フラット化するWebと写真
最近、Webの仕事が増えてきた。しかも中途半端にシステム周りまで知っていることもあって、システムがらみの仕事が増えている。もちろん私はプログラマーでは無いので本格的なシステム構築などは専門家に回すのだが、最近は良くしたもので様々な機能を持つCGIやPHPなどが広く公開されているので、それを使えばたいていの事は何とかなる。そして最近は写真もこうした素材に近づきつつあるようだ。
一昔前まで写真の素材集というと、種類も少ない上に解像度やクオリティに制限があっていまいち使い勝手が悪いものだった。しかし今では素材集も膨大な種類が出ている上に、オンラインで全世界の素材を参照出来るようになってきて俄然使えるものになってきた。さらにオンラインフォトサービスの中には、ソーシャルブックマークではないが、各自が作ったフォトライブラリーをシェアすることによって、その写真を全世界から利用したり、逆に写真を登録した人には使われるランクに応じてフィードバックが得られるようなシステムが出来つつあるので利便性はさらに高まることだろう。
考えてみればこれはものすごい事である。全世界から常時アップされ続ける写真を好きなだけ検索して(条件が折り合えば)すぐに利用することが出来るのだ。だが利用する身としてはありがたいものの、撮影者として見れば逆に全世界と競争する事態にもなりかねない。
はたしてこれがどんな変化をもたらすのか想像もつかないが、一つだけ言えるのは置き換えの利く仕事をやってる限り写真家もいずれは全世界ベースの競争に巻き込まれることになるのだろう。果たしてその時、自分は生き残れるのか少し心配になっている。
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