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March 03, 2007

バグダッドの郵便配達人

 以前、「ポストマン」と言う映画があった。
ストーリーは大規模な戦争(核戦争?)の後、荒廃したアメリカでは独裁者ベツヘルム将軍が率いる“ホルニスト”が生き残った人々から食物や物資を奪っている社会で、生き残るために郵便配達夫“ポストマン”に成り済ますことにした主人公が口から出任せで言った「新政府が誕生した」と言う話しを信じる人々から英雄として祭り上げられていった。かくして主人公かくしてゴードンは、郵便配達員の制服を着て孤立無援の戦いに挑むが…。
 と言う話しである。映画ではおおごけしてゴールデン・ラズベリー賞で最低作品賞を受賞する始末の作品だが、原作の小説版は映画とは違い素晴らしい作品である。
 最新のCOURRiER Japonに載っていたレポート「バグダッドの郵便配達人」を読んだとき、まず思い出したのはこの話しだった。いや現実のポストマンであるバグダッドの郵便配達人の置かれている環境の悲惨さは小説を凌いでいると言えるだろう。今のバグダッドでは死因の1位は殺人で毎日50人から100人あまりの人が死んでいるのだ。町中に投棄されたゴミには爆弾が仕掛けられている恐れがあるので誰も片付けようとはせず、突然「警察」と称する人間が車や家から人々を引きづりだし、翌朝には頭部が切り離されドリルや銃でぼろぼろになった死体としてゴミ捨て場や道路脇に捨てられる。そんな地獄のような中で彼らは今でも郵便を配達していると言う。彼らが何故こんな状況で郵便配達をしているのだろうか。その質問に対してこう答えたという「もし、僕たちが郵便物を届けなくなったら、いったい誰が届けるっていうんだい?」
 現実は小説よりも素晴らしくまた過酷だと言われるが、まさにその典型的な例がバグダッドの郵便配達人なのかもしれない。

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