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January 26, 2006

観測技術衛星「だいち」でなにが分かるのか

GIS01
 先日1/24、H2A8号機によって陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS:Advanced Land Observing Satellite)が打ち上げられた。打ち上げは順調に推移し打ち上げから約16分30秒後に「だいち」は軌道に投入され打ち上げは成功した。
 ここまではニュースでも(ホリエモン逮捕騒動のおかげでひっそりと)報道されたが、肝心の陸域観測技術衛星とはどんな衛星で何が出来るのかについて報道しているところは無かったように思われる。そこで「だいち」が何が出来るのか簡単に触れておこう。
 JAXAのwebによると陸域観測技術衛星というのは地球環境の調査のために主に地理情報システム(GIS)を構築するのが主目的だというなんだかよく分からない解説が書いてある。もちろん、きちっと読めばその趣旨は分かるのだが、これでは取っつきが悪すぎて興味のない人には理解してもらうことは出来ないだろう。最近、JAXAは結構広報に力を入れてきているが、こうした点ではまだ詰めが甘いようだ。
 地理情報システムと言うのは端的に言ってしまえば、電子化された地図データだと思ってもらえばいいだろう。普通の地図とどこか違うかと言えば、電子化されていることで統計化・検索が容易なのと、様々なデーターベースと結びつける事が出来る点にある。例えば地図に地上の温度や植生が重ね合わせて表示したりすることで、それがある地域固有のものなのか一定の広がりを持ったものなのかを知ることが出来るし、逆にそのデーターから地上の状態を推測する事が出来る(例えば一日の温度変化の変わり方でそこの土地の性質が推測出来たりする)訳である。
 またこの衛星には合成開口レーダを搭載しているので、最近急速に価値が高まっているデジタルマップも作成することが出来る。なんでもJAXAのWebによれば標準偏差で約31mの誤差内でデジタル化出来たそうだ。デジタルマップは軍事部門でも非常に価値が高いため(これを元に巡航ミサイルを飛ばすことが出来る)最近ではなかなかオープンにされないので、自前でデジタルマップを作ることが出来る事は結構重要な事なのだ。

 といった解説をマスコミはおろか、ネットでもほとんど見かけないのはどうしたことだろうか。

参考Link:
GISとは
国土交通省ホームページの中より
ALOS@EORC HOME
JAXAの陸域観測技術衛星の解説

追記:トラックバックしていただいた「七五白書(しらけないために)」の「衛星「だいち」」の記事が詳しい解説を書いていたので追記します。

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 「木枯らしとだえて/ さゆるそらより/ 地上に降りしく/ 奇しきひかりよ」。唱歌「冬の星座の」一節ですが、冬の夜空にはオリオンの三つ星がきらめき、シリウスが最も明るく輝きます。地上での「ライブドア事件」の騒々しさに耳目を奪われている間に、24日の晩から星の一つに日本の陸域観測衛星「だいち」が仲間入りしました。  この衛星は、太陽電池パネルを広げると30メートル近く、重さも4トンと、日本がこれま�... [Read More]

Tracked on January 26, 2006 at 03:51 PM

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