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November 27, 2005

「はやぶさ」小惑星サンプル採取に成功

 惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」のサンプルを採集することに成功した。まずは概略をスラッシュドットの記事を引用して紹介したい。

宇宙航空研究開発機構 JAXAは、小惑星探査機はやぶさが小惑星イトカワへの着陸と試料採取に成功した、と発表した(JAXA理事長談話)。月以外の天体からの試料採取は世界初となる。 松浦晋也のL/Dなどによると、25日夜から第2回目の降下を開始したはやぶさは、26日07:00には高度14mでホバリングし、地表面にならう姿勢制御のモードに移行した。第1回目の降下ではこの直後に障害物検出センサが反射光を検出して着陸検出機能が起動されなかったため、今回は障害物検知によるアボートは設定されなかった。はやぶさは順調に降下を続け、07:30ごろには上昇に転じたことと2つの弾丸を発射する命令が出されたことが地上で確認された。 その後ダウンロードされたデータの解析結果から、探査機時間で07:07に正常な姿勢でタッチダウンしたこと、サンプル採取シーケンスが全て正常に動作したことが得られている。弾丸発射のための火工品が実際に動作したかの確認はまだ取れていない。 なお、上昇後にスラスターの一部に推進剤のリークと思われる不具合が出たため、探査機の姿勢が不安定となりセーフモードに移行した。今後3日ほどをかけて姿勢を立て直す予定。 数々のトラブルに遭遇しながらも、それに負けずに世界初の快挙を成し遂げた宇宙科学研究本部(ISAS/JAXA)のはやぶさ運用チームに心からの祝福を。

 本ミッション自体の考察は既にいろんな所で書かれているので、ここではちょっと感じたことや、他では書かれない落ち葉拾い的な事を書いてみたいと思う。
 一つは今回のミッションにおけるBlogやネットのパワーについてである。元々、予算と人的リソースが足りない日本の宇宙開発は広報が弱いと指摘されていて、それは今回も変わらない(と言うか変えたくても予算や人が足りなくて変えようがないと言うのが実情だろう)のだが、それを補う形で今回はさまざまな個人ページやBlogが「はやぶさ」の記事を書いてくれた。特に松浦晋也のL/Dでは現場で取材しながら逐一状況がアップされ、さらにそれをRogue Engineer5thstar_管理人_日記などが逐次コメントとして英訳が提供され、それがさらに松浦氏によって元の記事本文にとりこまれるといったやりとりまで行われ、読み手の自分たちもまるで現場にいるような臨場感を味わうことが出来て感動的であった。またこれにより特に手薄な海外広報を補う事が出来たのではないだろうか。日本語が読めなくても、ミッションの状況を知りたいと思っている人は沢山いると思うのだが、ぜひこれらの記事を見つけ出して欲しいと思う。
 もう一点は、今回のミッションの驚くべきコストパフォーマンスの良さについてである。一時期は予算食いと批判の多かったNASAもディスカバリーシリーズなどでは低予算の宇宙探査計画を行うようになったが、そのプロジェクト費用(これまでの1/10)180億円よりも、「はやぶさ」開発コスト(127億円)は安いのである。
(注:ただしこの予算はプロジェクトどの部分までを予算に含めるかの資料が見つからないので、あまり正確な比較にはなっていない。もしなにか間違い等があればご指摘お願いします。)

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