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February 28, 2007

新品のフライパンを仕込む

Yanagi_pan

 この前の休日は仕事の合間に新品のフライパンを仕込んでいた。まあ気分転換という名の逃避をしていたわけであるが、それでも時間を有意義に使っただけましだろう。
 最近ではこうした「から焼き→油を引いて軽く炒めてなじませる」といったプロセスを嫌う人が多いのか、テフロンや窒化鉄を使ったフライパンに人気があるようだが、最初の手間を除けば後の手入れは大差ない。むしろ私のように荒っぽい使い方をしてるといつの間にかテフロンがはげてしまって、後で「いつの間にかテフロンを全部食べてしまったのか」と嫌な気持ちになるくらいなら、初めから鉄のフライパンを使うべきだろう。(窒化鉄のフライパンは鉄とテフロンのフライパン双方の利点をもっているのだが、なにせ高い)
 写真は柳宗理デザインの鉄フライパン。まだ焼きを入れる前だが、から焼きして油をなじませると日本刀のような深みのある青色にみるみる変化していく様は見事だった。その後さっそく焼き物を作ったのは言うまでもないだろう。
 

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February 27, 2007

イラン、ロケット打ち上げ成功

 イラン国営放送によると、初のイラン製宇宙ロケットの打ち上げに成功したそうだ。ロケットは高度150kmに達し、搭載された科学観測機器はパラシュートで回収に成功したという。これらについてはいろんな所で書かれたので詳しくは書かないが、高度150kmは人工衛星にするには不十分な高度である。
 今回使われたロケットはイランの弾道ミサイル「シャハブ3」の改良型である「シャハブ4」とされているが、これは北朝鮮のテポドンそのものでは無いかと噂されているものである(以前、北朝鮮が衛星打ち上げに用いたと発表したロケットNKSL-1もテポドン1ベースの物だと言われている)。2段式でUDMH+IRFNAロケットエンジンを搭載し、ミサイルとして使用した場合には射程は2200kmだと言われている。
 ちなみにイランはさらに改良した射程3000km〜5000kmに及ぶシャハブ5も開発中である。

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February 26, 2007

焼き肉屋の前の謎の像

Caw_and_dog

 この前、焼き肉屋さんの前で見つけた謎の像。
焼き肉屋だから牛は分かるけどなんで犬がいるのだろう。まさか犬も…!

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February 24, 2007

“コリャ英和!「ロシア語」”を買ってみた

 機械翻訳ソフトは元々たいして期待はしてないが、それでも何かの足しにはなるかと思って“コリャ英和!「ロシア語」”を買ってみた。結論は「全く使い物にならない」と言ってしまえばそれでおしまいであるが、どう使えないかちょっと具体的に書いてみたい。(注:バージョン1,0,2,110)

 まず、なんと言っても致命的なのは辞書の語彙が少ないことだろう。一応ソフトには辞書単体を電子辞書のように使える機能が付いているので、最悪翻訳は使い物にならなくても辞書としてなら使えるだろうと思っていたのだが、殆どの語がHitしない。例えば“вериться”(信じられる)と言ったごく普通の単語ですら見つからない始末である。(ちなみにこの単語、18000語の語彙を持つポケット版の辞書でさえ普通に載っている単語である)
 そしてある程度予想は付いていたが、翻訳システムが露→英→和と言う中間言語を介して動くシステムになっているため、仮に辞書にある単語でも表示されるのは英語とそれを訳した日本語しか表示されない。もちろん格変化は表記されないので、これでは辞書として使うのも不可能だ。
 それでもオンラインでアップデートされていくそうなので、せめてもう少しましなものにならないかと思っている。

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February 23, 2007

自分用のWeb記事のクリップ

後でLinkを忘れそうなので防備禄代わりに記録しておく。

【インタビュー】アドビ副社長が語る、未来の写真
本来、こうした写真ベースのデジタル画像が自分の映像制作の原点だったのだが、最近はすっかり初心を忘れてしまっていた。ちょっと反省、まだまだデジタル写真は面白いことが出来そうだ。

サイクリストのための材料工学
自転車に使われている様々な素材の技術的解説。古典的なスチールからベリリウム、ボロンカーバイトなど謎の新素材まで広範囲にわたっている。それにしても下手な最新兵器よりも凄い素材が自転車に使われているのには驚かされる。

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実在する高エネルギー・レーザー兵器

 動画はアメリカとイスラエルが共同で開発中の戦術高エネルギー・レーザー兵器(THEL)のデモ画像。ミサイルや砲弾の迎撃など華やかな成果を上げているように見えるが、未だに実現には多くの難題が残されているという。
 その一つは装置の小型化(映像の発射装置の他に、レーダーなどの制御システムが必要で本体は車両数台からなる大がかりな物である)で、もう一点は取り扱うエネルギー源の問題である。本システムはフッ化重水素(DF)化学レーザーを用いてるが、フッ化水素は猛毒の物質で人に対する最小致死量は1.5gであり、取り扱いには十分な注意が必要なのだ。しかも現状での射程はこれだけの大きさでありながらわずか数kmしかない状況では近距離防衛兵器ぐらいにしかならないだろう。
 ついでに解説すると映像では発射中は白黒の画面になるが、これは赤外線が目に見えないため、検証用に赤外線カメラで撮影した画像だからである(肉眼では発射中も光線は目に見えない)。またサーモグラフィの画像を見ると発射中は膨大な廃熱が本体から出されているのが見受けられる。

関連Link:
戦術高エネルギー・レーザー兵器(米・イスラエル)レーザーで目標を破壊(7/22)
防衛問題の専門紙:朝雲新聞の記事
実在するレーザー兵器2
その後もう少しどんなものか調べてみた

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February 22, 2007

歩兵用レーザー兵器を考察する

 Wikipediaに依ると最近は歩兵用レーザー銃と言うのはあまり現実的ではないらしい。そのせいだろうか近頃のアニメやSFでは近未来の話でも今と大差ない銃を使っている話が多いようだ。だが歩兵用レーザー銃の開発があきらめられた訳ではない。アメリカでは長年、STAVATTI社が中心となって歩兵用レーザー銃の研究を続けている。少し前には電球を割ると言うプロモーション画像が公開されたこともあるが、今では出力は2Kwに達し多少は実現に近づいているようだ。
 とはいえこのレーザー銃、最近のニュースは殆ど聞かない上に動力源はポロニウム210(!)を使っているという代物で、実現までにはまだまだ多くのハードルを越えなくてはならないだろう。
 ところで、もし歩兵用レーザー兵器が実用化されるとすればどんな形態になるだろうか。レーザーは大気中では威力が減少する上に、装置の複雑さや価格から一般配備は難しい。しかし弾道補正の必要が無く、きわめて動作音が小さいと言う利点から考えると、最初に実用化されるのはスナイパーライフルになるのではないだろうか。難点は射程だが赤外線領域それも中赤外領域のレーザーを使用することで改善される上に、この波長域なら人間の目には見えないので尚更狙撃には向いてると言うことになる。しかも狙撃と言う目的から言えばなにも殺傷しなくても構わない。目つぶしでも十分効果的だと言う点を考えればレーザーライフルはすぐにでも実用化されそうである。
 そう、実は目つぶし用の兵器としてこうした兵器は既に研究されていた。それが実用化されなかったのは、こうした兵器がテロリストに渡った場合に余りにも危険だからという理由からだった。(こうした兵器が実用化されれば、要人警護は今よりもはるかに困難になるに違いない)
そのためこうした目つぶしを狙ったレーザー兵器は、特定通常兵器使用禁止条約(CCW)の議定書Ⅳ「失明をもたらすレーザー兵器に関する議定書」によって実用化される前に禁止される事になったのだ。だが殺傷を目的とするならこの条約には縛られない。近い将来にはレーザースナイパーライフルが実現する日が来ることだろう。

関連Link:8km先の対象を撃つ「レーザー・ライフル」
“WIRED”に掲載された開発中のレーザーライフルの記事。本文で取り上げたSTAVATTI社とは違う会社だが、レーザースナイパーライフルなどにも触れている。

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February 21, 2007

バレンタインデーの翌日

Choco_dust

 古いネタだが、バレンタインデーの翌日に駅の自動切符売り場にうち捨てられていたチョコレート。
いったい何があったのやら…

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February 20, 2007

新しいお茶を試してみる

Benifuuki

 また花粉症の季節がやってきた。しかも今年は地球温暖化なのか花粉が飛び始めるのがやけに早い。長年の自分の体を使った人体実験の結果シジュウム茶を飲むと症状が緩和される事が判ったので、この時期はそれを飲んで過ごしている。
 そんなわけで今年も例年通りシジュウム茶を買おうとしたのだが、新宿のたまに寄るお茶屋さんの口車に乗せられて「べにふうき」と言うお茶を試してみることにした。なんでも効果はこの手のお茶では一番で、しかも飲み口も良いというのだ。
 試しに飲んでみたところ、見た目も味も全く普通の緑茶である。ただ猛烈に苦いというか濃い感じは否めないが、それでもシジウム茶よりはずっと飲みやすいお茶だった。
 まだ飲み始めたばかりで効果の程は判らないが、利くようだったらこれに切り替えてみようと思っている。

追記:その後の人体実験の結果、いまいち自分には効かないようだ。

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February 19, 2007

福島事件から一年

 よく読んでいる「新小児科医のつぶやき」さんのところで福島事件から一年と言うテーマを書かれていたので便乗する。この事件についてはWikipediaの中の「出産難民」の項目にある説明が適切ではないかと思うので引用したい。

頻発する医療訴訟は産科医の逮捕にまで至った。2006年2月18日、福島県立大野病院産婦人科のK医師が逮捕勾留された。この事件は2004年12月17日に起きた、帝王切開中の出血による患者の死亡に関して、業務上過失致死罪および、異状死の届出義務違反(医師法違反)の疑いがあるとする刑事事件である。
K医師は一人医師体制の下で通常通りの帝王切開に臨んだが、癒着胎盤のために帝王切開術中に多量の出血を生じた。結果として輸血が追い付かず患者が死亡した、とされ、起訴され公判中である。死因は検察と被告のあいだに見解の相違があり、係争中である。
経過としては、癒着胎盤の剥離中に多量の出血が生じたため、追加輸血をおこなった。輸血終了後に血圧上昇を確認の後、子宮を摘出。その後、止血操作中に突然心室細動となった。蘇生を試みるも妊婦は死亡した。癒着胎盤は術前の予測が不可能な合併症であり、一人産科医師という困難な状況下で2年前に発生した(医療ミスでない)事故に対して逮捕が行われたことは産科医を動揺させた。日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会から「座視することができない」旨のコメントが表明され、各地の地方支部からもK医師逮捕に対する抗議が表明された。

実はこの事件で問題なのはここに書かれていることだけではない。これをマスコミが医者側が一方的に悪いような口ぶりで報道し続けた点である。(そのため今回はメディア側の記事を引用しなかった)

日本の医療制度は今多くの問題を抱えている。詳しくは上のWikipediaの項目などを見て欲しいが、困ったことに今もメディアではこうした問題点を改善するのではなく、あくまで医者たたきや単なるセンセーショナリズム(まあこれは医療に限らず全ての分野でそうなのだが)の材料としてしか見ていないようなのだ。このまま医療制度が崩壊した暁には、最大の戦犯はマスコミだと言うことになるだろう。


関連Link:医療崩壊-Wikipedia

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February 18, 2007

ネットの言論に潜むわな

 松浦晋也のL/Dで自転車の車道通行禁止問題に関してよく言われる疑問「そもそも警察庁の出した文面は、疋田氏が主張するように読めない。疋田氏は文面を歪曲して解釈している」に付いての反論を掲載している。要は「確かに警察庁の文面はそう読めるが、官僚の作文の読み方を知らないと裏に書かれている意図や抜け道に嵌ってしまう」というものだ。記事の中では具体的なその読み方の解説も書いているのだが今回書きたいことはそれではない。
 私が気になったのはその中で書かれた以下の項目である。

 今回のことで気がついたのだが――ネットの言論では、「ソース」が重要だとされる。主張の根拠を示せというわけだ。
 ところが、ソースそのものは、「ソースの読み方」は教えてくれない。従って読み方は「常識」によることになる。
 それは、今までにない言論の場を作り出したわけだが、今回の官僚文書のように、常識とは全く異なる読み方を必要とする「ソース」にぶつかると、途端に「誤読」を起こしてしまうことになる。
 私としては、最低でも日本の官公庁が発行する公文書については、その読み方がネットの常識となればいいと思う。

 実はこの部分がこれからネットで問題になってくるのでは無いのだろうか。そう痛感したのは、これに似た話しを聞いたことがあるからだ。具体的な例を上げよう。
 日本で流される海外ニュースの多くは、英語圏のニュースが中心になっている。そしてソースを出せと言われて大抵出てくるソースも日本の翻訳記事が貼られてくる。ところが元の英文の記事と付き合わせた時点で既に、訳者のバイアスや誤訳が入っていることがあるのだ。この場合、日本語の翻訳記事のソースを出しても既に「歪み」が入っていることになる。幸い日本では英語使いが多いので(私にはとても出来ないが)ネットなどでは元の文を出して検証してくれる人が出て修正されることが多いのだが、問題なのはそれ以外の言語の場合だ。
 実はこの場合修正される事は殆ど無いのである。このことに気づいたのは私が貧弱ながらもロシア語というマイナーな言語の学習者だったからであるが、まだロシア語などはいいらしい。アラビア語などになると文化的な違いから驚くべき間違いが全世界に配信されてしまう場合さえあるのである。師岡カリーマ・エルサムニーさんの書いた「恋するアラブ人」からその具体的な例を上げよう。

 一九九九年十月三十一日、エジプト航空のボーイング767型機が、カイロに向けてニューヨークを出発した直後、海に墜落した。生存者ゼロと言う悲惨な事故である。
 本当に悲惨な事故だった。多くの犠牲者を出したという事実だけでも大惨事だが、飛行機というのは、多くの乗客と彼らを地上で待つさらに多くの人々の再開の夢を乗せて飛ぶ乗り物でもあるだけに、その事故はより悲痛なものである。さらに悲しいことに、このエジプト航空機については、自殺を望んだエジプト人の副機長が、乗客乗員を道連れにして海に突っ込んだ可能性があると、まことしやかにアメリカのメディアによって報道された。
 副機長が「神に全てを委ねます」と言う《自殺をほのめかす》祈りの言葉を繰り返す声がヴォイス・レコーダーに残されているというのが、彼らの根拠だった。

ちなみに後で語られるがこの「神に全てを委ねます」と言うフレーズは英語なら"Oh My God!"に当たるごく当たり前のイスラム教徒のフレーズなのだ。しかしイスラム教の知識のないアメリカのメディアはこれを自殺の疑いとして全世界に配信してしまったのである。

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February 17, 2007

「言論の自由」が死ぬもう一つの理由

 最新号のCOURRiER Japonの特集は世界的に広がる“格差社会”とトルコ・ロシアで相次いで起こったジャーナリストの暗殺だった。その中でも特に気になったのが後者の特集だ。トルコの場合は殺された理由がアルメニア人虐殺問題だというのが、日本の南京大虐殺問題を連想させて気がかりだし(注1)、ロシアの場合はアンナ・ポリトコフスカヤさんが殺された後も着々と言論弾圧が進む背景に、国民がそもそも社会問題を告発するメディアを見なくなったと言う問題が示唆されているからである。
 特にロシアの問題は日本に当てはまりそうなところが多そうなのが気がかりだ。例えば今やロシアでは政治闘争番組は殆ど見られなくなったという。その多くが娯楽番組に変わってしまったからであるが、最初にそれが起きたのが単なる視聴率目当てなのか国家の介入かは別にして、それによりますます「娯楽以外の番組の視聴率の低下→報道番組の減少」と言うスパイラルに陥ってしまっているのが問題なのだ。さらに深刻なのはこれがTV以外でも起きていることである。ロシアのラジオ「モスクワのこだま」は政府系企業「ガスプロム」に資本の65%を所有されているものの、未だ国内でもっともリベラルで、プーチン政権の批判さえいとわないラジオ局として知られている。そして政府から圧力が掛かった事すらないのだが、それは今では一部のインテリや政治好きしか聞かない状況でもはや何の影響力も無いからだと言われているのだ。
 振り返って今の日本はどうだろう。「崖っぷち犬」が大ニュースとして報道され、「あるある大辞典」で流れる品が瞬く間に店頭から姿を消す日本。ネットでは深刻な社会問題がたまに告発されても、マスコミでは決して報道されない日本。この国の言論も同じように緩慢な死に向かって進んでいるような気がしてならない。


注1:トルコではオスマントルコ時代に行われたアルメニア人に対する虐殺は大きなタブーとなっている。トルコ政府はこの問題を否定し続けており、アルメニア政府が主張する死者100万人と言うのは誇張で、多くても30万人それも戦闘中の犠牲者で虐殺には当たらないと主張している。なおトルコではこの虐殺を肯定するものは刑法301条の国家侮辱罪に当たるとされている。(補足するとこれまでは刑法301条で起訴されることは殆ど無かった)

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February 16, 2007

Gates vs. Jobs

You tubeに載ってたネタ。
出てくるGatesとJobsが(当人に似ているかは別として)、全くイメージ上の2人なのが笑える。

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February 15, 2007

Blogの更新が減る理由

 最近、Blogの更新が隔日になりつつある。まあどんなペースで書こうが構わないわけだが、その原因を自己分析すると一つは書く時間がないという問題があり、もう一つに別にBlogに書く必要もないと言う対象の問題がある。このうち時間がないと言う問題は分かりやすい。しかし自分にとってはこれは単にモジべーションの問題に過ぎない。と言うのももっと死ぬほど忙しいときであっても、せっせと更新していた時期もあったからだ。
 実は本質的な問題は、リソースを割く対象がBlog以外にも広がりつつあるというのが大きいのだろう。実は最近,Wikipediaの記事を書いたり、あるところで発表する予定で旧ソ連のベネラ惑星探査機の話しを書いたりしているのだが、そうすると表現欲が満たされるのかBlogを書こうという気がしなくなるのだ。

 これは私自身の個人的なケースではあるが、WikipediaやYouTubeなど表現する場所には事欠かない今のネットを考えると同じような理由でBlogを書かなくなる人は増えつつあるような気がする。

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February 14, 2007

私が経済学を疑う理由

 この前書いた「はてな」を中心に盛り上がっている経済ネタだが、今度はその前提となる用語の解釈で議論が起きているようだ。詳しくは下の関連Linkを見て欲しいが、経済学を扱っている人同士ですらこれだけ意見の違いが出てくるのを見ると、経済学に疎い自分などはどう判断すればいいのかと言う気持ちになってしまう。正直なところ暴論を承知で言えば、経済学者の提言に従って国家経済を運営すること自体がギャンブルのような気がしてならない。
 事実、ソビエト連邦が崩壊して市場経済を取り入れ始めた時、アメリカの経済学者達は熱心に提言を行い、エリツィン政権も熱心にそれを取り入れて改革を行ったのだが、結果は燦々たるものだった。このときロシアでどのような経済政策が行われたのか、まずその成り立ちを経済企画庁(現:内閣府)の平成3年度の年次世界経済報告書から引いてみよう。

 急進改革派経済学者でロシア共和国前副首相のヤブリンスキーは,ゴルバチョフ大統領とエリツィン議長の後押しを受けて,アメリカのハーバード大学グループと合同で急進的な経済改革案(いわゆるハーバードニヤブリンスキー案)を策定した。この案は,西側から年間200〜350億ドル程度の金融支援を今後数年にわたって見込んだものであった。
 同案を基本にゴルバチョフ大統領は7月17日,ロンドン・サミットに出席していた先進7か国首脳との会談に臨み,支持を求めた。これを受けて,先進7が国による6項目の対ソ支援策が表明されたが,同大統領が期待していた大規模な金融支援は見送られた。ロンドン・サミットで西側からの金融支援取りつけに失敗したゴルバチョフ大統領と急進改革派に対し,保守派は,ソ連を屈辱と借金漬けによる破滅に追い込む′ものとして,厳しい非難を浴びせた。
(注:この後ロシア経済政策は経済の悪化とともに迷走するが、基本的には常に急進改革派経済学者達がリードしていくことになる)

このようにして始まった経済改革だったが、その結果は悲惨なものだった。当時のロシアがどのような状態だったかは太田述正氏のコラムに数値が挙げられている。

(その結果)当時のロシアでは、国民の75%が貧困水準以下か貧困水準ぎりぎりの生活をしており、学齢期の子供の10~80%が肉体的ないし精神的欠陥を抱えていました。また、男性の平均余命は60歳未満にまで落ち込んでしまっていました。

 おかげでロシアでは当時こんなジョークが流行ったという。

アメリカの軍事パレードで多くの戦車や戦略ミサイルの行進の後、スーツを着た男がアタッシュケースを下げて行進した。
そして次のようなナレーションが流れたと言う。
「最後にロシア・日本を瞬く間にずたずたにしてしまった世界最強の兵器、経済学者の行進です」

 そう、ちょうどこの頃は日本もバブル崩壊で経済はがたがただった。このアネグドートのように日本の経済を駄目にしたのがアメリカ流経済学だったのかは判らないが、少なくとも経済学の理屈道理には現実は回らないようである。


関連Link:
生産性の話の基礎
生産性をめぐる誤解と真の問題
それでも賃金水準は平均的な生産性で決まるんだよ。

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February 12, 2007

帰省で見た地方の風景のメモ

 この連休はちょっと事情があって帰省していた。
そこで思ったことなどを忘れないうちにメモしておく。

・帰る度に過疎化が凄い勢いで進んでいて、伝え聞く話しも嫁さんの来手がないので韓国・中国からお嫁さんを呼んでいるとか、道を歩いても日本語を聞かなくなったとか言う話しばかりだったので、どうなることかと心配していたのだが、思ったよりも活気があって安心した。連休中と言うこともあるのだろうが、街や飲食店でも結構人を見かけたし子供連れも多いようだ。
 とは言え駅周辺はものすごい寂れ方で、街の中心は完全に大きな国道沿線に移動してしまった。車社会化は凄いペースで進んでいて、車がないと全く生活が成り立たなくなっている感じがする。そういう意味ではファスト化関連書籍)が進んでいるとも言えるわけで痛し痒しと言ったところだろう。

・再開発や過疎化を防ぐ狙いなのか温泉が出来ていた。温泉とは全く無縁な地域なのだが、お台場にある「大江戸温泉物語」で顕著なように、日本はとにかく1000m位まで掘れば大抵の場所では温泉が出るらしいので、ここも力ずくで出るまで掘ったのだろうか?
 想像以上に立派な施設でスーパー銭湯やプチ「大江戸温泉物語」化していたが、幸いなことに盛況なようだ。

・街でも方言をほとんど耳にしなくなった。なんでも地元のTV番組では地元の伝統芸能をやるためにわざわざ子供達は「方言」を学ばなければならないそうだ。

・昔は空気がいいと思ったが特に感慨がないのは、冬で緑が無いせいで草や森林の匂いがしないせいだろうか。

・牛乳旨し。特別の製法もしてないのに何でこんなに旨いのか。

 相変わらず雨男ぶりを発揮して、到着と同時に雨で帰る日まで天気が悪かった。ちなみに帰った後は見事な天気になったらしい…。

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February 10, 2007

本当は豊かな、あるいは怠け者の楽園だったソビエト連邦

 少し前から始まった主に「はてな」の住人を中心に盛り上がっている議論が面白い。いろんなテーマで語られているのだが、要約すると「資本主義は人間を幸せにするか」と言ったところだろうか。例えば最初の頃のテーマは「利益を追求し生産性を追求しまくっていけば、一部の人の生み出す利益だけで残りの人が食べていけるようになる筈だ」と言うものだった。もちろん現状は一部の人間がその利益を独占し、多くの人が食うか食わずの状況になっている訳だが、その解釈に関してもさまざまな理由や解決法が提示されて面白かった。
 まあ詳しくは下の参考Linkを見て欲しいのだが、今回書きたかったことはそれではない(前置きが長いな)。
実はかつてこの話題でも言及された理想社会の一例がソビエトでは実現していたのである。それはどんな社会だったのかを知るために、佐藤優氏の「国家の崩壊」の中から引用してみよう。

 まず、いま言われた大衆社会化状況について見てみますと、ブレジネフ時代のソ連というのはとっても“いい社会”だったわけです。
 たとえば、職場においては、九時始業の場合はだいたい十時頃出勤して、それからゆっくりと十一時ぐらいまでお茶を飲む。昼の一時になれば昼飯を一時間ぐらいとって食べ、それから夕方の五時には完全にオフィスが閉まっている状態になりますから、だいたい夕方の四時には仕事を終えてしまいます。ですから、月曜日から金曜日までは一日平均三時間半労働です。そして土日は別荘で遊んで過ごします。ほとんどの人たちが郊外にダーチャという、再演付きの小さな別荘を持っていますから、そこで過ごすわけです。そのうえ、夏には二ヶ月の休暇がとれる。
(中略)  それに、ブレジネフ時代のソ連社会というのは、欲望が刺激されてどんどん昂進するという形にはなってなかったんです。たとえば、モスクワを例にとると、首都でありながら、モスクワは地理的に奥まっているのでヨーロッパのラジオの中波が入りません。ですから、ヨーロッパの消費生活の情報が一般市民のところに入ってこない。雑誌なんかも全く入ってこないというふうに情報が統制されているので、欲望を刺激するものがない。だから、ラジカセが欲しいと言うことがあっても、ラジカセが買えれば、それで欲望は充足してしまう。次々に昂進する条件がないんです。

要は社会に最初から贅沢品や選択の余地が無ければ意外と人は「そんなものか」と納得してしまうようなのだ。そうは言ってもご存じのように1991年にはソ連は崩壊してしまうのであるが、案外アメリカとの競争という外圧が無ければだらだらとこの「怠惰な楽園」は長続きしたのかも知れない。


関連Link:
大多数が余裕を持って暮らせる豊かな社会の作り方
分配が問題なんですよ…。分配がなければ貧困が拡大する。
むき出しの自由競争では人々は疲弊し貧困が拡大。自由競争を否定すると欲望が抑圧される。この矛盾を解決してみなが素直な気持ちで豊かに生きられる社会

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February 08, 2007

宇宙戦争への道

 この前、中国が行った衛星破壊実験の後、こうした宇宙の軍事利用を防ぐために先進国の間では衛星攻撃兵器の実験や使用を禁止するための交渉がもたれるのではないかと思われた。しかし結局はそうはならなかったようだ。いまや米軍は95%の情報を民間の通信衛星に頼っており、飛行機はもとよりミサイルや爆弾までもがGPSの情報で動いている。いまさら宇宙の軍事利用を止めることなど不可能なのだ。まして、表だった制限が掛けられればアドバンテージのある米国が一番制限がかかるのは確実だ。かくして宇宙空間の軍事利用の取り決めはなされないばかりか、さらなる競争に各国は突入した。
 共同通信では以下のように報じている。

【7日 ワシントン】米国政府は6日、中国が実地した人工衛星破壊実験を受け、米国の衛星への攻撃を回避するために、家し絵の機動力を向上させるなど、新たな防衛技術の開発を進める方針を明らかにした。また、中国が求める宇宙軍縮の新条約交渉を拒否、米国は独自の防衛能力強化により宇宙空間での攻撃に備える姿勢を強調した。

そしてイスラエルまでも同様の姿勢を取るらしい。

(2007/2/7 18:41)イスラエルのアミール・ペレツ国防相は5日、米専門誌のインタービューに応じて「最近、中国が軌道上にある衛星を物理的に破壊できる能力があることを証明した。こういった能力に対してイスラエルは将来、敵国がイスラエルの衛星を破壊するかもしれないという最悪のシナリオを想定して準備をせざるを得ないだろう」と述べて、対衛星破壊兵器に対抗する兵器を開発する考えがあることを表明した。
イスラエル国防相のこの発言に対して、専門家は中国が対衛星破壊兵器の技術をイスラエルの敵対諸国に提供する可能性は低いとしながらも中国はイランとその周辺国に対して弾道ミサイルの技術を提供してきたという経緯もあると述べている。

かくして宇宙もまた戦争の舞台となるのだろう。そのときは民間の衛星だからと言って無関係だとは言っていられない、上にも書いたように通信・気象観測などの様々な分野はもう軍事利用と無関係では無いからだ。
戦争により軌道上がスペースデフリに覆われて、人類が地球に閉じこめられる日も案外近いのかもしれない。

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February 07, 2007

新海誠風写真

 時代の空気と言うのだろうか、ある時さまざまなジャンルで同時多発的に同じような作風の作品が発生する時がある。ロシアアバンギャルド(ロシア構成主義)やバウハウスなどは典型的な一例だが、それほど大げさではなくても時代の空気を反映してか違うジャンルなのに(付け加えるなら互いに相手のことすら知らないのに)不思議と雰囲気が似ている作品を見かけるときがある。
 前置きが長くなったが、最近お気に入りの写真サイト「光と遊ぶ」の風景写真がどこかで見たような気がしてならないと思っていたら、アニメーション作家の新海誠氏の作風に似ていることに気がついた。おそらくRow現像でこの鮮やかな色味を出しているのだと思うが、まさか現実の風景で深海誠風の世界が見れるとは思わなかった。特に朝焼けと夕方の風景が素晴らしい。

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February 06, 2007

久間発言は本当に日米間に波紋を起こしたのか?

 2chで話題になった政治ネタにコメントするのもなんだが、久間防衛大臣が「イラク戦争は間違いだった」と言った件で米国側が不信感を持っていると言う件に関して、マスコミが麻生外務大臣に意見を求めたところ、「不信感があると言ったのは(米国の)誰ですか」と記者に切り返したら「それは言えません」と記者がしどろもどろになったと言う事件があった。(参考Link
 ネットなどではこれで麻生大臣を絶賛する意見が書かれてるんだが、それ以前にこのニュースが流れたときは「日米同盟に悪影響がある」と久間大臣を叩いている意見を目にした気がしたのだが、それはどうなってしまったのだろうか。麻生大臣の話を絶賛するんであれば、この件はアメリカ側では問題になっていないと言うことになるし、さらに言うなら久間大臣のバッシングもまんまとマスコミに乗せられたと言う事になる筈だ。

 余談だが今回の件の裏には省に昇格したことで、外国との交渉に関してフリーハンドを得た防衛省に対して外務省が仕掛けた工作だという説があるのだが、「不信感がある」と言った本当のソースをたどると意外と面白い事が分かるかも知れない。

 追記:こんどは麻生外務大臣がフセイン前政権を倒した後の米国主導の治安維持・復興政策について、「非常に幼稚だ」と指摘したのが問題になっているらしい。それにしてもいつからこの国はアメリカの政策を批判してはいけない属国になってしまったのだろうか。

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February 04, 2007

4億8千万個の針衛星

 1961年と1963年、 マサチューセッツ工科大学のリンカーン研究所はアメリカ軍の依頼によって人工の電波反射層を作るべく、軌道上に2cmの銅製の針を4億8千万個ばらまく実験を行った。この実験は「プロジェクト・ウエストフォード」と言う名称を付けられたが、その後この計画はその実験内容よりも、膨大なスペースデフリを生み出したことで名を残すことになる。

 1961年の最初の実験では針を分散させることが出来ずに失敗したものの、63年の二回目の実験では高度3500から3800 km、軌道傾斜角96°から87°にかけて針をばらまくことに成功し、その後この人工の電波反射層(正確には針をダイポールアンテナとして電波を伝達する)を使って通信を行うことにも成功した。
 しかしその後、通信衛星の発達とイギリス天文学者協会を初めとした多くの科学者の非難により計画は棚上げされ、結局この2回のみで実験は中止された。
 なお針の何割かは今も軌道を回っており今でも多数の衛星に深刻な影響を与えているが、多くの有人宇宙活動の中心となる国際宇宙ステーションの軌道、高度350kmから離れているおかげで有人宇宙活動に関しての危険性は少ないようである。

参考Link:Project West Ford

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February 03, 2007

合羽橋へ行く

Sukiyaki_clock

Food_earrings

 仕事のリサーチで合羽橋へ行った。ご存じの通り合羽橋は様々な食品・店舗関係の問屋街で、あらゆる調理器具や店舗用品などが売られている街だが、なかでも一番の人気は食品サンプルだ。
 一つ一つ手作りで想像以上に高価だという難点はあるもの、恐ろしく良くできていて見ているだけでおなかがすいてくる。そんなわけで観光客にも大人気で、お店の方もちゃんとおみやげ用に写真のようなかずかすの面白い製品を売っている。

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February 02, 2007

軍事ネタを2つ程

 特に長い記事のネタが無いので短い思いつきを2点ほど。

・今週の「モーニング」に載っていた「ディアスポリス 異邦警察」に中国製の消音マシンガンが出てきたが、実のところどうなのだろうか。ちょっとググルとこんなページが見つかったが、いずれにせよ普通のサイレンサーくらいでは市街地で使うには単なる気休めにしかならないようだ。(昔、タイに旅行したときに銃を撃ったことがあるのだが、本当にうるさくて驚いたものだ)
 ただもし将来レーザーライフルが実用化されたら、無音という点でスナイパーや都市ゲリラは今以上に恐ろしい脅威になることだろう。

・米航空宇宙専門誌エビエーション・ウイーク・アンド・スペース・テクノロジー(電子版)によるとイランが自前のロケットで人工衛星打ち上げをもくろんでいるらしい。
 しかし本当にイランに衛星打ち上げ能力があるのだろうか。イランの軍事技術はアフマディネジャード大統領がふかしまくるのと、アメリカがイラク攻撃時並に危機を煽るせいで本当の所が分かりにくくて適わない。ただイランのミサイル「シャハブ」シリーズは、北朝鮮のノドンシリーズやテポドンなどがベースになっていると言われているので、衛星打ち上げ能力も北のロケット「NKSL-1」(北朝鮮側が衛星打ち上げ用に開発したとしているテポドン1がベースのロケット)程度しか無いと思われる。とは言え、日本で最初に人工衛星を打ち上げるのに使ったL-4S(ラムダ4S)などは全長16.5m、直径73cm、重量9.4tと言う上記のミサイルよりも遙かに小さな代物だった事を考えると、あながち衛星打ち上げは不可能だとは言えないだろう。

参考Link:テポドン及びNKSL-1について

2007/2/12追記:イランの衛星打上げ機のBM25に関する詳細が見つかったのでLinkを追記する。(英文)
Iran’s Space Venture Will Enhance its Nuclear Military Resources

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