一日を淡々と記録する
たまには何の変哲もないこの前の休日のログを取ってみることにした。毎日同じような生活をしているつもりでも何年か経つと生活習慣が変わっているかもしれないし、そのときに昔どんな生活をしていたのか記録があった方がいいと思ったからである。
そう思って昔の生活を思い出してみると確かにどんな生活をしていたのか自分でも思い出せない。それも学生時代ならともかく、数年前の生活さえおぼろげなのだ。もちろん箇々の出来事などは覚えているのだが、何でもない日常はいったいどう過ごしていたのだろう。特にゲームの仕事をしながら雑誌の連載をしていた頃などは今より遙かに忙しい筈で、どうやって時間を捻出していたのか我ながら不思議でならないのだ。もしあのころきちんと記録を取っていたら、今でも有効な時間の利用方法があったに違いないのに残念だ。
(と言うのは建前で実は単に吾妻ひでおの「うつうつひでお日記」の影響をうけただけである。)
休日の朝は遅い、特に今日は深夜まで自宅で仕事をしていた関係でなおさら朝は遅かった。とは言っても最近は年なのだろうか、昔よりも明らかに早く目が覚めるようになっている。遅い朝食を食べ(ちなみに朝食は常にパン+コーヒー、これは十年以上変わらない)軽い体操をしたり、シャワーを浴びたり、洗濯をしたりしているとあっという間に昼過ぎになってしまう。ちなみにこの間にロボットに掃除をさせている(便利だ)。
この後すぐに生産的な事をすれば良いのだろうが、大抵はネットにつないだり、本を読み始めたりして時間を無駄に過ごしてしまうことが多いのだが、案の定今回もメールチェックだけの筈がネットに時間を取られてしまった。今日は休み明けが〆切の仕事を抱えているので世間では休日でも休んでいる訳にはいかないのである。まあこれもフリーランスの宿命だろう。
だが昼に冷麺を食べた後にビールなんぞ飲んでしまい、さらに時間を無駄に過ごしてしまった。とは言え今日は昼は34度まで気温が上がるというのでクーラーの無い我が家ではどちらにせよ昼はそれほど仕事にならなかっただろう(クーラー嫌いと古い家のアンペア数の少なさ+出先で仕事をする比率が多いため、毎年クーラーを買いそびれているのだ)。
この後、喫茶店にノートパソコンを持って行って仕事をするのだが今度は逆にエアコンが効きすぎるのには参ってしまった。こうした店では客が長居しないようにエアコンを強めに入れるのは定石だがそれにしても強すぎる。それでもこちらも仕事がかかっているので日が落ちるまで長居してしまった。きっとお店にとっては迷惑な客だったに違いない。それでもこの店は場所柄なのかそれとも夏休みシーズンのせいなのか他にも結構、勉強したり仕事をしている人たちが沢山いた。しかも私の他にもノートパソコンを持ち込んでいる猛者がいるのには驚いた。成る程、これじゃあエアコンを強くするわけである。
それからちょっと実家に立ち寄ったついでに夕食をご馳走になり、再び喫茶店で仕事の続きである。とは言えバッテリーの持ちがもうあまり無いので、ほどほどで切り上げていくつかの食材を買って帰宅した。わざわざ出先で食材を買ったのは、食べ物に変なこだわりがあるせいと言われればそれまでだが、近所では手に入らないものが多いからだ。今回はミネラルウォーターと低温殺菌牛乳がそれにあたる。
帰宅後は洗濯物を取り込んだりごたごたした家事を退治したら、後はひたすら仕事である。この日も一日の終わりのビールを楽しみにもう一働きするのだった。
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