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July 25, 2006

イスラエル軍レバノン攻撃で思うこと

 イスラエル軍によるレバノン攻撃が始まった。現時点でレバノンの死傷者はほとんどが民間人で、確認できた死者は340人、(フランスF2テレビによれば399人)負傷者は数千人を超えているという。レバノンでは都市インフラは完全に崩壊し、人道団体が危機宣言をだす状況になっている。さらにイスラエルは予備兵力までも動員し全面的侵攻の準備まで進めている。
 皮肉なことに今やっているNHKテレビのアラビア語講座ではちょうど舞台がレバノンの首都ベイルートで、毎回穏やかな生活の人たちや素晴らしい文化遺産が紹介されているのだが、ここに出てきた人たちや町並みは今どうなってしまっているのだろうか…。
 かつては外国は遠い世界のことで、悲惨な戦争などの報道でもどこか他人事だった感じだったが、最近では私のような大して外国語が堪能でなく、海外旅行も数年に1度しか行かないような人間でも気が付くと世界のあちこちに知っている人が出来て、とても他人事と思えないようになってきた。そういえばニューヨークの9.11テロがあったときにも真っ先にやったのはかつて一緒に働いていたアメリカ人の友人の安否を問い合わせた事だったっけ。
 それにしても昔よりもはるかに多くの人が海外のいろんな所に繋がりが出来ているにもかかわらず、ネットなどでは外国を糾弾する声は大きくなる一方なのは何故なのだろうか。理想論で政治は語れないのは分かっているが、こうしたニュースを見るたびにやりきれない思いを感じていまう。

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