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March 30, 2006

小さな花見

Sakura_s
 今年は忙しくてまだ花見に行ってないが、その代わりに玄関脇に生けた桜がささやかな花見気分を醸し出してくれる。たまにはこんなのも悪くない。それにしてもこの桜は最初はほんの三分咲きだったのに、みるみる花をつけてきて今ではすっかり満開になっていた。こんな枝でもまだ咲く力があるのだ。

ちなみにこれはもらい物で決してそこら辺の木からがめてきた訳ではないので誤解無きように。

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March 29, 2006

狸ですが本物ではありません

Raccoon1_1
 前回、自分で写真を撮ろうと書いておきながらまたももらった写真の紹介。
特にコメントの必要も無いと思うが、ここら辺は以前紹介したものも合わせて不思議な石像に満ちている。都市開発をしていた関係者当たりに好きな人がいたのだろうか?

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March 28, 2006

宇宙空間の利用「自衛権の範囲内ならば利用可能」

 たまたま見つけたのでメモ。概略は以下の読売新聞の記事を引用しておく。

 宇宙空間の利用を「非軍事に限る」として厳しい制限を課してきた政府の平和利用原則を改めるため、自民党は、「自衛権の範囲内ならば利用可能」とする新法「宇宙活動基本法」(仮称)を議員立法で策定する方針を固めた。
 防衛目的や、防災・災害復興などで自衛隊の宇宙利用に道を開くとともに、宇宙産業のすそ野を広げるのが狙い。8月までに具体案を作り、次期通常国会に提出する。
 新法により、自衛隊による高性能の偵察衛星や、弾道ミサイルの発射を検知する早期警戒衛星の打ち上げなどが可能になり、テロ拡大など国際情勢が不安定化する中、国民の安全確保のための手段が増える。世界で起きた災害の復興や防災対策などの国際貢献活動にも道が広がり、宇宙産業の活性化にもつながると期待される。
 立法化方針は、あす28日に開く党宇宙開発特別委員会小委員会(河村建夫委員長)で確認し、8月までに具体案を策定する。内閣に宇宙政策を担う特命大臣を置くことも併せて検討する。
(2006年3月27日14時39分 読売新聞)

 情報収集衛星を打ち上げておいていまさらこんな法案を見当している事に正直驚いたのだが、こうした既成事実を積み重ねてからなし崩し的に後から法案の方を直すというのはいい加減止めるべきでは無いだろうか。法案自体は問題ないと思うが、こうした進め方が政府の信用を無くしていると思うのだ。
 しかし過去何度も早期警戒衛星について書いた身としては、どうもこうした法案が通っても上手く行かないような気がしてならない。折しも少し前の読売新聞ではこんな話も出ていてネットで失笑を買っているが(注)、宇宙政策を担う特命大臣の方は少なくとも軌道要素くらいは理解している人になって欲しいものである。
注:ミスリードになりそうなので追記するが、この話は政府とは関係ない話である。

参考Link:早期警戒衛星について調べてみた
早期警戒衛星に関する覚え書き
書評:誕生国産スパイ衛星

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March 26, 2006

怠惰の報い

 最近、休日が短くてならない。最大の原因は昼まで寝ていることにあるのは明白なのだが、それにしても洗濯機を回して掃除を(とは言っても大部分はロボットにやらしているのだが)やるとあっと言う間に夕方近くになってしまう。それにBlogの更新やら、ロシア語の勉強などをやっているとすぐに一日が終わってしまう感じなのだ。そして、その逆にというかこれまで休日にやっていたフィルムの現像や暗室作業はいつの間にかすっかりご無沙汰してしまって、作りおいた現像液ももうすっかり腐ってしまっているに違いない。そもそもフィルムで写真を撮ることさえ最近は滅多にやらなくなってしまった。その報いだろう。久しぶりにカメラやレンズを引っ張り出してみると、なんといくつかにカビが生えているのを見つけてしまった。レンズの1つなど内部まで浸食してしまい、修理屋さん直行コース決定である。

 だがそれよりもショックだったのは、自分の写真の腕が明らかに落ちている事に気が付いたことだった。久しぶりにカメラを引っ張り出して分かったのだが、体が覚えていたはずの大判カメラの操作がどうにもぎこちなくて堪らない。そしてさらにそれを痛感したのは、周りの特に写真にそれほど興味を持っていなかった筈の友達の撮った写真を見せてもらった時だった。そう、上手いのだ。特に女の子が撮る写真が上手い。今や写真は女の子の方が興味をもっていて、昔は男どもの巣窟だった中学・高校の写真部も今では部員全員が女性と言う学校も数多いと噂には聞いていたが、改めてそれを実感してしまった。ここでも以前も何回か取り上げた写真もそうした中の一枚だし、別の女性だが、この前見せてもらったカンボジアの旅行写真もそのまま伸ばして飾っておきたくなるような素晴らしいものだった。上手くなるのは当然だろう。聞くと彼女は1GBのメモリーカードに収まらない量を撮ってきたと言うのである。すると、おそらく今回の旅行だけで数百枚から千枚近くのカットを撮った計算になる。こちらはタイに行ったときでさえその1/10にも満たないカットしか撮っていない。撮った数=経験なら、あっという間に仕事で写真を撮っている筈の自分の総量に彼女は迫りつつあるのである。
 もっと自分も写真を撮ろう。そう叱咤させられる経験だった。

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March 24, 2006

さらに精密になる商用衛星画像

pob0603-newsline-satellite
(イラストは打ち上げ予定のジオアイ1)
 HOTWIREDジャパンでも取り上げられたが、「グーグル・アース」のような宇宙から見た地球の映像はさらに精密になるそうだ。それによるとアメリカのジオアイ社(旧:オープンイメージ社)は2007年前半に41cmの解像度を持つ画像衛星「ジオアイ1」を打ち上げるという。もちろんこうした衛星が自由に打ち上げられるはずもなく、これはアメリカ国家地球空間情報局(National Geospatial-Intelligence Agency:NGA)との契約に基づいている。
 もう少し詳しく言うなら、この衛星はNGAとの契約で用途の半分はNGAの活動をし、残りのリソースを使って商業活動をするものだということだ。そんなわけで相変わらずホワイトハウスの屋根は塗りつぶされたままなのだろうが、他の国にとってはかなり頭の痛いことだろう。
2006/5/9追記:久しぶりにチェックしたところホワイトハウスの屋上の検閲は解除されたらしく普通の写真になっている。

参考Link:POINT OF BEGINNING:Orbimage Acquires Space Imaging
グーグル・マップスで見えるもの
鮮明すぎるGoogle Earth?

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March 23, 2006

なんの建物?

 school_fab
「答えは小学校。渡り廊下の外壁がスレート(工場の屋根に使われるやつ)で天気と相まってサスペンスの何とか殺人事件みたいな雰囲気でした。」

 今回ももらった写真ネタ。キャプションも私が考えたよりずっとしゃれた文なので上にそのまま使わせてもらってます。

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March 22, 2006

JAXAが新型固体燃料ロケットの開発へ

 飛び石連休中なのに仕事に追われていたらいつの間にか古い記事になりつつあるので取り急ぎフォローする。
とりあえずどんな話かを毎日新聞の記事から引用してみよう。

 科学衛星の打ち上げに使ってきた固体燃料ロケット「M5ロケット」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、廃止のうえ新型ロケット開発も視野に入れた抜本的な見直し着手を決めた。
 M5は旧文部科学省宇宙科学研究所が開発した。1997年の1号機以降、今年2月までに計6機を打ち上げ、5機が成功。液体燃料を使うH2Aロケットとともに、日本の宇宙開発を支えた。
 だが、打ち上げ費用が1回約65億円と、世界の同クラスのロケットに比べ高額。「JAXAが2種類のロケットを打ち上げるのは無駄だ」との声の一方、固体燃料ロケット技術はミサイル転用が可能なため、「国が手を引くべきではない」との意見もあった。
 このため、JAXAは大幅なコストダウンを目指し、現行システムの改良か、新型開発かの見直し作業を始めた。

私の大好きなM-Vが無くなってしまうのはショックだが、それよりも気になるのは中止及び新開発の本当のねらいである。ノンフィクション・ライターの松浦晋也氏が、日経BPの記事の中で以下のように分析している。

 まず宇宙開発・宇宙研究の基礎的インフラストラクチャーであるM-Vを宇宙研から奪うことによって、宇宙研の独自色を薄め、統合後の新組織をNASDAを中心とした組織文化で統一しやすくする。しかし、M-Vクラス、ないしはそれよりもやや小さめの固体ロケットは日本の宇宙開発に必要だから新たに開発する。新規開発にはM-Vロケット改良よりもコストと人員がかかる。コストは防衛分野も含めて固体ロケット技術を保持し続けるためのものとするなら予算獲得の名目が立つ。人員はH-IIA民間移管で浮いたNASDAロケット開発部隊の有効利用になる。もちろん固体ロケットの技術を持つIIHIエアロスペースとしても新規開発は改良よりも収益が上がるから反対しないだろうというわけだ。新規開発予算の元をたどるなら我々の支払った税金である。

 他にもスラッシュドットなどでいろいろ突っ込みが書かれていたが、いずれにせよ官僚機構の綱引きと、様々な利権を巡るごたごたに宇宙開発を巻き込まないで欲しいものだ。これはこの前の防衛施設庁入札談合が問題になった国防問題でも同じである。

参考Link:
「はやぶさ」成功後も未来が見えないM-Vロケット
日経BPに掲載された松浦氏の記事

日本の核開発能力を検証する(3)
本Blog内の関連した記事より。本当にM-Vがミサイル転用出来るかについての考察。

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March 20, 2006

ソフト会社のセキュリティ

 最近はすっかりゲームの仕事がメインになってしまった関係で自宅で仕事をすると言うことがほとんど無くなってしまった。そう、最近会社のデーターがネットに流出と言う事件が相次いでるが、ソフトハウスやゲーム会社のデーター流出の話をほとんど聞かないように、こうした会社は外部にデーターを出して作業する事はほとんど無くなってしまったのだ。しかもセキュリティはかなりしっかりしているらしく、以前も仕事先で誰かがテスト用に(もちろん仕事で)端末を追加したことがあったが管理部門に連絡が行ってなかったらしくあっという間に、未確認端末がネットワークに繋がったのを察知され警告が出されると言うことがあった。連中、社内のパケットをみんなチェックしてるんじゃないのか?
 まあ管理部門の人に話を聞くと、何を勘違いしたか開発中のソフトを求めてものすごい量のアタックが連日あるらしいので仕方のないことなのだろう。「作りかけのソフトなんかネットから見えるところにおくわけ無いだろう!」と怒っていたがご苦労様である。
 そんなこともあるが、実は仕事を持ち帰れない最大の理由は別にある。それは今のソフト開発はネットワークと切り離す事が出来ないからなのだ。全てのデーターや素材などは社内のデーターベース上にあり、もちろん資料も仕事の指示書も全て電子化されているので、これら抜きではもはや仕事にならないのである。しかも、これらはデーター流出を避けるため外部と繋がってないクローズドネットワークなので必然的に職場の端末で作業せざる終えないのだ。
 そんなわけでソフトハウスの人間は今日も残業に励むのである。

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March 19, 2006

ひつじさん公園?

sheep_park
 またもやMailでもらった写真ネタ。
どう見ても羊と言うよりは悪魔を連想する公園の石碑。かわいらしい名前に反し羊の顔が恐ろしい。

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March 17, 2006

Nシステムのデータ大量流出

 すでに各紙で報道されているがNシステム(自動車ナンバー自動読み取りシステム)で収集したと見られるデータが愛媛県警の捜査資料流出に伴って Winny に流出してる事が判明した。まずは読売新聞の記事を引いておこう。

 ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」の暴露ウイルスが原因で愛媛県警の捜査資料がネット上に流出した問題に絡み、高速道路などに設置されているNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)で集めたとみられるデータが大量に流出しているとの情報が寄せられ、県警が調査を始めた。

 警察庁によると、Nシステムは全国の主要な国道や高速道路に設置。車のナンバーを自動的に読み取り、手配車両と照合し、犯罪捜査に役立てている。
(2006年3月16日20時51分 読売新聞)

 実はこの記事は、重要なことが隠蔽されている。それはNシステムのデータは「アクセスする者を制限し、一定期間保存した後に消去される」とされてるのだが、それが捜査員の私物のPCに入っていたと言うことは国民のプライバシーを守ると言う警察の公約は全く守られていなかったと言うことだ。しかも巧妙に民衆の興味を「流出した内容」から「流出した経路・手段」にミスリードしているからたちが悪い。そもそもこうしたデーターが捜査員の私物のPCに入っていて、しかも自分達がソフト制作者を逮捕したソフトを入れて(おそらく著作権違反の)ファイル交換をしたあげくウィルスに感染させて、データーを流出させているのが一番の問題なのだ。
 あいつぐ流出に音を上げたのか、最近ではとうとうプロバイダーまでWinnyネットワークの制限を始めるようになったが、本質的な問題に目をつぶったままではきっといつまでも流出騒動は続くことだろう。最近はWinnyを使ってないユーザーであってもデーター流出させるウィルスも出現している。問題はWinnyではないのだ。

参考Link:
Slashdot:Nシステムで収集した情報がWinnyで流出
Slashdot:ぷらら、Winnyによる通信を完全規制
Slashdot:内閣官房とISPの業界団体、マイクロソフトが連携して「Winnyを使うな」と声明を発表
インプレスINTERNET Watch:本誌記事に見る“Winny流出”

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March 16, 2006

沖縄の海兵隊移転費用、米が日本に75%負担要求

 以前も取り上げたテーマだが、アメリカが沖縄の海兵隊移転費用の75%を要求しているようだ。まずは読売新聞の記事を引いておこう。

 【ワシントン=五十嵐文】米国防総省当局者は14日、在日米軍再編に伴う在沖縄海兵隊のグアム移転費用は総額約100億ドル(2005年度予算の換算レートで約1兆700億円)で、そのうち75%を日本が負担するよう日本側に提案していることを明らかにした。
(中略)
 当局者は、海兵隊のグアム移転について「日本が米国に要請した。(日米)同盟の事業として行うのが妥当だ」と述べ、主に日本側が費用を負担すべきだと強調した。移転費用は当初、グアムの既存の米軍基地を活用すれば80億ドル程度と試算していたが、海兵隊が利用する港湾施設と基地をつなぐ道路整備費など、基地外のインフラ整備費など約20億ドルを新たに加算したため、総額約100億ドルになったとも説明した。

ちなみに移転費用については昨年7月にも読売新聞で扱われているが、このときにはアメリカ側が要求していた金額は約3200億円だった。それがいつの間にか9000億円(1兆700億円の75%)にまで増えている事に注目して欲しい。前回も「中間報告」に合意してわずか10日目で具体的な金額が出るなど明らかに水面下で工作が行われていた感があるが、今回はあまりにもひどすぎる。しかもこの金額は港から基地までの道路整備費用などが含まれておらず今後さらに増える可能性があると言うのだ。この金額は在日米軍の兵士一人に対して、年間1800万円も払っている計算になる。
 今月末の31日にはこれまで在日米軍駐留経費の元になる「思いやり予算」がちょうど期限切れになり、その後の予算を巡ってアメリカ側との綱引きが今も水面下で行われている。しかしこうしたニュースを見る限り、日本の負担は増える一方で減る気配はなさそうである。

参考Link:前回の記事
在日米軍の経費負担の法的根拠などの考察など。

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March 15, 2006

ささやかなVIP

 以前も書いたかもしれないが私は希少血液(RH-O)なので、年に1回くらいの割合で献血センターから呼び出される。それほど切迫していないときは速達で、本当に切迫しているときには直接電話がかかってくる(注1)。さすがにそうまでされたら無視するわけにもいかないし、いつかは自分が必要とする番が回ってくるかもしれないので、その時には極力行くようにしているのだが、実はその他にも行く理由はある。
 それはこうして呼び出されるとささやかながらVIP待遇になるからだ。とはいえたいした物ではない、本当に切迫している時を除けば普通の献血と同じように受付をして同じように血を抜かれるだけである。ただ違うのは待ち時間がいっさい無いと言うことだろうか。血が足りないと言われていても休日の午後などはそれなりに献血センターも込んでいて、ベットが空くまでちょっと待たされるのが普通だが、このときだけは優先的にベットが空けられフリーのドリンクを飲む間も無いくらい(そう献血センターの自販機はすべて無料で、さらにお菓子などが置いてあるのが普通なのだ)あれよあれよと言う間に採血されるのである。まあそれだけの待遇ではあるが、それでもなんとなく楽しいから不思議である。
 なお本当に切迫しているときは話は別だ。何時にどこにくるか事前に確認された上で、どうも救急車が(病院に血を運ぶため)待機しているのか、急患を運ぶような感じで採血され、ごくささやかながらおみやげまでもらえるのだ。(とはいえそのとき何をもらったか思い出せないところを見ると、そうたいした物で無かったのは間違いないだろう)
 そんなわけで血を抜かれるのが嫌いな性ながらも私の献血はすでに十数回を超える回数になっている。

注1:最初の献血時に登録するか聞かれ、登録された場合のみ呼び出される(もちろん強制ではない)。ただ他人事ではないと思うのか、こうした血液型の人の登録率は結構高いみたいである。

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March 14, 2006

謎の石

nazo_stone
 今回は自分で撮った写真ではなく、友達からもらった写真だが面白いので紹介しよう。
写真は、とある小学校と中学校の間の道(?)にあった謎の石。他にも同じような形をした石がいくつかおいてあったそうだが、何故かこれだけ目が付いていたそうな。

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March 13, 2006

1945年3月10日東京

 先週末、浅草を歩いていると東京大空襲の慰霊祭の案内があるのを見つけた。そういえば3月10日は8万人以上(10万人とも言われる)の死者を出した東京大空襲のあった日だったのを思い出した。なんでも浅草を中心とした下町はもっとも被害が大きい場所だったという。
 ところで東京大空襲に関して個人的に気になるニュースを見つけたので少しそれに触れてみたい。

2005年3月6日(日)「しんぶん赤旗」

 一九四五年三月十日。二時間余りの爆撃で約十万人が亡くなった東京大空襲。米軍は、これに先立ち米国・ユタ州の砂漠に日本の木造家屋を建て、焼夷(しょうい)弾の燃焼実験をくりかえしていました。「東京大空襲・戦災資料センター」(早乙女勝元館長)に提供された英文資料の研究などから、実験の詳細が明らかになってきました。
 米国は一九四一年から、スタンダード石油副社長を中心に新型焼夷弾の開発にあたっていました。四三年の二月から三月にかけ、ユタ州ソルトレークシティー南西の砂漠にダグウェイ試爆場をもうけ、日本とドイツの建物を建設。同年五月から九月にかけて繰り返し焼夷弾を投下して、落下軌道、発火範囲、燃え方、消火にかかる時間など細かいデータをとっています。
(中略)
 このような正確な設計が可能だったのは、戦前一九三七年まで十八年間、日本で設計士として働いたアントニン・レーモンドが、米国に戻ってから戦時局に依頼され、設計に協力したからでした。レーモンドは、フランク・ロイド・ライトの弟子として帝国ホテルの設計に携わり、戦前・戦後あわせて四十四年間、日本で多くの著名な建物を設計。「日本近代建築の父」といわれます。

 私の大学の卒業研究がフランク・ロイド・ライトだったのでレーモンドの作品や彼のその後の日本建築への貢献もよく知っている。彼自身はとても日本建築を愛していたと言われているが、どんな心境で協力したのだろうか。彼自身は後に「戦争を最も早く終結させる方法は、…日本を可能な限り早く、しかも効果的に敗北させること」と語っていたという。


 ところで少し話は変わるが、これら対日戦略爆撃を指揮したカーチス・ルメイ少将に対し、戦後日本は航空自衛隊の育成に貢献したとの理由で勲一等旭日章を授与されているのを知っているだろうか。もちろん勲章を与えたのは日本政府である。彼自身は「自分たちが負けていたら、自分は戦犯として裁かれていた」とさえ語っていたと言うのに…。

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March 12, 2006

日本酒の覚え書き

 いろんな食べ物の話を書いてきたが、私が一番大好きな日本酒に関してはこれまであえて記事には書かなかった。と言うのも日本酒は思い入れと蘊蓄が多すぎてとても記事に収まりそうも無かったからである。だが、いままで飲んだお酒でおいしかった割にはあまり知られていない銘柄の控えをバックアップ代わりにここにも上げておこうと思う。

三井の寿
木戸酒造合名会社

コメント:純米吟醸だが、山廃のようなコクがある。グラスに注ぐと薄い飴色がなおさらその感じを強める。だが喉ごしの良さや後味のさっぱり感はまさに吟醸酒ならでは。吟醸酒はさっぱりしすぎてと思っている人にはまさにうってつけの銘柄。


峰乃香梅
木戸酒造合名会社

コメント:名前通り大吟醸酒らしく薫り高いお酒。その名の通り梅の香りを感じさせる。大吟醸酒は得てして香りなどが立ちすぎて単体で飲むのには良いが食事と合わせにくいものもあるが、このお酒は味や香りが絶品ながらちゃんと食事にも合うのが素晴らしい。この手のお酒は数千円以上するものも珍しくないなかで、大吟醸酒にしては比較的リーズナブルなのもありがたい。

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March 11, 2006

日本の核開発能力を検証する(2)

 以前、軍事研究(ジャパンミリタリーレビュー社発行)の2005年8月号の「国産による日本核弾頭開発計画」を引く形で日本の核武装の可能性について書いたことがあるが、さらに状況が進んでいるみたいなので改めて取り上げてみたいと思う。
 以前も既に日本は核武装に必要な技術はほぼ全て揃っていることには触れたが、なんでも早雲さんのBlog「晴耕雨読」によればさらに軍事用プルトニウム制作に必要な小型遠心分離器が高速増殖炉「常陽」と「もんじゅ」の燃料再処理用と言う名目でアメリカから購入し、さらに水爆に必要なトリチウムも核融合実験炉ITER(イータ)を誘致すれば実験用に大量に保有できる言うのだ。幸か不幸かITERの誘致には失敗したが、それでも実は実験炉「ぶげん」内部でトリチウムが作られているのでこれを転用すれば問題ない(追記:調べたところこれらで作られる量では足りないらしい。ただし肝心の水爆に必要な重水素化リチウムの製造・入手方法は不明な点が多い為、正確なところは分からなかった)。さらに前回の検証では大陸間弾道弾(ICBM)を作る技術はあってもサイロなど発射基地の問題があると言ったがこれもトマホークのような巡航ミサイルを使えば解決する。(タイミング良くと言うべきだろうか平成16年度の政策提言研究における「専守防衛に関する提言」では状況に応じ敵ミサイル基地等を攻撃できる能力・体制が提言されているが、これが巡航ミサイル保有に繋がるとも言われている。)巡航ミサイルに必要なデジタルマップに関してもハードルはクリアしている。今年の頭に打ち上げられた観測技術衛星「だいち」は合成開口レーダを搭載し詳細なデジタルマップを作成することが出来るのだ。その精度は標準偏差で約31m以下であり、アメリカが軍事転用を恐れて制限をかけた100mの精度をクリアしている。
 こうしてみると日本は核武装はしていないものの、あらゆる非核諸国の中でもっとも核武装に近い国だと言われるのがよく分かる。

参考Link:
日本の核開発能力を検証する
日本の核開発能力を検証する(3)

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March 08, 2006

本を読ませたがる男

 自分がおもしろいと思っている物を他人に見せたがるのは人の性だが、自分の場合どうやらそれは本であるらしい。それにしても人に何を勧めるかで逆にその人がどのメディアになじんでいるかがわかるのが面白い。音楽をよく聴く人はCDを聞かせたがるし、映画好きはDVDを見せたがる。自分などは忙しくてTVを見る習慣がすっかり無くなってしまった上、時間の使い方が悪いのか年中時間が無くて困っているので、移動中などの時間で消化できないメディアであるビデオなども見なくなってしまい、結局残ったのはWebと(これは京ポン2で移動中に見る)本になったのだろう。
 そのせいだろうか逆に本を読むスピードはかなり速くなったので、読ませたがるのはいいとして、つい人にも同じスピードで読むことを求めてしまうようなのだ。それでも娯楽として勧めるならいいだろう(読まなければいい訳だし)。問題は仕事や課題の共同作業の時などで、ついつい膨大な文章を資料として出してしてしまうのだ。
 まあドキュメントを読むのも仕事のうちと言えばそれまでだが、相手にとって見れば本当に必要かどうかも判らない文を大量に読まされるのだからたまらない。仕事で英文を読まなくてはいけなって、ようやく相手の立場を知ることになるのだがそれは何年か後の話である。

 余談だが、おそらく英語の文を読みたがらないのもそこら辺と対になっているのだろう。なまじ日本語の文なら早く読めるのでつい英文も同じスピードで読もうとして引っかかってしまい、逆にいらついてしまうのである。そのせいもあって今でも簡単な英文でさえ読むのは嫌いなのだが、そうも言ってはいられない。まさか活字中毒の自分が文章を読むのが苦痛に感じる時が来るとは思わなかったが、これもこれまでの報いなのかも知れない。

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March 06, 2006

インフレ率の高い社会

 まだデフレが終わったかも定かでは無いのと言うのになんだが、最近いろんな本のインフレ時の話を読んでいる。それというのも私自身は必ずインフレ(それもかなりの率のもの)にいずれなると思っているからだ。理由は非常に単純で、今の国の借金をチャラにするもっとも簡単な方法がインフレだからである。(単純に言えばインフレになれば貨幣の価値が下がるので貨幣価値が1/10になれば自動的に借金も1/10になると言うわけだ。)
 そんなわけで以前も取り上げた「国家の崩壊」のインフレ率2600%の社会の章や、マンガ「トルコで私も考えた4」のトルコのインフレーションの話などは、案外将来の日本の姿なのでは無いかと思っている訳である。
 それにしても読んで思うのは、意外に国民はしたたかに生き抜いているなあと言うことだ。例えばロシアでは一夜にして資産がほとんど紙切れになった人もいたはずなのに、当時飢えて死んだという人はほとんど聞いたことはないし、トルコのように毎年ゆっくりとインフレが進んで、何年も経って見ると実は貨幣価値が1/10,1/20とかになっているケースだと(日本がなるとしたらこちらだと言われているが)パニックにもならずにごく普通に人々は生活しているのである。
 とはいえ、油断していると貯金などは紙切れになってしまうわけで、様々な手段で人々も自衛していくし、社会の仕組み自体も変わっていくのは言うまでもない。特に興味深いのはその部分についてである。いくつかリストアップしてみよう。

・もらった給料はすぐにドルなどの外貨に両替する。
・両替の需要が高いので町中に両替屋が出来る(当然闇も)。
・外貨レートは一直線に落ちるのではなく当然ジグザグに上下しながら落ちていくので、はしっこい人は外貨取引で意外に稼いだりする。
・金や不動産などはインフレに強いはずだが、すぐに売れないので意外に買いたたかれる。(特に金は混ぜもののある偽物が出回って困ったらしい)。
・当然ドル札も偽物が出るので当時一番売れたのは偽札検知器だった。
・自動販売機などはあまりにものの値段が変わるので(要は貨幣価値が下がるため)、外貨でないと使えない。
・貨幣価値が変化しすぎるのでローンはほとんど組めなくなる。
・お金のない企業などは仕方ないので自己資本を売却する小切手を出して切り抜けようとする。
・当然これを上手く買い集めて企業をまるまる買い取ろうとする連中も出てくる。
・逆にいつそれが本当の現金になるか分からないので、額面以下で売ってしまう人も多かった。

これらはほんの一例だが、他にもいろんな話が書かれていて面白い。とはいえ面白がっている今が花なのかも知れないが…。

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March 05, 2006

ウオッカ・バー BLOODY DOLL

 雑誌やTVなどで目にしていつか行きたいのだが、何故かなかなか行けないお店というのが無いだろうか。
私にとってその1つが今回取り上げたBLOODY DOLLである。なんでも奥さんお手製のロシア料理が絶品で、ウオッカが240種類もあるというのがウオッカ飲みの自分にとって魅力的なのだ。場所は銀座で高級レストランと言う訳でもないからいつでも行こうと思えば行けるはずなのだが、そう思うと逆にいつでも行けるからと思っていく機会を逃し続けている。本当は言ってからレポートとして書こうかと思っていたのだが、うっかりお店の場所のメモを無くしてしまいそうになったので防備録代わりにこれを書いているのだが、はたして実際にお店に行くのはいつのことになるのだろうか?

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March 04, 2006

中央アジアドミノゲーム

 共同通信の記事によると、アメリカとインドが包括的な協力関係、特に原子力分野などでいくつか合意したらしい。まずはその記事をひいてみよう。

【ニューデリー3日共同】
ブッシュ米大統領は3日、ニューデリーの古城「プラナキラ」で、初のインド訪問を締めくくる政策演説を行う。
 台頭する中国をにらみ、インドを「戦略的パートナー」と位置付ける大統領は演説で、今後の対インド政策の包括的な指針を提示。米国とインドがあらゆる面で連携を強化することが、地域や世界の安定と繁栄につながるとして、インドとの協調の重要性をうたう。

 これについてはアメリカ議会内で反対意見も表明されている。議会内の反対意見を押し切って、しかもちょうどイランの核開発問題が話題になっているこの時期になぜアメリカはこんな事をしたのだろうか。それは昨年11月米外交史上初めて訪れたモンゴルに対し両国が軍事協力の推進で合意したニュースと絡めて見ると解りやすい。そう、これはアメリカの対中国・対ロシア抑止を念頭に行われた戦略の一環なのだ。
 インドは中露と並び、上海協力機構(SCO)の重要な構成国でモンゴルは2004年からの準加盟国になっている訳だが、これを分断しようと言うのがアメリカの目標なのだ。そのためにアメリカはモンゴルに対してはアジア太平洋経済協力機構(APEC)への参加協力を図ることを見返りに、インドに対しては今回の民生用途の原子力開発を中心に経済・軍事面(F16,F-18戦闘機の売却)で協力を持ちかける事で揺さぶりをかけている。中露に対する牽制は実はこれだけにはとどまらない、911をきっかけに一時は軍事基地を置くことに成功したキルギス・ウズベキスタンが2001年のSCOの共同宣言上でアメリカの撤退を求めたのに対し、2005年10月にはライス国務長官がこれらの国を訪れて中小企業育成や農業支援などを見返りになんとか駐留継続の支持を取り付けることに成功している。
 一昨年のウクライナのオレンジ革命に続き米・露そして中国のドミノゲームの戦場は中央アジアにも広がりつつあるのだった。

参考Link:オレンジ革命のドミノ現象
TVユーラシア新世紀のオレンジ革命に関する記事。西側の報道ではほとんど取り上げられなかったアメリカ側の攪乱工作についても触れられていて興味深い。
J-rcom:Wat New
ニュース解説コーナーの3月4日と3日の記事がちょうどこの問題を扱っている。その中でアメリカがインドの核開発を容認しているのは核があってもアメリカまで届く戦略ミサイルをインドが保有していないからだと言う指摘があるのが興味深い。あまり知られてないがインドは宇宙開発においても中国に迫る勢いで技術を伸ばしつつあるのだが、この技術が長射程の戦略ミサイルと結びついたときに果たしてアメリカはどうするつもりなのだろうか。

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March 03, 2006

それはどのくらい売れているのか?

 自分の興味と関心の無いジャンルについてありがちな話だが、世間一般には売れているらしいのだが自分の周りで買っている人は誰もなく、誰がどんな理由でそれを買っているのか皆目見当がつかない物が誰でも一つや二つはあると思う。果たしてこうした物は実のところどれだけ売れているのだろうか。ちょっと調べて見ようというのが今回の趣旨である。

 さてそう思って調べてみたのだが、これが思ったよりも大変で困ってしまった。というのは売り上げ数を歌ったものほど正確な部数が解らないのだ。そんなわけでいくつか解った事だけ取り上げてみることにする。

 最初にガンダムSEED DESTINYを取り上げたのは、ネットでの評判の悪さと売り上げがあまりに対照的だったからで他意はない。
 まずガンダムSEED DESTINYはいろんなジャンルにまたがっているので何を基準にするか迷ったのだが、今月のインプレスカテゴリーインデックスニュースによればDVDのシリーズ累計出荷数は130万枚を突破しているそうなので、とりあえずこれを手がかりにしてみよう。2005年の時点で日本の人口が約1億2600万人だったから非常に乱暴に言ってしまえば、約100人に一人が買っていると言うことになるわけだ。うーむ、確かに結構多そうな感じがする。余談だがガンプラの国内累計販売数が2006年の時点で3億7000万個にもなり平均すると日本人一人あたり3個持っていると言うことになる。もちろんそんなことは無いわけでこれも持っている人が複数所有しているわけだが、それにしても恐るべき数である。

 次に韓流・嫌韓ものの数値はどうだろうか。これもネットで一部の人が騒いでるだけだとよく書かれるのでそれなら数値を拾ってみようと言うわけである。まずは韓流ブームを代表して冬のソナタ当たりを調べてみたのだが、これがよく分からない。DVD初回限定版だけで1,2巻合わせて8万本と言う数値は解ったのだが、限定版以外の全体の数値が解らないのだ。調べてみると現代経済研究院の数値で日本で2000億円、韓国で1000億円の経済効果があるとか、映画「ブラザーフッド」「シルミド」がともに観客動員300万人を突破していたり、NHKハングル講座のテキストの売り上げが例年の2倍以上の20万部に達したなど部分部分では結構な量になるのは解るのだが結局は動員数や出荷数などについてはここまでしか解らなかった。ちなみに対する嫌韓ものの方もマンガ嫌韓流が18万部と言う数値は解ったのだが、こちらもそれ以上はよく分からなかった。

 なお参考までにある程度普及していると言われている物を比較のためにあげておくと。携帯電話の場合、機種変更などもあり単純に出荷台数=保有率と言うわけではないので累計契約数の方で見てみるが、電気通信事業者協会(TCA)によると1億3962万8600件にもおよびほぼ一人に一台のレベルになっている。ただし小さな子供などが持っているわけもなく、その代わりに一人で複数台保有している人がいるわけで、それをふまえた保有率の調査では67.9%の普及率になっているそうだ。そのほかにはPSPの国内出荷台数が300万台(つまりは100人に2人くらいの普及率)、もっと出ているはずの任天堂DSやiPodなどは結局台数は解らなかった。

 それにしてもこうしていろんなものの出荷本数を調べると、思った以上にいろんなものの出荷本数が解らないのは驚いた。(正確な本数を知らせないのに多く出ているイメージを持たせる当たり)やはりこれも情報戦の一環なのだろうか。そしてネット上で話題と実際の売れ行きはやはり別物のようである。

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March 01, 2006

両替所と外貨で買い物の話

 前回の「国家の崩壊」やこの前のタイ旅行で思い出したが、外国でよく見かけるのに日本で全然身近に無いものの一つに両替所がある。それだけ日本人が自国通貨を信用しているのか、それともまだまだ見えない規制などの縛りがあるのか知らないが、日本で両替しようとすると大手銀行でしかやってくれない上にひどく面倒なのに驚かされるのだ。だいたいいまだに1000ドルパックなどの一定額のセットしか無かったり、目的を聞かれるとはどういう事だろう。何に使おうが私の勝手ではないか。バンコクではそれこそ町中に両替所がある上に、観光地では円やドルで普通に買い物が出来たので短い滞在だったがすっかりそのノリになじんでしまったので、日本に戻ると両替に関してはひどく不自由な古くさい感じがしたものだった。
 ちなみにこうした両替所、場所ごとに微妙にレートが違ったり、違う通貨で買うと微妙に値段が違っていたりするので、慣れてくると結構レートが気になってくる。もちろん現地の人たちは良いレートで替えてくれるところを知っているので、私がやった手口は日本円で支払っておつりをバーツでもらうと言うものだった。そうすると大抵は(買い物をしてくれるので)現地の人の知っている良いレートで換算しておつりを返してくれるからである。どこの国でも使える手段なのか解らないが、良いレートの両替所が無かったら試してみるといいかも知れない。

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