« しこたま酒を買い込む | Main | しこたま本を買い込む »

September 12, 2006

情報収集衛星打ち上げ成功

Mm20060911143108264m0
 先日11日、天候不良のため延期になっていた情報収集衛星が無事打ち上げ成功した。以下は読売新聞の記事を一部引く。

 宇宙航空研究開発機構は、11日午後1時35分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから、北朝鮮の軍事施設などを監視する3基目の情報収集衛星(光学衛星)を、H2Aロケット10号機で打ち上げた。衛星は予定の軌道に投入された。
 H2Aは4回連続の打ち上げ成功。10機目で世界の主要ロケットと肩を並べる90%の成功率を達成した。
 衛星を運用する内閣衛星情報センターは、今後、衛星の性能を確認し、今年度内に本格運用を始める。
 衛星は、高度400〜600キロ・メートルの極軌道を周回し、高性能のデジタルカメラと望遠レンズで、地上を監視する。地上の長さ1メートルの物体を識別する能力があり、北朝鮮の軍事施設や日本周辺の自然災害状況の観測を行う。
 現在稼働中の情報収集衛星は、2003年3月に打ち上げられた今回の同型機と、電波の反射波で地上を昼夜なく把握する「レーダー衛星」の2基。内閣衛星情報センターは、年明けには2基目のレーダー衛星を打ち上げ、今回の光学衛星と合わせた計4基で、地上のあらゆる場所を1日以内に最低1回は監視できる態勢を整える方針だ。
 同機構などによると、H2A10号機の製造・打ち上げ費用は96億円、衛星開発費は290億円で、今回の打ち上げでかかった総額は計約390億円。
(2006年9月11日19時49分 読売新聞)

 くわしい状況はいつものように宇宙作家クラブの掲示板に上がっているが、今回はさすがに打ち上げるものがものだけにそうと見えない警備車両や海上保安庁の巡視艇などが警戒に当たったようである。とはいえロケットの打ち上げや衛星の軌道など、今ではマニアによって米露あらゆる軍事衛星の軌道が解明されてしまうご時世だ。予想通り、情報収集光学衛星2号機の軌道要素も早速解明されている。

Epoch is 12. Sep 2006

IGS 2A
1 29393U 06037A 06255.94050995 0.00000000 00000-0 00000-0 0 04
2 29393 97.3059 14.6731 0005460 350.5714 9.4284 15.25871519 04

9/19更新:最新の軌道要素(TLE)がサテライトウォッチングのページCalskyに出たのでそれに差し替えた。
ちなみにここで今の衛星の位置を確認できる。

 今回の衛星の光学カメラの解像度は1mだが、日経の記事によると2009年に打ち上げられる予定の次の衛星の解像度は最先端の商業画像衛星レベルまで引き上げられる予定らしい。おそらくSOLAR-A 「ようこう」のバス(衛星の基本構造部)あたりを利用した改良型になるのだろう。

関連Link:これまで書いた偵察衛星周りの記事など。
民間委託される偵察衛星
偵察衛星に関するメモ
国産偵察衛星および早期警戒衛星に関する補足

|

« しこたま酒を買い込む | Main | しこたま本を買い込む »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/76620/11862680

Listed below are links to weblogs that reference 情報収集衛星打ち上げ成功:

« しこたま酒を買い込む | Main | しこたま本を買い込む »