突然仕事先に軟禁される
この前、急に仕事が暇になったと書いた呪いだろうか、仕事先に行ってみるとまだ完了していない作業があるので手伝ってくれと言う話になって結局2日間も軟禁された。軟禁されると行ってもパチンコ業界にあるような、機械が不調なのをメンテに行くと直るまで返してくれない(実話!)と言う話ではない。まあ似たような話と言ってしまえばそうなのだが、一応食事にでる外出ぐらいは出来る自由はあるようだ。
ゲーム業界に長くいると、だんだんこんな事にも慣れてくる。仕事先のコンビニはもちろん銭湯の場所も頭に入ってくるし、机の引き出しにはいつの間にか洗面用具などのお泊まりセットも備蓄される。さらにはゲーム「セガガガ」では無いが、「椅子寝」などそこにあるツールを使って睡眠をとるスキルなども身についてくる。しまには会社に生活するのに適応してしまい、月に数回しか家に帰らなくなる人たちさえ出てくる有様だ。こうした話はどうやらゲーム会社に限らず雑誌の編集やTV局などの業界でも日常的な事らしく、たまにこうした業種の人と話をするとこの手の武勇伝をしょっちゅう耳にする事になる。
問題なのはこうした状況に対応できるスキルが上がっていくのはいいとして、段々こうした異常に忙しい状況に対する感覚が麻痺してくる事だ。感覚が麻痺するだけならまだいいものの、人によってはこうした忙しさを自慢する風潮があるのは嘆かわしい。タムルードの諺に「頭の良い人間は要領の良い人間が上手く切り抜けられるような危機的な状況にならないよう事前に対応できる人間である」というのがあるそうだが、本当に仕事が出来る人間とは徹夜の突貫作業や修羅場に陥らないよう、あらかじめきちんと仕事を進められる人間なのである。
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