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May 05, 2006

プロバガンダ戦争の兵隊は若者

 今月のCOURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)(5.12/2006)の記事、「アメリカ ロシア 右翼学生達の過激な「愛国主義」」の記事がちょっと気になった。記事のキャプションは以下の通りだ。

プーチン支持を訴える高校生がモスクワで大規模なデモを繰り広げ、ニューヨークの名門大学では“赤狩り”が公然と行われている-。ナショナリズムを掲げ、若者を煽動して自らの親衛隊を組織したヒトラーや、北朝鮮の「洗脳教育」とも似た動きが、いま米ロ両国で広がりつつあるのだ。

とありその後、「10代の極右青年団がロシアを動かす 僕らは“プーチン親衛隊”」と言うロシア編と「“反ブッシュ”教師を追放へ 右翼学生達の陰湿な「密告」」と言うアメリカ編の記事が書かれている。
 かなり煽ったタイトルだが中の記事はロシア側はロシアの週刊誌イトーギとコムソリスカヤ・プラウダ、アメリカ側はイギリスのガーディアンとニューヨークタイムズの記事を引き、それなりにきちんとした取材と分析がなされているようだったが、興味深いのはロシアもアメリカも、裏側では与党や野党が自分達の先兵としてこうした若者達に便宜を図っていることだ。ロシアの場合はあまりにも見え見えだが、アメリカでも保守派の若者の育成を目的として保守系シンクタンク、ヘリテージ財団が年間57万ドルの予算を投じ研修プログラムを運営していると言うのである。

 さてこうした動きが日本でも起こりうるのだろうか。ろくにデモもやらない(出来ない?)日本では一見無縁の事にも思えるが、バーチャルな世界では既に前哨戦の気配のようなものも見受けられる。TVの政治家やコメンテーターの問題発言を文字に起こして検証する動きは左右両派で行われているし、さらにはアメリカの事例にあったような“悪辣な左派犯罪者”リストの日本版にあたるものもあるようだ(注)。あとはこれらに政党が援助すれば事態は米ロの状況にさらに近づく事になる訳だが、これから改憲に向けて綱引きが始まる中で注意深く見ていきたいと思う。
(注):その後このリストの右派犯罪者版も見つけた。どうやらこうしたことは左右両方でやっているらしい。

参考Link:
娘通信♪:プーチン政権の謀略・・ロシア版紅衛兵と中央アジア
ナーシに関する分析記事。通り一遍の記事が多い中で、ここはそのバックグラウンドとプーチン政権側の目的にまで踏み込んでいて興味深い。
НАШИ
おまけ:ナーシの公式Webページ
記識の外:「マッカーシズムの再来か?」
同じテーマでusing_pleasureさんの記事。

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今号の『クーリエ・ジャポン』読んで、目眩がした。 そもそも巻頭に掲載されている世界の風刺画につられて手にとったが、目次を見ると、衝撃のあおりが。 「ロシア 右翼学生達の過激な「愛国主義」」 「10代の極右青年団がロシアを動かす 僕らは“プーチン親衛隊”」 ロシアの極右といえばネオナチであり、世界13万人のネオナチのうち実に5万人がロシアにいると言われている。先月4月20日(ヒットラーのバースディ)にはス... [Read More]

Tracked on May 10, 2006 at 10:17 AM

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