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February 08, 2007

宇宙戦争への道

 この前、中国が行った衛星破壊実験の後、こうした宇宙の軍事利用を防ぐために先進国の間では衛星攻撃兵器の実験や使用を禁止するための交渉がもたれるのではないかと思われた。しかし結局はそうはならなかったようだ。いまや米軍は95%の情報を民間の通信衛星に頼っており、飛行機はもとよりミサイルや爆弾までもがGPSの情報で動いている。いまさら宇宙の軍事利用を止めることなど不可能なのだ。まして、表だった制限が掛けられればアドバンテージのある米国が一番制限がかかるのは確実だ。かくして宇宙空間の軍事利用の取り決めはなされないばかりか、さらなる競争に各国は突入した。
 共同通信では以下のように報じている。

【7日 ワシントン】米国政府は6日、中国が実地した人工衛星破壊実験を受け、米国の衛星への攻撃を回避するために、家し絵の機動力を向上させるなど、新たな防衛技術の開発を進める方針を明らかにした。また、中国が求める宇宙軍縮の新条約交渉を拒否、米国は独自の防衛能力強化により宇宙空間での攻撃に備える姿勢を強調した。

そしてイスラエルまでも同様の姿勢を取るらしい。

(2007/2/7 18:41)イスラエルのアミール・ペレツ国防相は5日、米専門誌のインタービューに応じて「最近、中国が軌道上にある衛星を物理的に破壊できる能力があることを証明した。こういった能力に対してイスラエルは将来、敵国がイスラエルの衛星を破壊するかもしれないという最悪のシナリオを想定して準備をせざるを得ないだろう」と述べて、対衛星破壊兵器に対抗する兵器を開発する考えがあることを表明した。
イスラエル国防相のこの発言に対して、専門家は中国が対衛星破壊兵器の技術をイスラエルの敵対諸国に提供する可能性は低いとしながらも中国はイランとその周辺国に対して弾道ミサイルの技術を提供してきたという経緯もあると述べている。

かくして宇宙もまた戦争の舞台となるのだろう。そのときは民間の衛星だからと言って無関係だとは言っていられない、上にも書いたように通信・気象観測などの様々な分野はもう軍事利用と無関係では無いからだ。
戦争により軌道上がスペースデフリに覆われて、人類が地球に閉じこめられる日も案外近いのかもしれない。

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