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November 10, 2005

嗚呼楽しき床屋談義

 たまに国際政治や軍事ネタを書くように、この手の話題は嫌いではない。いやむしろ国際政治にまつわる陰謀論やまるで神のような視点で政治や経済に関してあれこれ床屋談義をするのは最高の酒のつまみだと思っている質の悪いタイプと言えるだろう。
 こうした話題を振ると、実際に自分たちが関われるわけも無いのに何が面白いのとか、テーマによっては不謹慎だと怒られてしまうことさえあるが、下手なSFやフィクションよりも物語としても現実は遙かに面白いし(かつ恐ろしくもあるが)、実生活に関しても「現在」に連なる現実を話題にしている以上、無関係とは言えないからにはせめてそれを肴に楽しんだ方がいいと思うのだ。たとえ現実に出来る手段が限られているにせよ、選択肢は必ずあるからだ。それにこうした話は意外に実生活でも役に立つものである。一つはいろんな話やアイディアのネタとして役に立つと言うこと、そしてもう一つは為替や株価の動きを予想するのに役に立つと言う点だ。
 ただこうした床屋談義の難点は同好の士がなかなか見つからないことだろう。確かに最近はBlogなどでも政治系サイトなどは山のようにあるわけだが、多くの所はガチだったりするので、知的遊戯の道楽でやっているこちらは得てして「不真面目だ」とか右翼・左翼呼ばわりされてしまうのである。そういえば、最近ではこの手の陰謀論系サイトの大本締めである「★阿修羅♪」も最近はおかしくなってしまっている。このサイトの面白さは、既存の常識を離れて歴史や現代社会の裏を読み解こう、という一種の知的なゲーム感覚にあったはずなのに、いつの間にか負け犬系市民運動家の溜まり場の様相を呈しているのである。
 陰謀論にせよ政治談義にせよ適当な距離を保ちつつ、楽しんで行きたいものである。

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