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September 23, 2006

かみ合わない議論

 22日に東京地裁が国歌斉唱などを教職員に義務づけた東京都教育委員会の通達を憲法違反とした判決を下した。案の定、早速ネット上などでは左右両派で議論が起きてるが、読んでみて思うのはどうにも話がかみ合っていないのだ。しかもそれが個人ブログはともかく政治家までが同じような論調なのにはあきれてしまう。
 たとえば小泉首相は判決に関連して、「社会人になって国歌も歌えない、国旗に敬意も表せないのは外国で変に思われる。個人の考えも大事だが、社会性、協調性がいかに大事か、どういうことに敬意を持って接するかという教育は大事だ」と述べたと言う。論点はそこではないだろう。問題は「日の丸への起立、君が代斉唱」の強制に法的根拠がないのなら仕事上の命令であってもそれに従ってはいけないだろうと言うことだ。それに対して「いや最高裁で結論が出てない以上、とりあえず従うべきだ」と言うならまだ反論として筋が通っているものの、伝えられる政治家の発言はそうした文脈のものは一つも無いのには恐れ入る。それとも学習指導要領は憲法の上位概念だとでも言うのだろうか? 
 ちなみに国歌を持ち国民が皆が歌うと言うのは実はそれほど普遍的なものではない。バーレーンやブータンやギニアやクウェートやカタールやサウジアラビアやスペインやアラブ首長国連邦など曲はあるものの歌詞がなく歌おうにも歌えない国は至る所にあるのである。

参考Link:国旗掲揚、国歌斉唱に関する諸外国の判例・事例
諸外国の事例をまとめてくれたページをみつけた。これによるとアメリカを含め先進国では国歌斉唱を強制している国は希なことが分かる。

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