ホバリングへの道
相変わらず休日になる度にラジコンヘリにはまっている。とは言え充電に90分、バッテリー持続時間が15分なので実時間はそれほどのものではない。それでも昔のエンジンヘリに比べたら天気に関係なくいつでも好きなときに部屋の中で飛ばせるのだから、良い時代になったものである。
最近はようやくホバリングのまねごとが出来るようになり、なんとか1分くらい空中にいられるようになってきた。とは言え大抵そのくらいでバランスを崩してしまう。
ホバリングの難しさを例えるなら平らなガラスにパチンコ玉を置いた感じに似ている。最初は静止していても一旦バランスを崩すと、元に戻すのが実に大変なのだ。そのためバランスが崩れそうになる前に常に先読みをして反対方向に舵を切ってやる必要がある。それでもバランスを崩してしまったら大きく反対側に舵を切ってやる必要があるが、このときには慣性の法則を考慮して勢いが付きすぎないようにしなくてはいけない。さもなければ今度は勢いが付いて反対側に飛んでいってしまうだろう。
それでも今飛ばしているX.R.B Shuttleは驚くほど安定している機種だという。元々安定性が良い構造な上に買ったときからメーカー側で安定するように調整を行っているからだ。実はこの調整もまたラジコンヘリで避けては通れないものと言える。何でも「調整半分、操縦半分」と言うことわざがあるくらいで、最初に調整をきちんとするかしないかで空中の安定性が格段に違うからだ。
実は今日はそれを痛感させられる一日だった。一度墜落させてしまい機体は無事だったもののバランスが崩れてしまい、後半は殆ど調整に追われていたからである。機体が安定していないとどうなるかというと、舵を切ってないのに曲がり始めたり、あらぬ方向に進んでいってしまうのだ。しかも一定方向に動くだけならまだ舵で調整できるだろうが、これがローターの回転数に合わせて進む方向が変わってくるから堪らない。飛行中のヘリと言うのは素人が想像する以上に繊細なバランスの上に成り立っているんだなと痛感させられる経験だった。
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