キャリアパスの話し
今の長期の仕事の契約が今月いっぱいで切れることをすっかり忘れていた。フリーランスの宿命で次の仕事は、常に自分の営業努力にかかっているのだが最近はついつい安全パイをとって前回の仕事を延長してもらってばかりいるのですっかり慢心していた。今のところ新たなラインで人を募集しているので、特に面白い仕事が他に出てこなければその話に乗りたいと思っている(とはいえ向こうからキャンセルされる危険は常にあるのだが)。
とはいえメインの仕事のゲーム開発を50・60にもなってやっている姿は自分でも想像できないものがある。なんでもアメリカのゲーム産業の例だがIGDA による調査によると10 年以内に「産業から足を洗う」と考えている人が 51.2% も存在するというが、自分も将来の事を考えると思い切って違った業種の仕事も取ってこなくてはいけないのだろう。
自分にとって新しい仕事を始めるのは、水たまりの上の飛び石を渡る感じに似ている。踏み外したらひどい目に遭うし、飛び移ってみるまではそこが本当にがっしりした足場なのか分からないからだ。一見、ちゃんとした足場のようでも苔むして滑りやすいかも知れないし、下手をしたらそれらしく見えてるだけで浮いている水草なのかも知れない。しかも景気がいいと言われている割にはだんだんと水位が上がって足場の間隔が離れている気がしてならない。
いつか働かなくてもいい対岸にたどり着く日は来るのだろうか。年金制度が崩壊しつつある昨今、誰にとっても対岸はますます遠ざかっている気がする。
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