ロシア語の単語と発音の話
誰も読みそうも無いロシア語学習ネタである。
以前もロシア語の長い長い単語の綴りの話を書いたことがあるが、こんなに長い綴りを現地の人はどうやって覚えているのか常々不思議に思っていたが、どうやら正しい発音をマスターすることがその肝になるらしい。というのもロシア語はかなり「発音=綴り」の決まりが守られている言葉なので、発音の決まりさえ覚えればほぼ発音通りに綴ればいいし、逆に綴りさえ分かれば大抵の単語は発音できる。したがって正しい発音さえ覚えれば自動的に綴りも覚えたことになるわけだ。
これで一件落着といきたいところだが、大抵の日本人はここで落とし穴に嵌ってしまう。それはロシア語に限らず、英語などの多くの語で苦しめられるlとr(ロシア語ではрとл)の区別である。これが日本人には分からない。ロシア語では比較的рとлの音は明瞭な違いがあるものの、それでも勉強しているとしょっちゅうこの二つを混同して覚えていることに気づかされるのだ。これではもちろん正しい綴りなどおぼつかない。さらにやっかいなことにロシア語では同じように間際らしい発音аとоの違いもある。ロシア語のоは英語のoと違い、アクセントが来ない限り「ア」と発音されるのだが、これが日本人にはどうしてもаと区別が付かない音なのだ。
かくして正しい発音をマスターするまで、長い綴りのスペルに悩まされる日々が続くのであった。
Comments
こんにちは、Fukumaさん!
私はロシア語関連のブログを作っている上野といいます。
ロシア語の単語のつづりはなんでこんなに長いんだろうと考えていたところ、Fukumaさんのこの記事を発見し、ブログ内で引用させて頂きました。
どうもありがとうございます。
これからも宜しくお願い致します!
Posted by: 上野 | September 03, 2006 03:35 PM
こんにちは上野さん。同じようにロシア語の長い単語に苦しめられている同士がいて心強いです。私も決して大したレベルではありませんがお互いがんばりましょう。
(それにしても実際にロシア語圏に行かれているとは凄いです)
Posted by: doku(fukuma) | September 04, 2006 01:17 AM