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December 20, 2006

オリコンヤクザ宣言

 「オリコン株式会社」が5000万円の損害賠償を求めて、12月13日、ジャーナリストの烏賀陽弘道氏を訴えた。理由は雑誌「サイゾー」の2006年4月号に掲載された、ジャニーズ事務所とオリコン関係に関する1ページの記事に載っている、烏賀陽氏の20行ほどのコメントが「オリコン」チャートの信頼性を損なうというものだ。驚くべき事に問題の20行は烏賀陽氏によると「サイゾー」電話インタビューに答えた内容を編集部がまとめたもので、しかも損害賠償額は5000万円と言う膨大な額だという。ちなみにこの金額は応訴するために弁護士を雇うだけでも着手金が219万円かかる金額で普通の個人ライターにとっては致命的なものである。
 これだけ見れば、民事司法の体裁をとった言論弾圧と見られても仕方がないだろう。詳細については不明な点が多いのであまり突っ込んだコメントはしないがこれについては注意深く見守る必要があると思う。

 私も昔、権利周りで裁判をやっているので多少はこうした事例に経験があるが、一つだけ危惧しているのは圧倒的なオリコン側有利(なにせ向こうは裁判費用は苦にならないし、裁判にかかる手間も法務部に丸投げすれば仕事として社内で処理されるのだから楽勝だ)な状況で長期戦になった場合、たとえ裁判で勝っても個人では致命傷になることだ。
 たしかに予算はカンパなどで集められるかも知れないが、裁判に忙殺されると個人では他の生活が成り立たないからである。おそらくそうなった場合、オリコン側は和解を餌に告訴を取り下げる代わりに形式的にでも烏賀陽氏を謝罪させることで、絶大な見せしめ効果を手に入れることが出来るだろう。さらに和解条件で今後この件の詳細について口外しないと言う条件を付ければ真相を闇の中に封じることも出来るのだ。(こうした守秘条件を付ける和解事例は多い)
 JASRACといいオリコンといい、日本の音楽業界はとことん腐った所が多いようだ。

追記:その後ネットであまりに話題になった性だろうか、オリコン側は「烏賀陽氏に「明らかな事実誤認に基づく誹謗中傷」があったことを認めてもらい、その部分についてのみ謝罪をして頂きたいだけです。その際には、提訴をすぐに取り下げます」との声明を発表し事態の鎮火を計り始めた。しかしどこから5000万もの金額を個人相手に請求したのかについての説明は未だに無いままである。

関連記事:
 ・UGAYAJaurnal
 ・事実誤認に基づく弊社への名誉毀損について CONFIDENCE ランキング&ニュース -ORICON STYLE-
 ・ITmedia News:「オリコンチャート」記事めぐりジャーナリストに賠償請求

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