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January 20, 2007

中国、衛星破壊実験に成功

 以前、衛星攻撃レーザーのテストなどをしていた中国だが、今回は弾道ミサイルを使用してついに衛星破壊実験に成功した。まずはその内容を中国新聞ニュースから引いてみよう。

 【ワシントン18日共同=辰巳知二】中国が高度約八百五十キロの宇宙空間で、弾道ミサイルに搭載した弾頭で老朽化した自国の人工衛星を破壊する実験に成功し、米情報当局が詳細を確認中だと米航空専門誌が十八日伝えた。スノー大統領報道官は同日の記者会見で、中国に既に懸念を伝えたと述べ、実験情報を事実上確認した。
 中国による衛星破壊実験が表面化したのは初めて。実験の成功が事実なら、有人宇宙飛行に成功するなど「宇宙大国」化を目指す中国が、米国などの軍事衛星に対する直接攻撃能力を獲得したことを意味し、宇宙空間をめぐる米中間の緊張が新局面に入ることは避けられない。
 米政府当局者によると、米国のほかオーストラリア、カナダも中国に懸念を伝え、日本、英国、韓国も懸念伝達を準備している。国際社会の警戒感が一気に高まるのは必至だ。
 同専門誌エビエーション・ウィーク・アンド・スペース・テクノロジー(電子版)によると、実験は米東部時間の今月十一日午後五時二十八分(日本時間同十二日午前七時二十八分)に行われた。中国の衛星発射センターがある四川省西昌の上空付近の宇宙空間で、弾道ミサイルを直撃し破壊する「キネティック弾頭」により、一九九九年に打ち上げた気象衛星「風雲1号C」を破壊した。
 同誌は、残骸(ざんがい)が「宇宙のごみ」として、他の衛星などに悪影響を及ぼす可能性も指摘。CNNテレビは、今回の実験前、中国が計三回の失敗を繰り返していたと伝えた。
 米国は八五年を最後に衛星を標的にした同種の実験を実施していない。
 米中は、米航空宇宙局(NASA)のマイケル・グリフィン局長が昨年秋に訪中するなど、宇宙科学分野での交流を強化しているが、今回の実験による影響は避けられないとみられる。

Wchina19
上記の図版はイギリスのTelegraphの記事より。

 なおGlobalSecurity.orgの記事によるとベースになったミサイルは中距離弾道ミサイルDF-21 / CSS-5で射程1800km、弾頭の重量は600kgとしている。これにより中国は旧ソ連(ロシア)、アメリカについで衛星破壊能力を持った国となったわけである。

関連News:対衛星兵器実験:ジュネーブ軍縮会議でも議論か
毎日新聞の記事。今回の実験でジュネーブ会議でも対衛星兵器が取り上げられる可能性が出てきたものの、宇宙の軍事利用では米国が先行しているため、新条約制定へ向けた機運が高まっても中国を利するものになると言う。

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