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December 31, 2005

年越しの辞

nenga_dog
 もう大晦日になってしまった。写真は仕事先に行く途中で見つけたディスプレイ。そう、仕事が押して先日まで働いていたので今日は滅茶苦茶忙しくお昼を食べる暇すらない有様だったのだ。
 それにしても、一日が短く感じるのは年を取った証拠だと言う話があるが、本当に今年は怒濤の一年だったのかあっという間に過ぎ去った気がする。
 かくいう来年もどうなるのか予想も付かない状況なのだが、普通の人なら嫌がる「波瀾万丈の人生」(そう昔、中国では他人を呪うときに貴方に波瀾万丈の人生がありますようにと言ったそうだ)もそれほど苦にならない自分にとってはどうやら来年も退屈せずにすみそうである。

ではみなさんよいお年を

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もうひとつのGPS"GLONASS"

 今やカーナビはおろか携帯からも使えるようになったGPSだが、これは元はアメリカの軍事用システムで船舶・航空機・ミサイルなどを誘導するためのものであった。そうした成り立ちもあり今や必至なインフラになっているにもかかわらず、GPSは米国の軍事上の理由で突然精度低下の措置がとられる危険性が残っている。またこうした理由もあってGPSは無料であっても使用するに当たってアメリカの介在を避けることは出来ないと言う問題も生じている。
 そのためGPSに代わるシステムはかつてのソ連はもとより、欧州、中国など各国で運用または計画中で、つい先日12月28にも欧州が中心となって計画された独自GPS、Galileo計画の一号機が、カザフスタンのバイコヌール基地から打ち上げられている。(EU、最初のGalileo衛星を打ち上げ[ITmedia]

 こうしたGPS対抗システムですでに稼働しているのが旧ソ連が構築し、現在ロシアが運用しているGLONASSである。
GLONASSは24個の衛星(うち3個は予備)からなるシステムで、高度19100km、軌道傾斜角64.8°(注1)の軌道3つを使用する。そのためGPSよりも高緯度地域での性能が高いのが特徴で、本格稼働すれば少なくとも高緯度ではGPS以上の精度も期待できるものだった。しかし1982年10月に1983年12月にサービスが開始されたものの、その後のソ連崩壊やロシアの経済事情の悪化でシステムを完全に構築することが出来ず、一時はほとんど使い物にならない状況だった。しかし、その後のロシア経済の回復と2005年12月のインド政府との合意によるインドの参加により、重量を軽減し寿命を延長したより精度の高い新衛星を使うGLONASS-Mシステムとして2008年にはロシア全土をカバーし2010年には全世界で使用できる完全なシステムが構築されると言う。

注:軌道傾斜角とは天体の周りを軌道運動する天体について、その軌道面と基準面とのなす角度を指す。人工衛星の場合、軌道面と地球の赤道面の角度を差す。これが0°だと赤道と平行に回っている事になり、角度が90°の場合、地球の北極、南極上空を通過する「極軌道」になる。


参考Link:
GLONASS - Wikipedia, the free encyclopedia [wikipedia.org]
wikipedia(英文)の記事
困難な道を辿るロシア製GLONASS開発
ノーボスチ・ロシア通信社の記事
問題は多々あるもグロナスの作成は必須
ノーボスチ・ロシア通信社の記事
暗礁にのりあげそうなGalileoと順調に進むGlonass
自分の書いたその後の記事、2007年初頭におけるGlonassとGalileoの状況

参考資料[各国のGPS対抗システムの概要]
GPS
thumb
運用国:アメリカ
精度:10m(民生用)、16cm(推測値)(軍用)
使用衛星数:29個(うち5個が予備機)
衛星高度:20,180km
軌道面6面
軌道傾斜角:55°



GLONASS
Glonass
運用国:ロシア(2005年よりインドが協力)
精度:70m(現在軍用民生の区別無し)(注:現用機GLONASSの値)
使用衛星数:24個(うち3個が予備機)
衛星高度:19,100km
軌道面3面
軌道傾斜角:64.8°



Galileo
運用国:欧州連合(EU)、中国、インド、イスラエル、モロッコ、サウジアラビア、ウクライナ
精度:1m(無料民生用)、1cm(推測値)(商用最高レベル)
使用衛星数:30個(予備機を含む)
衛星高度:23,222km
軌道面3面
軌道傾斜角:56°

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December 29, 2005

日本のゲーム産業が直面する危機

 経済誌におけるゲームに関する記事というと、ピントはずれなものが多いような印象があるが、今回の日経の記事は日頃ゲーム制作に関わっている一人として日頃感じている危機感をまさに代弁しているような記事だった。
まずは下に引用してみたい。

日本のゲーム産業が直面する危機――新ハードがもたらす開発費の高騰(日経)  2005/12/28(Wed)

 日本のコンテンツ産業の中でゲーム産業は優良な輸出産業といわれ、注目を浴びてきた。90年代後期には不況に強い産業ともいわれてきた。  しかし、今はその逆である。日本のゲーム産業は、危機的な状況に追い込まれつつある。次世代ハードの登場によって、これはより鮮明になっている。次世代ゲーム機向けのソフトでこれまでと同じように、収益を出せるかどうか、怪しい状況に向かいつつあるからだ。

開発=機材費から開発=人件費へ

 ゲーム機の歴史は、コンピューターテクノロジーの進化の歴史であると同時に、最先端テクノロジーを巻き込んだ開発費高騰の歴史でもある。  83年に発売された任天堂の「ファミリーコンピュータ」では、ゲーム1本当たりの開発費は1千万円といわれた。これが、90年の「スーパーファミコン」で数千万円、94年のプレイステーションでは、1億円が相場といわれるようになった。
 そして、2000年のプレイステーション2では、2-3億円が開発費の下限といわれるようになり、10億円を超えるような巨大プロジェクトも登場するようになった。ところが、次世代ハードでは、10億円が最低ラインになり、ちょっとした規模のタイトルだと20億円規模にまで開発費が高騰すると予想されている。
 これほど開発費が高騰する理由は、ゲーム機の仕様の向上によって、グラフィックスの表現能力が飛躍的に増大した結果である。ゲーム機の初期の開発にかかっていたコストの大半は、ほとんどが開発機材にかかるコストだった。ところが現在は、グラフィックスに関係するところを作り込むための人件費が多くを占める。描画の表現能力の拡大は、ゲーム開発において、大量のグラフィックス作成の専門職を必要とするようになってしまった。
 グラフィックスの善し悪しはユーザーにも簡単にわかってしまうところであるため、手を抜けばすぐに売上本数の悪化として跳ね返ってくる。またユーザーに対しても、アピールもしやすいところであるため、コストをかけざるえない。

日本市場だけでの回収は困難

 問題は、新ハード向けタイトルにそれほどコストをかけて、今の日本企業に回収できるかである。これほど開発コストが上昇すると、日本国内で発売するだけでは、タイトルを黒字化できなくなってしまうのである。北米・欧州の市場でヒットすることが開発するか、しないかの前提条件になってしまう。
 今の日本のコンシューマー機市場のパッケージの国内総出荷額は、ピークだったプレイステーション時代の97年に記録した5832億円に対し、2004年で2358億円と、半分以下にまで落ち込んでいる(共に『CESAゲーム白書』)。この間に、プレイステーション2へとハードは代わり、開発コストは上昇しているのに、タイトルの販売本数は減っている。海外市場でヒットが出ないコンシューマー機企業の収益は、大手であっても厳しい状態にある。
 新ハードによる開発費の高騰は、この厳しい状況にさらに追い打ちをかける。
 日本市場の不調を尻目に、特にコンシューマー機は、北米・欧州市場では好調だ。北米企業は拡大し続ける市場からの収益によって、増大するコストに合わせた開発体制を整えつつある。コンテンツ産業は、自国市場で確実に収益を上げることによって、圧倒的な強さを発揮する。北米企業が強くなる中で、日本企業は海外で、サッカーでいうところの「アウェー」での戦いを強いられるようになっている。

 ネガティブに見ると、日本のゲーム産業は、かつての日本映画と同じパターンで衰退の歴史を歩んでいるとも言える。それほど日本のゲーム産業が置かれている状況は危機的だ。日本のゲームが世界を席巻していたことは、もはや「神話」になりつつある。

以前にもX-Box360関連の記事を書いたときに触れたが、今の仕事先を初め日本の大手ゲーム会社はもはや海外の売り上げを抜きにしてタイトルを作ることは出来ないのが実情だ。その理由は上の記事でも書かれたとおりだが、残念ながらそれに対抗する方法はあまり模索されているとは言えない。唯一、任天堂が面白いアプローチをしているが果たしてどうなることだろうか。

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December 28, 2005

男は家を出て行った

  男は家を出ていった
  棍棒片手に 袋をもって
  遠い旅路へ
  遠い旅路へ
  歩いて出かけていった

  ずっとまっすぐ進んでいった
  ずっと前を向いていた
  眠らず 飲まず
  飲まず 眠らず
  眠らず 飲まず 食べもしないで

  そしてある日 明け方に
  暗い森へ入っていった
  その時以来
  その時以来
  以来 姿を消してしまった

  でももしあなたが
  男をたまたまみかけたら
  そのときはすぐに
  そのときはすぐに
  すぐに わたしたちに教えてほしい


ロシアの詩人ダニエル・ハルムスの誌。
1937年にこの誌を発表したハルムスは、1941年に突然逮捕され収容所で亡くなった。まるでこのなかの男のようにある日突然消えてしまったのである。

 再び、ハルムスのことを書こうと思ったのは、こうした悲劇の運命の人たちに惹かれるのと、偶然この訳を付け今NHKラジオ講座で講師をやっている鴻野わか菜さんのページをたまたま見つけたからである。
それにしてもこの誌がこんなに気になるのは何故なのだろう。自分自身がこうした報われることの少ないひたむきさに憧れているからなのだろうか? あるいは物事がうまくいかないときに単に自分自身を投影して陶酔しているだけなのだろうか?
 そういえば以前、性格診断テストか占いかなにで「あなたは何かをするに当たって大義名分が必要なタイプです。それがあれば身を粉にして社会に貢献するような大きな仕事をしますが、それがなければ何かをしたいと言う要求だけに振り回されて社会の破壊者になることが多いでしょう。」と言われたことを思い出した。
さて自分はどこに真っ直ぐ向かって行くのだろうか?

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そろそろネタ切れ

 いつの間にか休日を除いてほぼ毎日更新するようになってしまったが、どうやらとうとうネタ切れになってしまったらしい。どこかのBlogのようにネタが尽きても延々と毎日更新にこだわっても仕方がないので、そろそろ毎日更新の潮時が来たようである。
 正直に言えば書きたいネタは結構あるのだが、ちゃんとした内容にしようと思うと思ったよりも時間がかかるのが難点なのだ。またあまりにマイナーすぎてさすがにBlogに書くのもいかがな物かと言うネタもある。(まあそういいつつ結構書いているのだが)
 そんなわけで、今日の所はこれでお終いとしておこう。

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December 27, 2005

浅草エスニック事情

 ネタが無くなると取り上げる浅草食事事情だが、それだけ取り上げられるのも浅草の外食事情が優れているからだろう(なぜか普通のカレー屋が見つからないが…)。
今日もまた仕事先の近所の日本語があまり通じない中華料理屋で夕食を食べたのだが、ここに限らずどうも浅草の外国料理店の多くは、向こうの人がやっているお店が多いような気がするのは気のせいだろうか? 雷門周辺だけでも、そうした店はいくらでも思い当たるのだ。やはり日本で一番外国人観光客が来る街だけのことはあって、日本料理に疲れたり、戒律で食べられない自国の人たちをターゲットにしているのかも知れない。ただ、その割にはアラブ料理とユダヤ料理が無いのが不思議だが、単に見落としているだけなのだろう。
 そんなわけでエスニック料理好きの私にとっては結構こうしたお店を回るのが楽しみではあるのだが、やはり根は日本人なのだろうか、調子に乗って一週間毎日外国料理を食べ歩いた時はさすがに後半胃がもたれてしまった。何でも好き嫌い無く食べられるのが自慢の一つで、仮に外国で生活しても食生活で困ることはないと思っていたのであるが、実践はなかなか難しいようである。

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December 26, 2005

とうとうアンティークROLEXを買ってしまった

ROLEX_p
 とうとう機械式腕時計欲しい病が悪化して、アンティークのROLEXを買ってしまった。それにしても自分が欲しいものと言うのは一見メジャーなブランドものであっても、どうも少し人とは、ずれたマイナーなものになるらしい。普通、ROLEXと言うと現役の機種かその中古が一番売れ筋でな訳だが、私が買ったのは50年前のまだ自動巻が付く前のPRECISIONで、もう代理店に持っていっても修理を受け付けてくれないものらしい。しかも、後で分かったのだが文字盤がリダン(綺麗に修復・再ペイント)されている物は過去に変造品(安い機種の文字盤を書き換えて高価な機種に見せかけたもの)が作られたりしたことから、一部では非常に嫌われている事が分かりかなり凹んでしまった。(まあ、だからといって買ったものが変造品と言うわけではないのだが)
 ちなみによく雑誌などではROLEXは資産価値があるとか、後で売っても驚くほど(買ったときから)値段が変わらないどころか、ものによっては値上がりするものさえ有ると書かれているが、私が欲しがるような古くて生産台数が少ない機種は、万人が欲しがるものでは無く一部のコレクターのニッチ市場がターゲットなので、そう簡単に売れるものではないらしい。まあ別に(偽物や変造品で無い限り)ひどく買いたたかれる訳では無いのだが、要は買い手が少ないために欲しがるお店があまり無いようなのである。この辺どうも希少本などのマニア向けの高額ニッチ商品に共通する感じがする。

 それにしても思ったのは、これだけメジャーなブランドでかつ蘊蓄を語るのが好きそうなものにもかかわらず、ネットで検索してもアンティークロレックスの買い方ガイドみたいなものが何処にもないのはいったいどうしたことだろう。探し方が悪いのかも知れないが見つかるところ見つかるところ、Shopのページばっかりなのだ。しかし、そんなところを見てもしかも現役機種と違ってアンティークはそれこそ山のように種類があって、傍目には何がなんだか分かりはしない。そんなわけでやむなくいろいろ調べる羽目になったのだが、その結果分かったことを素人の覚え書きではるが、書き残しておこうと思う。

・アンティークの場合、大きな区分は専門誌やガイドなどにも載っているが、いざ買おうと思うと一見同じ機種でも様々な形があり、しかも値段も様々で困ってしまう。とりあえず相場などの当たりをどうやって付けるかだが、正確な品番をネットでgoogleば大抵どこかのお店の値段やe-bayやヤフオクの価格が見つかるのでそれが参考になりそうである。

・同一種でも年代によって様々な種類があって閉口するが、そんなときに役に立つのが、本体ベルトの取り付け金具付近に打たれているリファレンスナンバーである。同じ機種でもやたら種類の多い機種はこれが目安になるようだ。どんな特徴があるか分からないときはとりあえずリファレンスナンバーを入れてgoogleってみるといいようである。

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December 25, 2005

気になる物件と単なる日記

 休日らしくだれた話題。まずは散歩していて見つけた気になる物件から。

triangle_room
図面を見る限りどう考えてもビルの最上階としか思えないのだが、もしそうなら屋上全てがバルコニーと言うことになる。ここも以前取り上げた物件のように「探偵物語」の主人公が住んでいたような屋上物件なのだろうか?


 続いてはたわいのない話。

KFC_Xmas

クリスマスらしくケンタッキーフライドチキンの前に並ぶ長蛇の列。これだけの行列も、25日すぎには無くなって今度は投げ売り状態になってしまう。いつもクリスマスには仕事に追われていた私は、一度ひやかしに25日の夜中にチキンを買いに行ったところ、投げ売り状態の膨大なチキンをおまけされてとてもじゃないが食べきれずに難儀したことがある。

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December 24, 2005

住宅を買わない理由

 どこで読んだか忘れたが、週刊誌の記者によると最近の2大不祥事、「みずほ証券誤発注」と「耐震強度偽造事件」とを比べると、後者の方が圧倒的に読者層が多いそうだ。いくら株ブームとはいえまだまだ株をやる人間はごく少数なのに対し、マンションを買うことを考えている人間はずっと沢山いるかららしい。
 私などはどうせマンションを買うほどのお金などないし、元インテリアデザイナーで現在フリーのCGデザイナーやフォトグラファーと言う今の身分では銀行の融資とも無縁なせいもあって、マンションの購買層がそんなに沢山いるとはにわかには信じがたいのだが、仮に予算があったとしてもマンションや家などの住宅を買おうとは思えない。
 実はこれは建築関係者に皆共通する考えらしく、私の周りの建築(設計・施工)関係者で住宅を買ったのは自分の身内が建てた物件を買った1人だけなのが実情なのだ。まあ、自分の周りがそうだからと言ってそれが全てに当てはまるわけが無いのは当然ではあるものの、十数人もいるうちでたった一人と言うのはある程度いまの実情を示していると言えるのではないだろうか。
 買わない理由というのはいろいろあるが、なんと言っても最大の理由は原価と内幕を知ってしまうととてもじゃないが、買う気にならないと言うのが最大の理由だろう。こう書くと煽っているみたいなので補足するが、もちろん売られている住宅がどれも欠陥があったりぼっているからと言う訳ではない。しかし、ある高価な商品の原価が○○%と分かっていて、自分がその製品の作り方のノウハウを知っていたとしたら、普通は単に売られている物を買うよりは自分で作った方が安いと考えるのは自然だろう。また仮に自分で作らないにせよ、ある程度自分で手を入れるのではないだろうか。ましてや「耐震強度偽造事件」のような物件は氷山の一角に過ぎないのは暗黙の了解と言われているのであるからなおさらである。
 そんなわけで多くの建築関係者は、いつかは自分の設計で自分の住宅を建てる事を思い描きながら、賃貸物件を改装したりして住んでいるのである。

なお、これは若手の話(私はもう若手とは言えなくなりつつあるが)なので、もっと切実に住宅の必要性のある年齢層(具体的には子供がいる世代)だと、ちょっと事情は変わってくる。とはいえ普通に売られているマンションや住宅をそのまま買って住んでいる人はあまりいないのでは無いだろうか。
(そういえば大学時代の恩師は皆、自分の設計の建物に住んでいたっけ。)

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December 22, 2005

浅草パノラマ写真

sensoji_pano1

sensoji_pano2

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 しばらく殺伐とした(笑)話題が続いたので久しぶりに写真など。
以前、新宿のパノラマ写真を掲載したが今度は浅草の写真。浅草はさすがは観光地らしく、他人の迷惑にならなければ堂々と三脚を立てて写真を撮っていても誰にもとがめられないのはありがたい。
一年中、様々なお祭りやイベントなどがあって撮影対象にも事欠かない街だが、この時期はクリスマスらしく夜には浅草寺だけでなくその手前の通りからライトアップされている。

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December 21, 2005

米露核流出競争

今月になって核管理に関する重大ニュースが続けて報道された割には、ほとんどマスコミで報道されなかったばかりか、Blogで取り上げたところも私の知るところ皆無だったので取り上げてみたい。

ウクライナの戦術核250発が行方不明?

 【モスクワ=五十嵐弘一】インターファクス通信によると、ウクライナで1990年代に大量の兵器が国外に密輸された疑惑を調査している同国議会調査委員会は、92年から97年までに320億ドル(約3兆6800億円)相当の兵器が違法に持ち出されたことを明らかにした。
 セルゲイ・シンチェンコ委員長が議会に報告したもので、この中には約250発の戦術核弾頭も含まれている。
 旧ソ連崩壊後、ウクライナにあった核兵器はすべてロシアに移送されたといわれる。しかし、ウクライナが引き渡した戦術核の数とロシアが受領した数に250発の差があり、これらの弾頭の行方は不明という。
 シンチェンコ委員長によると、旧ソ連崩壊後、ウクライナに残った兵器は合計890億ドル(約10兆2350億円)相当で、約36%が紛失したことになる。委員長は、主要密輸先として、内戦が続いていたボスニア・ヘルツェゴビナやクロアチアを挙げた。
 当時、国家安全保障国防会議書記だったウラジーミル・ゴルブニン氏が密輸の中心人物だった可能性が強く、密輸が最も多かった96年には114の企業も関与していたという。
 ウクライナ検察当局は2005年3月、核弾頭搭載も可能な同国製ミサイルがクチマ前政権時代に中国とイランへ不正輸出されていたことを認めており、ユシチェンコ大統領は密輸の実態調査を指示していた。
(読売新聞) - 12月18日19時31分更新

ちなみにアメリカも負けてはいない。

プルトニウム300キロ不明 米研究所、核兵器50個分

 【ワシントン1日共同】米シンクタンク「エネルギー環境調査研究所」(マキジャニ所長)は11月30日、米核開発を主導してきたロスアラモス国立研究所で、少なくとも300キロの兵器級プルトニウムが行方不明になっている可能性があるとした報告書を発表した。プルトニウム6キロ前後で核兵器製造が可能で、50個分にも相当する量。
 報告書は、ずさんな管理が原因で正確な記録を残さないまま処分場に廃棄された可能性を挙げる一方で、一部が盗難に遭ったシナリオも否定できないと指摘。「核テロ」の危険性が現実味を帯びる中、核拡散に最も神経をとがらせてきた米国自身の深刻な管理実態が浮き彫りになった。
(共同通信) - 12月1日17時38分更新

 ちなみに日本でもおよそ50kgのプルトニウムが行方不明になっているが、これは長い間に処理施設の機械内部に付着して取り出せなかった分だと言われている。しかしこの量だけでもIAEA(国際原子力機関)では問題視して、ことある事に日本に対しては行方不明分について厳しく追及を続けているにもかかわらず、胴元の米露に関しては何らおとがめもないのが現実である。
 それにしても思うのは、アメリカはあるかないかも分からないイラクの核を追求した時に見せた執念のほんの一割でもいいから自国の核管理に向けるべきでは無いだろうか。

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December 20, 2005

国民クイズ化する株式市場

 みずほ証券誤発注において、27歳の個人投資家が、誤発注に応じて同社株を最大7100株取得し、約20億3500万円の利益を得ていたという。このニュースを聞いたときに思ったのは、1993年にモーニング誌で連載され、カルト的な人気を博したものの絶版になっていた長編作品「国民クイズ」のことだった。この世界では議会制民主主義体制が崩壊し、その代わりに国権の最高機関「国民クイズ」の番組に出演し、勝ち残れば殺人でもエッフェル塔の私物化でも合法化される、「あなたのための全体主義」の世界と化した日本が舞台になっている。一見、荒唐無稽に見えるこの世界だが、妙に今の日本にマッチしていないだろうか。
 日本でごく普通なサラリーマンが一生かかって稼ぐ金は約2億円といわれている。しかし、いい大学を出て大企業に入れば保証されたこの金額も、今ではどれだけの人が手に出来るかわからなくなりつつあるのが実情だ。とはいえ普通の人にとって一発逆転をねらうチャンスは、自由競争社会を目指しているといわれている割にはあまりにも少ない。そうした中で、株式市場は数少ない一発逆転が可能な舞台に見えるのだろう。書店に行くと今や一つ棚全体が株式投資や外国為替などの金融商品を扱うコーナーになっているし、週刊誌を見れば二十歳過ぎの若者がわずか数年で何億も稼いだという記事が目に留まる。たしかに、まっとうに稼いでも先が見えているなら、いっそ株式市場で一攫千金を目指すのも有りなのかも知れない。そんな訳で今では多くの者が100万円を1億にするゲームに参加しているのだ。金融社会化が進む中で、「リスク化」が加わればデイトレーダーが増えるのは当然と言えるだろう。
 こうした風潮を批判するのはたやすいが、代わりの代案が示されないままただ労働のすばらしさや、昔はよかった式の話をしても意味はない。むしろ「機会不平等」ではないが、本当にスタート時点が平等なのか怪しい今の新自由主義に比べたら、どんな立場の人間すら一発逆転が可能な国民クイズ体制の方が遙かに自由で民主的なのではないだろうか。

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December 19, 2005

外国語の学習で思うこと

 前回書いたように、病み上がり後早速やったのがBlogの更新と外国語の勉強だったように、どうやら自分の中では思った以上に外国語(特にロシア語)の学習に対するウェイトが高いようだ。その割にはいっこうにものにならないのが不思議でならないのだがそれはひとまず置いておいて、今回は何故こうした事をやっているのか考えてみたい。
 外国語を学ぶ理由は人それぞれあるだろう。単純に受験や仕事で必要なのかも知れないし、役に立ちそうだという実利的な動機もある。あるいはその国に憧れていつかはそこに行ってみたいとか、原書を読んでみたいというのもあるだろう。しかし、少なくとも自分の場合どうもそれとはちょっと違うような気がするのだ。もちろん、実利的な理由や憧れというのも多少はあるのだろう(特に英語の場合)。しかし、どう考えてもこの先ロシア語が役に立つ機会がそうあるとも思えないし、憧れといってもロシアの場合そこに住みたいとかいう、他の国にはありがちな熱烈さとはちょっと違うような気がする。
 ではなぜやっているのか。どうやら自分の場合ロールプレイングゲームで経験値を上げることが面白いように、単純に自分のスキルを上げるのが面白いからみたいなのである。そうして考えると対象は違うもののRPGで必死になってレベル上げに励むうちにいつしかそれ自体が目的になってしまう人がいるように、こうした能力上げはある種の麻薬的な要素があるのかも知れない。そういえば、以前働いていた同僚でRPGのデモ版でシナリオも何もなく、ただひたすらレベル上げとそのための戦闘しかないゲームにはまっていた友人がいたのを思い出した。ただ私の場合は根がせこいのか、そこまでバーチャルなものの値を上げる気がしない分、代わりにマイナーな外国語というある意味同じくらい実生活で役に立つか分からないもののパラメーター上げにはまっているのかも知れない。
 それでも、何か脳みそを使うということは結構楽しいのも事実である。特に今行きつけになっているEXCELSIOR CAFFEでは近くに語学学校があるせいか店内で勉強している人が多く、その中に混じって勉強しているとなんだか学生時代に戻ったような感覚と、連帯感を覚えて密かに悦に入るのである。

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December 18, 2005

一回休み

 金曜日の夜から土曜日にかけては最悪だった。どうも風邪(注1)を引いたのか、ひどい腹痛で水すら飲めないくらいだったのである。元々、自由気ままな生活になじんでいるせいか一人暮らしでも寂しいと思ったことは一度もないのだが、さすがにこうしたときはやばいかも知れないと思うものである。
 こうして伏せっていると普段は考えたこともないことをことを考えるものだ。過去、何回か伏せっていたときにも思わず過去の人生を振り返ってこのままで良いのかと考えたり、逆に悩んでいた問題が視点を変えてみればどうと言うことのない問題なのに気が付いて安心したりしたものだが、今回はよほど具合が悪かったのだろう。ひどくうなされた記憶はあるものの何を考えていたのかも思い出せない。
 とはいえようやく起き出してこうしてBlogを更新できるようにまで回復できた。それにしても思うのはBlogと外国語の勉強の2つの優先順位が思ったよりも高かった事である。回復したらもっと先にやることがありそうなものだと自分でも思うのだが…。
 そんなわけで、次回は何故ここまで外国語の勉強の優先度が高まっているかについてでも書いてみたいと思う。

注1:後で調べたところどうもノロウイルスにやられたらしい。

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December 16, 2005

世界報道戦争

 少し前の話になるが、北朝鮮に向け失跡者や拉致被害者の情報提供を日本語で呼び掛ける短波ラジオ放送「しおかぜ」が始まった。これは非常に具体的な例だが、このように全世界に対し自国の主張や文化・言葉などを広める為に多くの国では、外国向け放送を行っている。
 その中でも、特に力を入れているのがアメリカで、いまや英語は国際共通語としての力を着々と広めつつあるし、アメリカの影響が特に大きい日本では、外国のニュース=アメリカのニュースと言う図式すらあるくらいだ。これはCNNなどの英語による国際報道が多くの国で視聴可能だと言うのも大きいが、今回のイラク戦争で明らかになったように取材が困難な地域の場合、多くのテレビ局は他の会社のニュースをもらってきて、それを元にニュースを配信していると言う事情も大きいのだろう。しかしこれでは現地で自社の人間が取材したものでは無い以上、どうしても元の放送局側の見解が入るのは避けられないし、仮に何らかの情報操作が加えられていたにせよ検証するすべがない。また戦略的に外国メディアが自国について誤った報道を行っていた場合、もし対抗するメディアを持っていなければそれに反証する事も難しくなってくる。
 こうした事情もあって、今ではいくつかの国でCNNに対抗するような、自国による国際報道チャンネルを作る動きが出て来ている。
 一番顕著なのが、かつて(今でも)ヨーロッパの文化の中心を自負していたフランスである。もともとフランスは自国の文化・言語を守りかつ広めるために文化復興運動やフランス語教育に力を入れていて、政府直営のフランス文化センターを世界92カ国で運営したり、フランス語国際放送テレビ局TV5を24時間世界各地(主にフランス語圏)に向け放送していたが、これに加えBBCやCNNに対抗するような全世界向けのフランス語による国際報道チャンネルの開局を目指している(2006年初頭開局予定)。
またイラク戦争などで有名になった、アルジャジーラも無視できない存在である。元々、911テロなどで一方的に悪役にされることの多かったアラブ諸国であるが、ここによってイスラムの声や人々の表情が曲がりなりにも西側諸国に伝わるようになって来た意味は大きいだろう。なおアルジャジーラについては非常に参考になる本が出ているので、興味のある人は一度読んでみることをお勧めする。
 西側諸国から悪役にされることが多いという点では、ロシアもまた共通だが、それに対抗する意味もあるのだろう。ロシアでも国が出費して24時間の英語TV局を今年の12月10日に開局している。
 しかしこうした報道戦争は水面下では、直接各国の覇権がぶつかる主戦場と化しているようだ。特にアラブ諸国やロシアに対してはあからさまな妨害行為も水面下で行われているらしく、アルジャジーラにいたってはその過激な報道姿勢から同じアラブ諸国のリビアからさえ放送を阻止するため首都に大停電を起こされ、あまつさえアメリカには支局にミサイルさえ撃ち込まれている(アメリカ側の発表では誤爆と言う事になっている)。ロシアに対しても、放送開始わずか2日後の月曜日にはコンピュータ・システムへの侵入が疑われたため放送を停止する事態になっているが、結局何者が何の目的で侵入したのかは今だに分からないままである。

 さて日本はこの戦いに加わるのであろうか?

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December 15, 2005

がんばれ「はやぶさ」

 日本の小惑星探査機「はやぶさ」の帰還が2010年6月に延期された。スラスター(姿勢制御用小型ロケットエンジン)の燃料漏れが原因と思われるトラブルのため、姿勢制御がうまくいかないのが原因だ。
だが、その記者会見の様子が松浦さんのBlogに紹介されていたが、その内容は素晴らしいものだった。もちろん帰還が遅れ、かつ「はやぶさ」の状態も万全でない状態ではあるが、すでに今の成果でもNASAやESAなどから共同実施の申し込みも来ているという。なぜなら小惑星にサンプルリターンを試み、着陸まで成功させた国は日本しか無いからである。
 記者会見の中で川口マネージャーが言った台詞の中に印象的なフレーズがある。曰く「高い塔を建ててそこへのぼってみれば新たな地平が見えるものだ。そのような塔を自ら建てるという意識を鼓舞したという点でははやぶさには意味があると考えている。」
ある程度リスクを取らなければ先には行けない。今回のプロジェクトではそれを明確に示したのではないだろうか。
 そういえば、前回「はやぶさ」を取り上げたときにアメリカもまた低予算のプロジェクト、ディスカバリーシリーズ(彗星のサンプル採集をめざしたスターダスト計画などがある)を取り上げたが、金額的には同じ低予算でも「はやぶさ」とスターダスト計画には一つ大きな違いがあることを書き忘れていたのでそれについても補足しておこう。スターダストでは既存の技術を使ってなるべく安くすますことをめざしたが、これは既存の技術というリソースを食い尽くしてしまうと後がない。「はやぶさ」ではあえてリスクを取る形で低予算化を実現した(テストの回数をぎりぎりまで減らし、冗長性を持つシステムを捨てて、代わりに複数の目標を同時に追求して、一つでもデーターを取ることをめざした)。これは日本の宇宙開発の予算が少なく、その割に高い成果を要求される為に行った苦肉の策と言う側面もあるのだが、ここまでの成果を上げたことをもっと評価してあげるべきだと思う。

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December 14, 2005

宇宙に行った最初の時計

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 何となく長文を書く気がしないので軽い話題。宇宙時計と言うとオメガスピードマスターが圧倒的に有名だが、考えてみれば最初に人間を宇宙に送ったのが旧ソ連だった以上、最初に宇宙に行ったの時計はソ連の時計だったはずである。
 一時期それがどんなものか気になっていたのだが、当時のソ連がいちいち宇宙飛行士がどんな時計を使っていたかまで細かく報道するわけもなく、ましてやそれを売り出して一儲けしようなどと言う商売気もあるはずはなく、長らくそれは謎であった。しかしソ連が崩壊してロシアになり、ある意味西側諸国以上に何でも有りの資本主義国(何せ軍が勝手に武器を売却してしたりするくらい一時期はひどかったのだ)になってしまうと早速、この時計も復刻されて売り出されるようになった。それが冒頭に貼ってあるポレオットの時計である。
 この時計、毎回ネットで見るたびに限定復刻版なので数が限られていると書かれているのだが、もう3年以上もいろんな所で見かけるところを見る限り、かなり量産されているようである。(しかも復刻される度に微妙に形が違うのがご愛敬)

参考Link:ロシア時計専門店コスモナート
ロシアの時計を専門に扱っているお店。西側では数十万円以上する機械式腕時計もロシアでは驚くほど安い値段のものが沢山作られている事が分かる。今回取り上げた時計の写真はこちらから借用させてもらいました。

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December 13, 2005

Xbox360が発売されたが

 Xbox360が一昨日発売されたが、案の定と言うべきかあまり盛り上がってないようだ。
2chは予想通りネガティブキャンペーンの真っ最中だが、スラッシュドットのスレッドでもあまりいい話は書かれていない。たしかに当日新宿を歩いてみたのだが今日発売日と知らなければ気が付かないくらいである。それでもメディアや企業系ニュースサイトではいかにも盛り上がっているかのような特集記事を組んでいる。どう見ても少ない行列や購買数も「予約すれば12月10日にお渡し、となっていたためか、発売開始当日の混乱は特にないようだ。」とか「落ち着いた滑り出し」とかいかにも本来は売れているのだと言った書き方である。
 私は別にXboxに恨みがあるわけではないのだが、ネットとマスコミのあまりの温度差ぶりはちょっとうんざりしてしまう。昔セガサターンが不調だったときでも今のXboxよりは遙かに売れていたのだが、そのときにはあんなにパッシングしていたマスコミが何故今回はこんなに揃って翼賛しているのだろうか。案の定、2chやスラッシュドットではこの行列はサクラじゃないかと言う説が出て、検証されている始末である。

 とはいえ、このままXboxが日本で売れないかと言うと、そうも言えないのである。昔、日本のワープロソフトがジャストシステムの「一太郎」が圧倒的なシェアを占めていたときに、ワープロだけは日本語と密接に結びついているから決して、マイクロソフトの「Word」などの外国製品には席巻されることはないと言われていたにも関わらず、今のワープロのシェアの多くをWordが占めてしまったように、マイクロソフトは実に侮れない会社だからだ。
 もちろん、ワープロとゲームは違うと言ってしまえばそれまでだ。だが、ゲーム開発会社としては海外でXboxがここまで大きくなってしまった以上、どうしてもこれらにもソフトを作らなくてはいけないと言う事情がある。事実、今のゲーム会社売り上げの海外市場が占める割合は馬鹿にならないものなのだ。海外でXboxが強くなればなるほど、ゲーム会社はXbox向けのソフトの割合を増やさざる得なくなるわけで、そうなると国内向けラインと海外向けラインの2本立てでいくよりはいっそ全体としてはパイのでかい海外市場に専念しようとする所が現れるかも知れない。それでも今ではPS2用に作っておけばとりあえず国内外どちらでも何とかなった訳なのだが、万が一、PS3がこけると海外ではXbox360、国内ではPS3やEVOLUTION用と言う複数のプラットホーム向けに作らざる得ないと言った事もあり得るだろう。ただでさえ開発費のかかる次世代機向けのソフトを複数のプラットホーム向けに作ると言うのはメーカーにとってはかなりしんどいので、そうなったときいよいよXboxの侵攻が始まるのかも知れない。

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December 12, 2005

ハルムスとその仲間達

 今年のNHKラジオロシア語講座応用編では「ロシア絵本とファンタジー」というテーマで、1920年代から30年代くらいに書かれた絵本を取り上げている。この時代はちょうどロシアアヴァンギャルドが花開いた時代で、グラフィック・文学・演劇・建築などあらゆるジャンルの芸術で数々の先鋭的かつすばらしい作品が発表された。そしてそれは絵本でも同じだった。サムイル・マルシャーク、コルネイ・チュコフスキー、ニコライ・ソーノフなどの今でもロシアで出版され続けている多くの作家が絵本を手がけた。
 今月取り上げられていた、ダニイル・ハルムスもその一人である。ハルムスは1905年生まれの作家、詩人で多くのペンネームを使い分けながら、文学・美術・演劇などのジャンルで新しい芸術運動の展開を求めて、アレクサンドル・ヴヴェゼェンスキー、ニコライ・ザボロツキー、ウラミジール・タトリンなどと共に活動していた。不条理な誌や小説の他、子供向けの作品なども数多く手がけている。

 私がハルムスの話が気になったのは彼の作品というよりは、タトリンと一緒に活動しているという点と、悲劇的な彼の人生に因るところが多い。tatlin
彼の作品の挿絵を多く描いたタトリンは第三インターナショナル記念塔(写真)が圧倒的に有名だが、不思議と建築周りで彼の作品を見ることがないのは、主にこうした絵本・演劇などの分野で建築家以外の作家達とコラボレーションしていた為である。タトリンの作品が好きだった私は当初、どうして建築分野で彼の資料がほとんど無いのか不思議だったのだが、実はこうした理由だったのだ。そのタトリン周りでハルムスの事も知ったのだが、ハルムスの作品は読んでいて面白いというよりは不条理な気持ちにさせるものが多い。例えば、ラジオ講座でも取り上げられた「交響曲第2番」はそもそも内容と何の関係も無い題名だし、ストーリーも曰くありげな人物が集まったかと重うと、何の説明も無く話が終わってしまったり、全く関係の無い話が始まったりする。
 だが後で彼の運命を知り、しかもこの話が書かれた時期(1941年)を知るとそれが、彼とその仲間達の運命を暗示しているようで気になるのである。
 ハルムスは文化の統制が始まると単に作品の内容が不条理だという理由だけで逮捕され、1942年にはノヴォシビルスクの収容所内の病院で無くなった。彼の仲間の多くも逮捕され、タトリンのように何とか逮捕は免れた人間もやがてはだれからもまともに相手をされない孤独な生活を余儀なくされ、ひっそりと忘れ去られたように世を
去っていくのだった。
 ユニークなメンバーが集まって何かをしようとしたとたんに終わってしまうストーリー。何の説明もないまま打ち切られたり、変更されるストーリーは、あるいはこうした運命を予感したものだったのかも知れない。

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December 11, 2005

kabu.com「東欧・ロシア株式ファンド」取扱い開始

 今後、経済成長が見込めるのはBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)だと経済誌に煽られて久しいが、その割には中国を除いて日本では他の国の経済が話題になることはあまり無い。ましてや、庶民が直接手を出せる株式やファンドなどは中国以外のものは日本では買うことすら不可能だったのが現状だ。事実、日経ビジネスの記事などで見ても、ロシアの株式ともなると扱っている日本の証券会社もどこもなく、はっきりとリスクは高いと書かれている始末である。それがどうした風の吹き回しか、とうとうkabu.com証券で「東欧・ロシア株式ファンド」の取扱いを開始したらしい。
 ここを読んでいる奇特な方なら、私が結構ロシアネタ好きでしかもロシア語の勉強をしているのも知っていると思うが、さすがの私もこの話を聞いたときにkabu.comチャレンジャーやなーと思ってしまった。だがネタ的に気になるのもまた事実である。ここは一つネタ的に買ってみるとおいしいのかも知れないが、さすがにそこまで踏み込む勇気が無い。だれかチャレンジャーな方が買ってみてレポートしてくれないものだろうか。
 そういえばこれと似たようなネタで以前、漫画「トルコで私も考えた」の中にトルコの株を買ってみるという話が載っていのを思い出した。このときのトルコの投資信託は一時、最大リターンが年に196%!。もちろんあらゆる投資信託の中で最大のリターンだったのはいうまでもない。しかし、おいしい話には裏がある。なんとこの投資信託、5年間で2.5倍から1/5まで価格が変動している代物で、旦那さんがトルコ人で向こうに何年も住んでいた著者の高橋由佳利さんでさえ、こんな危険な投資信託は素人は買ってはいけないと思うと書いていたくらいなのである。(でもちゃんと買ってそれをネタに漫画を書いて、一応かろうじて黒字で売った著者は偉いと思う)
 さて、気になる「東欧・ロシア株式ファンド」をネタにしてくれる人はいるのだろうか。

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December 10, 2005

ゲーム用背景制作の仕事とは

 どんな仕事でもそうだろうが、やっている仕事の内容を人に理解してもらうのは難しい。特にソフトウェアなどと言った目に見えないものを作っていればなおさらのことである。直接プログラムに関わることは無いものの、今やっているいくつかの仕事の中で中心になっているゲームの映像制作もその一つだ。
 今週のインプレスGAME Watchで紹介された「3Dゲームファンのための「ワンダと巨像」グラフィックス講座」は、そうした何をやっているか分かりにくいゲームの映像制作を紹介した記事だが、制作現場にいる目から見てもかなりつっこんだ内容まで踏み込んで書かれていて面白い。全ての現場がここまで凝った事をしている訳では無いものの、多くのテクニックや考え方に共通するものがあって、どこの現場でも同じ目的を目指すとアプローチの仕方も似てくるのだなあと思ってしまった。ここで紹介されている技術の多くはつい2,3年前までは映画で使われるクラスのCGでしか使うことの出来ないものだったのだが、記事にもあるように今では家庭用ゲーム機でリアルタイムに生成されるのだから恐れ入る。
 今日にはさらに次世代レベルのX-Box360。来年にはPS3も発売される。やれることがますます増えていくのは面白いが、やらなくてはならない作業もその分増えると思うと素直には喜べない今日この頃である。

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December 09, 2005

みずほ証券発注ミス、巨額損失の可能性

 今日の株式市場はインプレスのやじうまウオッチにまで取り上げられてしまう程の大混乱があったようだ。
原因はなんと売買注文の入力ミス。1株61万円で1株の売り注文を出そうとしたが、実際には、1株1円で61万株の売り注文を出してしまったのである。

 8日の東京株式市場で、東京証券取引所の新興企業向け市場マザーズに同日上場した総合人材サービス業ジェイコムの株式に対し、みずほ証券が誤って大量の売り注文を出し、みずほ証券には現時点で270億円の含み損が生じている。
 この影響で、日経平均株価(225種)が300円以上、急落するなど市場が大混乱した。
 この日は、こうした取引に対する不安が広がり、証券会社や大手金融グループの株式を中心に売られ、株価は全面安となった。
 日経平均株価(225種)は前日比301円30銭安の1万5183円36銭と、12月1日以来1週間ぶりの低水準まで値を下げて取引を終えた。下げ幅は今年3番目の大きさだった。
(2005年12月9日0時11分 読売新聞)

 それにしても恐ろしいのは、電子化によってこうした些細な入力ミスが多大な損害を出してしまうことである。今やっているゲーム業界の仕事なら、まだそれでも表示がおかしかったり、動いたときに世界の外に飛び出したり、ダメージを受けたときにかすっただけでプレイヤーが即死したりするだけでまだ現実世界に実害が無い分、ディバッグ上の笑い話ですむ話であるが、現実世界とリンクしている世界では笑い事では済まない。
 事実、欧州宇宙機構のアリアン5ロケット1号機が打ち上げ37秒後に姿勢を崩し爆発したのも、ソフトウェアのバグが原因であった(アリアン4号のプログラムをそのまま使ったところ、アリアン5の加速が大きすぎてデーターが桁あふれしたのが原因)し、巨大な製鉄業などの機器の制御では些細なミスが即人死にを招きかねない。
 しかしいつも思うのだが、われわれ全人類の生死を預かる戦略核ミサイルシステムでは本当にこうした事故は起きないのだろうか。ロシアでは「死の手」と呼ばれる自動核報復システムがいまでも駆動しているという。おそらく同じようなシステムはアメリカにもあるはずだ。漫画や小説では日常的にハッキングやコンピューターウィルスで核戦争が起きる話が書かれているが、こればかりは現実世界では願い下げである。

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December 08, 2005

耐震強度偽造問題について

 あまり気が進まないものの、耐震強度偽造問題についてちょっと触れておきたい。
ところで何故気が進まないかというと、今回も既に自殺者(他殺という指摘もあるが)は出るは、政治家への献金問題が出るはで、根が深そうな様子が見えているにも関わらずうやむやのまま終わってしまいそうな予感がするのと、この問題が小泉改革に対する政争の具になってしまい、様々な雑誌やBlogが式神を放ちあっているからである。(しかもそれを沈静化しようと○○の情報はガセが多いと書いた政争とは無関係な所を、また対抗している側が自分の箔付けに引用するもんだからたちが悪い)
 おかげで新聞でヒューザーが自民党森派の政治団体「清和政策研究会」に献金をしている記事が出ていたりしているにも関わらず、こうした政財界の癒着などの問題点の解明よりも、問題のマンションと住民をどうするかの方にテーマをずらされているような気がしてならないのである。そうしたうがった目で見ると今回の耐震強度偽装問題の政府支援が妙にスピーディなのも怪しく見えてくる。まるでうるさくいいそうな所にとりあえずお金をつかませて黙らせておけと読むのは穿ちすぎだろうか。
 とはいえこれ以上追求する材料が手元にあるわけでもないし、下手なことを書いて小泉改革に対する政争のネタに使われるのもしゃくなので、ここら辺で終わりにしよう。
 ただ昔、建築業界にいた人間として一つ言えるのは、この問題は氷山の一角に過ぎないのである。

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December 07, 2005

浅草飲酒事情

 最近仕事が忙しいせいもあって外食の度合いが増えているのだが、いろんな店で食事して思うのが浅草もニューオリンズと同じく、昼からお酒が欠かせない街らしい。そう、ニューオリンズはアメリカでも数少ない昼からアルコールを売ることの出来る街で、バーなどは24時間営業されていて「ニューオリンズの肝硬変は自然死」というジョークがある街なのだが、ここ浅草も同じように朝から普通にお酒を飲んでいる人を見かけるのである。
 何でも同じ職場に働いている友人の娘の目撃談によると、朝食を食べに近所の定食屋に行ったところごく普通に出勤したように見えるサラリーマン風の男が普通にビールを頼んで朝食を食べてるは、もう出来上がっているじいさままでいたらしい。ちなみにこの店、別に飲み屋でも何でもないごく普通の定食店である。そういえば私も以前、吉野家に行ったときに、まるで牛丼セットの一部のように来る客来る客ごく普通にビールやお酒を注文してたっけ。
 このように飲兵衛の私にとってはまるで理想郷のような街であるが、残念ながらさすがの私でも仕事の合間の食事で一杯引っかける勇気はなく、未だに浅草ではほとんど飲んだことのないのが実情である。いつか暇になったら攻略したい所はそれほど山のように見つかっているのだが、果たしていつになったら飲みに行けることであろうか。

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December 06, 2005

気になるフレーズ。あるいは今の改革の実情。

 昨日調子に乗って長文を書きすぎた反動かどうも億劫なので、今回は書評というか、たんなる引用というかまあそんな話を書いてみる。
新書でベストセラーになった「上司は思いつきでものを言う」の続編にあたる「乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない」をつらつら読んでいるのだが、忙しくてまだ読み切れないものの部分部分でとても印象的な話が多数載っている。特に同感したのが以下のフレーズである。

既に完成されたシステムがあって、そこには「システムを構成している人間達の利権」が存在してしまっているからです。そのように、日本の社会は「もう完成されている」から、修理がしにくい-修理するとなったら、一挙に壊れるというところまで行ってしまう。
 だから勝ち組は出現しにくい。そして一度出現して「勝ち組」と位置付けられてしまうと、「勝ち組の出現」をこばんでいたシステムは、今度は一転して「勝ち組」をリーダーのように扱うのです。
 「勝ち組」は決してリーダーではないのです。リーダーにせずに、「勝ち組」にぶら下がるのです。そのようにして、「勝ち組ではないが“負け組”にもジャッジされない」の「その他派」は、自分達のシステムの中で得られる既得利権を守るのです。(中略)
(システムに依存する人間達にとって)、「改革をすれば自分達の既得利権が損なわれる。しかし、このままではどうにもならない。自分達の既得利権は減少し続けている」という事態になった時には、どうするのか?
「自分達はなにもしないが、誰かがなんとかするべきだ」ということになります。

 このフレーズこそ、今の日本の改革と呼ばれているものとそれを取り巻くものの実情を指し示していると思う。

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December 05, 2005

電池の話

 秒進分歩のデジタル業界においてはもう古い話になってしまうが、三洋電機より「eneloop」と言うニッケル水素充電池が発売された。これはニッケル水素電池としてはそれほど大容量と言うわけではないのだが、プレスリリースにもあるように自己放電特性が大幅に改善されたのが特徴だ。つまり電池というのはたとえ使わなくても、掘っておくと少しずつ放電して電池が消耗してしまうのだが、それがこれまでのニッケル水素電池に比べて大幅に改善されているのである。具体的にはこれまでの電池が半年後で残存率75%、1年後ではほぼなくなってしまうのに対し、これは半年後で残存率90%、1年後でも残存率85%を実現できるというのだ。
 これでも分かるように、実は電池の違いは単に取り出せる電力と容量だけではなく、実は様々な特性の違いを持っている。例えばものすごく沢山電気をためることが出来るが、何回か充放電を繰り返すとすぐにダメになってしまうものや、それほど出せる電気は多くないもののものすごく長い間使うことが出来るものなどがある訳だ。そして市販されている電池を使う製品は、こうした特性の違いを見極めて電池を決めているわけで、単に容量が大きいからと言って別のものに取り替えられる訳ではない。
 もちろん沢山電気をため込んで、半永久的に何回でも使え、しかも一度ためた電気は取り出すまでずっとそのままと言う電池があれば皆それに取り替えるだろうが、残念ながらそうした電池は存在しないのである。実は発明したらノーベル賞間違い無しで、しかも巨万の富が入るのが確実と言われているものはいくつかあるが、そのうちの一つが例に挙げたような「万能電池」なのだ。

 そんな訳で私たちは今のところ使う目的に応じて電池を使い分けるしかない状況にあるわけだが、ではどうしたときにどんな電池を使えば良いのだろうか。まず前に書いたように突然電池切れになって困るものは使うにつれてじわじわと電圧が落ちてきて、誰の目にも電池が減りつつあるのが分かるマンガン電池が良いだろう。なおマンガン電池は寿命が短いと言う欠点があったが、それを改善したアルカリ電池は自己放電率が低いので長期間保存するものに有効だ。ただこちらは使用不能になる直前に急激に電圧が落ちると言うニッケル水素電池などと同じ性質を持っているので、突然電池切れになって困るものには使わない方が賢明だろう。なお、これらは肝心の出力が小さいと言う問題があるので、長期間保存するものでも大容量が必要なものに関しては、リチウム乾電池を使うという選択もある。これは自己放電率がほとんどゼロでかつ大容量と言う理想的なものなのだが、いかんせん値段が高いと言う問題があり軍隊などの特殊用途を除いてはあまり普及しなかったのが実情である。
 これらはみな一度使ったら終わりの一次電池だったが、二次電池もまた同様に様々な特性を持っている。車のバッテリーで有名な鉛蓄電池は長い歴史があるだけあって、様々な特性を持ったものが出回っていて一律に論じることは出来ないのだが、どれも共通の問題として大きくて重いと言うのがある。そのせいもあって、最近ではニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの小型・軽量な二次電池が使われることが多くなった。しかし、どれも帯に短し襷に長しで、使っている成分が有毒だったり性能は高いものの充電条件がよりシビアになり、充電時に細かな制御が必要だったりして万能と言えるものは無いのは最初に書いた通りである。強いて言えば、大きさと重さに目をつぶれば汎用性が高い鉛蓄電池を、長期間保存するものでなくある程度小型で容量が必要なときはニッケル水素蓄電池を、ノートパソコンなど最小のスペースで最大の電力を必要とするものには充電に精密なコントロールが必要なものの今のところ最高の性能を誇る、リチウムイオン電池やリチウムポリマー蓄電池を使えばいいと言ったところであろうか。
 なお余談だが、軍用や局地作業用の特殊な用途ではさらに面白い特殊な電池(例えばたった数分しか使えないがものすごい電力を出すものなど)があるのだが、書いてるときりがないのでここら辺でこの話も電池切れと言うことにしたいと思う。

参考Link:College de CE単語学
Windows CE機に関するWebのバッテリーに関するページ。パソコン用途の電池に限らず、様々な電池の特性を一覧表にしていてとても分かりやすく参考になる。

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December 03, 2005

パスワードの話し

 最近は個人でも普通にPCを使うようになったおかげで、以前は銀行くらいしか必要なかったパスワードを個人でもいくつも持つ必要が出てきた。そこで困るのがパスワードの管理である。それでも昔はおおらかな時代だったから管理などしないでモニターの脇にポストイットでパスワードのメモを張っていたり、生年月日や社員番号をそのまま使っていても特に問題になることも無かった。しかし、時代は変わって今やこちらが何も落ち度が無くてもクレジットカードのデーターが流出するご時世である。そのせいで、たとえ個人でもいくつものパスワードを管理する必要が出てきたのである。
 私もどちらかと言うとずぼらな方なので、この手のパスワードの管理には頭を悩ましているのだが、それでも昔システム管理の仕事をしていたせいもあって、どうしても安易な番号を使うことは出来ないのだ。だからといって毎回、複雑な番号をきちんと覚えておけるはずもなく、かといって最近はやりのパスワードを管理する管理ツール(なんだが冗談の様なツールだが、今やWindowsでもMacintoshでも標準で付いている機能である)を使って一括で管理する程、機械を信用しているわけでもない(単に無精で使っていないとも言うが)のでいつも「あれこれでよかったっけ」と思いながらパスワードを打つことになるのである。
 そんな訳で、年に何回かパスワードを忘れたり間違えたりして大騒ぎをする羽目になり、しかも変に凝ったNoを使うものだから思い出そうにも何処にも手がかりがないから困ってしまう。一度などはたった4桁の銀行の番号まで忘れてしまい、結局カードを再発行する羽目になってしまった事すらある。最近では観念してこっそりメモしておいたりもするのだが、これも変に暗号化してノートに書いていたりするものだから結局役に立たなかったりして、これでは何のためのパスワードなのか分からない。
 それでも大抵のパスワードは、それほど重要なものを管理している訳ではないからこうして笑い話にも出来るのだろう。これが会社の重要な決算書類やサーバーのrootアカウントだったりすると泣くに泣けない事態になりかねない。以前、読んだ話で凄かったのは、あまりの忙しさに徹夜を繰り返していたところ、どうもごく軽い卒中でも起こしたのか記憶の一部が飛んでしまい、よりによって会社の基幹サーバーのパスワードまで忘れてしまったという事件があったそうだ。結局、忘れた当人はその後、同僚から秘密警察もかくやと言う徹底的な取り調べを受けて、手がかりになりそうなプライベートな事全てを洗いざらいしゃべらされたものの、とうとう分からなかったので、忘れた当人が全力を挙げて基幹サーバーをハッキングして事なきを得た(オイ!)と言う落ちだったが、これが忘れた当人が凄腕のハッカーだったからいいものの、普通の会社だったらどうなっていたことだろうか。
 実は私もいくつかのパスワードをとうとう思い出すことが出来なくて、今でもいくつかのmailが放置されたままである。

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December 02, 2005

加湿器の話

 以前、ドイツの加湿器の話を書いたが単なる与太話ばかりなのもあれなので、ちょっと加湿器の思い出について書いてみたい。
 加湿器と付き合う羽目になったのは、昔の仕事場が新建材に覆われたオフィスビルの外見ながら、実は砂漠並みの湿度と新建材と化繊の絨毯のコンビネーションによる恐るべき静電気に耐えかねての事だった。当時は加湿器なんか皆同じだと思っていたから量販店で目に付いたものを適当に買って職場に置いたのであるが、これがいろんな問題を引き起こしてくれたおかげでずいぶん加湿器について勉強させてもらったのである。
 そもそも問題を引き起こした最大の原因は、オフィスと言う環境で普通の家庭用の加湿器を使う事に無理があったのが原因だった。せいぜい20畳が上限の家庭用加湿器では、一般オフィスの広さには焼け石に水だったのである。まずタンクの水があっという間に無くなってしまうのだ。それを補うためにペットボトルに水を入れて頻繁に補給していたのであるが、これが最初の問題を引き起こすことになった。おそらく洗い方が足りなかったのか、長く汲み置いていたせいだろう。ある日タンクを何気なく開けてみると内側がかびているではないか!  またそのほかにも水道のカルキと思われる汚れもびっしり付いていて、これを日々吸っていたのかと重うとすっかり憂鬱になってしまった。もちろんそれからタンクの清掃が毎日の日課になったのは言うまでもない。しかし、毎日タンクを清掃するというのは思ったよりもめんどくさいものなのだ。
 もう一つの重大な問題もこれと密接に絡んでいる。そう、水道のカルキ成分はパソコンの大敵だったのだ。今では割に知られているこの問題だが、当時はまだほとんど注意が払われていなかった。しかし、おかげで職場のパソコンはいつの間にか内部の基盤にもカルキの白い汚れが付着して、故障を繰り返すようになっていくのである。

 こうした事は、当時の職場に限らず日本各地で大なり小なり起こったに違いない。そのせいかいつの間に、市販されている加湿器は水道水の汚れをそのまま空気中にまき散らす危険性の高い、超音波式(水を超音波で細かな粒々にしてそのまま吹き出すしくみ)の加湿器はほとんど見かけなくなってしまった。なんでも問題が起きてからでないと解決しないのがこの国の困ったところであるが、少なくとも加湿器に関しては一度の騒動で片づいただけましだとも言えるだろう。

参考Link:加湿器の種類と特徴
本来は(おそらく個人でやられている)花粉症対策のWebの中のコーナーなのだが、とても充実した内容で参考になる。

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December 01, 2005

再びココログの話

 再びココログの話だが、ニフティの社長のブログに苦情のトラックパックが貼られまくったせいか、ようやくブログの中で問題は理解しているという記事が書かれている。
 ところでこの原因だがやはりアダルト系と思われる大量のスパムトラックバックが原因だったらしい。うちのような辺境は別として、極東ブログやR30などは結構たいへんな事になっているようだ。それにしてもアダルト系の連中のスパムに懸けるバイタリティにはつくづく感心してしまう。以前もBlogランキング情報サイトblogmapの上位20位が全てアダルト系ブログに占拠されるという事件が起きていたが、以前も(いや今もか)Googleのランキングを上げるために、ダミーの相互リンクblogを立ち上げたり、(アダルト系に限らないが)ネットのキーワードを拾って自動生成するblogを作ったりと、よくもまあ次から次へと思いつくものである。
アメリカではスパムを防ぐため、すでにblogでもトラックバックもコメントも受け付けないblogが大半だと言う話だが、日本もまた同じ道をたどるのかも知れない。

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