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October 06, 2005

MaxのオートデスクがMayaのエイリアスを買収

 CGの仕事をしている者として見落とすことの出来ない大ニュースがあったので急遽取り上げることにする。

以下はオートデスク日本プレスリリースより一部を抜粋

【米国カリフォルニア州サンラファエル:2005年10月4日(現地時間)発-抄訳】

米国オートデスク(本社・米カリフォルニア州サンラファエル、会長兼CEO: キャロル・バーツ)は本日、3D グラフィック テクノロジーの開発を手がけるカナダのエイリアスシステムズ(Alias systems corp.:本社・カナダ・トロント、社長兼CEO: Doug Walker、以下エイリアス)を、1億8,200万ドルの現金で買収したことを発表しました。

オートデスクは、今回の買収により、メディア&エンターテイメント業界だけでなく、製造業、特にコンスーマ家電や自動車産業における専門スキルと製品ラインがさらに拡大することを見込んでいます。買収は、今後4〜6ヶ月間で完了する見込みです。

 さてこれにより何が変わるであろうか。企業として利益を求めると言う合理的な考えからも、重複するソフトであるMAYAとMaxはいずれは統合されるのは確実であろう。その際、おそらくは買収をかけた側であるMaxが主体になるのは、過去の同様のCGソフト会社の合併・買収劇から見てほぼ間違いないと思われる。もしかしたらMAYAやMaxに変わる新ソフトがリリースされる可能性もあるが、その際も構造的にはMaxにより近い物になると考えるのが自然だろう。
 幸か不幸か、最新のMaxの開発チームはMAYAを開発していたメンバーがかなり入り込んでいる関係で似通っている部分が多いので、新しい統合されたソフトは比較的早く出て、しかも使い勝手もそう大きな変化が無いと言うのが私の予想である。気になるのはMAYAのみに存在するMacintosh版の扱いだが、これについては新しいソフトがMacintoshにも対応するのではないかとある程度楽観的な予想をしている。それは来年以降のMacintoshのCPUがIntel製になる事、Apple自体が自分のプラットフォーム用のソフトを出してもらうためにかなりの援助をしてきたのを今更反故にしてもデメリットの方が大きいと言う背景があるためだ。(もちろんMacintoshユーザーである私の願望もある)
 またそれ以外のジャンルに付いてはちょうど両者は保管し合う関係にあるものが結構多いので、統合された新ソフトへのデーター互換の問題を除けばしばらくはそのまま継続する可能性が高いのではないだろう。(エリアス側は工業設計側に強く、オートデスク側は建築分野に比較的強い)だがこれらもいずれは統合されて行くに違いない。
 今回の背景の予想だが、私は今も大きな市場になりつつあるゲーム開発のツールの主導権を狙うというのが最大の理由ではないかと思っている。PS3の公式ツールであるMAYAを押さえることで、事実上オートデスクが全てのゲーム開発ツールの市場を押さえることになるからだ。そして同様の事はCAD,CAMなどでもある程度言えるだろう。こちらはゲーム開発ツールほど両者のシェアが大きい訳ではないものの、それでも両者を併せるとかなりの割合を押さえることが出来るからである。

 それにしても、ちょうど今年の頭に仕事上の必要に迫られてMaxの操作も習得していたのだが、当時まさかこんな自体になるとは夢にも思わなかった。長年、身を置いているもののこの手のIT業界の動きの早さには未だについていくのが精一杯である。

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