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February 04, 2007

4億8千万個の針衛星

 1961年と1963年、 マサチューセッツ工科大学のリンカーン研究所はアメリカ軍の依頼によって人工の電波反射層を作るべく、軌道上に2cmの銅製の針を4億8千万個ばらまく実験を行った。この実験は「プロジェクト・ウエストフォード」と言う名称を付けられたが、その後この計画はその実験内容よりも、膨大なスペースデフリを生み出したことで名を残すことになる。

 1961年の最初の実験では針を分散させることが出来ずに失敗したものの、63年の二回目の実験では高度3500から3800 km、軌道傾斜角96°から87°にかけて針をばらまくことに成功し、その後この人工の電波反射層(正確には針をダイポールアンテナとして電波を伝達する)を使って通信を行うことにも成功した。
 しかしその後、通信衛星の発達とイギリス天文学者協会を初めとした多くの科学者の非難により計画は棚上げされ、結局この2回のみで実験は中止された。
 なお針の何割かは今も軌道を回っており今でも多数の衛星に深刻な影響を与えているが、多くの有人宇宙活動の中心となる国際宇宙ステーションの軌道、高度350kmから離れているおかげで有人宇宙活動に関しての危険性は少ないようである。

参考Link:Project West Ford

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