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April 02, 2007

NHK教育TVの「歴史に好奇心」が面白い

 以前「意外に役に立たなかった日本刀」と言うタイトルでも取り上げたが、NHK教育TVの「歴史に好奇心」が面白い。
 今月のテーマは「日中二千年漢字のつきあい」、来月は「漢方なるほど物語」である。まだ番組は始まってないが、書店でガイドブックが売られているのを見つけて読んだところ、あまりに面白くてその場で買ってしまった。
 何がそんなに面白そうなのか、いくつか目次からピックアップして紹介しよう。

一回目は「初めは漢字なんか嫌いでした」と言うタイトルで、中国から来た漢字が意外にも日本で使われるようになるまで600年もかかったと言うその背景を紹介している。漢字が呪術的な力を持つものとして中国では神聖視され、日本では「書いたことが具現化する」と恐れられなかなか自分達で使うまでに至らなかったと言う話しをやるそうだ。ざっとはしょって書いたがもちろん番組では具体的な事例や歴史を引きながらの説明だ。
そして二回目は「日本で一番エライ人は誰」と言うタイトルで、漢文と「国格」についての話しである。聖徳太子が遣隋使に持たせた国書で「日出処天子」と書いた話などを引きながら、自分や相手の国や皇帝に対しどんな字を使うかで格を決めた当時、どんな駆け引きが日本や中国、そしてその周辺国で有ったのかを解説する。結構ここらへんはナショナリズムと絡む話しで、今でも美談として語られることが多いが、実はそう単純なものでは無かったらしい。
 まあこんな感じで、4回まで続くのだが「中華人民共和国」の国名の三分の二が日本で作られた漢語だったとか、目から鱗が落ちまくるエピソードに満ちていて、今から始まるのを楽しみにしている。

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Comments

 初めまして。加藤徹と申します。明日の夜からの「日中二千年 漢字のつきあい」を担当いたします。わざわざお買い求めくださったうえ、好意的なご紹介までしてくださり、ありがとうございました。私のブログの
http://blogs.yahoo.co.jp/yonakanoaccordion/17395939.html
から、こちらの記事にリンクを張らせていただきました。事後承諾で恐縮ですが、なにとぞご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

Posted by: 加藤徹 | April 04, 2007 11:49 PM

初めまして加藤さん。まさか当人にコメントを頂けるとは思いませんでした。
平日は忙しくて、番組が始まる時間に家に帰り着けるか分からない生活なのですが、なるべくがんばって生で見られるようにしたいと思っています。

Posted by: doku(fukuma) | April 05, 2007 01:41 AM

はじめまして。
語学関連のページを漂流していてたどり着きました。
最近の記事を読ませていただきましたが、少し前に師岡カリーマさんに関して記述があるのをみて驚きました。
実は今年、大学二年目にしてアラビア語を始めた私ですが、彼女の授業を受けているんです。ちなみに今日もアラビア語でしたが、結構ハードでした。三回でアルファベット終わっちゃうなんて…!
よろしければ私のブログ(授業コメントや音楽ネタ中心)ものぞいてみてください。
http://music.geocities.yahoo.co.jp/gl/childofnight666
では失礼しました。

Posted by: chihiro | May 01, 2007 11:23 PM

こんにちはchihiroさん、早速Blog拝見しました。生でカリーマ先生の授業を受けられるなんて羨ましいです。大学を出てからマイナーな外国語を学ぼうとすると結構教えてくれる所が少なくて難儀しています。こんな事ならもっと大学できちんと勉強しておくべきでした。
アラビア語の勉強がんばってください。また時々覗いてみますね。

Posted by: doku(fukuma) | May 02, 2007 01:04 AM

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