手に入るわけである。これらのデーターこそ巡航ミサイルなどの精密誘導装置のコントロールに使われているコアデーターに他ならない。もはやIT技術の進歩で私たちが手に入れられるデーターは少し前の国家レベルの諜報力をも上回っているのである。

参考文献:これからの戦争・兵器・軍隊/江畑謙介 並木書房

関連Link:
地図/衛星写真Link集
この中にもデジタルマップデーターのページがあるが、どうやら移転したのかセキュリティ上の問題で公開を止めたのかLink切れになっている。
空のスパイ偵察衛星
DosceveryCanelの番組の紹介。次の放送時期は未定のようで残念。
National Geospatial Intelligenca Agency
アメリカの衛星写真の解析を行う専門機関のオフィシャルサイト
日本スペースイメージング株式会社
衛星写真を販売するイコノス社の日本法人。

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October 20, 2005

宇宙ニュース各種

 秒分歩のネットの世界に比べて遙かに時間の流れが遅い宇宙開発ニュースだが、先週から今週にかけてはあまりに多くの出来事がありすぎでちょっとフォローが出来ずにいる。
とりあえず覚え書きとして気になったニュースをいくつかピックアップしておく。


・中国有人宇宙船、神舟6号地球に帰還
中国の有人宇宙船「神舟6号」は17日午前4時33分(日本時間同5時33分)、地球の周回を終え、内モンゴル自治区中部の四子王旗着陸場に帰還した。
これに関する話で書きたいことは打ち上げ時に書いてしまったので今回はコメントは無し。


・ スラッシュドットでも記事になっていたが、ホリエモンことライブドア社長兼CEOの堀江貴文氏が正式に宇宙ビジネスに参入を表明したそうだ。
以下のところがとても詳しくまとまっているのだが若干内容をピックアップしておこう。

ライブドア社長兼CEOの堀江貴文氏は個人プロジェクトとして「ジャパン・スペース・ドリーム」を立ち上げる。ロシア製のカプセル型宇宙船「Almaz Capsule」を使用し、数年以内の事業化を目指すという。 宇宙船は、NPO Mashinostroyeniaが開発・保有している「Almaz Capsule」を使用する。同機関は1944年の旧ソ連時代に設立され、当初は巡航ミサイル、その後、大陸間弾道ミサイル(ICBM)やロケット・宇宙船も開発してきた。Almaz Capsuleも軍用として使われていたもので、1974年から83年にかけて、4機の打ち上げ実績があるそうだ。 現状では3人乗りとなっているが、次期バージョンでは6人乗りが検討されているほか、50〜100回の再利用が可能なことで、低コスト化が図れるという。現状、民間宇宙旅行は米Space Adventuresが2,000万ドル(約22億円)で提供しているが、この「1/10以下にしたいと思っている」と堀江氏。高度400kmの地球軌道飛行、1日以内の滞在期間(当面)で、事業化については2008年第2四半期を目処に進めているそうだ。

 読んでの通りかなり詳しい内容で取り立てて補足することは無いのだがソユーズ宇宙船を運用しているミールコーポレーションと今回のTKSを作ったフルニチェフ社との関係や、このモジュールとISSとの往復にも使われているソユーズ宇宙船との違いが判らないと言う話しも聞くのでちょっと補足したいと思う。
 この2つの会社の母体はそれぞれソビエト宇宙開発黎明期から存在する2つの設計局、スプートニク・ボストークなどソビエト宇宙開発の中心であるコリリョフの設計局ОКВ-1と、軍事部門その中でもエンジン関係に強くフルシチョフの息子が勤務していたことで党中央にパイプのあるチェロメイ率いるОКВ-52がそれぞれ母体になっている。もともとソ連内部では航空機のミヤコンとスホーイを競作させたように複数の設計局を競わせてより優れた方を採用すると言うやり方を好んでいたが、この2つも有人月探査から宇宙ステーションなどで競い合った因縁を持っている。共にОКВ-1(現ミールコーポレーション)の案が最終的に採用されたが、サリュート宇宙ステーションなどいくつかのプランではОКВ-52側が採用された物もある。余談だが一見、競争原理が働いて良さそうに見えるこのやり方のおかげでソ連は月に人を送り込めなかったとも言われている。あのアメリカでさえ、国力の全てをアポロ計画1本に絞ってプロジェクトを進めている最中に、ソ連は国内ではいわば2本立てで月探査計画が動いていたからである。
話を戻すが、今回のTKSこそОКВ-52側のソユーズ宇宙船の対抗プランに他ならないのである。


「鮮明すぎる」? Google Earth、Googleは「各国のルールを尊重する」
Google Earthの衛星写真が鮮明すぎると、いくつかの国から高精細な画像で防衛施設などが表示されてしまい安全保障上危険であると言う懸念が上がっている。これについてはいろいろ書き足したいこともあるのでいずれまとまったエントリーにするつもりだが、とりあえず関連Linkを上げておこう。

まずは昔書いた自分の記事から
GoogleMapで見えるもの
次にhotwiredの記事より
インド大統領、『グーグル・アース』の衛星画像に懸念表明

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October 19, 2005

店構えが気になる食べ物屋

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tounan2
 久しぶりに浅草の飲食店ガイドの話題。
浅草仲見世通りの一つ隣の通りを行った先に「東南屋」と言う料理屋さんがあるのだが、ごらんの通り暖簾やメニューが出ていなければ絶対に料理屋さんには見えない外見でずっと気になっていた。そこでこの前、意を決して入ってみたのだが鳥料理と肉(すき焼き)が売りの結構おいしいお店である。が、わざわざここで取り上げたのはそうした理由ではない、中はごらんの通りの内装で古い民家と言うか骨董品やさんというか凄い事になっていたからである。写真は奥から入り口側を撮ったものであるが、反対側も同じように年季が入っていていろんな物に満ちているのは言うまでもない。なお、お店の名誉のために言っておくが中は座敷になっていてちゃんとした落ち着ける空間である。
 この見た目に圧倒されるのかお客さんは地元の人や私のように怖い物知らずが多いようであるが、ぜひここは外国人観光客の方に入って欲しい所である。なにせ日本人の私でさえ、博物館でしか見ないような古い家具や日常品に満ちているのだ。

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October 18, 2005

ソ連/ロシア原潜建造史

 雑誌「世界の艦船」で連載されていた「ソ連/ロシア原潜建造史(アンドレイ・ポルトフ 海人社)」がついに発売されたというニュースを聞いて早速買ってきた。これまでソ連原潜についての本はあったもののロシア人研究者によって書かれた(しかもロシア太平洋艦隊の公式通訳者でもある)本書はその内容の詳しさと、秘められたエピソードの豊富さで他を圧倒するものである。いろいろ書きたいところであるがすでに速水螺旋人氏がすばらしい解説を書いてくれていたのでちょっとその一部を引用させてもらうことにしよう。

この本の素晴らしいところは、単なる原潜の解説に留まっていないところです。 原潜を通じて見えてくるソビエトという変てこな国家体制と文化、アメリカと繰り広げる冷戦の焦り、絶句するような愚かさと、そして想像もつかない英雄的行為について。 潜水艦にあまり興味のない方にもお薦めですよ。 思いもよらない思想、メカ、事件がてんこ盛りで、センスオブワンダーに満ちているといってもよろしい。 特に第1世代の原潜はムチャクチャです。原子炉に緊急注水装置が無かったりするのは序の口です。 蒸気発生器は出撃後たった600時間で蒸気漏れが起きたりします。 そんなんでも世界一周連続潜行とかやらかしてるのは脱帽ものですよ。 あと、高速を出すと発令所の騒音が100デシベルとか……(電車が通るガード下レベル)。 しかしソ連ならではの素敵な兵器も多く、魚雷発射管から一人乗り小型ヘリコプターを射出できたりする機構なんてのがあったり! 007だ。 あと僕が大好きなのが705/705K型(アルファ級)です。 液体金属冷却原子炉搭載、乗組員はコック以外全員士官、設計思想は米機動部隊が接近してきたら即座に迎撃するという「防空戦闘機の潜水艦版」。 静止状態から40ノットまでわずかに1分! 無論騒々しいことこのうえないですが、魚雷より早いので問題ないのです。 「この高い機動性を活用すれば、向かってくる魚雷をかわし、相手の死角に飛び込み、反撃に転ずるのも容易であったろう」。きゃっほう! 一方将兵の規律の乱れたるや我々には思いもよらない域に達しています。 いじめられた水兵が報復のためトイレに16キロの水銀を流し込み、乗組員のほとんどが水銀中毒に。 トイレで隠れて喫煙した水兵が空気フィルタに吸殻を隠して火災発生。原子炉区長がアルコールを密造……。 大麻を売っていた海自隊員などかわいいものですね。 『敵対水域』で有名になった、大西洋で事故を起こし沈没した戦略原潜K-219の場合もひどいもので。 『敵対水域』では事故の原因が米潜との接触だったと示唆されていますが、ポルトフによれば「ミサイル担当員がトイレに海水を流そうと発射筒から勝手にバイパス・パイプを作ろうとしたのが原因」だそうでなんともはや。 一方、事故に対して創意と勇気で立ち向かった乗組員も多かったのです。崇高といってもいいほどですよ。 それにしてもこの本はソ連原潜事故史と言い換えても良いほどです。

 そんな訳ですでに私が付け加えることなど何もないが、同じロシア潜水艦でこれも必見のディスカバリーチャネルでやっていたロシアの戦略ミサイル原潜タイフーン級を扱った「タイフーン潜水艦の内部を探る」と言う番組を代わりに紹介しておこう。この番組の凄いところは普通こうした番組は機密保持の関係から○○の全てと言いつつ、大抵上っ面をなでた程度の扱いしかないのが普通なのに、なんとここではTVクルーがミサイル原潜に乗り込んで、作戦行動の一部始終を同行している上に、モザイクがかかっていたのはサウナの中のクルーの局部だけと言うところである。作戦も本格的で追いすがるNATO群の追跡を必死でかわし、ようやく振り切ってクルー共々祝杯をあげるくだりまであるのだ。(って君たちTVクルーはNATO諸国の人でしょう…(笑))。
ディスカバリーチャネルの番組の多くはDVD化されているものの、残念ながらこの番組はまだDVDにはなっていない。しかしその代わりと言う訳ではないが気長に待ってるとひょっこり再放送されていたりするので、興味のある人は気長に番組表をチェックして見て欲しい。

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October 17, 2005

休日の本買い込みリスト

 最近、休日になると本をしこたま買い込む生活になってしまっているが、今回も例に違わず結構な量を買い込んでしまった。以下がその成果である。

日仏カップル事情
大学でフランス語を教え通訳としても活躍してる著者がフランスと日本のカップルを題材にして書いた、日本とフランスの男性・女性の生き方や社会的な立場を考察した本。タイトルは結構軽そうで語り口や題材も「負け犬論」や「自分探し」など話題性の高いテーマを取り上げつつ、結構深いところまでつっこんだ分析や問題提起がなされていて興味深い。フランスに興味が無くても今ネット(の一部)で話題になっている、負け犬論やモテ非モテ論に興味のある人は読んでみると自分の国の中からでは分からない問題や見方に触れること出来て面白いのではないかと思う。

ご臨終メディア
すっかりネット上ではネガティブな評価が定着しつつあるマスコミの問題点を、大衆迎合と事なかれ主義の点から切り込んだ本。世論に従うと言うことを免罪符に自主規制してさまざまなことを報道せず、そのくせ相手が弱者だったり世論が懲罰的だったりするととたんに先頭に立って煽動するマスコミの背景に私たち一般大衆の共犯関係があることを指摘している部分は耳に痛いし、全体的に書き方も辛辣でバイアスがかかっていると感じる人や気に障る人も多いかも知れないが、それでも本書の中で次々と具体的に上げられているマスコミ内部の駄目さぶりはもっと多くの人に知ってもらいたいし、多少はメディアリテラシーの向上に繋がってくれればと思うのだ。

・エコノミスト別冊「大増税に勝つ」(雑誌)
 経済分野は疎いのだが、ちまたでよく言われている日本財政破綻論や税制問題などについてよくまとめられているので買ってみた。税収不足の内容など膨大な資料や図で解説されていて、起こりうる可能性についてどんなものがあるかいくつか例を上げて解説しているのは分かりやすい。そのなかでも日本の財政は経済学的にはすでに財政破綻の領域にあるという指摘は不気味である。

・pen(雑誌)
これもまあ、最近多いカタログモノ雑誌の1つなのだが、たまにほとんど知られていないマイナーな作家の製品の特集を組んでくれたりしてくれるので面白そうなときな買っている。今回は日常品がテーマだが予想通り、monoマガジンなどとは全く違うスノッブかつマイナーな品揃えが多かったのは面白かった。

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October 16, 2005

バーチャルウェイトレス!?

vr_waitress
 浅草の雷門通りを隅田川側に行く途中にある一見ありふれた大衆飲みや風のお店で一軒とても気になる広告をだしている所がある。
 写真がそれだが、このバーチャルウェイトレスが気になってしょうがない。それなら一度入ってみれば良いのだがこのお店、店構えは普通の飲み屋なのだがこの他にもぺたぺたといろんな宣伝や求人が貼られていて、どうにも怖くて入る気がしないのである。確かにこれを除いては料理のメニューとかなんだけど、なにかこうオーラを感じると言うべきだろうか…。
誰か真相を知っている人がいたらぜひ教えて欲しいものである。

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October 15, 2005

コピペ兵を撃て

 今年の郵政選挙が顕著になったように今やネットはプロパガンダ戦争の戦場になりつつあるようだ。おかげでセンシティブな話題や世論を2分するような出来事があると掲示板やBlogのコメント欄にどこかでテンプレートが用意されているような似たような書き込みが相次ぐことになり、書かれた掲示板やBlogでチャンネルボーイ・チャンネルガールとかコピペ兵、式神などと揶揄される訳だが、当のコメントを書いている当人達はどんなつもりでやっているのかについて、面白い考察を見つけたので紹介したい。

動員される「チャンネルボーイ・チャンネルガール」
 ここでは昔の左翼運動との類似性や押しかけ厨に共通する心理「ギャラクシークエストの中でこれまで現実世界では活躍の場がなく、物語世界に閉じこもりがちな生活を送っていたマニアたちが、宇宙船艦長役の俳優から『これは現実なんだ! キミたちの知識が必要だ』と言われた瞬間、『わかりました、艦長!』と一気に活気づくシーンに象徴されている」を指摘している。
政治運動のフォーマット
 上の文章の続き。

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October 14, 2005

デジタルグッズとiPodの話し

 デジタル関係の物は進歩が早いせいもあって、なかなか買うタイミングがつかめない。ぐずぐずしているとすぐに新製品が出てくるし、前買った物があっという間に半値以下で売られているのを見つけたりすると、ああもうちょっと買うのを待っていればと言う思いにとらわれてしまうからだ。しかもある程度商品が出続けてサポートが続いている物ならまだましで、ものによっては会社が倒産したり、合併・吸収でラインナップが変わってしまい、いつのまにかサポートが無くなっていたり、ひどいときには無かった物にされてしまっていたりする。しかもこれは大手メーカーの物でさえ安心できないから困りものだ。今は誰も忘れてしまった、任天堂のバーチャルボーイなど、いまや誰も覚えていないのではないだろうか。
 私も、パソコンソフトではマクロメディアの製品に過去何度も煮え湯を飲まされて来たせいもあって、すっかり買い控えるようになってしまった。だが今やあったことさえ忘れ去られている3DCG関連ソフトと違い、買い控えたFlash関連のソフトに限っていつの間にかインターネット上のスタンダードソフトになってしまい、すっかり出遅れてしまうことになってしまった。

 話の枕が大分長くなってしまったが、そんな買うタイミングを逃し続けているものの一つが、今回取り上げる「iPod」である。古参のMacユーザーでありながら未だに私はiPodを持っていない。買うタイミングを逃していたと言うのも理由の一つだが、日頃何かをしながら音楽を聴くという習慣をほとんど持っていない事が買わずにいた最大の理由である。しかし、こんどの新製品はこんな自分にとってもかなり食指を働かされるものになってきた。日頃、外で音楽を聴く習慣すら無い人間がはたしてビデオを外で見るのかと言う疑問はあるものの、DVDに落としたものの見る暇が無くてどんどんたまりつつあるディスカバリーチャネルの番組類をこれで退治すると言う口実が見つかったからである。

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October 13, 2005

中国の神舟6号打ち上げ成功

F2005101211455700000
中国の2度目の有人宇宙船神舟(シンシュウ)6号が12日9:00に長征2Fロケットで打ち上げられた。同日午後には軌道を高度343キロの円軌道に修正し、約119時間の飛行後、17日朝に内モンゴル自治区内に着陸する予定だ。船内では、飛行士が宇宙服を脱いで各種の科学実験を行う。無重力状態での生活が人体に及ぼす影響を調べたり、豚の精子や植物の種子を使って品種改良の可能性を探ったりするという。

 さて相変わらず中国の宇宙記事は情報が少ないのだが、今回はそれでも2回目と言うことで自信があったのか現地では打ち上げの実況中継から機内のリアルタイムの映像や1段目分離の映像なども流されていたと言うことだ。興味深いのは第2段エンジン点火の後に第1段が分離される方式(これ自体はアメリカのタイタンロケットなども同じ方式で特に珍しくはないのだが)を使っている事だが、これはタンクの中が無重力になるのを防ぐためか、無道力状態で飛行している時間を嫌ったため(機体が不安定になるため)だろうか?
 ところでこの神舟6号の打ち上げに使われている長征2Fロケットだが、非常脱出ロケットの追加など徹底的な安全率の強化が行われているものの、ロケット技術自体は日本のH2Aよりも特に優れたものではない。では何故日本は未だに自力で有人衛星を上げることが出来ないのだろうか。アメリカのスペースシャトルに依存したおかげでISS(国際宇宙ステーション)の日本側モジュール「きぼう」の打ち上げ目処も立っていないのが現状なのである。

PS.同じネタがスラッシュドットにもたれ込まれていたので見に行ったのだが、なんか中国のネタのせいかスレッドが荒れていた。2chじゃないのだからもう少し技術的な考察が行われているのを期待していたのだが、どうやら買いかぶりだったようである。

参考Link:
人民網の神舟6号特集コーナー
本家だけあってむちゃくちゃ詳しいがいかんせん中国語なのがつらいところだ。
CCTVで生中継されていた打ち上げの様子の録画
要IE及びRealPlayer。

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October 12, 2005

JAXAの超音速小型機の飛行実験とシミュレーションの話し

 JAXAのウェブサイトによると、10月10日の朝にオーストラリアのウーメラ実験場で行われた小型超音速実験機の飛行実験が成功した。ところでこの実験の意義だが極東ブログに判りやすく解説してくれたものがあったのでそれを引用させてもらうことにする。

動力がなく「空気抵抗を受けにくい形状」というのは、つまりメインは矢尻のような翼のことだ(もちろん胴体もだけど)。そして、それをなぜ実験したかというと、スーパーコンピューターに依存した新設計法が有効だったかという検証が重要だったからだ。日経はやや曖昧だがこうまとめている。

機体に設置した約800個のセンサーを使って、日本が得意とするコンピューターを使った設計技術で開発した機体に対する空気抵抗など様々なデータを集めた。

 繰り返すが、今回の実験ではスーパーコンピューターに依存した翼の設計手法が問われていたというのが重要なポイントだった。そこが日本が今後売り物にできる技術だからだ。

 そんな訳で今回の主眼はマッハいくつで飛んだと言うことよりも、そのときのデーターとシミュレーションとの突き合わせに意味があったわけだが、実はこうした流体力学を多用した設計から試作までの期間の短縮化は飛行機に留まらずあらゆる工業製品に及んでいる。
 例えば先日の本田雅一の週刊MOBILE通信でF1における流体シミュレーションの応用について触れていたが、今のF1ではコンピュータによる流体解析技術「CFD」を使用して、新空力パーツを導入した場合の影響について、ほとんどをコンピュータ上で把握可能になっていると言う。そのため強力なCPUを持つチームほど、短期間に多くの空力パーツの更新しそれだけ多くのデーターを集めることでより高いパフォーマンスを持ったマシンの開発が可能になるわけだ。もちろんこれはF1にとどまらずあらゆる車に応用されているのは言うまでもない。現在スーパーコンピューターの納品先の多くは自動車メーカーだと言われているくらい、車の設計と流体シミュレーションは密接に結びついているのである。
 同様の事はカメラのレンズ設計でも当てはまる。特にレンズ設計における光学シミュレーションは流体力学程のCPUパワーを要求しないこともあって、今では市販されているパソコンクラスでも十分光学シミュレーションは可能なのだ。

 しかしここまでシミュレーションが進んでも設計自体は自動化できないと言ったら、意外に感じるだろうか。実は比較的計算が楽とされるレンズの光学設計でさえシミュレーションは試作したレンズのテスト結果を出すことは出来るものの、さらに良くするためにはどうしたらいいかと言うことを調べるのにはまだまだ力不足なのである。レンズ設計について書かれた良書「写真レンズの基礎と発展」の中に印象的な台詞がある。

結局、複雑な起伏を持つ地形を、出発点A地点(初めの構成データー)から移動して、もっとも低い谷の底(φの極小点)S点を見つけるのが自動設計ということになる。しかし、地形の全体的な様相が見渡せるわけではなく、A地点にいる場合は、そのごく近傍の勾配や地形が分かっているにすぎない。足元のみ懐中電灯で照らしながら全くの闇夜に深山を徘徊して谷底を探す行為と思えばよい。
人間の主導権はまだ当分安泰そうである。

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October 11, 2005

ものを書く理由

 ここでものを書き始めて半年以上が過ぎた。正直こんなに毎日更新し続けるとは思わなかったのだが、その理由のようなものをある本で見つけたのでそれを以下に引用したい。

英国オックスフォードで学ぶということ /小川百合著 より


ランコ・ボン氏は、毎日、ものを書く人だった。それは朝に見た夢の記述、展覧会の批評や雑誌の記事に対する反論など、テーマに決まりはないが、100語ほどの短い文章を、毎日書く。それをプリントしては、使いふるしのはがきやケーキの箱の切れ端などに貼り付けて、二等郵便の切手を貼って友人達に送りつける。私もオックスフォードにいる間じゅう、その嬉しい便りを受け取っていた。
何年かに一度、それらは本にまとめられて自費出版される。それが私の手の中の『残余』と題された分厚い書物だった。
「なんで、わたしが自費出版までして本にするかおわかりですか?」と言うので、
「さあ、なぜでしょう?」ときくと、
「本にすることによって、この国(英国)では自動的に五つの図書館に所蔵されるのです。そうすればいつか、何百年かの後、誰かがこの本を手に取るかもしれない。私はその人と交信することが出来る。だから、私はどうしても本にしておくのです。」

そこまで雄大な話ではないが、多少は似た思いを抱いているのだろう。何かを書くことでそのときの自分のLogが残ればいいと思っている。

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October 10, 2005

ジュンク堂買い物記

 平日は忙しくて専門書やマイナーな本を見る機会がないので、新宿で久しぶりに山のように本を買い込んだ。
本日の戦果は以下の通り。
耳単—英語のリズムでらくらく1000語
音が怠け者のせいもあって、つい「聞くだけで英語力がアップ」とかのフレーズを見るとこの手の本を買ってしまう。家にはこうして買った本が何冊もあるが、これもその仲間入りをするのだろうか。それにしてもこれをざっと読んでいかに自分の単語の語彙が少ないかを痛感してしまった。Amazonのレビューでは会話で日常良く使うが辞書ではむしろ2,3番目の意味として登場する単語が多く掲載されているとあるが、まさにこの手の単語が自分のウィークポイントなのだ。
日本脱出マニュアル
たけくまメモのお勧め本のコーナーで取り上げられて気になっていた本。竹熊氏のイメージもあってお笑い的な要素もある本かと思っていたが、その予想ははずれて完全実用的な海外長期生活の手引き書という内容なのには驚いた。労働ビザの取得から永住権の取り方、現地での会社の作り方などが非常に具体的に書かれている。私もよく話の種によく海外に逃げると言っているが、もしかしたらいつか来るかも知れない本当に海外に出る時の為にもじっくりと読んでみることにする。
国家の罠
数年前、テレビや雑誌で報道された「鈴木宗男」事件の当事者の一人である、外務省元主任分析官によるノンフィクション。話題性の高かった事件のせいもあってこの本もかなり話題を呼び、それこそネットを検索するとものすごい量の書評が載っているのであえてそれを増やすつもりはないが、一読して感じたのは著者の博識ぶりと情報・諜報活動のプロフェッショナルぶり、そしてマスコミの報道の危険性についてである。たとえばこの本の中にはこんな記述がある。


 弁護人が最終弁論の冒頭で強調したように、国策捜査を展開する上ではマスメディアの支援が決定的に重要です。仮に政官の関係に不正や疑惑があるならば、それを徹底的に暴くのはマスメディアの責務です。ジャーナリストの職業的良心とは『国民の知る権利』に奉仕するために事業の真相に肉薄していくことだと思います。
 しかし、あの熱気の中でメディアスクラムが組まれ、私と鈴木宗男氏の関係について、『佐藤は鈴木宗男の運転手をしている』、『外務省には出勤せずに鈴木事務所で勤務している』、『外務省の機密費を横領し、それが鈴木宗男に流れている』などの疑惑報道がなされました。私は日本の運転免許所をもっていませんし、その他の疑惑にしても、もしそれが事実なら職務専心義務違反、横領などで厳しく責任を追及されるべき筋合いの話です。しかし、そのような事実は無かったので、当然の事ながら、刑事責任の追及もなされませんでした。しかし、いったん報道された内容は後で訂正されません。大多数の国民には、自己増殖した報道による私や鈴木氏に関する『巨悪のイメージ』とその『巨悪』が捜査当局が十分に摘発できなかったことに対する憤りだけが残ります。
『国民の知る権利』とは正しい情報を受け取る権利も含みます。正しくない情報の集積は国民の苛立ちを強めます。閉塞した時代状況の中、『対象はよくわからないが、何かに対して怒っている人々』が、政治的扇動家(デマゴーグ)に捜査されやすくなるということは、歴史が示しています。

なんだか妙に気になる記述である。

ワールドタンクミュージアム図鑑
食玩「ワールドタンクミュージアム」の中に入っていた小冊子をまとめて一冊の本にしたもの。著者のモリナガ氏の少ない線でかわいらしいタッチで書かれた内容は、実は戦車というものがいうほどかっこいいものでもなく、関わった兵士達がいかにそれでひどい目にあったかについて書かれているのが興味深い。しかしそれでも「たしかにそうだよなー」と思わずうなずいてしまう魅力に満ちているのである。

ロシア語のしくみ
CD付きのロシア語の文法に関する小冊子。何故かこの時期、ジュンク堂は外国語特集をしていてロシア語はおろか古代マヤ語やヒエログラフまでもがコーナーに平積みで並べられていて驚いた。しかしこうしたマイナーな本こそたまにはこうして日の目を見させるべきなのだ。
薄い割には文法まわりでよくまとまった本である。それにしても付属のCDに付いているエセーニンの誌やチェイホフの短編の朗読に見られるロシア語の響きのなんと美しいことか。以前読んだ漫画「トルコでわたしも考えた」の中で著者の高橋さんがトルコ語の美しさについて触れている話があるが、どの国の言葉でも「音の響きが好き」というのは学習する動機付けとして大きな要素だと思う。

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October 09, 2005

日本の政治家の報酬は世界一!?

 たまたま見かけたサイトで知ったのだがあの杉村太蔵の報酬が、「世界で最も有力な女性100人」のトップに選ばれたこともあるライス国務長官より高いそうだ。それで気になって世界各国の政治家の報酬を調べてみた。

・日本:2005年度から、自民党の意向により議員歳費は月10万円近く増額され、月額1328000円、これにボーナスその他が加わると年間約2400万円程になる。またこの他に「文書交通通信滞在費」なる名目で、月額100万円、年間1200万円が支給されているのでそれを足すと年間3400万円になる。

・アメリカ:対するアメリカだが、ライス国務長官の年俸レベルでも17万1900ドル(約1940万円)。米連邦議会の年俸は16万2100ドル(約1830万円)である。

・イギリス:上院は世襲貴族などで構成されている為参考にならないので、下院のみ取り上げると年俸は約5万9000ポンド(約1180万円)とこれも日本の2分の1しかないことが分かる。

後は細かいデーターが無いのでざっと流すが、フランスで大統領の月給は6594ユーロ(約89万円)。
(ちなみに日本の小泉総理の報酬は月額227万円)
ロシアのプーチン大統領の月給は約15万ルーブル(約60万円)である。

まあ、各国の国民所得が違うので単純に比べられるものではないものの、それにしたってアメリカと比べてみるといかに日本の議員報酬が高いかが分かるだろう。国会議員によれば公設秘書の数がアメリカなどと比べて圧倒的に少なく(日本は3名に対しアメリカは下院でも10〜20人、これらの秘書給与は国費で別に出る)それを個人で補うためにはこれくらい必要だと言う話らしいが、これはシステムに問題であって別に高い報酬を受け取る口実にはならないはずである。そもそも新人議員にこれだけの報酬を与えて有効に使えるというのだろうか。

参考Link:
日本の議員歳費は世界一高い!!
プーチン大統領の月給は60万円?

極東ブログ:国家と首相の給料

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October 08, 2005

NHKロシア語講座後期が始まった

 ロシア語講座後期が始まった。ただ毎回思うのだが予算の関係で再放送が多くなってしまう(おそらく2年に1回更新分の予算しかないのだろう、これだからマイナーな言語は悲しいのだ)のは仕方がないとしても、TVの時間が日曜日の早朝になってしまうのはなんとかならないのであろうか。おかげで内容が前期の再放送と言うせいもあって、後期のTV講座はいつも見なくなってしまうのだ。まあ、この番組を見ている人が皆、私のような極端な夜型の生活をしている訳じゃないから、むしろ朝になってくれた方がうれしい人も多いのだろう。また入れ替わりで時間が変更になるアラビア語講座の視聴者にとっても同様の理由でいいことなのかも知れない。
 そういえば先週、勘違いをしてこのTVアラビア語講座を見たのだが、長年の謎のアラビア語の構造が判った上に、講師の師岡カリーマ・エルサムニーさんが美人で思わず最後まで見てしまった。そういえばTVのロシア語講座を見始めた理由も、ゲストのアンナさんが美人だったのにつられてだったから我ながら単純なものである。
 さてロシア語講座の話しに戻るが、そんなわけで後期はもっぱらラジオの方が中心である。内容は前回とはうってかわってアルファベットの綴りや発音からなので、初めて学び始める人にとってはちょうどいいのかも知れないが前回やった自分にとっては楽勝かと言うと、さすがはロシア語だけあってそう簡単に怠けさせてくれなかった。と言うのはどうせやるなら前回勉強し損ねた事もやろうとロシア語の筆記体に挑戦しながら始めたのであるが、簡単な筈のテキストを筆記体で書き写すだけでも四苦八苦だからである。なぜこんなに手こずるかと言うと、筆記体がまたラテンアルファベットになじんだ身にとっては思いも寄らぬ形をしているからである。たとえばキリル文字のアルファベット<<т>>は見た目がラテンアルファベットの"t"に似ているので当然筆記体もラテンアルファベットのtに似たものになるかと言えばさにあらず、下記のようなtとは似てもにつかない形になってしまうのである。
t
しかもこうした活字体と見た目が全く違う文字は他にも沢山あるからたまらない。
 さらに今回は金・土日の応用編もゲストがオクサーナさんだからでは無いが始めてしまったからさあ大変、結局前回同様初っぱなから予習だけでも手一杯になってしまった。果たして後半ついていけるであろうか?

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October 07, 2005

浅草でガラナを見つける

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 コカコーラとかジュースとか市販されている甘い飲み物は大抵嫌いで、しかも炭酸はビールを除いてはまず駄目なはずの自分だが、マイナー好みは食べ物にも反映されているのかガラナだけは好きでよく飲んでいる。
ところがこのガラナ、なかなか関東では売っていないのだ。以前は東中野のコンビニが何をトチ狂ったか一軒だけコアップガラナをおいている所があってほぼ毎日飲んでいたのだが、仕事先が浅草に移ってからまた入手困難になってしまった。
 しかしさすがローカルフードの宝庫の浅草だけあって、こんどはダイドードリンコの今年の新商品として「復刻堂 ガラナ」と言う名で昭和40年代から50年代に全国に普及した“ガラナ飲料”を当時のフレーバーを元に現代風にアレンジした炭酸飲料が発売(復刻)されたものが置いてあるではないか。(この店だけだが)
 そんな訳で早速飲んでみたのは言うまでもないだろう。で感想だがうーん、なんかコアップガラナのあのパンチの効いた味に慣れているといまいち薄いというかガラナ分も炭酸も弱い感じがする。甘さだけは十分ある分、ついカロリーがとか軟弱な気持ちが沸き上がってしまうのも問題だ。きっとこれを最初に飲んだら気にならなかっただろうが、人間どんな刺激でも一度強いものに慣れてしまうと後戻りは難しいようである。

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October 06, 2005

MaxのオートデスクがMayaのエイリアスを買収

 CGの仕事をしている者として見落とすことの出来ない大ニュースがあったので急遽取り上げることにする。

以下はオートデスク日本プレスリリースより一部を抜粋

【米国カリフォルニア州サンラファエル:2005年10月4日(現地時間)発-抄訳】

米国オートデスク(本社・米カリフォルニア州サンラファエル、会長兼CEO: キャロル・バーツ)は本日、3D グラフィック テクノロジーの開発を手がけるカナダのエイリアスシステムズ(Alias systems corp.:本社・カナダ・トロント、社長兼CEO: Doug Walker、以下エイリアス)を、1億8,200万ドルの現金で買収したことを発表しました。

オートデスクは、今回の買収により、メディア&エンターテイメント業界だけでなく、製造業、特にコンスーマ家電や自動車産業における専門スキルと製品ラインがさらに拡大することを見込んでいます。買収は、今後4〜6ヶ月間で完了する見込みです。

 さてこれにより何が変わるであろうか。企業として利益を求めると言う合理的な考えからも、重複するソフトであるMAYAとMaxはいずれは統合されるのは確実であろう。その際、おそらくは買収をかけた側であるMaxが主体になるのは、過去の同様のCGソフト会社の合併・買収劇から見てほぼ間違いないと思われる。もしかしたらMAYAやMaxに変わる新ソフトがリリースされる可能性もあるが、その際も構造的にはMaxにより近い物になると考えるのが自然だろう。
 幸か不幸か、最新のMaxの開発チームはMAYAを開発していたメンバーがかなり入り込んでいる関係で似通っている部分が多いので、新しい統合されたソフトは比較的早く出て、しかも使い勝手もそう大きな変化が無いと言うのが私の予想である。気になるのはMAYAのみに存在するMacintosh版の扱いだが、これについては新しいソフトがMacintoshにも対応するのではないかとある程度楽観的な予想をしている。それは来年以降のMacintoshのCPUがIntel製になる事、Apple自体が自分のプラットフォーム用のソフトを出してもらうためにかなりの援助をしてきたのを今更反故にしてもデメリットの方が大きいと言う背景があるためだ。(もちろんMacintoshユーザーである私の願望もある)
 またそれ以外のジャンルに付いてはちょうど両者は保管し合う関係にあるものが結構多いので、統合された新ソフトへのデーター互換の問題を除けばしばらくはそのまま継続する可能性が高いのではないだろう。(エリアス側は工業設計側に強く、オートデスク側は建築分野に比較的強い)だがこれらもいずれは統合されて行くに違いない。
 今回の背景の予想だが、私は今も大きな市場になりつつあるゲーム開発のツールの主導権を狙うというのが最大の理由ではないかと思っている。PS3の公式ツールであるMAYAを押さえることで、事実上オートデスクが全てのゲーム開発ツールの市場を押さえることになるからだ。そして同様の事はCAD,CAMなどでもある程度言えるだろう。こちらはゲーム開発ツールほど両者のシェアが大きい訳ではないものの、それでも両者を併せるとかなりの割合を押さえることが出来るからである。

 それにしても、ちょうど今年の頭に仕事上の必要に迫られてMaxの操作も習得していたのだが、当時まさかこんな自体になるとは夢にも思わなかった。長年、身を置いているもののこの手のIT業界の動きの早さには未だについていくのが精一杯である。

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October 05, 2005

即興イタリア料理で野菜を退治する

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baked_tomato_cheese
 トマトやほうれん草など野菜ばかりが冷蔵庫に残っていたので、思いつきでイタリア(風?)料理を作って退治することにした。
 作り方はトマトを輪切りにしそれにベーコンを乗せて塩・胡椒した後、モッツァレラチーズを乗せて後はオーブンで焼いて、仕上げに市販のバジルソースをかけただけの簡単料理であるが、これが思った以上に美味しいのだ。写真ではちょっと焼きすぎたせいでチーズが溶けすぎて見た目は今イチだが、白ワインやフランスパンと合わせたらさらにいけるに違いない。
 せっかくなので、残ったほうれん草の方もベーコンとニンニクのサラダにすることにした。こちらは以前、飲み屋さんで食べてすっかり気に入ってしまい、なんとかそのときの味を自宅で再現できないかと試行錯誤して編み出した(と言うほどのものでもないが)もので、これがまたワインやビールに最高に合うのである。こちらのポイントはニンニクとベーコンはたっぷりのオリーブオイルを使って弱火でカリカリになるまで炒めることと、ほうれん草はあくまでさっと炒めるだけに留めることである。味付けはベーコンの塩が利いているので塩(出来れば岩塩がベスト)をちょっと振るだけである。お店で出された時には本当にたっぷりのオリーブオイルを使ってニンニクとベーコンを炒めた後、熱々のオリーブオイルと具を生のほうれん草にかけて目の前で作ってくれたが、素人がやるのなら後かたづけや失敗した時を考えて、逆にほうれん草の方を火を止める前のフライパンに入れて作った方が安全だと思う。なおこのときフライパンは中華鍋のようななるべく大きくて深手の物の方がいいだろう。
 今回の唯一最大の失敗はここまで完璧なイタリアンにしたにもかかわらず、肝心の主食にパンを切らしていたためにご飯にせざる得なかった事である。ただ意外にもお酒の方はとっておきの吟醸酒を合わせたところ、口当たりも味も最上級の白ワインと言っても通用する味なのには驚いた。これなら十分ワインの代わりが務まるのではないだろうか。それにしても違う材料から作られたお酒なのに洗練させていくと不思議と味が似てくるのが判ったのは面白い発見だった。

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October 04, 2005

本当は恐ろしいジェンダーフリー(笑)

 はてなで盛り上がっていた「新しい歴史教科書を作る会」会長&名誉会長コンビが出した「ジェンダーフリー・バッシング本」の面白さ」があまりに面白かったのでLinkする。
 取り上げられた元の本は『新・国民の油断 「ジェンダーフリー」「過激な性教育」が日本を亡ぼす』と言うものだが、冒頭から八木氏の「ジェンダーフリーは狂気の思想である」という前書きからはじまり、それを受けて二人と同じく保守の立場の渡部昇一氏が『男は男らしく女は女らしく』にて「ジェンダーフリーは狂人の思想」と続けていくのだが、いつの間にかすっかりヒートアップしてジェンダーフリーは日本を崩壊させようとする左翼とフェミニストの陰謀だと言う話になってしまう。しかも、それがいままでのような反体制・反政府ではなく、「男女共同参画社会」というよく分からない美名の下に、政治権力の内部にもぐりこんで、知らぬ間にお上の立場から全国津々浦々に指令を発するという、敵ながらあっぱれ、まことにしたたかな戦術で、日本の国家と国民を破壊する意図を秘め、しかもその意図は遠く七〇年代の全共闘、連合赤軍、過激派左派の亡霊がさながら姿を変えて、自民党政府を取り込んで新しい形で現れた、にわかには誰にも信じられない、おどろおどろしい話なのである。(ちなみにこの台詞ほんとに本の中で語られてるそうな)
 しかし当のコンビは大まじめで主張しているつもりの言説も、こうしてみるとほとんどMMRとノリが変わらないのだが、きっと当人は気づいていないんだろうなあ。

参考Link:「ジェンダーフリーとは」
肝心のジェンダーフリーについてネットで検索するとあまりにあれな結果が多いので参考までにちょっとまとめたページがあったのでリンクしておきます。

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October 03, 2005

エヴァンゲリオンな地下物件あるいは地下に15Mプールのある一戸建て

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 インテリア・建築好き(元設計者)として時々面白い物件が載っているので楽しみに見ている「retour&Retour」さんのBlogで今回ものすごい物件が紹介されていたので、ちょっとここでも宣伝したいと思う。わざわざ人様の所を紹介する訳はともかくこの写真とスペックを見れば判ってもらえるだろう。
 建築家 高松伸氏の設計によるこの「ジオフロント代々木上原」は外見もぶっ飛んでいるが、スペックや内装もそれを超えてすさまじいのである。まずなんと言ってもすごいのは地上部分がないことだろう。そう、この見たら一生忘れそうもない外観はあくまで地下に降りるための出入り口にすぎず、本体は全て地下にあるのである。これがエヴァンゲリオン建築と言われる理由である。しかもこの物件奇抜なのはもちろん外観だけではない。なんと地下には個人用住宅の間取りに加えて「15Mのプール」があるのだ。しかもこのプールがバブルの頃にありがちな、「とにかくお金をかけた物件を造ってみたのでプールもつけてみました」といった軟弱なものじゃなく、「よし今日はトレーニングで15M全力を10本泳いでみるか」といった感じの本格的なトレーニング用のプールなのである。
yoyogi_lux21
 よくハードボイルド小説の成功した主人公か、逆に巨大な権力を手に入れた非情な一匹狼の男が住んでいそうな物件であるが、今なら賃貸・分譲とも受け付けているそうなので我こそはそれにふさわしいと思う方は申し込んでみては如何だろうか。ちなみに賃料は200万(管30万)/月、価格は4億9800万だそうである。

参照元記事:
エヴァンゲリオンなビルが『売買・賃貸』双方に出ています
あの『ジオフロントの秘密が今』待望の内観レポート予告です

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October 02, 2005

読者を減らす努力

 友人になんだかんだ言っていてもおまえはBlogの更新中毒になっていると言われているが、それでも書く。(と言うところがやはり中毒なのだろう)とはいえ、今回は休日でもあるし割と流した話題。

 この前たまたまネットで「読者を減らす努力」と言うのを見つけた。要はネットの場合だれが見ているか判らないし、読者数が増えすぎると書いている方も無意識のうちに萎縮して100%書きたいことも書けないし、また例え書いても思わぬ所から反論が来て掲示板が炎上したり余計な騒動に巻き込まれてしまうので、無理に読者数を増やす必要はないと言う話である。ただこれも痛し痒しで以前見た「ARTIFACT-人工現実」の記事の中で「自分の記事を誤解して書かれた記事が有名サイトで紹介され、広まってしまった時の悲しみ」と言う話にあるように、閲覧数の小さなページだと何かの間違えで自分のページが誤読されたりしてネガティブイメージや間違ったイメージが広がったときに訂正するすべがない、(誰も読まれないので訂正出来ない)と言う問題がある。これは以前に書いた「ネガティブ化するググラーの意味」でも書いたようなGoogleの上位にリストアップされた記事が無条件で正しいものとして受け入れられてしまうと言う問題にも繋がるものだろう。
 ところで今回、取り上げようと思ったのはそうした点ではなく最初に上げた「読者を減らす努力」に上げられた項目がほとんど自分の所に当てはまっているからだ。曰く。


  • 自分と周囲にしかわからない家族などの固有名詞を注釈なしで並べる。
  • 分かりにくいダラダラした長文や自作の詩を冒頭に置く。
  • 自分の意見(過激だと興味をひいてしまうので陳腐なもの)を時々長々と披露するのも効果的。
  • 目がチカチカする配色。しかも模様替えはしない。
  • タイトルや小見出しは入れない。フォントサイズも小さくする。
  • METAタグによるGoogle拒否
  • 抗議のメールとかしょーもないメール予防のために自分のメールアドレスは非公開。

このほかにもダラダラと長い文章を定期的に書くというのもあるそうだ。なんかまるで自分の所について書かれている気がしてくるのだが、問題なのは意識してないのにこうした文になっている所だろう。どうやら私のマイナー傾向は本質的なものらしい。

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October 01, 2005

書評:インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?-情報化がもたらした「リスクヘッジ社会」の行方

4757211708インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?-情報化がもたらした「リスクヘッジ社会」の行方

 私も以前も何度かインターネット論を取り上げたが、既に同じ切り口で遙かにつっこんだ調査の元に本が出ていたのでちょっと取り上げる。とはいえ、すっかり出遅れてしまって言いたいことはほとんど書かれてしまっているので主に内容は関連Linkの紹介である。

思考錯誤 森健『インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?』

深川狸汁亭雑記 - 森健『インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?—情報化がもたらした「リスクヘッジ社会」の行方』

要するにネットワークやIT化によって互いに相手を簡単に調べたり連絡を取れるようになったので、相手に気を遣ってあらかじめ相手の様子を見たり、自分のリスクを減らす為に相手を調べているうちに意識しないうちに相互監視の自縛に陥ってしまっていると言う話だが、その他にも個人対個人の他に社会との関わりやいろんな切り口について語られていて参考になる。またその背景にあるものは「リスク回避」であり、もともと不信がはじめにあったわけではないという点だ。今手元にあるツールがたまたま提供しているからこそ、信用の強化を求めてそれを選択したわけでしかも最初から監視するための手段が有るために「普通」になってしまう。しかしその結果生じるのはリスクが減る代わりにそこ(相互監視システム)からの逸脱者を許さない社会になってしまう訳である。

 ところで多くのBlogや掲示板では、ここに書かれている事を下敷きにして、今のリスクヘッジ社会のあり方や相互監視社会について考察しているところが多いが、それからの脱出法やみんながリスクを嫌うために生じる逸脱者への制裁についてはあまり話題になっていないようなので、ちょっとその辺についての議論の方を聞きたいところだ。何故ならおそらく今後ますますこうした事は現実になっていくことだし、しかもこれを逃れるためにはこうしたツールやシステムを使わないとあまりにも不都合がありすぎるからである。
 ひとつのアイディアは全く分散化された多様性のあるシステムにしていくことだろうか。あまりにも壮大で漠然としすぎていて優等生的すぎる回答だと思われるかも知れないが、完全に分散化された社会を書いたSF「ウロボロスの波動」に書かれているような事を想像してみるとあながち不可能ではないと思うのだ。

そんなSFのような話ではなく今すぐなんか手はないのかと言う問いに関しては、これが幸か不幸か日本(語)などの文化・文明圏レベルまでの広がりで分断されていて、全世界まで広がっていない点を突くしかないだろう。なんかこう書くとよく右翼が言いそうな「それがいやならこの国から出ていけ」と言う話みたいで恐縮だが、別にここから出ていく必要などないのだ。ただ他の言語・文化圏のチャネルを利用できるだけでもずいぶん選択肢は増えると思うのである。

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参考Link:中国語はおもしろい 講談社現代新書
著者が長年中国語を学び使ってきた中で見聞きし感じた中国語圏の文化、人々に関する話織り交ぜながら書いた中国語に関する本。単なる中国語の文法や学習法にとどまらず英語との比較や文明論まで話は広がっている。興味深いのは私たちが想像している以上に広大でオープンな中国語を使って生活している人たちのコミュニティの広大さと懐の深さだろう。本当にこれを読むと漫画「健児」やビッグコミックスで連載中の「竜(RON)」の中で書かれているように人脈やツテをたどるだけで全世界を旅行したり、いざと言うときにかくまってもらったり出来るのではないかと思えてくる。事実、著者は中国語が流暢に話せるだけで現地価格でホテルに泊めてもらったり、合うことが不可能と思われる人物を紹介してもらったりしているのである。これを読むと英語以外にも全世界に広がった文化圏があるのだと気づかされるであろう。

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