ロシアロック・スター:イーゴリ タリコフ
カウンターカルチャーの音楽とされ一昔前は各国で叩かれたロックミュージックだが、私が知らないだけかもしれないが、実際に社会の不満や体制への反対を歌ったために暗殺されたロックスターは不思議と耳にしたことがない。
(暗殺されたロックスターであればジョン・レノンやカート・コバーン(暗殺説で有名)などがあるが、理由が異なるのでここでは触れない)
しかしかつてのソ連などではまさにロックは命がけの反体制の音楽だったのかも知れない。ロシアン・ロック第一世代のロックスター、イーゴリ・タリコフは叶わぬ夢を追い求めるが故に訪れる諦念と失望や社会問題などをテーマにした歌詞を歌い、鋭く政府などを批判した。それが理由だったのかは分からないが、彼は1981年に何者かによって暗殺されてしまうのである。
今の時代に改めて聞くと彼の歌はロックとはほど遠い、音だけを聞いてみるとメロウな歌謡曲と言えるくらいである。しかしその歌詞の内容と悲劇的なその生涯を知ったなら、彼もまた真のロックスターだと分かってもらえると思う。
関連Link:ロシアン・ロック講座1
Comments