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December 31, 2006

忙しかった時を振り返る

 今年も余すところあと一日になってしまった。振り返ってみると今年は時間泥棒にとりつかれたかのごとく常に時間に追われていたような気がする。とにかく一日が短いのだ。仕事のある日も無い日も、落ち着いて何か考え事をしたり、ゆっくりと本を読んで過ごす暇もなく。やるべき事を退治しているだけで一日が終わってしまう。効率が悪いのか、それともやることが多すぎるのか。
 過去を振り返ってみると同じように猛烈に忙しかった時期が何回かあった。一つは大学の後半でアルバイト(当時からCG関係でアルバイトしていた)と語学(以前書いたGDM、しかし外国語は本当にいつまで経っても上達しないものだ)教室を掛け持ちし、一日に高尾-横浜-新宿を往復する生活をしていた時期。このときは若さで押し切ったものの四六時中眠くてたまらなかった記憶がある。
 次は何回かの仕事のピーク時で、一番ひどいときはあまりの泊まり込みの多さに「ホテルを取れ!」とぶち切れたら、そのまま仮眠用にホテルが確保され、結局そこで仮眠とシャワーを浴びる拠点としながら一日3時間くらいの睡眠で何ヶ月も生活したものだった。
 しかし振り返ってみると、なんか今の忙しさとは感じが違うのだ。当時は忙しくても何らかの「成果」のようなものがあり充実感があったのだが、今は何者かがこっそりと時計を進めているような感じで、単に気づくと時間だけが過ぎている感じなのである。
 周りに言わせるとそれが年をとったと言うことらしいのだが、そもそも生理的な変化だけでこれほど時間の感じ方が変わるものなのだろうか? 私は時間の感じ方には生理的な影響もあるだろうがそれよりは環境の影響が大きいのではないかと思っている。そういえば鈴木宗男関係で逮捕された佐藤 優氏の獄中体験記「獄中記」によれば、逮捕されて初めて思索と勉強に励む時間的ゆとりを得たと書かれているのを思い出した。何でもそのときの精神的なゆとりの快適さは、出獄後も同じような部屋を勉強部屋として作りたいほどだったという。
 ここまで極端ではないけれど、確かに入院して初めてほっとしたと言う話は結構頻繁に耳にする。日常の生活や雑事に追われている限り、ゆったりとした時間を感じることは出来ないのかも知れない。

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December 30, 2006

ロシアロック・スター:イーゴリ タリコフ

 カウンターカルチャーの音楽とされ一昔前は各国で叩かれたロックミュージックだが、私が知らないだけかもしれないが、実際に社会の不満や体制への反対を歌ったために暗殺されたロックスターは不思議と耳にしたことがない。
(暗殺されたロックスターであればジョン・レノンやカート・コバーン(暗殺説で有名)などがあるが、理由が異なるのでここでは触れない)
 しかしかつてのソ連などではまさにロックは命がけの反体制の音楽だったのかも知れない。ロシアン・ロック第一世代のロックスター、イーゴリ・タリコフは叶わぬ夢を追い求めるが故に訪れる諦念と失望や社会問題などをテーマにした歌詞を歌い、鋭く政府などを批判した。それが理由だったのかは分からないが、彼は1981年に何者かによって暗殺されてしまうのである。
 今の時代に改めて聞くと彼の歌はロックとはほど遠い、音だけを聞いてみるとメロウな歌謡曲と言えるくらいである。しかしその歌詞の内容と悲劇的なその生涯を知ったなら、彼もまた真のロックスターだと分かってもらえると思う。

関連Link:ロシアン・ロック講座1

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怪しい園芸道具

内原さんのblog「わたしのなきごえ、ひめい?」で知った怪しい(笑)園芸道具、「ヴェジフォーム」。
透明なカバーを成長途中の野菜にかぶせることで、キャラクターの顔など好きな形の野菜を作ることが出来る。
なす、メロン、ズッキーニ、カボチャなどに使えるそうだ。それにしてもサンプルの写真を見て思うのだが、どうして連中のセンスはこんなに趣味が悪いのだろうか…。

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December 29, 2006

警察の職質について思う

 元公安委員長の白川勝彦氏がまた渋谷で職質にあったらしい。前回は職質の際の警官のあまりの横暴ぶりに痛快な反撃を食らわした氏を絶賛する意見があいついだのだが、今回は氏の口ぶり「私は元公安委員長をやったものだが…」と言う台詞につられてか、それとも警官の職質があまりに日常的なものになってしまったからか、前回ほど賛同する意見が見られない。だが本来、警察の職質に答える義務はどこにもないはずなのにいつから「義務」になってしまったのだろう。それと気になるのは氏の容貌を見て(Blogに写真が載っている)「怪しそうだから仕方がない」と言う意見が多いことである。
 だが怪しそうなだけで身体検査(職質ではたいてい所持品をチェックするために身体検査をさせられる)をされたり、果てはしょっ引かれてはたまらない。事実、2chでたったスレッドでは犬の散歩中に溺死体を見つけた人が危うく犯人に仕立て上げられそうになったと言う事件すらあるそうだ。また、子供が落とし物をしたので声を掛けて渡そうとしたら子供に走って逃げられて不審者にされそうになったと言うはなしもあるが、これは以前新聞にも載っていたので知っている人も多いだろう。
 またこうした風潮は一見、警察の活動を助けて治安維持に役に立つように見えるかも知れないが、実は多くの人に不振な事や人を見ても関わり合いにならないでおこうと言う気持ちを持たせるだけで、かえって治安維持の面からもマイナスになってしまうと言う問題の原因にもなっている。

 むしろ警察は職質の数を競わせるようなやり方は止めてもっと一般市民の協力を得られるような手法を考えるべきだし、我々もこうした問題にもっと神経質になるべきではないだろうか。

 ところで話は少し変わるが、職質の質を高める方法として私は昔から一つのアイディアを持っている。それは今回の白川氏に対する職質のように、警察の偉い人たちに怪しげな格好をさせ、自ら職質の対象者となって現場を視察させるというものだ。まるで冗談のように聞こえるかも知れないが実はこの手法はディズニーランドで行われている方法でかなりの効果をあげている。なにせスタッフにしてみればいつ偉いさんがチェックしてるか片時も油断できないのだからそれは気合いも入るだろう。笑っちゃうのは上司の秘密の検査方法として「着ぐるみを着て現場を回る」というのすらあるという。ぜひ警察もこうした点を見習って欲しいものである。

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December 27, 2006

浅草年末風景

Komagata_dozeu

 浅草の年末の風景は他の繁華街とちょっと違っている。普通年末というとまずクリスマスの飾り付けをして、25日過ぎると一斉に正月モードになるものだが、ここ浅草だけは殆どの店がクリスマスをすっ飛ばしてそのまま正月飾りを始めるのである。
 写真はそんな年末の「駒形どぜう」、江戸自体から続く老舗だけあってどこよりも立派な正月飾りが目を引きつける。

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December 26, 2006

IKEAの真実

 今年日本に上陸した(正確には再上陸)したる巨大インテリアショップIKEA(イケア)だが、実は本土ヨーロッパでは日本のようなおしゃれなイメージと言うよりは、とにかく安くて品数が多い店と言う、どちらかと言えばジャスコやドンキホーテに通じるイメージを持たれていることをご存じだろうか。それというのもIKEAの販売戦略は分析してみると、これらと全く同じような戦略がとられているからである。
 IKEAの販売戦略がこれらの店に類似する理由の一つは、薄利多売の郊外大規模店が中心になっている為である。他の郊外大規模店との競争に勝ち抜くためにはより低価格化・巨大化・そして一目で店の名前を覚えてもらえるような建物自体を広告化した徹底的なパッケージ化を進めざる得ない。そのため郊外大規模店はジャンルにかかわらずどうしてもジャスコ化(アメリカであればウォルマート化)していかざる得ないのだ。
 ではIKEAでは具体的にどうなっているか見てみよう。まずは徹底的な巨大主義である。2万㎡ちかい巨大店舗に1000台以上の駐車場を持つ店舗は世界中で標準化されている。そして建物も一目見たら忘れないようなブルー地に黄色でIKEAのロゴを書いたボックス型パッケージを用い、建物自体が看板と化した構造になっている。そしてポイントは内部の動線設計である。実はIKEAの動線は迷路化しており、客は自分で選択して歩いているつもりでも、違った雰囲気の中で同じ目玉商品を10回以上見させられるようになっている。これにより20%の展示商品で総売上高の80%を稼ぐ仕掛になっているのだ。こうした点を見ていくと何故ヨーロッパでもたれているIKEAのイメージが日本で言うドンキホーテなどに近いかが判ってもらえるのではないだろうか。
 そんなこともあってかIKEAに関しては批判的なイメージをヨーロッパではよく耳にする。日本上陸前からウォルマートなど一部の郊外大規模店は警戒されたが、既に多くの郊外大規模店は日本に受け入れられているのである。

参照:下流同盟-格差社会とファスト風土
関連Link:IKEAの人気がよく判らない

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December 25, 2006

外国語の正しい発音とは

 語学のテキストやアナウンサーの発音などで正しいとされる音は何を基準に決めているのだろうか。日本語についてはNHKの放送が始まったときに、基準となる言葉を東京で話されている話し言葉を元に決めたと言う話を聞いたことがあるが、他の国の言葉についてはどうなのだろうか。
 例えば英語は多くの国で母国語として使われているが、どの発音が基準となっているのだろう。少なくともイギリス英語やアメリカ英語があることからも、国際的に共通の正しい発音があるようには思えない。しかし日本では英語の発音と言うと圧倒的にアメリカ英語しかも実情は受験競争において正しいとされる発音がまかり通っているようだ。しかし実際にアメリカに行くともちろん地域によって発音はまちまちだし(昔ニューオリンズに行ったときはヒアリングに難儀した)正統派とされているアナウンサーの発音や政治家のスピーチも日本の一般教育で教えられている英語とは結構違う気がしてならない。結局の所、各国のアナウンサーの話す英語が少なくともその国で標準とされている英語なのだろうけど、非英語圏にどの英語を教えるかは今でも英米を中心に綱引きがありそうだ。
 ところでそのローカルな各国の英語でも、何を基準に発音を決めているのかを見てみると興味深い。日本の感覚から言えば首都が置かれている都市の発音が基準になっていそうなものだが、イギリスなどでは明らかに地域ではなくクラス(階級)が発音の基準になっていたりするからだ。

 英語の話が長くなったが、他の外国語ではどうだろう。たとえば中国語では13世紀から一貫して漢語、それも北京を中心とした北方の言葉が発音の基準となっていた。面白いのは途中、元や清朝などの非漢民族の王朝が立ったときでさえ北京語が基準になっていたことである。しかし、それでも大きな中国のこと今でも北京語と広東語の違いはドイツ語とイタリア語以上に音が違うそうだ。(参照:中国語はおもしろい

 不思議なのは同じ巨大な領土を持つロシアでは、それほど地域によって発音が異ならないと言うことだ。もちろん地域によって違いはある。シベリア当たりでは極端に文法が単純化され、モスクワの人間からすれば粗雑な命令口調に聞こえる話し方をする地域は多数あるのだが、それでも言葉は通じるらしい。(余談だがシベリアで話されるロシア語が命令口調なのは、中央から支配者として来た連中が命令を下すために話したロシア語が基準になっていると言うはなしである)
 ただちょっと面白いのはロシア語の基準となる発音を巡ってモスクワとサンクトペテルブルグとの間に確執がある点だ。この点がちょうど日本の東京と大阪、京都などの確執みたいで面白かった。

 標準的な発音を巡る確執と言えば、アラビア語でも似たような話しがある。初めにアラビア語をよく知らない人のために簡単に解説しておくと、アラビア語には標準ととしての「フォスハー」と話し言葉としての「アーンミイヤ」の2種類がある。同じアラビア語圏といっても共通で通じるのは原則としてはフォスハーのみ、各地域・各国内ではアーンミイヤのみが話される。それなら共通語はフォスハーでいいやんと外国人は思うのだが、どうもアラブ圏においてはフォスハーは堅苦しく上品すぎる感じがするらしいのである。おそらくフォスハーがコーランを詠唱する際に使われる発音であると言う不可侵性がこうした感じをあたえるのだろう。そんなわけで通常アラビア語の発音はアーンミイヤの発音が用いられる訳だが、このアーンミンヤの発音を巡ってエジプトとイラクで確執があるらしいのだ。ともに太古からの歴史を誇り、アラブの中心だと自負のある両国は当然ながら全アラブ向けのメディアや娯楽に関しても自国の発音で発信する。ところがこの両国の発音というのが双方でまるで違うのである。(参考:恋するアラブ人

 ところで非英語圏でも最近は英語の浸食が広がっているらしい。例えばロシア語では疑問文は英語と違い最後の語のアクセントの部分だけ調子を上げるのだが、モスクワの若者を中心に英語のようなアクセントで疑問文を言う言い方が広まっているという。そしてアラビア語圏においても、コーランや古典詩の詠唱を彷彿される演説やアナウンスの話し方はCNNの影響を受けたアルジャズィーラのアナウンサーの発音に駆逐されつつあるという。まさに「殺し屋の言語」と呼ばれるだけあって英語の浸食力は全世界に広がりつつあるようだ。

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December 24, 2006

ホワイトカラーエグゼンプションは高所得者だけが対象ならいいのか?

 ホワイトカラーエグゼンプションに対する批判が高まっているのを受けてか、政府は対象となる年収を上げる方向で見直しを進めている。しかし単純に対象となる年収が上がってしまえば問題がないのであろうか。どの法案もそうだが、作るときは反対の少ない内容でもいったん施行されると、いつの間にか対象が広げられると言う事例には事欠かない。ちょうどそれを風刺するような秀逸なコメントを「新小児科医のつぶやき」の中の「2006-12-20 夢の年収による美しい国」のコメントで見つけたのでそれを紹介してみたい。

# 774 『 はじめに厚労省は、年収1000万円以上に襲いかかったが、あいつらは大金持ちだから当然だと、声を上げなかった。むしろ妬みもあって大賛成したぐらいだ。
 次に厚労省は、年収800万円以上に襲いかかったが、独身貴族を楽しむブランド物ばかり買う人たちだからと声を上げず、むしろ賛成し、1000万以上の人は既に無関心だった。
 次に厚労省は、年収600万円以上に襲いかかったが、私にはそんな収入はなかったので、声を上げなかった。年収800万円以上の人は既に無関心だった。
 その次に厚労省は、年収400万以上に襲いかかったが、まだ私は若くてそんな収入はなく、声を上げなかった。年収600万円以上の人は疲弊して、うつろな目をしていた。
 そして厚労省が、全労働者に襲いかかったとき、私のために声を上げてくれる人は、誰もいなかった。

 はじめに御手洗と八代は、ニートに襲いかかったが、ニートは社会不適応の役立たずのクズだから、声を上げなかった。
 次に御手洗と八代は、フリーターに襲いかかったが、フリーターは勝手気ままな人生を好むバカだから、声を上げなかった。
 次に御手洗と八代は、派遣社員と非正規社員に襲いかかったが、私はそのどちらでもなかったので、声を上げなかった。
 その次に御手洗と八代は、郵便局員と地方公務員に襲いかかったが、彼らは血税で美味しい汁を吸う寄生虫だから、声を上げなかった。
 そして御手洗と八代が、正社員に襲いかかったとき、正社員のために声を上げてくれる人は、もう誰もいなかった。』

ちなみに元ネタはこれ。
「はじめにナチスは共産主義者に襲いかかったが、
 わたしは共産主義者ではなかったから声を上げなかった。
 次にナチスは社会主義者や労働組合員に襲いかかったが、
 わたしはそのどちらでもなかったので声を上げなかった。
 次にナチスはユダヤ人に襲いかかったが、
 わたしはユダヤ人ではなかったから声を上げなかった。
 そして、ナチスがわたしに襲いかかったとき、
 わたしのために声を上げてくれる人は、もう誰もいなかった。」——マルティン・ニメラー

ナチスに対して果敢に抵抗したとされるルター教会牧師マルチン・ニメラーの戦後における告白。
丸山真男「現代政治の思想と行動」より引用

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December 23, 2006

世界の反対側にある地獄

 大分昔、まだBlogを始める前に自分のWebでグローバリズム(あとから思えばネオリベラリズムの方が適切だった)を揶揄する小話を書いたことがある。どうせ誰も見てないと思うので採録すると以下のような話である。

 そこは昔は魚が豊富に捕れる湖があって、そばにある村も十分に潤っていました。しかしあるとき外国から来た資本家がもっと豊かになるためにエンジン付きの船と網を使った漁法を勧めました。漁師はその話に乗ってみることにしました。すると確かにたくさんの魚が捕れたちまち豊かになりました。しかし、漁師がたくさん魚を捕った分だけ他の漁師は魚が捕れなくなりました。
やむなく他の漁師も船と網を買い、対抗して魚を取り始めました。
すると対抗上、もっと魚を捕るためにはさらにたくさんの船を買わなければなりません。その軍資金を得るためにも、また食べるにも売るにも多すぎるくらい捕った魚を高く売るために、資本家の薦めに従って今度は新たに魚の加工場を始めることにしました。
周りの漁師もさらに対抗するために加工場をつくりました。
こうして競うように魚を捕り合ううちに、たくさん捕れていた魚はだんだんと乱獲がたたってとれなくなってきました。漁師たちはさらに船を増やして魚を捕ることにしました。
魚はさらに数を減らしていきました。さらに悪いことに魚の加工場からの排水で魚に限らず湖の生き物はどんどん数を減らしていきました。
漁師たちが気がついたときには既に手遅れでした。彼らに残されたものは捕るべき魚のいない汚染された湖にあるたくさんの船と加工場、そして膨大な借金だけでした。

 今となってはどこでこの話を聞いたのかそれとも自分の創作だったのかすら覚えていないが、現実は常に想像の上をいくものらしく、これよりも遙かに悲惨で恐ろしい事が起きていた。それがタンザニア第二の都市ムワンザを舞台にしたドキュメンタリー映画「ダーウィンの悪夢」で書かれている出来事である。すこし長いが翻訳家・評論家の柳下毅一郎氏による評論が秀逸なのでそれを引用して紹介したい。

「世界の反対側にある地獄」
これは地上における地獄の記録である。タンザニア大使館は本作の公開にあたり、国のイメージを損なうものだと抗議したという。

それだけの恐怖が、この映画には含まれている。もっと恐ろしいのは、その地獄は我々が住んでいる場所とも地続きだということだ。

このドキュメンタリー映画の主役はとある魚である。ある一種類の魚が人々の生活をいかに変えてしまったが語られる。舞台はアフリカのタンザニア。アフリカ最大の湖ビクトリア湖は多様に種分化した魚類も豊富な「ダーウィンの箱庭」として知られていた。

だが、約五十年前に、何者かがナイルパーチという肉食魚を放った。体長2メートル近くまで成長するナイルパーチはたちまち湖の魚を食い尽くしてしまう。ビクトリア湖周辺にはナイルパーチの加工工場が立ち並び、白身魚ナイルパーチは世界中に輸出されタンザニアに財貨をもたらした。日本にも輸入され、一時期は「白スズキ」という名前でも流通していた。コンビニ弁当についてくる「白身魚フライ」として、あなたもナイルパーチを食べているかもしれない。

ナイルパーチによる繁栄の裏で、その富に無縁の人々は地獄のような暮らしを送っている。工場から出る魚のあらを食物に加工するため、アンモニアガスがたちこめる腐敗した生ゴミの山をかきわけ、裸足で 働く女たち。加工したナイルパーチを運ぶためヨーロッパ各国とのあいだを往復する飛行機目当てに空港にたむろする娼婦たちのあいだではエイズが蔓延している。ホームレス少年たちは空腹をまぎらわすために発泡スチロールを燃やしてガスを吸い、死んだように眠る。安月給のガードマンは隣国との戦争を待ちのぞんでいる。 「戦争になれば、軍隊に入っていい給料がもらえるのに……」と。

この映画に悪人はでてこない。この地獄はみながいい暮らしを求め、そのために努力した結果生まれてしまったものなのだ。そして、この地獄は決して他人事ではない。これは我々の日々を形作るグローバリズムについての映画である。グローバリズムとは、世界の反対側にある地獄と、我々の生活がひとつにつながることなのだ。
(柳下毅一郎。12/21朝日新聞夕刊芸能面より)

関連Link:愛・蔵太の少し調べて書く日記-ドキュメンタリーはノンフィクションなのかについて映画『ダーウィンの悪夢』で考える
映画に書かれている内容の真偽の検証。映画にしてもTVで放映されるドキュメンタリーにしても、単純な社会正義だけではメシが食えない実情がある以上、演出されている部分はどうしても出てくると言う指摘は鋭いと思う。

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December 22, 2006

弁護士の選び方

 この前の「オリコンが個人にたいし5000万円もの巨額訴訟」にからんでGIGIZINEで弁護士の選び方が取り上げられている。なんでもここは超人気サイトだそうだが、それだけにここに書かれていることを鵜呑みにする人が出ると困るので、実際に原告として裁判を行った経験者として気になったところを指摘したい。

まず最初の「1.どれぐらいの期間を勉強して司法試験に合格したのか」だが法務系サイトを含めいろんな所から突っ込みを受けているように大学を卒業してから3年程度が平均値などと言うことはありえない、これは法務省のサイトで調べればすぐに分かることだ。

それと3で取り上げた年齢だが他の仕事同様、年を取っているからといって優秀な人とは限らない。それとこれは重要なことだが、ベテランがやっている大手弁護士事務所では扱う裁判件数が多いため、あまり時間を割いてくれなかったり、若手スタッフに丸投げしたりするケースが多いので、若い(駆け出しで仕事が少ない)人に頼んだ方がきちんと対応してくれると思った方がいいだろう。

最後のどこで弁護士を見つけるかだが、まあ紹介に越したことはないが今は市民事務所など個人対応で見てくれるところも多いので、ツテがなければそうしたところを当たってみると良いだろう。


 余談だが、何故か私の周りには弁護士の知り合いが多数いてそのうちの一人は小学時代の悪友なのだが、たまたま社会人になってから再開したときにも当時の乗りで罵詈雑言を交えた挨拶を交わしたものだ。だがその後、仕事の話になったときに冗談で「じゃあ、困ったときは弁護をたのむよ」といったところ、凄く真面目な顔で「(裁判は)大変だからやめといたほうがいいよ」と言われたことが今も印象に残っている。

関連Link:いい弁護士を選ぶ方法の誤り
実際の法曹関係者の方の書かれているページ。具体的にGIGIZINEの記事の誤りを指摘している。

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風邪が治らない

 今年の風邪の質が悪いせいか、仕事が忙しいせいか、おそらくその両方のせいだろう、未だに風邪が抜けきらない。いつまでたっても喉が痛く、疲れてくると熱っぽくなるのである。それでも幸か不幸か休むと言うほどではないのが悩ましい。結局、はっきりしない体調のままここ数週間働いてる。
 しかも今年は風邪の外にもインフルエンザとノロウィルスが蔓延していると言うことなので、結構ひどいことになっている。仕事先の会社でもとうとうノロウィルスの患者が出たと言うことで、トイレに除菌ティッシュが設置されたが、ノロウィルスはアルコールでは死なず、85度1分加熱か塩素系漂白剤を使って殺菌するか、水で物理的に洗い流すしかないらしいので気休め程度のものだろう。
 唯一のメリットは風評被害で産地の方は大変だろうが、牡蠣が安く買えることぐらいだろうか。そんなわけで先日は同じく安い白菜とで、白菜と豚肉の炒め物と牡蠣のオリーブオイルがけを作ってみたりした。

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December 20, 2006

オリコンヤクザ宣言

 「オリコン株式会社」が5000万円の損害賠償を求めて、12月13日、ジャーナリストの烏賀陽弘道氏を訴えた。理由は雑誌「サイゾー」の2006年4月号に掲載された、ジャニーズ事務所とオリコン関係に関する1ページの記事に載っている、烏賀陽氏の20行ほどのコメントが「オリコン」チャートの信頼性を損なうというものだ。驚くべき事に問題の20行は烏賀陽氏によると「サイゾー」電話インタビューに答えた内容を編集部がまとめたもので、しかも損害賠償額は5000万円と言う膨大な額だという。ちなみにこの金額は応訴するために弁護士を雇うだけでも着手金が219万円かかる金額で普通の個人ライターにとっては致命的なものである。
 これだけ見れば、民事司法の体裁をとった言論弾圧と見られても仕方がないだろう。詳細については不明な点が多いのであまり突っ込んだコメントはしないがこれについては注意深く見守る必要があると思う。

 私も昔、権利周りで裁判をやっているので多少はこうした事例に経験があるが、一つだけ危惧しているのは圧倒的なオリコン側有利(なにせ向こうは裁判費用は苦にならないし、裁判にかかる手間も法務部に丸投げすれば仕事として社内で処理されるのだから楽勝だ)な状況で長期戦になった場合、たとえ裁判で勝っても個人では致命傷になることだ。
 たしかに予算はカンパなどで集められるかも知れないが、裁判に忙殺されると個人では他の生活が成り立たないからである。おそらくそうなった場合、オリコン側は和解を餌に告訴を取り下げる代わりに形式的にでも烏賀陽氏を謝罪させることで、絶大な見せしめ効果を手に入れることが出来るだろう。さらに和解条件で今後この件の詳細について口外しないと言う条件を付ければ真相を闇の中に封じることも出来るのだ。(こうした守秘条件を付ける和解事例は多い)
 JASRACといいオリコンといい、日本の音楽業界はとことん腐った所が多いようだ。

追記:その後ネットであまりに話題になった性だろうか、オリコン側は「烏賀陽氏に「明らかな事実誤認に基づく誹謗中傷」があったことを認めてもらい、その部分についてのみ謝罪をして頂きたいだけです。その際には、提訴をすぐに取り下げます」との声明を発表し事態の鎮火を計り始めた。しかしどこから5000万もの金額を個人相手に請求したのかについての説明は未だに無いままである。

関連記事:
 ・UGAYAJaurnal
 ・事実誤認に基づく弊社への名誉毀損について CONFIDENCE ランキング&ニュース -ORICON STYLE-
 ・ITmedia News:「オリコンチャート」記事めぐりジャーナリストに賠償請求

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December 19, 2006

終電で帰る

 仕事があまりに遅くなり、いつもの路線が無くなってしまったため、京ポン2ことWX310Kから「駅すぱーと」に道を聞きながらなんとか家にたどり着いた。手元から普通のWebにアクセスできるこいつはういった突発自体の時には本当に役に立つ。
 おかげで数年ぶりに昔通勤で使った路線を経由して帰ったが、途中で見た新宿駅の地下街のホームレスの人の数が昔の倍以上に増えているような気がしてならない。そろそろ忘年会シーズンで単なる酔っぱらいも混じっているとは思うのだが、それにしても昔はこんなに地下街で寝ている人はいなかった。やはり社会格差は確実に広がっているような気がする。

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December 18, 2006

再び低温殺菌牛乳の話

 かなり前に再び低温殺菌牛乳ではなく普通の牛乳を飲むようになったと書いたが、実は再び低温殺菌牛乳を飲むようになった。理由は単純でやはり飲み比べてみると低温殺菌牛乳の方が美味しかったからに他ならない。
 とはいえ低温殺菌牛乳は賞味期限が短いのが問題で、ふつうの牛乳よりも美味しいと感じられるのは開封してから数日程度で後はどんどん不味くなってくる。そんなわけで本当に美味しい牛乳を味わいたかったら開封したら出来るだけ早く飲みきる必要があるだろう。それと当然ながら低温殺菌牛乳にも美味いものもあればそれほど美味しくないものもあるので、美味しいものをチョイスすることも重要だ。ちなみに私のお薦めは「木次パスチャライズ・ノンホモ牛乳」と言う牛乳。味のほうはちょうど「よつばと」の6巻に出てくるおいしい牛乳そのもので、まさに「あっ甘い」と言うクリーミーな甘みが味わえることだろう。

 余談だがこの牛乳は自分が小さな子供の時に田舎に帰る度に飲んでいた牛乳だと言うことを最近知った。昔書いていた子供の頃の記憶はやはり本当の事だったのだ。

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December 17, 2006

今のロシアはどうしてこんな国になったのか

 ネット上で秀逸な記事を見つけた。記事はポロニウム殺人事件で浮き彫りになったプーチン政権とベレゾフスキー一派の暗闘の背景となったソ連崩壊からプーチン政権のロシアまでの流れを解説しているのだが、これが非常に分かりやすい。そんな訳で単なる紹介になるがちょっとクリップしておこう。

太田述正コラム:1565ベレゾフスキー対プーチン(その1)
太田述正コラム:1567ベレゾフスキー対プーチン(その2)
太田述正コラム:1568ベレゾフスキー対プーチン(その3)
太田述正コラム:1569ベレゾフスキー対プーチン(その4)

以下は印象的なフレーズのダイジェスト。

 要するに、当時の米国民は、落ちぶれ、人口が半分に減少したソ連とでも言うべきロシアを、一挙に米国流の自由民主主義と資本主義の国へと作り替えるべく、上も下も、はち切れんばかりの善意を持って、ロシアに押しかけ、全く意図せざる結果として、ロシアを壊してしまい、ロシアの大部分の国民に塗炭の苦しみを与えてしまった、ということなのです。

 (その結果)当時のロシアでは、国民の75%が貧困水準以下か貧困水準ぎりぎりの生活をしており、学齢期の子供の10~80%が肉体的ないし精神的欠陥を抱えていました。また、男性の平均余命は60歳未満にまで落ち込んでしまっていました。

 こんな思いをさせられた大部分のロシアの国民が、自由民主主義と資本主義そのものに幻滅し、ソ連時代を懐かしみ、かつ、自分達がひどい目に遭っていた時に、我が世の春を謳歌していたオリガーキーらに憎悪の念を抱くに至ったことは、当然と言えば当然でしょう。  だから、大部分のロシア国民は、自由民主主義を骨抜きにして強いリーダーシップを発揮し、ベレゾフスキー等のオリガーキーにリースしていた旧国家資産を国家の手に取り戻して国家資本主義的体制を構築するとともに、これらオリガーキーを収監、あるいは追放したプーチンに拍手喝采を送ったのです。

 (そして実現した)プーチンのロシアは、建前上は自由民主主義を掲げつつも、その実態は、諜報機関が支配する高度な中央集権国家であり、まさにジョージ・オーウェルの「1984年」を具現化したような社会なのです。

関連番組:再放送されるか分からないが全く同じテーマを扱ったNHK BSの番組を紹介しておこう。
ロシアの新興財閥 繁栄と没落の軌跡

また同じテーマを扱った本として佐藤 優氏の「自壊する帝国」もお勧めしておく。こちらは実際に外交官として当時のソ連・ロシアを内部から見た壮絶な体験記である。

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December 16, 2006

阿部政権で変わったこと2

 阿部政権はやはり人気が急落しつつあるらしい。これまでは政権を擁護する意見が目に付いた右派系のBlogや掲示板でも結構批判的な書き込みが増えつつある。今回は「株式日記と経済展望」の12月14日の記事に付いたコメントが秀逸だったのでサルベージしてみた。

売民無罪 (Unknown)

          2006-12-15 02:32:22

1.安倍官房長官、小泉政権のような長期政権でなければ私の政策実現は不可能と語る
2.安倍官房長官、「若者のモラル回復に、ボランティア義務化を」検討
3.安倍官房長官、中国人留学生を拡大を構想、中国との関係改善に意欲
4.安倍官房長官、教育改革案 「徴農」でニート解決、ボランティア必修、自虐教育見直しを構想
5.安倍首相、「政権運営への協力」を求め、就任直前に創価学会の池田大作と極秘会談
6.安倍首相、中国に対し、植民地への謝罪を表明した「村山談話」の踏襲を明言
7.安倍首相、韓国に対し、従軍慰安婦問題で謝罪を表明した「河野談話」を踏襲することを明言
8.安倍首相、官僚の天下り規制を撤廃…官僚の再チャレンジを促進
9.安倍首相、アジア・ゲートウエー会議において、アジアから単純労働者受け入れを構想
10.安倍内閣、労働契約法案で、契約社員らを正社員化するための規定を削除
11.安倍内閣、経済諮問会議で、派遣労働者に対する企業の直接雇用義務の撤廃を検討
12.安倍首相、日本への中国人旅行者を増やすための少人数ビザを検討
13.安倍内閣、再チャレンジ支援(税制)からニート・フリーターを除外を決定、ニート・フリーター支援はナシ
14.安倍内閣、外資(50%超)企業からの政治献金を解禁、中韓企業からの政治献金も可能に
15.安倍首相、ホワイトカラー・エグゼンプションなる、残業代ゼロ・サビ残合法化のための法案を構想

ちなみにここに書かれていることは見方は各自あると思うが別にネタでも何でもない。それにしても、こうしてみると右派からも急速に支持を失いつつあるようすがよく分かる。

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December 15, 2006

またも打ち上げを見に行けなかった

 12月6に種子島宇宙センターより技術試験衛星VIII型「きく8号 (ETS-VIII)」が打ち上げられる。今回打ち上げられる衛星は展開した太陽電池パドルを含めた全長40m、重量3tにもおよぶ過去最大級の大きさで、ロケットの方も固体ロケットブースターを4本に増やしたH2A204が使用される。
 ちょうどこの時期は当初の予定では暇になるはずだったので、こんどこそ見に行こうと思っていたのだが案の定また仕事が入っていけなくなってしまった。まあ、仮に暇だったとしても未だに風邪が抜けきらないぼろぼろの状態なのでとても行くどころでは無かっただろう。それにしても種子島のロケット打ち上げと言い、シベリア鉄道経由のモスクワ、ヨーロッパ旅行など長年行きたいと言い続けておきながら未だに行ってないところばかりである。
 「いつか○○したい(行きたい)ねー」と言っているばかりでは永久に実現しないのは分かっている。やはりそのためには行く(やる)と最初に決めて取りかかる必要がありそうだ。

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December 13, 2006

風邪を引いたらしい

 この前の休日に寝込んで体調不良は直したつもりだったが、今度はどうも風邪を引いたらしい。
しかもタイミング悪くちょうど年末の追い込みの仕事が入っているから困りものだ。しかも今年の風邪はたちが悪く、いろんな所で1週間以上寝込んだとか恐ろしい話も聞いている。
 仕方がないので昔、自分の体を実験台にして開発した働きながら風邪を治す方法を実践するしかないようだ。やりかたはごく簡単で可能な限り普通の風邪の治療法(睡眠と保温・加湿)を試みつつ、後はゼナと葛根湯によるドーピングを行うというものだ。風邪の症状が変化するに従って使用する漢方薬の種類を変えていくと(柴胡桂など)効果はさらに増大する。このときは当然、アルコールやコーヒーを絶たなければならないが、眠気覚ましには実は浅田飴が絶大な効果(麻黄が入っているため)を持っているのでこれを代わりに使えば咳止めと眠気覚ましの一石二鳥である。
 ちなみにこのやり方はあくまで私個人に特化した方法なので真似をする物好きな方はあくまで自己責任でやって欲しい。

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December 12, 2006

中国のスペースウオッチ

Fiyta724

 自力で有人宇宙飛行を成し遂げた国はまだロシア(旧ソ連)、米国、中国の3国しかないが、当然ながらこの3国は自分の国の宇宙飛行士に自国の時計を持たそうとしたのは言うまでもない。しかし現実にはよく知られているようにスペースウオッチといえばオメガスピードマスターの独擅場になっている。
 だが意外なことにスピードマスターがスペースウオッチの代名詞になったのは、宇宙開発が進んでからしばらく経ってのことだった。なぜならそれまでは過酷な環境とはいえ、時計は宇宙飛行士とともに与圧された宇宙船コクピットでのみ使われていたからである。それまではアメリカもソ連も様々な時計を使っていた時期があったのだ。
 さて前置きが長くなったが、中国はスペースウオッチにおいても独自開発を目指しているらしい。写真は中国初の有人宇宙船「神舟5号」のミッションで使われた「飛亜達(FIYTA)」の724型時計。なんでも耐震性、対磁、対衝撃性能に優れており、限定10個のプレミア製品だそうだ。さらに中国通信社の記事によればこの後の「神舟6号」のミッションではスピードマスターと同じように宇宙空間で剥き出しで使用できる本格的なスペースウオッチを新規開発するという。すでに向こうのWebページではいくつかの改良型も発表されているようだ。
 はたしてスペースウオッチにおいても中国は独自技術をアピールできるのであろうか。

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December 11, 2006

イルミネーションの穴場

Xmas_dp

 最近はクリスマスが近づくと普通の住宅までも様々にイルミネーションがともされて、街によっては下手な商業施設よりも華やかでわざわざそれを見にくる人もいたりする昨今だが、意外に知られてない穴場がある。
それが浅草から浅草橋の間にある問屋街だ。ここはおもちゃなどで有名な問屋街だが、このなかにはディスプレイ用品専門店も何軒か存在するため、店によっては季節ごとに様々なディスプレイが施されていて結構面白いのである。

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December 10, 2006

ホバリングへの道3

 ようやく体調が直ったのを良いことに、昨日はまたもやラジコンヘリを飛ばしていた。最近はホバリングの基本とも言える目の高さくらいで極力安定させることを目標に練習しているのだが、これが結構難しい。なんと言っても目の前で高速で回転しているものがあると言うのは相当なプレッシャーを感じるもので、いくら安全性に優れているXRBとはいえバランスを崩して手前に向かってくる危険性のあるものを目の高さまで高度を上げるのは結構勇気が必要なのだ。それにしてもいくら距離をとれるとはいえ屋外でエンジンヘリを飛ばしたらプレッシャーもこんなものでは済まないだろう。つくづくいい時代になったものである。
 肝心のホバリングの方は前回同様、相変わらず部屋の中をふらふらさせる状態から抜けられずにいたが、他のラジコンヘリをやられている方のページなどを読みまくって後半ようやく安定させるこつが分かってきた。何のことはない、ヘリコプターが前後左右に移動する際はローターを傾けることで移動するのだから揚力もそれに合わせて変化する。従ってローターの回転がそのままだと当然のことながら舵を切る度に高さが変化するわけで、単純に動かしたい方向に舵を切るだけではなくスロットルもそれに合わせて操作してやらなければいけなかったのである。
 よく考えれば当たり前の事なのだがこのことに気づくまでに結構時間がかかってしまった。ラジコンヘリは独習に向かないと昔から言われていたが、おそらくこうした事がネックなのだろう。とは言え直接アドバイスはもらえないもののこうしたコツなどもネットを探すと見つかるのだからありがたいものである。

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December 09, 2006

一回休み

 日頃の不摂生(単なる酒の飲み過ぎとも言う)が祟って、昨日は一日寝込んでいた。
一昨日はあまりに具合が悪くて、思わず具合の悪いところを片っ端からキーワードに入れてググったところ、胃炎と言われてしまったので観念して休みをもらって伏せっていると言う訳だ。まあ、胃炎の原因の項目が「酒の飲み過ぎ、食べ過ぎ、コーヒーなどのカフェインの取りすぎ、香辛料などの辛いものの取りすぎ、ストレス」とあって全ての項目に心当たりがあるのだから仕方がない。観念してしばらくアルコールとカフェインと香辛料を絶ってしばらくおかゆで暮らしている。
 それにしても、自分も胃腸と肝臓は強い方だと思っていたが、どうやら度が過ぎたらしい。たしかに最近はウオッカなどの強い酒にはまっていたからなあ。
 ところで久しぶりに寝込んで思うのは、こうしてきちんと休める生活が出来る人がどのくらいいるのだろう。自分もそうだがなかなか仕事のことを考えると休むのには抵抗があるのでは無いだろうか。とは言えもう若くないせいか私の周りでも入院したり、半年あまりも養生しなくてはならなくなったりと言った話を耳にするようになってきた。
 私も出来ればプラネテスのフィーの家みたいに必要に応じて選手交代したい所であるが、まだ交代する伴侶すらいない状態なのでまだまだ休むわけにはいかないようである。

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December 08, 2006

阿部政権で変わったこと

政府の「再チャレンジ支援税制」の対象から当初の支援対象だったニート・フリーターを除外することが決定した。
早速、いろんな所で取り上げられて批判されまくっている訳だが、その中で見つけたコメントが秀逸だったのでピックアップしてみたい。

712 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2006/12/04(月) 16:35:26 ID:9tq0g+Gq0
ニート・フリーター → 「再チャレンジ支援税制」の枠から外す
派遣         → 3年経ったら正社員にする義務を撤廃
正社員        → 年収400万で残業させ放題

再チャレンジは手厚いなw

せっかくなので他に気づいたものを付け足してみたいと思う。

政治家  → 郵政反対派の再チャレンジ(復党)、政治資金規正法「外資規制」を解除(関連Link
会社   → 4兆円の企業大減税
正社員  → 解雇ルールの法制化による解雇自由化(関連Link
病人   → 延命医療打ち切りの法制化と臓器移植法による脳死患者からの臓器摘出の法制化(関連Link


阿部政権になってから庶民にとって何かましな改革ってあるのか?

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December 07, 2006

ようやくココログが復帰したと思えば

 ココログの過去最長となる約53時間のメンテナンスがようやく終了したと思ったのだが、以下の顛末だったらしい。

 ニフティが運営するブログサービス「ココログ」は7日、メンテナンス中の負荷テストで原因不明の障害が発生し、予定していたココログのバージョンアップを断念した。またサービス再開と同時に、別の障害も発生している。
ココログによると、負荷テストにおいて、負荷が高まりレスポンスが悪化する現象が発生したという。修正・検証作業を行なっていたが、メンテナンス終了予定日になっても原因が特定できず、問題の解決は長時間になると予想されたため、メンテナンス前の状態に戻して、7日15時にサービスを再開した。
 今回の問題によるデータ消失など、ココログユーザーへの影響はないとしているが、サービス再開と同時にココログベーシック/プラス/プロで障害が発生している。管理画面にアクセスしようとすると2回に1回程度の確率でエラーになるという。ココログでは現在、この障害について復旧作業を行なっている。

おい! 結局2日以上もかけて元に戻してどうする。
そのせいだろうか、ニフティは12月7日、東証2部への上場を果たしたものの初値および終値は公開価格割れと言う有様だった。(普通、新規公開株は値が上がるものが多いのだが)

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December 05, 2006

書評:インテリジェンス 武器なき戦争

 今、「インテリジェンス 武器なき戦争」と言う本を読んでいる。あの「ラスプーチン」こと佐藤 優氏と小説「ウルトラ・ダラー」の著者、手嶋龍一氏の対談なのだからつまらない訳がない、初っぱなから以下のようなジャブが炸裂する。

・小説「ウルトラ・ダラー」が書かれたいきさつに関して

佐藤:北朝鮮の偽ドルとウクライナのミサイルに関する情報は、かなり信憑性が高いと思います。そこで、あえて私の勝手な推測を言わせていただくと、この情報を集めたインテリジェンス集団が手嶋さんの近くにある。いずれにせよ、手嶋さんがこの小説を書いた動機の一つは、そこからの働きかけでないかと私は睨んでいるんです。
 おそらくその国家もしくは組織は、日本がこの小説で書かれている問題に対してあまりにも鈍感であることに業を煮やしていた。
 そこで「どうにかして日本人にインテリジェンスの現実を気づかせたい」と思い、手嶋さんに目をつけた。手嶋さんなら、提供した情報をいったん自分で咀嚼して別の形に組み立て直して書くはずですからね。そうなれば情報源の秘匿もできるし、作品の説得力も違ってくる。(一部要約)


・2006年8月10日のイギリス情報機関による旅客機テロ計画の容疑者大量検挙に関して

佐藤:(前略)ここから先は私の推測ですが、テロにいたる計画行動を主導する中心部分まで協力者を送り込んでいたのではないでしょうか。
手嶋:おや、「推測ですが」とおっしゃいましたね。この本の賢明な読者はすでにお気づきでしょう。ラスプーチンが、こういう前置きをするときは要注意です。この台詞は、情報源を秘匿しようとするときに使われる符丁なのですよ。(一部要約)

 こんな感じでイラク問題、対ロシア外交戦、大韓航空機撃墜事件の内幕、チェチェン紛争、日本のインテリジェンス機関の問題点などについて、さまざまな実例を挙げながら分析・討論するのである。
 当然、驚くべき新事実や思わず膝を打つような鋭い分析が飛び交うわけだが、特に印象に残ったのは日本のインテリジェンス機関の問題点についてである。例えば日本のインテリジェンス活動は実はかなりのレベルにあるものの、国としての明確なビジョンがないので各省庁や専門機関ごとにバラバラに行われていると言う。しかもそれぞれの情報組織は「省益」の壁に阻まれて他の組織の情報には触れられないのが実情だというのである。また国の中心となる2大インテリジェンス機関である「外務省」と「警察」が、前者は官僚主義に毒され、後者は国内の監視・摘発にばかり走り、外国に対する広報活動・情報操作を行う者までも萎縮させ、現地での情報収集がおろそかにされていると言う問題点も挙げている。
 そしてこうした内向きの視点は時として国益にも反する事態も引き起こしているという。例えば大韓航空機撃墜事件の際は日本はソ連側の無線を傍受し、撃墜を否定するソ連当局を追い詰めた美談とされているが、実情はアメリカが日本がつかんだこの情報を勝手に使って対ソ外交に使おうとしたのに対抗するため急遽日本が先にリークしたのが真相で、これによって日本の無線傍受レベルがソ連にばれてしまいあっという間に対策を打たれてしまったのが実情だった。だがそれにもかかわらず、国内向けの美談に仕立て上げた事によって結局、国内情報がアメリカに完全に筒抜けになっているという情報管理の甘さはうやむやになってしまったと言う。

 ここからは私の感想だが、やっかいなのはこうした問題点は今も少しも変わっていないばかりか、国民レベルにまで広く蔓延しているのではないだろうか。ネットなどでもインテリジェンスを強化すると言う話になると、すぐに国内の反日分子を取り締まるべきかと言った内向きの議論ばかりになってしまう。挙げ句の果てには自分たちの意に沿わない情報がもたらされると互いに「あいつは○○側の手先だ」と言う有様だ。両氏によると日本の潜在的インテリジェンス能力は決して低くはないそうだが、私自身はかなり悲観的に感じている。

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December 04, 2006

ホバリングへの道2

 相変わらず休みになる度に懲りずにヘリ(XRBシャトル)を飛ばしている。ホバリングの方はようやくバッテリー持続時間(12〜3分?)中はなんとか飛ばせ続けられるようになってきた。とは言えまだ安定にはほど遠く、部屋の中をあっちへふらふらこっちへふらふらしているのが実情だ。下手に飛ばせるようになったせいもあるのだろう、ついつい大胆な飛ばし方をしてローターの損傷も増えてきた。最初にヘリを買ったとき店の人が「ローターは消耗品だから」と半ば無理矢理交換用ローターを付けてくれたのだが、やはり店の人の言うことは正しかった。
 それにしても中途半端にとばせるようになると、日頃イメージしているホバリングがいかに凄い状態か痛感する。風のない室内でも安定しないのに、レスキューなどでは突風吹きすさぶ中で人を釣って空中にぴたりと静止しているのだから驚きだ。
 ところで実際に飛ばしてみて感じたのは、右スティク(スロットル)操作の難しさである。他の操作(前後・左右)などは慣性の法則が働く分面倒とはいえまだそれほど変な癖はないのだが、機体の上下だけは慣れるまでは相当難しい感じがする。なにがそんなに難しいかというと、重力に逆らって飛んでいるだけあって上昇は恐ろしく鈍いのに下降はすぐに落ちてしまうからだ。したがってスティクも上に切るときは大胆に、下に切るときは慎重に操作しなくてはならず、しかもバッテリーで動いている都合上、電池切れに近づくにつれてパワーが落ちていくので、後半になればなるほどスティクを上げ気味にしなくてはならないのだ。また6畳といってもモノが多い部屋で飛ばしている関係か、何カ所か部屋の中に危険地帯があるようだ。部屋の位置によっては吸い寄せられるような挙動を示すときがあり結構操作に気を遣う。最初は調整不良かとも思っていたが部屋の位置によっては安定するので、おそらく自分の風の吹き返しが家具で回り込んでいるのだろう。
 きっともっと広いところだとずっと快適に飛ばせるに違いない。これを飛ばすようになってから、銀座や新宿の地下街や室内球場などでヘリを飛ばしたらどんなに快適だろうと妄想するようになってしまった。

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December 03, 2006

ウオッカ・バー BLOODY DOLLに行ってきた

 先日、Apple Store銀座に行ったついでにウオッカ・バー BLOODY DOLLに行ってきた。
ここはウオッカだけでも100種類以上あり、しかも日本であまり食べられないロシア家庭料理も充実していると言うのでずっと気になっていたのだ。言った時間がバーにしてはかなり早い時間(夕方6:00)だったので客は私一人で正直来詰まりするかなと心配したが、幸いそんなこともなく結構長居してしまった。
 驚いたのはウオッカの種類だけではなく、つまみに「サーロ」があった事である。なんでも向こうではコンビニでも売っているポピュラーなものだそうだが、日本ではまず食べられないものではなかろうか。味はベーコンの脂身部分をもう少し歯ごたえ良くしたものだが、とにかく旨い上にウオッカに合いそうなつまみでいくらでもお酒が進みそうな感じである。しかし冷静に考えてみると殆ど豚肉の脂身なのでカロリーを考えると恐ろしいものがある。こんなん食ってるから向こうのおばちゃんはあんなに太っているのかも知れない。
 いずれにせよ、この他にも決して日本では食べられ無さそうなものがいっぱいあるのでいつか銀座に再び寄ったときには立ち寄りたいと思っている。とは言え基本はバーである。腹一杯食事をしようと思うと結構高くつくので(バーの食事はどこもつまみ扱いなのだ)ご注意の程を。

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December 02, 2006

再びApple Store銀座へ行く

 以前、交換してもらったApple Mighty Mouseがまたもや調子が悪くなってしまったので再びApple Store銀座へ行く。長年の経験でここに持って行くのが一番手っ取り早く直るからだ。
 幸い平日と言うこともあり待つこともなく見てもらったのだが、やはりスクロールホイールが汚れているのが原因らしい。しかしこのApple Mighty Mouseと言う奴は分解することが出来ないので簡単に掃除できないのが難点だ。なんでも店の人によると、修理は全交換で保障期間が過ぎていると定価と殆ど変わらない費用がかかるという事だ。しかし、いくらなんでも5千円近いマウスを内部が汚れたからと言って使い捨てにするわけにも行かないだろう。そう言うと(こんな言い方ではありませんが)、店の人はスクロールホイールの清掃法を教えてくれた。やり方はウエットティシュを手のひらに載るサイズに折りたたみ、その上でマウスを上下逆にした状態でスクロールホイール転がして清掃すると言うものだ。
 これが意外にも有効だった。おかげで高価な修理は免れたが、それにしてもこんな簡単な清掃法があるならマニュアルに書いて欲しかった。ちなみにネットでググルと結構同じ悩みの人がいるみたいで皆いろんな方法を試しているようだ。

Mighty Mouse(マイティーマウス) 掃除に関するブログ記事
Mighty Mouse にサラダ油?
Mighty Mouseの掃除法
Mighty Mouseのスクロールボールのお掃除
Mighty Mouseの掃除
Mighty Mouseは掃除しないとダメだ
Mighty Mouse 掃除

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December 01, 2006

アレクサンドル・リトビネンコ暗殺事件を検証する

 もういろんな所で報道されているが元ロシア連邦保安庁(FSB)情報部員アレクサンドル・リトビネンコ氏が不振な死を遂げた。国内のマスコミなどではロシア政府による暗殺ではないかという説がほぼ確定したかのような論調で書かれているが、いろいろと調べてみるとそう単純なものでもないようだ。

 詳しい検証についてはすでに2ch軍事版で行われ、早速軍事板常見問題にまとめられているので、まずはそちらを読んで欲しいのだが(それにしてもこうしたニュースの検証は本当にここは早いな)(注1)、結論だけをはしょって書いてしまうと、どうも「プーチン政権直接関与」というよりはFSBの私的制裁かロンドン在住の反プーチン派富豪べレゾフスキー側の謀略に利用された可能性の方が高いらしい。(注2)
 また暗殺に使われたとされるポロニウム210についても不審な点がいくつかある。まず一番の問題はこのような特殊な物質をどうやって入手したのかという点だ。元々、ポロニウム210は原子炉などの施設によってビスマスに中性子を当てることで生成する。その半減期はわずか138日しか無いため長期間の保存も出来ず、しかも非常に毒性の高いと言うもので、国家機関以外の組織が入手できるとは思えない。そのためにロシア政府が直接関わったとされていたのだが、どうやらそうでもなさそうなのだ。なんでもTechnobahnの記事によると少なくとも米国ではポロニウム210は規制の対象ではなく誰でも購入することができるといい、なんと通販さえ行われていたと言う(注3)。また毒性に関してもWikipediaでは致死量はわずか6.8 pg(1兆分の6.8グラム)と書かれているが、そこまで微量で人が殺せるものでは無いという意見もある。

 いずれにせよまだ分からないことばかりであるが、一つだけ言えるのはロシア政府による口封じといった単純なものではないと言えるだろう。

注1:特設コーナーなので時間が経つとリンク切れになっている可能性があるので注意
注2:ただし佐藤 優氏の「リトビネンコ氏暗殺の背景」によると、ロシアの工作機関の縄張り意識は非常に強いので、国内情報機関であるFSBが国外で謀略活動をすることは考えられないという。
注2-2:べレゾフスキーはエリツィン時代に活躍したオリガルヒ(新興財閥)の一人、当人は否定しているもののロシアマフィアとの結びつきが指摘されている。
注3:問題の会社の説明では通販されるのは超微量で暗殺に使うためには15,000個を購入する必要があるそうだ

関連記事:極東ブログ:リトビネンコ毒殺疑惑、雑感

追記:2007/4/29 軍事板常見問題のリンク先移転に合わせリンク先を修正。(「軍事板常見問題」管理人さん連絡ありがとうございます)

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