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February 19, 2007

福島事件から一年

 よく読んでいる「新小児科医のつぶやき」さんのところで福島事件から一年と言うテーマを書かれていたので便乗する。この事件についてはWikipediaの中の「出産難民」の項目にある説明が適切ではないかと思うので引用したい。

頻発する医療訴訟は産科医の逮捕にまで至った。2006年2月18日、福島県立大野病院産婦人科のK医師が逮捕勾留された。この事件は2004年12月17日に起きた、帝王切開中の出血による患者の死亡に関して、業務上過失致死罪および、異状死の届出義務違反(医師法違反)の疑いがあるとする刑事事件である。
K医師は一人医師体制の下で通常通りの帝王切開に臨んだが、癒着胎盤のために帝王切開術中に多量の出血を生じた。結果として輸血が追い付かず患者が死亡した、とされ、起訴され公判中である。死因は検察と被告のあいだに見解の相違があり、係争中である。
経過としては、癒着胎盤の剥離中に多量の出血が生じたため、追加輸血をおこなった。輸血終了後に血圧上昇を確認の後、子宮を摘出。その後、止血操作中に突然心室細動となった。蘇生を試みるも妊婦は死亡した。癒着胎盤は術前の予測が不可能な合併症であり、一人産科医師という困難な状況下で2年前に発生した(医療ミスでない)事故に対して逮捕が行われたことは産科医を動揺させた。日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会から「座視することができない」旨のコメントが表明され、各地の地方支部からもK医師逮捕に対する抗議が表明された。

実はこの事件で問題なのはここに書かれていることだけではない。これをマスコミが医者側が一方的に悪いような口ぶりで報道し続けた点である。(そのため今回はメディア側の記事を引用しなかった)

日本の医療制度は今多くの問題を抱えている。詳しくは上のWikipediaの項目などを見て欲しいが、困ったことに今もメディアではこうした問題点を改善するのではなく、あくまで医者たたきや単なるセンセーショナリズム(まあこれは医療に限らず全ての分野でそうなのだが)の材料としてしか見ていないようなのだ。このまま医療制度が崩壊した暁には、最大の戦犯はマスコミだと言うことになるだろう。


関連Link:医療崩壊-Wikipedia

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