ものを書く理由
ここでものを書き始めて半年以上が過ぎた。正直こんなに毎日更新し続けるとは思わなかったのだが、その理由のようなものをある本で見つけたのでそれを以下に引用したい。
・英国オックスフォードで学ぶということ /小川百合著 より
ランコ・ボン氏は、毎日、ものを書く人だった。それは朝に見た夢の記述、展覧会の批評や雑誌の記事に対する反論など、テーマに決まりはないが、100語ほどの短い文章を、毎日書く。それをプリントしては、使いふるしのはがきやケーキの箱の切れ端などに貼り付けて、二等郵便の切手を貼って友人達に送りつける。私もオックスフォードにいる間じゅう、その嬉しい便りを受け取っていた。
何年かに一度、それらは本にまとめられて自費出版される。それが私の手の中の『残余』と題された分厚い書物だった。
「なんで、わたしが自費出版までして本にするかおわかりですか?」と言うので、
「さあ、なぜでしょう?」ときくと、
「本にすることによって、この国(英国)では自動的に五つの図書館に所蔵されるのです。そうすればいつか、何百年かの後、誰かがこの本を手に取るかもしれない。私はその人と交信することが出来る。だから、私はどうしても本にしておくのです。」
そこまで雄大な話ではないが、多少は似た思いを抱いているのだろう。何かを書くことでそのときの自分のLogが残ればいいと思っている。
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