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June 29, 2006

ピンぼけがテクニックになる日

 いつごろから始まったのか判らないが、最近の料理写真はクローズアップでポイント以外をぼかすのが流行らしい。以前は料理も含めて商業写真で商品をぼかすなど考えられなかったのだが時代が変われば写真もまた変わるものだ。
 こうした流行がいつ始まったの判らないが、個人的な推測ではコンパクトデジタルカメラが普及して誰もが隅々までピントの合った写真を撮れるようになった頃からではないかと思っている。つまりピンぼけ部分のある写真の方が今はむしろ珍しく価値があるのが理由じゃないかと思うのだ。
 コンパクトデジタルカメラを使ったことがある人なら判ると思うが、このカメラではぼけのある写真を撮る方が難しい。ピントは全自動で合わせてくれるし、詳しい説明は省くもののCCDの大きさの関係で元々ピントの合う範囲は普通のカメラよりもはるかに広い(被写界深度が深い)からである。つまり今ではピンぼけ写真は下手くその代名詞どころか、むしろ逆にそれなりの機材やテクニックを持った人間しか撮れないと言う昔とは逆の現象が起きていると言ってもいいだろう。過去の写真の歴史でも似たような事がかつてあった。フィルムの解像度がどんどん上がって粒子のざらざらした感じが無くなると、逆にそれがかっこいいとわざと解像度を下げて粒子が目立つようにした写真が流行ったのである。
 歴史は繰り返すと言うが、今の浅い被写界深度の料理写真や、少し前のポラロイドやLOMOのブームなども、今のコンパクトデジカメの隅々までピントのあった全自動写真への反動なのかも知れない。さて次に流行るのはいったいどんな写真になるのだろう?

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