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October 10, 2005

ジュンク堂買い物記

 平日は忙しくて専門書やマイナーな本を見る機会がないので、新宿で久しぶりに山のように本を買い込んだ。
本日の戦果は以下の通り。
耳単—英語のリズムでらくらく1000語
音が怠け者のせいもあって、つい「聞くだけで英語力がアップ」とかのフレーズを見るとこの手の本を買ってしまう。家にはこうして買った本が何冊もあるが、これもその仲間入りをするのだろうか。それにしてもこれをざっと読んでいかに自分の単語の語彙が少ないかを痛感してしまった。Amazonのレビューでは会話で日常良く使うが辞書ではむしろ2,3番目の意味として登場する単語が多く掲載されているとあるが、まさにこの手の単語が自分のウィークポイントなのだ。
日本脱出マニュアル
たけくまメモのお勧め本のコーナーで取り上げられて気になっていた本。竹熊氏のイメージもあってお笑い的な要素もある本かと思っていたが、その予想ははずれて完全実用的な海外長期生活の手引き書という内容なのには驚いた。労働ビザの取得から永住権の取り方、現地での会社の作り方などが非常に具体的に書かれている。私もよく話の種によく海外に逃げると言っているが、もしかしたらいつか来るかも知れない本当に海外に出る時の為にもじっくりと読んでみることにする。
国家の罠
数年前、テレビや雑誌で報道された「鈴木宗男」事件の当事者の一人である、外務省元主任分析官によるノンフィクション。話題性の高かった事件のせいもあってこの本もかなり話題を呼び、それこそネットを検索するとものすごい量の書評が載っているのであえてそれを増やすつもりはないが、一読して感じたのは著者の博識ぶりと情報・諜報活動のプロフェッショナルぶり、そしてマスコミの報道の危険性についてである。たとえばこの本の中にはこんな記述がある。


 弁護人が最終弁論の冒頭で強調したように、国策捜査を展開する上ではマスメディアの支援が決定的に重要です。仮に政官の関係に不正や疑惑があるならば、それを徹底的に暴くのはマスメディアの責務です。ジャーナリストの職業的良心とは『国民の知る権利』に奉仕するために事業の真相に肉薄していくことだと思います。
 しかし、あの熱気の中でメディアスクラムが組まれ、私と鈴木宗男氏の関係について、『佐藤は鈴木宗男の運転手をしている』、『外務省には出勤せずに鈴木事務所で勤務している』、『外務省の機密費を横領し、それが鈴木宗男に流れている』などの疑惑報道がなされました。私は日本の運転免許所をもっていませんし、その他の疑惑にしても、もしそれが事実なら職務専心義務違反、横領などで厳しく責任を追及されるべき筋合いの話です。しかし、そのような事実は無かったので、当然の事ながら、刑事責任の追及もなされませんでした。しかし、いったん報道された内容は後で訂正されません。大多数の国民には、自己増殖した報道による私や鈴木氏に関する『巨悪のイメージ』とその『巨悪』が捜査当局が十分に摘発できなかったことに対する憤りだけが残ります。
『国民の知る権利』とは正しい情報を受け取る権利も含みます。正しくない情報の集積は国民の苛立ちを強めます。閉塞した時代状況の中、『対象はよくわからないが、何かに対して怒っている人々』が、政治的扇動家(デマゴーグ)に捜査されやすくなるということは、歴史が示しています。

なんだか妙に気になる記述である。

ワールドタンクミュージアム図鑑
食玩「ワールドタンクミュージアム」の中に入っていた小冊子をまとめて一冊の本にしたもの。著者のモリナガ氏の少ない線でかわいらしいタッチで書かれた内容は、実は戦車というものがいうほどかっこいいものでもなく、関わった兵士達がいかにそれでひどい目にあったかについて書かれているのが興味深い。しかしそれでも「たしかにそうだよなー」と思わずうなずいてしまう魅力に満ちているのである。

ロシア語のしくみ
CD付きのロシア語の文法に関する小冊子。何故かこの時期、ジュンク堂は外国語特集をしていてロシア語はおろか古代マヤ語やヒエログラフまでもがコーナーに平積みで並べられていて驚いた。しかしこうしたマイナーな本こそたまにはこうして日の目を見させるべきなのだ。
薄い割には文法まわりでよくまとまった本である。それにしても付属のCDに付いているエセーニンの誌やチェイホフの短編の朗読に見られるロシア語の響きのなんと美しいことか。以前読んだ漫画「トルコでわたしも考えた」の中で著者の高橋さんがトルコ語の美しさについて触れている話があるが、どの国の言葉でも「音の響きが好き」というのは学習する動機付けとして大きな要素だと思う。

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