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March 04, 2007

医者が足りない理由

 またいつも覗かしてもらっている「新小児科医のつぶやき」さんの所からの話題を引用する。
話しはコメント欄でやりとりされた「医者が足りない理由」についてだ。

Q.今売っている週刊新潮の中原英臣氏の連載に「医者が減った、絶対数が少ないからと報道していたが、どう考えても納得いかない。今は27万人以上で、1970年ごろは11万人だったが小児科・産婦人科が不足している話など無かった」と書いてあったのですが、これらは事実なのでしょうか?

A1. 患者一人当たりの医師・看護師の仕事量と責任が昔とは比較にならないぐらい増えていますので、人手不足なのです。日本で人手が足りている科などありません。
 身近な例でいいますと、20年前はゲームソフトは8-32キロバイトに収まる小さなサイズですが、今はDVD-ROM(4.7ギガバイト)で供給される大規模なものになっているのと同じです。しかも昔はプログラムミスは笑って済まされましたが、今はそんな事はありません。おまけに青少年の残虐犯罪はあのゲームが原因と名指しされる事もあるように、責任も重くなっています。それと同じです。

A2.医師不足については色々言われています。が、私もいまいちよく分かっていません。ただ、私が医師になったとき(10云年前と今では格段に仕事の量は増えたと思います。
1 専門分野ごとに分かれてしまった。    以前は一人の医師が内科も診れば外科もして、お産もして、なんてざらでした。(うち(循環器)のボスも田舎の病院にいったときにお産を扱っていたといっていました。)それが今では血圧なら循環器、糖尿なら専門医、お産は産婦人科、脳梗塞は脳外科とお客様のご要望が厳しくなりました(笑)。大きな病院にいけば診療科は30に迫るんじゃないでしょうか(内科と言っても、その実は循環器・呼吸器・消化器などに分かれます。)。最近では他科の疾病に対して手を出しにくくなってきました。

この後にも具体的な理由がずっと続くのだが、要は専門化・24時間対応を求められるコンビニ化によって必要な作業量はどんどん増えるのに対し、医者の絶対数が追いつかないと言うことらしい。
 
 なんとなくこの話し、医者に限らずIT系でも当てはまりそうな感じがするのは私だけだろうか。上でもゲーム開発の例を上げていたが、確かに今では開発はますます物量戦が進み、他がこんな機能を付けてるからうちも付けようとか、もっとグラフィックをもっとムービーをと言う競争になっているし、昔は一人で開発全体を見渡せて開発チームもせいぜい数人ぐらいだったのが、今では各パートごとに数十人(下手をすると100人以上)のチームになってしまい、殆どの人は全体を見渡せなくなってしまっている。
 上の「新小児科医のつぶやき」の中でも話題になったが、どうやらIT系と医療系の仕事の状況は悪い点で似通った物があるらしいが、プログラマーやCGデザイナーもそのうち人不足になるのだろうか?  どうもその点だけは医者と違い、アウトソージング化が進み、開発はより賃金の安い外国に流れるだけのような気もする。

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