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July 30, 2006

ロシア語と英語の美しさについて

 NHKラジオ「ものしり英語塾」の新コーナーで「イギリスの詩を読んでみよう」が始まった。アメリカ英語嫌い、イギリス英語好きの自分にとっては数少ないイギリス英語に触れる機会が増えて喜んでいる。
それにしても何故、自分はイギリス英語が好きなのかこのコーナーを聞いて少し理由が解ってきた。どんな音の響きが好きかは人それぞれだろうが、少なくとも自分にとって好ましい音は厳かで韻を踏んだ響きがいいらしい。そしてそうした点から聞いてみると見事にイギリス英語、それも古くから親しまれてきた詩歌がまさにこれに当てはまるのだ。例えば簡単なところで「リンゴを食べれば医者いらず」と言うことわざの元になった"An apple a day Sends the doctor away.…"の中では"day"と"away"、"morning"と"warning"と同じ音で終わる単語が続いている。こうした韻を「脚韻」"thyme"と言うのだがこうした韻が見事に組み合わさっているのがイギリスの詩なのである。そしてそれを生かすように抑揚をつけた話し方が今もイギリス英語には残っているのだが、どうやらそこらへんが良いのだろう。

 そういえば私がロシア語の勉強を続けている理由の一つも音の響きが気に入っているからなのだが、これもよく考えてみるとかなり脚韻を踏んだ響きになっている。特にロシア語の場合、わざわざ韻を踏むように単語を選ばなくても日本語の「てにおは」に当たる言葉の代わりに語尾が変化する仕組みになっている為に、必然的に同じような音の語尾が続くようになっているし、学ぶ身には地獄だがさらに男性形と女性形があるために、話し手が男性だと語尾が子音の音が増え、女性の場合には母音の音が増えるようになっているのでさらに語尾が韻を踏んだように聞こえてくる。しかも詩の場合はさらに単語を選ぶからまさに歌の歌詞のような響きになってくる訳だ。
 それにしても残念なのは、ロシア語は仕方ないとしても日頃耳にする英語の大半はこうした響きとは無縁のアメリカ英語ばかりだと言うことである。

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